映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
あこがれの草津の湯~温泉旅その2~
草津の湯は、とにかく熱い。
湯畑も、52度くらいの源泉が
木樋を通るうちに湯温を下げるためとか。
無料の共同浴場が13か所ぐらいあるが、
基本、地元の人たちのためで、
千代の湯、白旗の湯、地蔵の湯だけが、
公式に、観光客も公式に入れる。
脱衣場も小さく、水の蛇口もない、
白旗の湯だったか、男湯のほうから、
若者たちが、熱い、熱いと騒ぎながら入っているのが聞こえてきて、
にぎやかだねえと、おばあちゃんが微笑ましく話していた。
千代の湯には、時間湯があって、
階段状に湯舟が連なっていて、
お湯が段々、下の湯舟に下りていくにつれ、湯温も下がり、
ぬるくなる。
ホテルのおっちゃんに教えられ、
原則地元の人だけど、観光客も行けなくはないという場所を教えてもらい、
近くにある、煮川の湯に行ってみたが、
名前のごとく一番熱くて、30秒も入っていられなかった。
10秒×2セットが限界。
近くのホテルから来ていた人と
これじゃあ、入れませんよねえと笑いあった。
共同浴場は、どこもとても小さくて、穴倉のよう。
観光向けの開放的な広い浴場もいいが、
こういう穴倉のような場所に慣れると、
ぎゅっと圧縮したような空間に、
濃密な時間が流れているようで、
それはそれで、とても居心地がよい。
観光客向けの3か所の大きな共同浴場の中で、
一番のお薦めは、
西の河原露天風呂。(さいのかわらと読む)
街から少しだけ離れたところにあるが、
散歩気分で歩いて30分程度。
プールみたいに広い。
さすが草津の湯。
お湯の露出量が半端でない。
星も見えて、気持ちがよい。
新入社員の女の子達が、会社の話を夢中でしていたが、
段々と、人が少なくなり、
ひとりじめできた時間があった。
虫が鳴き出し、一人で歌を歌って、練習をした。
帰り道の、西の河原公園にも足の湯があり、
アベックにはうってつけ。
大滝之湯は、車の駐車場も広く、一番人気。
露天風呂も広くて、滝みたいに水が流れているのを見ながら、
ぼーっと過ごせる。
欲張って、湯畑近くにある、御座之湯も翌朝、行ってみた。
600円の価値があるかは微妙だが、
共同浴場が無料だから、そう感じるのだろう。
2階に休憩所もあり、新しくてきれいなお風呂だった。
結局、観光客向けの3か所と、
無料の共同浴場を4つ行って、温泉を満喫した。
草津の最後は、芭蕉の句碑でしめよう。
「夏の夜や谺(こだま)にあくる下駄の音」
旅の醍醐味は、
喧騒から離れ、
ひっそりとまわりの風景に浸る空間にあるかもしれません。
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