映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
高速回転する脳と言葉~漫才、落語、大阪お笑いの旅~
名古屋から、小学生の甥っ子が
大阪でお笑いをめぐる旅をしにきたので、
案内人として、よしもと漫才劇場へ。
「落とし物」と題したショートコント。
ピン芸人さん(守谷日和)が、
よろよろとよろめいて、
あっちへスタスタ、
こっちへスタスタ、
足元もおぼつかなく、地面にはいつくばりそうになって、
助けを求めるように、声をあげる。
「すみません、僕の三半規管、どこかに落ちてませんか?!?」
三半規管(耳の中の半円形の平衡感覚を司る器官)が落ちてるのを想像して、
思わずおもしろくて、大笑いしてしまった。
漫才の「スーパーマラドーナ」
芸人も、「きむら たくや」→「キム タク」のように、
名前を略して、呼び名を考えないといけない。
「たなか かずひこ」を略して、
「たなか」→「タナ」
「かずひこ」→「カ」で
「タナカ」……
いっしょやんか!?!笑。
漫才。
「えと」を小学校で習ったか?
「きゅうきゅうは習った」
「くく(九九)やろう!」
「じゃ、えとを順番に言ってみい」
「とら!」
「いきなり、猛獣がきたら、びっくりするやないか。
とらだって、自分の出番はまだやと思ってのんびりしてたのに、
いきなり呼ばれて、びっくりするやろ!?!」
漫才「矢野・兵頭」だったか?
朝の満員電車。
地下鉄の端の席に座れて、
いつものようにリュックをひざに置く。
寝てもリュックをとられないよう、
リュックのベルトのところを、座席の横の柱にカチッと止めた。
うとうとして、自分の降りる駅だと気が付き、
あわてて、人混みをかきわけ、下りようとして、
自分の鞄が引っ張られてることに気付く💦
若ければ、すぐ、鞄を柱に結び付けたことを思い出すけれど、
年を取ってぼけてきてるから、そのことさえ思い出せず、
誰かが取ろうとしてると勘違い💦
「放してください!!」と叫んだ。
そしたら、そばにいてたおっさんが一言、
「滑らんなあ」。さすが大阪。
もっと覚えたかったけれど、ほぼ忘却の彼方です。
早口で、まくしたてるように、ギャクの応酬をして、
すごく楽しかったけど、
頭も高速回転しないと、ついていけないようなところもあり、
少々疲れた。
でも、よく笑った。
自分が大受けするところが、まわりはそんなに笑ってなかったりすると、
気にせず笑ったものの、ちと恥ずかしかったりもした。
客席に、若い女性がとても多く、
隣席や後ろから「めっちゃおもろいやん」とか
楽しそうに女友達と笑いあっているのが聞こえて可愛らしい。
自分のはげた頭をネタにしたり、
太っていること、長髪をネタにしたり、自虐ネタも多い。
50歳のおじさんは、おっさんであることをネタにする。
自分のボケ、人のボケ…。
会場のお客さんの空気、
今日は受けない、今日は笑わない客、というのも
ネタにしてしまって、笑いをとる…。
昨日は、繁盛亭に行って、昼寄席で、落語をひとしきり観てきた。
デブ党を旗揚げした話。
太っていると、水はよく飲むけど、
お風呂の水は少しで済むから、環境に優しい。
大学病院に入院して、観察したネタを題材にした落語。
同室の患者さんの背中に入れ墨があり、
今はかたぎと聞いてほっとしてたら、
最初の挨拶からして、やくざ映画そのものの口調で笑った。
新米のお医者さんの血液検査の注射の下手くそさ。
医学部に入るってことは、賢くて脳に神経が全部集まってるから、
運動神経があるわけないとか笑。
落語に登場するのは、たいてい、どこか抜けてる人で、
アホなことが多い。
そのアホになりきりつつ、
そのアホを、
あったかい目で見ている親方や、近所のおっちゃんも
一人で演じ分ける。
今回、讃美歌を皆で歌ったり、観客参加型もあって、
おもしろかった。
私は、ユーモアを一番不得手とするところだけれど、
ダジャレは好きだから、
たまには、こういうお笑いの旅も満喫してみたいと思う。
もう一つ思い出した。
言葉遊び。
りんごとかけて、好きな女の子ととく。そのこころは、
木(気)になる。。。
客席から、一応まばらだけど、あたたかい拍手があった。
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