映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
晩秋の音楽散歩道
去年の秋にかけて音楽関連のいろんなイベントに行ってみた。
感想をまとめておきたいと思いながら、年を越してしまったので、
忘れないよう書いておこうと思います。
11月の連休に参加したのは、
「シンセサイザーフェスタ大阪2013」。
シンセサイザーのコーナーを死守し頑張っている楽器店を、
シンセ・スポットと銘打って、スタンプ・ラリーで回る。
梅田か難波等の3軒分のスタンプを集めたら、
堀江「エレクトリック・カフェ」で開かれる、
“4人目のYMO”松武秀樹さんによるプレミアム・イベントに
入ることができ、
「80年代テクノポップ講座」(松武さんほか)と
「松武秀樹+YMOライブ」の演奏が聴けるというもの。
「Links!」主催のチェシャ猫さんから案内をいただき、
project-Pのパ・ンチョスさんを案内人に7、8人の若い子たちといっしょに
楽器屋をまわった。
スタンプラリーって、素朴だけれど、意外に楽しかった。
それぞれの楽器屋の端に演奏コーナーができていて、
シンセサイザーを弾いてくれた。
地下の映画館しか知らなかった梅田ロフトの上に
ワンフロア全部の楽器屋があることも発見。
可愛い帽子をかぶった若い女性が、
ヤマハのシンセを弾きながらいろんな音色を紹介してくれた。
ヤマハのグランドピアノといっても、
3種類の音色があるそうで、3種類の音が内臓されているシンセ。
「音が粒だっている」という言葉を覚えた。
ギターリストさんと共演したり、
ちょっとしたセッションは、演奏会のようで、
いったん音楽が始まれば、シンセのドラムがリズムを刻み、
あざやかなメロディを響かせ、
音楽に浸ることができる。
それを、いろんなお店のいろんな空間で味わうことができ、
皆で遠足しているようで、すてきな体験だった。
堀江のエレクトリック・カフェは、民間の雑居ビルの中にあって、
会場には、既にたくさんの観客がつめかけていた。
ちょうど演奏中で、
松武さんが、大きな機械の前でボタンをあちこち操作して、
ベレー帽のすてきな女性が鍵盤を弾き、
YMOの曲が何曲か聴くことができ、とても懐かしかった。
会場のお客さんの熱気や意気込みが伝わり、
曲が終わる度に熱い拍手で包まれていた。
イベントに行ってみて思ったのは、
やっぱり鍵盤ってかっこいいなあということ。
鍵盤の楽器は、机に向かって文章を書くのと姿勢が似てるからかななんて
勝手に思うけれど、
鍵盤はいいなあと、女性の弾き手を見ても思った。
11月半ばには、
なんばの味園ビルにある紅鶴という小さなお店で
アイドル歌手と作曲家とのマッチングについて考えるイベント
なんば紅鶴
「打ち込みミュージシャンとアイドルたちのつどい」に行ってみた。
AGGRESSIVE BEAT CIRCLEの女性ボーカリストの
MITSUNAさんのようなプロ級の歌い手さんもおられる一方で、
個性でもっていくような女の子もいる。
全く初めて聴く曲で、すこし調子っぱずれでも、
音楽が流れ、目前に、懸命に歌う人がいれば、
何か届くものがあるのだなと思った。
インパクトみたいなもの。
聴く側の気持ちの持ちようもあるのかもしれない。
はじめ、薄暗い店内に入って、
あ、ちょっと場違いだったかなと心細く思いながら
おずおずと入って、
でも折角だから、音楽を楽しまなきゃと
手拍子しているうちに、音楽が身体に入ってくるような気がして
それはそれで忘れがたい体験だった。
歌い手さんがそれぞれ自前の歌を歌い、作曲家さんが楽曲を披露した後は、
ほぼ全員が舞台に並び、熱い討論が交わされた。
作曲家も曲を提供したいと思っているし、
歌い手さんも、オリジナルの曲を歌いたいと思っている。
その中で、
作曲家の女性が、一曲一曲心を込めてつくっているので
大切に歌ってもらえるなら、ぜひ曲を提供したいですと言っていたのが
心に残った。
11月は、ほかにも
glokaraイベント『glober Meeting SUPAR LIVE'13』
通称、グロカラという、globeのファンが集まって、
ずっとglobeの歌ばかり歌ってるイベントがあり、
project-Pさんが演奏するということで、思い切って行ってみた。
「SUPAR LIVE」と銘打っただけあって、
パ・ンチョスさんは、ずっとシンセサイザーで生演奏を披露してくれ、
GPさんもギターで一緒に演奏してくれて、聴きごたえ満点。
「SWEET PAIN」を、とっても楽しそうに、スキップしそうな感じで
歌うまりなっちさんのとびっきりの笑顔。
一応カラオケではあるので、参加者が次々と歌っていくのではあるけれど、
もう皆で歌っている感じで、(歌ってなくても、こころで歌ってる)、
参加している方々のあたたかい感じがとてもすてきだった。
globeの歌が大好きで大好きで、歌ってるのが楽しくてたまらない、皆の熱いハートが伝わり、
演奏してる子も、歌ってる子も、皆、きらきら輝いていて、
同じ場に居合わせることができて、とてもうれしかった。
初めて聴く曲も多かったけれど(というか、ほとんど)、
ずっと楽しく、盛り上がったまま、思い切り跳んではねての、あっという間の5時間。
少しだけヒールのある靴でジャンプしすぎて、
あとで腰が痛くなったという後日談はあるものの、
「OVER THE RAINBOW」という曲の、ビルのすきまからみえる虹にうるっとしたり、
すてきな歌詞やメロディにも何曲か出会えて、
また行ってみたいと思った。
12月はじめにも心斎橋の小さなバーで
「t.k.night」といって、小室哲哉のファンが集まり、
TM NETWORK、trf、globeなど小室さんの音楽をずっと流しながら、
踊っているイベントがあり、
さらに知らない曲ばかりで、もっと勇気が要ったけれど、
project-Pのライブ・パフォーマンスがあるということで
勇気をふりしぼって行ってみた。
入口にちょっとした舞台っぽい空間があり
カウンターが奥へと、細長く伸びている店内。
店の中央、カウンターの上の画面に、
ずっと音楽の映像がかかっていて、DJさんがいろんな曲を流し、
若者たちが、思い思いに踊ったり、飲んだり、おしゃべりをしている。
globeの曲がかかった時、project-Pの男子お二人が舞台に飛び出した。
多分、私には聴こえなかったので、電源をつないでないと思われる
ショルダーキーボードの鍵盤をパ・ンチョスさんがかき鳴らし、
GPさんは、舞台横にかけてあった傘を手に取り、
ギターに見立てて、弦を爪弾く。
大好きな曲にのって、体中で音楽を弾いている感じで、
その音は聴こえなくても、聴こえてくるような気がして、
音楽だなあと思った瞬間。
こういう時間、こういう場に居合わせることができるって、
とてもすてきなことだと思った。
もちろん、そのあとの
本番のライブ演奏もすてきで、大いに盛り上がった。
私は跳びはねすぎて、腰にひっかけていた財布が何度も落っこちて
そのたびに、口金がゆるくなっていたせいで、小銭を床にまき散らしてしまったようで、
帰ったら、小銭がほとんどなくなっていたというはしゃぎようでした。
という具合に、去年は、心細い初体験ばかりだったわりに、
その場に居合わせた若い人たちに、あたたかく受け入れてもらい、
優しい声をかけてもらったり、お話もできたりで、
楽しく過ごすことができ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
t.k.nightで、全然知らない曲で踊れないけど、なんとなく踊るふりをしてた時、
隣で踊ってる女の子が、歌を口ずさんでるのが聞こえてきたりすると、いいなあと思うし、
ちょっと目が合った時に、にこっと笑ってもらえるだけで、
うれしくて、ほっとしたりした。
そういえば、昨日の同窓会で、奥さんがTM NETWORKのファンという子がいたり、
楽器のデザインをしている子がいたりで、
少しだけでも音楽の話ができると、楽しかった。
暗中模索しつつも、好きな曲があれば進んでいけるし、
同じ音楽が好きな仲間たちの存在は、本当に心強く、
彼女たちの笑顔に支えられてるのだなあとあらためて思った。
とびこんでくる音をどう受け止められるか、
きっと、それは、受け手の心の持ちようしだいかもしれない。
さて、今年はどんな音楽と出会えるでしょうか。
さしあたっては、
2014年1月18日(土)17時からTavern(肥後橋)で
Digital Music Event Link!主催によるclub イベント!! があります。
project-Pさん, 東京からSASAさん U-Zさん, ナカムラタイチ(mariagadget)さん,
チェシャ猫さん feat.風樹さん、sundlma(山口裕基)さん、
Katze und Baerさん、星奈あまゆさん、VJ藤佳あやらさんのほか、
ゲストとして、 DJ ISEさんが来られるそうです。
club イベントというのが、どういうものなのか、
まだ、私は一つしか行ったことがないので、よくはわからないのですが、
どうやら、とても楽しそうな感じです。
ぜひ興味を持たれた方は行ってみてください。
※写真は、イベント会場のある肥後橋近くの
中之島三井ビルのライトアップです。
ちょうど12月24日教会の礼拝に行く時に撮ったものです。
昨年、お世話になった方々への感謝をこめて。
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