Velo-city

"It never gets easier, you just go faster."

キタカ!

2009年07月31日 | 北海道
今年もやって参りました。最初の3日間はNya☆Yomeが監査役として随行するので、大人らしく大胆に。今回は鉄分も高めで走行距離に拘らず絶景にこだわります。明日は一気に稚内までレンタカー。

山岳の夏、読書の夏

2009年07月29日 | Weblog


富士ライン祭り:盛夏の高原の緑を満喫するコース。静岡県山梨県のやや高い山のちょっと登った所を散策する。車で移動しながら、すばるライン、スカイライン、あざみラインという高原道路を走る。途中で3.7キロ(*1)程登り基調があるが、その後は全部下り基調のお気楽コース。
平野の酷暑を避け、涼しい高原の風に頬をなでられながら、途中コース上の野生動物、馬や鹿にも出会えるかも。

*1
水平ではなく垂直方向です。

今年は8月29日(土)雨であれば30日(日)に挙行します。
みんなで蛇行しましょう!皆様の参加お待ちしております。

集合は、当日7時にスカイライン水窪駐車場(各自)でどうでしょうか?

去年の記事

+++閑話休題+++

最近、活字の虫と化しております。
ここ最近読んだのは・・・


Jutland 1916: Death in the Grey Wastes
ユトランド海戦の話




Trafalgar: The Biography of a Battle
トラファルガー海戦の話




私を活字の世界へ引き込んだのは三浦綾子作品でした。
塩狩峠 三浦 綾子 (著)
今度北海道旅行で寄ってきます。花をたむけてこようかな。




人間の女の肉の味を覚えてしまったヒグマの話。日本最大最悪の熊害の話。これを読んで北海道の森を歩いてしまったら、もう・・・
羆嵐 吉村 昭 (著)

今度の旅行で行ってきます。苫前近郊




八甲田山死の彷徨 新田 次郎 (著)
今さっき読み終わりました。真夏なのにあまりの悲惨さに凍死しそうになりまする。新田次郎は他にも面白そうな小説がたくさんありそうだ(山岳に関する)。さらに読み進めます。
八甲田山 第5連隊の足跡をたどるヒルクライムがしてみたい。




The Death of Marco Pantani: A Biography
次はこれを読むつもり。

・・・というわけで、実際に作品を読み、そこに書かれた舞台に赴いて主人公の息遣いを感じてくる、こんな自転車夏休み旅行もありかな~と思っております。勝手にメディアミックスですね。何か『この本を読んであそこに行け!』というお勧めはあるでしょうか?

8月、9月の予定

2009年07月26日 | Weblog
備忘もかねて

■レース
8/23(日)シリーズ第7戦in日本CSC(修善寺)・・・は暑そうなのでやめるかも(弱気)
9/6(日)
秩父宮杯ロードレース大会・・・も暑そうなのでやめるかも(弱気)
10/4(日)第5回スポニチ塩原温泉ヒルクライム兼JCRC第8戦・・・これは涼しそうですね。
10/18(日)アートスポーツ杯100Km in群馬CSC兼JCRC第9戦・・・100kmのレースは経験してみたいナァー

■ファンライド
下記を考えています。

Bチームカップ@大弛峠
8月16日(日)、29日のどちらか

Bチーム富士ライン祭り
8月16日(日)、29日のどちらか

天気のいい週末
川崎~直江津via渋峠

どこまでもキャノンボール
9月19日~23日のうちの三日間(今年は5連休らしい)
やすろう先生!下関のふぐを食べに行きましょう!


携帯海水没

2009年07月26日 | Weblog
桃の果実は海にもたわわに実ります。
ゆよーんやよーんややゆよーん。



桃の果実は海にもたわわに実ります。
ゆよーんやよーんややゆよーん。

波打ち際に謎の浮遊物が目撃される季節になりました。

灼熱の土曜日、三浦半島へ海水浴ツーリングに行ってまいりました。
詳細はここここここ。丸投げ。

追伸:携帯が水没し、メモリーがパアになりました。お尻あいの皆様、空メールを頂けると幸いです。ニャロメから連絡がないと思ったら、これが原因です。


あまりの熱光線に、キューティクルが痛みます。


ほら貝だ!と思って海底から取り出したら、先客がいました。お客様はかなり不機嫌になっていたようで。すいません。


砂浜といえば、飛び横蹴りですね。次回はもっとローアングルでお願いします。


次回はこのマグロソースかつ丼のためだけに、ツアーを組みたく思います。

+++一か月ぶりの朝練+++

往路、スペシャマン氏の猛牽引に加担し、大森付近で先頭交代するも、先頭を牽きながら暴発。一見鬼牽き→後方にさがる→鬼千切れいわゆるムーンウォーキングC型。傷心で一人ペソペソと麻布の坂を刻む・・・

復路は第二集団で大井競馬場→昭和島→大森ふるさと海岸→大師橋山頂ゴール→ぽっちゃり邸ピンポンダッシュ
で日曜日は終わる。


サイクルヤマト便にて、ニャロメ号ニャヨメ号、道北の地に先に送られました!まてろよ~!

あがりは晴れ!浜名湖~秋葉街道 & 野尻湖~草津

2009年07月20日 | 超級山岳
3連休の記録


一日目:200km


二日目:110km


たくさん走りました。


目的地その① 南アルプス縦走,憧れの秋葉街道


目的地その② 雲海の九十九折集落。日本のチロル、下栗の郷


目的地その③ 野尻湖で自然と共生するホテル、エル・ボスコ ナラの森の中でお昼寝 Zzzz...


目的その④ 家族会 タイマーの時間設定を誤る義弟


目的地その⑤ 渋峠


目的その⑥ 財布の恩人さまへの一年越しの感謝

~~~旅の記録~~~

既にご存知の通り,三連休を使って川崎~直江津 C2Cを計画していました。しかし当日の予報は一日中雨。天気予報をみると東海地方の予報はまだましなので,計画をばっさり変更。秋葉街道にいくことにしました。


一行は珍幹線にのり浜松へ。夜11時。


遠州名物ウナギ犬のお出迎え♪


走り出す。豪雨♪今回のツーリングに自転車人としての覚醒をかけたFuka氏を容赦なく雨が濡らす。

天気予報では午前1時に雨はあがるとのこと。が,大はずれ。結局朝9時くらいまで降っていたな。

威勢だけはよく弁天島で太平洋の水を汲み,ムダに30km追加してから豪雨の国道一号線を爆走。ここで林道太郎氏いきなりスッテンコロリ落車!波乱の予感が・・・

豪雨,深夜,トラック爆走,考えられる限りの悪コンディションでツーリングはスタートした。天竜川を越え河川敷にエスケープ。

・・・真っ暗。何もみえね。

秋葉街道のスタート地点,天竜二股まではやたらモチベーションが下がる旅であった。『はよ雨やまんかね~』『夜あけろ~』


湖のほとりに,なにやら怪しく光る青い看板が。

このあと,月面探査してきました。


ケツから謎の白い物質を分泌する林道太郎氏。


中に分岐がある謎のトンネルを右に折れると・・・


秋葉ダム。夜が明けた。


心拍があがる地名だなー

この後水窪(みさくぼ)の町で小休止し,最初の山越えにそなえます。しかし,眠いし,寒いし,びしょぬれだし,おなかもすいてきました。

それにしても,初めての道はなにもかも新鮮。地名も読めないし。カーブを曲がるたびに発見があり,歓声があがる。それがたとえ雨中行軍でも。


このログハウスの隣の商店が、浜松以来初めての食料店。このお店がなかったら,6時間補給なしだったかもしれない。正に日本のチベットだ・・・


店主の手づくりログハウスの中で,1時間ほど全員爆睡。サバイバルツーリングらしくなってきました。


最初のピークは,兵越(ヒョーこし)峠
伝承によると武田信玄が三河の国を攻める際に使った道だとか,なんとか。
ヤビツにしろ犬越路にしろ,信玄ゆかりの峠はやたらと多いですね。どこまで本当なのだろう?

ちなみに本当は隣の青崩峠が正規の街道なのですが,峠の頂上がちょうど地盤の緩い日本構造線の真上に位置し,日本の土木技術がこの地では敗退,通行止めになっております。ちなみに,峠マニアの聖地らしいです。林道太郎さん,次回はぜひ完走を!

ちょっとした峠だと思いましたが,1100m級の超級でした。森の中の直登がえんえんと続き,カーブをまがる度に裏切られます。


先を行く3人がどんどん小さくなっていき,最後は一人旅。痛む膝をかばいながら,頂上に到着。峠の標識はおいしそうな日本酒のラベルのようでした。そんな名前の日本酒があったら買いますね。
純米大吟醸
『兵越峠』
いいなぁ。

峠の向こう側はウェット。1100mの高みから大パノラマをそろり,ソロリソロリと下山します。この峠を越えるともう南アルプスのど真ん中。360度山だらけ。イヒヒ。

次の目的地は日本秘境100選にも選ばれた,秘境遠山郷の中のさらに秘境,下栗の郷です。
ここにたどり着くにはまたも1100mのヒルクライムです。しらびそ高原ヒルクライムも一部同じコースをたどります。


天上の楽園、下栗。急峻な斜面にへばりつくように集う集落。1000mの標高、周りを2000m級の南アルプスが囲む。


腸脛靭帯炎用のテーピングをして臨む・・・
この日は靭帯を補強するようにX字にテーピングをした。筋肉が補強され,いい感じ。痛くはなったが最後まで持った。


fukaさんご満悦。やっと路面が乾いてきた!

いよいよ下栗の核心部分の2km区間に入る。集落の中を九十九折がうねり,その一つ一つがかなりの急勾配。もうシッティングでは登れない。この集落をレースで走るんだと。俺も走りてぇ!


チロルシフト①


最初はそんなに登らないとたかをくくっていたが,1000m越えてしまった。どうりできついわけだ。


走り始めからず~っと路面はウェットだったが,やっと乾いてきた。これだけけでもかなり小躍りしたくなる。しかし,いくら晴れたとはいえ、靴の中はびちょびちょ、靴下は超絶クサイ。
蕎麦屋の床に足形をつける。


自転車世界遺産決定ですねこれは


チロルシフト②


さて、これからどうやって帰るか。
北(地蔵峠)へいっても1000m級、北西に逃げても1000m級、北東にはしらびそ高原1600m級。
いずれも地獄なので、来た道を戻りつつ、天竜川沿いに。平岡駅で撤収。

この後一行は鈍行列車で岡谷へ。東京に帰る3人はそこから中央本線に乗り換え。私はさくぞう先生にソースカツ丼情報を頂戴し,駒ヶ根に宿泊(するつもりだった)。しかし,手ごろな値段の宿がない。しょうがないので,伊那北に宿泊。ちなみに,ニャロメのおかんの田舎である。小学生までは毎年夏休み伊那に帰省していた。
懐かしや ボットン便所の ばばの家

ホテルに着いたとたん,ソースかつ丼への情熱は薄れてしまった。何よりもしなければならないのは
そう,
洗濯。

グローブと,靴が死ぬほどクサーイ。
バイキン君が寄生したらしく,洗濯しても靴と手袋だけ匂いがとれない。匂いと格闘していたら夕食の時間を逃してしまった。トホホ。というわけでソースかつ丼はリベンジねたに。翌日の家族会@野尻湖にそなえ,さっさと寝て翌日に備えるのであった。

二日目

同じ長野県なのに,伊那から野尻湖は遠い。電車で3時間半かかる。


朝6時半に伊那北を出発、10時前に古間に到着。
森の中を通ると野尻湖に到着する。


野尻湖
この後湖畔の自動販売機でコーラをごくりと飲んだら。違和感が。蜂の死骸も一緒に食べちゃったよ。さすが長野名物。


義弟の婚約祝い+義母のアラ還祝いなのでした。
YOMEの学友が経営している,森の中のホテル,エル・ボスコです。自然環境がすばらしい。まさに,『森の生活』

部屋に入って白いシーツのちょっと固めのベッドに横たわり,窓をあけると・・・
「カナカナカナカナ・・・・」ナラの森の中,ヒグラシの大合唱。
これをBGMにすやすや・・・Zzzz・・・
数時間後,起きてもまだ蝉の合唱は続いていた。


夜はおいしい小布施の地ワインをたらふく頂きました。

Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz

翌朝,8時に目が覚める。目覚ましは小鳥のさえずりだ。

本来の予定であれば,昼1時の新幹線で帰宅。だがしかし,空をみあげると晴天!なんかもったいない。
地図を見る。
「渋峠いけるんじゃねーの」
ホテルから40kmくらいで湯田中だ・・・

あきれる嫁,嫁両親,義弟夫婦を尻目にソッコーで身支度,あっというまに旅だったのであった。

湯田中側から登る渋峠は初めて,こっちの方が長い,超長い。
距離:34km
高度差:1811m
平均勾配:5.7%

30km以上登りっぱなし!ウヒョー!!


登り始めのループ橋


ご同伴のアンカーさん
ずっとダンシングで登ってました・・・


麓からずっと鳥肌+笑いがとまらない。
何故、この山は人を高揚させるのか?2時間ずっと笑いっぱなし。
渋峠サイコー!
何度でも言わせて頂く!
渋峠サイコー!


天国へ漕げ!


矢印の向こうは本当に天国だ!


脚はすっからかんなのに、前方にこの景色がバーンと広がると力がみなぎってくる!ナゼ?


2時間ずっとクライマーズハイ!


さくぞう詐欺の舞台、笠岳。


のぞきよりのぞく。横手山の所ね。


頂上はガスっていました。


♪♪♪


雑誌の表紙みたいだね


これが、伝説のトマトときゅうりですね???

昨年財布を届けてくれた,命の恩人と会話を交わした後,草津側へ降ります。結構な交通量でした。ずっとバイク団と一緒に走っておりました。


鄙びたヒルクライムルートを発見しました。ちなみに六合(くに)村と読みます。草津の交差点で大津方面にいかず,湯畑を突っ切るとこの路に出ます。


交通量皆無の激坂でした。こっちから登るときついわ~
草津まで地獄,草津から天国のヒルクライム,という感じでいいコントラストになりそうです。


湯の平温泉という所らしいですね。秘湯な趣。


拡大画像

長野原草津駅到着は4時。新幹線にのったら8時には帰宅できました。
というわけで,一週間のうちに大弛>秋葉街道>渋峠 とちょっと贅沢しすぎました。正にツーリングシーズン真っ盛り!

夏到来!大弛峠 夢の庭園

2009年07月15日 | 超級山岳
夏がやってきました!

夏夏夏夏!

今日は月例不良サラリーマンの会。お休みをとって、IsoyaてんちょとBKさんと超級山岳へ行ってまいりました。


伊豆一蹴で腸脛靭帯炎をやってからというものの、全然自転車に乗れず2kg太ってしまいました。重い体を引きずりつつ。


富士山も夏を迎えてメイクを落とし・・・


時間を追って曇天は晴天へ。


なんという天気。緑の回廊、蒼の天井。南アルプス


金峰山頂の五丈岩が見えてきたらゴールはもうすぐ


緑が深い!


5回目の大弛峠にして、初めて夢の庭園に行く気になりました。いやがる二名を連行し木の階段をコツコツ歩くこと10分・・・

この日、甲府の最高気温は35度を記録し、平地はまさに夏沸騰。しかし標高2360mのここは、涼しい風が吹き抜けている。

絶景の予感がちらり、チラリと見えてくる。


振り向けば!


眼下に今登ってきたばかりの九十九折り
中央に奥秩父山塊、金峰山のすそ野
そして南アルプスの屏風が広がる


今年も夏がやってきた!


この後は、絶景富士見露天風呂を誇る、ほったらかし温泉へ。


次回はこのアングルで夕富士を見てから、甲府盆地の夜景を見てみたいの~

僕らの家出計画書

2009年07月13日 | 超級山岳


大まかな予定:

金曜日、超効率よく仕事を片付ける。8時にIsoya出発。太平洋の水をくむ。

多摩川CRをメガ粒子砲を発射しながら珍走。(この時間雨の可能性あり。気にしない気にしない)

福生~小川町(ニャ生誕の地)~寄居~高崎~日本ロマンチック街道(夜明け)~六合村経由で草津へ(こっちの方が交通量少なく、激的な坂)~湯畑で休憩(サラ足を入手)~渋峠(撮影しながら)~飯山(財布紛失の地)~富倉峠(最後の難所)~後は下りです~直江津到着~太平洋の海水を日本海に配達

帰京の仕方、下記の4つから選択してください。
①上越新幹線
②長野新幹線
③夜行バス(事前にバス会社に確認必要)
④夜行急行 能登

ほな!

漕ぎ続ける・・・~伊豆半島一蹴記:前篇~

2009年07月06日 | 長距離
第1章 豪雨を衝いて:Cursing in the Rain
第2章 廃隧道を逝く:Bicicletta Caveman
第3章 びっくり自転車大集合:Bicicletta Eccentrico
第4章 無功徳の功徳:It’s Zen Time!
第5章 二つの頂:Twin Peaks
第6章 壊れゆく体:Coming Apart at Joints



第1章 豪雨を衝いて:Cursing in the Rain
土曜日のこと
来るべく川崎~直江津 C-to-Cに備えて、それに耐えうる脚があるのかを確認しに、練習にでかけました。
出発は12時半。天気予報は1時に雨があがると言っているので、それを信じてウィンドブレーカーを着こんで雨の中出発します。
雨夜のヨコハマをクルージング。こんな非日常感がたまりません。ただ夜は路側帯に何が潜んでいるのか予測できず、けっこう危険。ときどき鉄板やグレーチングのようなものを踏んで自転車がグラっとします。こわいよ~こわいよ~

夜1時半。天気予報ではもう雨がやんでいるはずなのに、茅ヶ崎近辺で豪雨になります。道路を滝のように雨が流れています。天気予報レーダーを見ると、雨雲の真っただ中。たまらずビルの軒先で雨宿りをしますが、時は深夜。引き返しようもありません。雨の勢いが弱まるまでしばらく待つか・・・
そんなとき、豪雨の中一台のママチャリが片手傘運転で横断歩道を渡っています。それを見て、豪雨を衝いて進むことを決意しました。サングラスをしては雨しぶきで視界が確保できず、とはいえサングラスを外すと雨しぶきが目に入って痛い。それぐらいの悪コンディションですが、開き直って進みます。ブルベやレースに雨天中止はないですから・・・

体力のあるうちに箱根旧道を越えて、西伊豆から回るルートも考えましたが、雨の闇クライム闇ダウンヒルの可能性があるので、普通に早川の交差点で海沿いへ。さてこの交差点に戻ってくるのは何時間後か・・・伊豆半島一蹴の開始です。

熱海までの区間、雨、真っ暗、左は真っ黒な夜の海。ひゃっほう。
時折追い抜いていく車のヘッドライトが心強い。


熱海には4時半に到着。雨はやまず、靴の中ズブズブで進みます。雨雲レーダーによると、伊東に着く頃には雨雲から逃げられそうだ・・・

第2章 廃隧道を逝く:Bicicletta Caveman
熱海~伊東は小刻みなアップダウンと、トンネルに苦しめられます。こんな時、旧道がつながっていると幸せになれます。

伊豆一蹴ライダーにお勧めの廃道、廃隧道のコーナー

まずは、網代トンネル
こちらのサイトをどうぞ。


このお魚さんトンネルは、新道


こちらは、旧道。片側通行止めですので、自転車パラダイスです。
しかし、こいつが現役だったころ、自転車で突撃するのは勇気が必要だったろうな・・・バスとの離合でさえ渋滞が置きそうなこの狭隘な隧道に、自転車を放り込んだら・・・


次はおなじみ宇佐美隧道


このトンネルで調子にのってスピードを出すと、トンネルを出たときに日光の眩しさに一瞬ホワイトアウト。


次の瞬間には奈落の底へヒューン。

そんな野趣にあふれた海の廃道です。そろそろご飯にしたいのですが、まだお店が営業を始めていません。先に進みます。
この後、やっと雨があがりますが、伊豆高原へのヒルクライムが始まるとまたポツポツがザーザーに。ウインドブレーカーを着たり脱いだり、忙しい。伊東を通過するといよいよ川奈の山岳区間へ。

第3章 びっくり自転車大集合:Bicicletta Eccentrico
伊豆高原では、例の足湯に行こうとしましたが、まだ6時。当然やっていません。そのかわり隣の伊豆ぐらんぱる公園で面白いものをハケーン!


つくば12耐でみるねぇ氏によってデビューする、双胴マスィン(4人乗り)


日本一大きな自転車と、日本一小さな自転車


上下にタンデムです。


下部座席でフンガフンガ漕いでいると、上からなにか落っこちてきそうですね。YOMEの雷とか。


チェーンがないのでよくわかりませんが、駆動部はこうなっています。


タイヤはダンロップでした。
スポーク穴は一体何個あるのでしょうか?
ぜひリムを買って、IsoyaのT田君指定でホイール組んでもらいましょう!どうやって振れをとるのか興味津々。


ちびぞうの次自転車はこれです!これはイイ!

他にも、この施設にはおもしろい乗り物がたくさんあるらしいです。

後編:壊れゆくまで へつづく

・・・壊れゆくまで~伊豆半島一蹴記:後篇~

2009年07月06日 | 長距離
前編からの続き

第1章 豪雨を衝いて:Cursing in the Rain
第2章 廃隧道を逝く:Bicicletta Caveman
第3章 びっくり自転車大集合:Bicicletta Eccentrico
第4章 無功徳の功徳:It’s Zen Time!
第5章 二つの頂:Twin Peaks
第6章 壊れゆく体:Coming Apart at Joints

第4章 無功徳の功徳:It’s Zen Time!


無功徳の功徳、とは・・・
参考文献:
臨済の教え
ウィキ
仏教談義

自転車版達磨大師のおことば
煮屋問うて曰く「自分自転車始めて已来、坂を登り、雑誌をむさぼり読み、数多の自転車遊具を買い、自転車商店(僧伽、教団)に貢ぐこと、勝(あげ)て紀す可からず(数え切れないほどである)。何の功徳有りや」
師曰く「並びに功徳無し(あなたのやっていることに意味はない)」
煮屋曰く「何を以て功徳無しや」
師曰く「此れ但だ輪天(自転車界)の小果にして有漏の因なり(煩悩の因を作っているだけだ)。影の形に随うが如く有と雖も実には非ず(そんなものは形に寄り添う影のごときもので、有なりといえども、実にあらず)」
煮屋曰く「如何が是れ真の功徳なるや」
答曰く「浄智は妙円にして、体自ずから空寂なり(練習をしたり、機材に投資したり、1をすれば1の見返りを求むは有限の行為であって空虚なことである)。是の如き功徳は世を以て(この世界では)求まらず」

自分なりに、まとめますと
何かを達成しよう、認められよう、という見返りをもとめて行動しても永遠に達人の境地には達せない。悟りを開くには、一見無意味な行為にこそ意味がある、ということではないでしょうか。

伊豆はそんな所です。修行をはじめます。ちなみに修行の際は「下田迄魚無亜腑、下田迄魚無亜腑」と念仏を唱えます。


稲取近くの第29山岳ポイントです。ここまでずっと一人で逃げているので、山岳ポイント独占状態。
ガーンと登り、ガーンと下ります。ご利益:乳酸



明け方の海に釣り糸を垂らす海上自衛隊のみなさま


かつてさくぞうとA味氏がバトルを繰り広げた山岳ポイント。無駄に登り降り。


縄地という処でした。

下田に到着しました。到着は8時半。ここでBチームのみなさんに「今浦賀です」という詐欺メールを出します。全員騙されています。


浦賀には黒船はありません。春にこの地を踏んださくぞう氏とA味さんはすぐ気付くと思ったのですが、結局みなさん私が三浦半島にいてると思い込んでいたようで。クックック。
雨で一度濡れ鼠になったので、全身クサーイクサーイ
ここまで160 km。今日の予想走行距離は350~400キロ。まだ半分も行っていない・・・
道中ずっと「下田までウォームアップ。下田までウォームアップ。」と呪文のようにペソっていたのですが、もう足を使い果たしました。


というわけで、足湯を使いサラ足を入手します。
一度リセットボタンを押し、次の区間に向けシャッキリンコ!



石廊崎に向かいます。ここ、いいコースです。ヤシの木が植えられていて、海岸沿いの熱帯雨林の中を走り抜けます。


とうとう伊豆半島の先端まで来ました。フゥ。踵を返し、横浜へ帰るぞー!!


無駄に登り、無駄に下る。
今日はエロ大王で来たので、やはり軽量バイク、こいつは最高のクライミング・マシーンだ!!って最初はひょいひょい登っていたのですが、200 kmを超えるとそんなことはすべてうやむやになります。エンジンが重いのぅ。前回と同じく、ハンドルの上で腕立てしながらゆ~っくりダンシングで登ります。



静謐なる沿岸、西伊豆極楽エリアにやってまいりました。
妻良~波勝崎~雲見の極楽バミューダ・トライアングルへ
景色は最高ですが、登りの厳しさについついアスファルトを見つめてしまいます。


妻良の漁港はよォ~
作詞 今年もさくぞう


そして走行距離は200 kmを越えます。
さてもうすぐ無駄な漁港昇降を終え、登りぱなしコースに移ります。その前に、もう一度リセットを。

第5章 二つの頂:Twin Peaks

妻良のなんでも屋(西伊豆だと下田~松崎間はコンビニなんてありませんから)で、雲見の露天風呂の場所を聞きます。去年は見落としてしまったんです。
確かに入口は小さくてわかりにくいですね。獣道を海岸にむけて降りていくと、プライベート露天風呂が!!!


すごく気持ちよい海辺の露天風呂(町営ですので無料)
これだけでも、ここまで来た価値があります。ブクブクブク。

乳酸もしっかり血液中から洗い流し、再びサラ足を入手。いよいよ山岳地帯に足を踏み入れます。


宇久須から登った時は、たしか10 kmで900m登るというえげつない斜度でしたが、松崎から登るとヤビツくらいの斜度で登って行きます。ただし海抜0mから900m登りますので、やっぱりきついです。


仁科峠にかかる橋げたのない橋上にて。
風がふいたら川にドボンだよ。


両脇から山塊が押し出してきます。山が深いです。上にいくと蝉が鳴き始めていました。


奔流に
釣り糸たらす
太公望


本格的な登りは、残り15 kmくらいから始まります。深い森の中をじりじりと高度をあげていくと…


頂上は霞がかっていました。絶景はたのしめず。

標高900mの仁科峠に到着!200 km超えてからですので、かなり脚にきてます。もうダンシングを多用できません。立ち上がるのは、お尻が痛いときだけ(笑)

この後は絶景の西伊豆スカイライン、天上の稜線を極楽サイクリング・・・のはずだったのですが、霧で何も見えません。というわけで修善寺まで思いっきり端折ります。(船越峠から達磨山までの登り返しに敵前逃亡したとも言う)
この頃になると、残り120 km、箱根越えを残し、修善寺でリタイアするか(去年と同じ)、小田原まで伊豆半島一周を完遂してよしとするか(輪行袋ないし)、どこからから電車でゴミ袋輪行で帰るか(いや、俺すごく臭いから)、自分の中でリタイアする言い訳を探し始めます。自分チキンレースの開始。
眠気も襲ってきました。大仁の道の駅で10分ほど仮眠をとります。デカビタで元気も戻ったので、山伏峠コースはやめて、箱根ルートで帰ることに。山伏峠の方が高度は低いんだけど、そのあとの無駄な登り返しを嫌い、どうせ登るなら一気に登れる箱根ルートをとりました。


狩野川サイクリングロードで三島を目指し・・・


うおー懐かしい!
このルートから箱根を登るのは、記念すべきBチーム大阪キャノンボール第一回以来だ!
http://blog.goo.ne.jp/osamuel/e/6f1f950c5809dc88ba4b2e610488b1aa

しかし、なんで箱根峠三島ルートは、いつも240キロ走ってから走らなきゃならんのだ!
残りキロ数の表示だけを励みに、屁をしてもその匂いがかげるような速度で登って行きます。
早く終わってくれ・・・登りきったら横浜までもう登りはない・・・立ちごけしそうな、時速10 km以下でじりじり上がります。



6時半 箱根峠到着。かなり達成感あり。あとは惰性で横浜まで行きます。今日中に帰れるのでしょうか。


箱根旧道を降りひと風呂あびてから、残りの道程に気をひきしめる。残りは50 kmちょい。今日の総走行距離は390 kmくらいか…

第6章 壊れゆく体:Coming Apart at Joints
小田原から横浜まで、残り50~60 kmくらい。時刻は8時半。あとは平地だけ、事故だけに気をつければ無事に日付が変わる前に帰宅できるはず。ここまでくればもう着いたも同然、とはいきませんでした。
ここにきて体が悲鳴をあげはじめたからです。
① サドル:強烈な股ズレ
2分ほどこぎ続けるとおまたがじ~~~んと痺れてくる。ときどきダンシングをして散らす>座る>しびれる>散らす
の繰り返し。そういえばこのサン・マルコー リーガルで今まで200 km以上一回しか走っていない。さすがにここまでの長距離だとクリームが必要になりますね。日本海には持っていこう。
② 膝
基本的に今回は下りでもしっかりペダルを回して、休まないようにしてました。しかし300 kmを超えた箱根あたりから、膝に痛みが。
残り30 kmを切った茅ヶ崎あたりからは、かなり重症になってきます。
下りで膝をとめる、どころか、平地でも膝を止めなくてはならないほど膝が痛い。
骨ではなく、膝を外側から支える靱帯が痛んでいるようです。

後日ニャロメ父に診断をお願いしましたが
腸脛靱帯炎
でした。
『腰骨から太股の外側を通り膝関節の外側下部(スネの骨の上端)付着しているITバンド(腸脛靱帯)』の必要以上の膝関節との摩擦による炎症、「腸脛靱帯炎」
腸脛靱帯炎とは
膝の痛みに悩む人必見

けっこう激痛である。だましだまし進んでいくが、最後は自宅までの1 kmですら恨めしかった。
信号スタート>我慢してダンシング、加速>スピードにのったら脚をとめ、休む>ときどきペダルを踏む、基本はこがない・・・

最後はママチャリと並走できるほどのスピード。平均速度も22 km/hを切りそうだ。


こんな非常になさけない状態でみなとみらいにたどり着き、ビールをぷしゅー。ここで380 km。なんとか出発から23時間後、自宅に帰着したのであった。

久しぶりの特盛ロング。しかも単独行。一人もいいね。
みなさんもいかがですか?伊豆一周。
絶対後悔す・・・しませんよ。

C-to-Cへの宿題
・サドルクリーム(絶対)
・補給代が多すぎて出費がかさむ。粉末飲料をもっていくこと。
・前日からしっかり食いだめすること。300 kmは燃料満タンでのぞまないと。
・200 km走ってから超級山岳に挑むので、なるべく軽いギアで
・休憩時に、しっかりストレッチすること。特に体側(たいそく)
・必ずポッケに非常食。大福など。

歴史的瞬間

2009年07月06日 | レース
どうも。虚言癖のあるニャロメです。



ウキヤ・アラグスク選手はすごいですね。大興奮!映像を見て感動で泣きました。朝から。こんなすごいことになるのなら,L-B-Lでスタート前にもっとサインをおねだりしておくべきだった!曰くツールはペースが速い(みんなが逃げを狙って序盤からアタック合戦が繰り広げられるから)。たとえていうならL-B-Lくらい速い。でもこれを21回やるって・・・
日本人二名が試練の第三週を乗り切れることを祈っています。




LBLスタート地点にて

ちばりょー

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ところで,先の三浦半島一周記の件ですが・・・

すいません。全部ブログネタのための虚言でした。自首します。
虚栄心を満たすため虚言をはたらき,嘘で塗り固められた三浦半島一周記をしたため,混乱を招いてしまったこと,ここにお詫びをいたしします。
反省と恭順を兼ね,小一時間ほど断筆します。

チバリョー

三浦半島を一蹴してきました♪♪♪

2009年07月05日 | 長距離
梅雨の合間をついて、スーパーロングに行ってきました。
かなりの超長距離ですので、気合を入れていきます。


①明け方、まだ路面はぬれています。
②横須賀の手前は、トンネルが続いてストレスがたまりますね。
③灰色の海に灰色の城が浮いていました。朝の漁でしょうか。
④三浦海岸。走っても走っても走っても観音埼が見えてきません。なぜでしょうか。半島広すぎ_ト ̄|○


①16号線はどこまでも続きます♪
②松輪の漁港をぬけ、毘沙門の坂にレッツ・アタック!!!この後ヘロヘロに。
③新しい風車の翅の倉庫を発見しました。
④そして!城ケ島の端をゲットォ!海鵜展望台にて


①潮風を頬にうけ、油壷漁港まで下りて行きます。
②途中、葉山国際CCにも寄り道。ハァハァ。
③鶴岡八幡宮に参詣。道中の無事を祈願します。
④半島一周の〆は朝比奈峠!これで半島を切り取りました!!!

注:ちょっとテンションが違いますがご了承ください。

渋峠集合!のお知らせ

2009年07月03日 | Weblog


前略拝啓敬具草々

草津白根レストハウス 支配人 様

昨年の7月は、どうもありがとうございました。
貴施設内に財布を置き忘れ、そのまま2000m下界に下山してしまった私を、何度も館内放送でお呼びいただき、翌日悲嘆にくれた私を慮ってわざわざ飯山まで車で降りて遺失物を届けてくれたあなたの善行は、一年たってもわすれようがありません。

今年も、行きます。天上の楽園へ。

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概要:
7月18日(土曜)正午12時、草津 湯畑前集合
おわり

条件:自走
目的地:日本海の夕日
制約:草津までソロで行くこと。ドラフティング禁止。

以上

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というわけで、仮想日本海へ行ってきます!!!