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"It never gets easier, you just go faster."

桃源郷へ。河津桜2019 函南~真城峠~西伊豆S/L~松崎~婆娑羅峠~河津~蓮台寺温泉

2019年02月26日 | ツーリング

毎年この時期になると、うずうずしますよね。

ほぼ一月に咲く年もあれば、三月に咲く年もある。
今年2019年は2月の最後の週末が満開だったようです。晴れの予報の日曜日はものすごい人出。道路の渋滞は半端なかったらしく、よくわからず都内を9時に出ればお昼には着くでしょ、とタカをくくったら渋滞に阻まれ夜桜見物になってしまった非業の民もいたとかいなかったとか。



距離 136.62km
時間 5:52:35
獲得標高 2,193m
NP 200W
3,938 kcal
平均 23.2km/時

そんななか、渋滞知らずの自転車で行ってまいりました。ルートはタイトルの通りで、旅情派クライマーのK田さんに声をかけたところT村くんも釣れました。これは瑞牆山ツーリングの再現ですね!

それでは、行ってきます!

       


始発から二番目の東海道線で、函南へ。


早朝はまだ冷え込みます。


狩野川C/Rに入りました。ここはいつきても長閑でいいですね。
Stravaで引いたルートは、サイクリストの人気度によってルートが決まるので、こういった気持ち良い自転車道が自動で反映されて便利。
Lezyneのサイコンにルートを落としてナビとして使用しました。


少し道迷いしたおかげで、富士山にむかってゆくいいアングルの写真をとってもらいました!


切り取って加工するととてもよい♪
早朝はまだ空気が(これでも)澄んでいてよく見える。案の定富士山は昼過ぎには雲にお隠れになってしまったので、早朝こちら側からスタートしたのは正解。南伊豆から北上してくると大体昼過ぎには雲がかかって残念なパターンが多いのよね。


三津からは海沿いの漁村をぬってゆく幸せな道。内海の波は静かで鏡のような海面と富士山が美しい。
ここはお気に入りの道です。


ちょっと春霞ですが気分が高揚しますね。
この後は海沿いの道を離れ、内陸部のヒルクライムが始まります。西伊豆スカイラインの最高地点、達磨山(標高982 m)までは結構な急登が続きます。


真城(『さなぎ』と読みます。『ましろ』じゃないよ)峠への登りは6.03km、標高差478m、平均勾配8%となかなかハード。直登多くギア比間違えると悶絶します。
この日はグループライドだったのでマイペースでおしゃべりしながら、平均心拍も152bpmと楽にこなせました。それでも脚にはくる。こっちはレーシングクランク53/39TですがT村君は50/34に後ろ最大32Tらしくクルクル回せていてうらやま。

峠を越えて、100mくらい一度ダウンヒルしてから、もう一度戸田峠まで登り始めます。この区間も3.58km、標高差333m、平均勾配9%となかなかきついのですが若干渋峠っぽいダイナミックさもあり高揚感もあってなんとか紛れます。練習じゃないのでペースもあげないし。あくまでゆるポタですから・・・

そんなこんなで戸田峠手前の展望台が見えて来ました。


眼下に土肥の漁村が見ゆる。
写真では西の空は霞(花粉?)がかっていましたが、肉眼(老眼?)では南アルプス、赤石岳、悪沢岳がよく見えました。

これにて本日のメインのヒルクライム終了(この後まだあったので少し詐欺疑惑)!残りは絶景の天空ヒルクライムですから、ご褒美みたいなもんですね。

この後狩猟者と猟犬のグループが道路わきにいて、仕留めたばかりの鹿さんがいました。
思わず、

『おいしそ~~~』と走り際に独り言したら猟師さん笑っていました。


西伊豆スカイライン。絶景ポイントに到着。
今日も絶景です。


トレック三兄弟
大胆に駐車できるのは自転車の特権ですね♪


絶景♪絶景♪
自動車のCMによく使われるのもわかる気がします。この後ベンツだらけのツーリングご一行様に遭遇しました。

ここから西伊豆スカイライン終点の仁科峠までは8kmくらい。アップダウンを重ねながら200m登っていきます。


今日は無風でよかったっす。

仁科峠からは松崎まで一気に900m近く狭くて暗い森の中のクネクネ凸凹道を降りて行きます。ちょうど日陰になっていて、汗冷えとともに一気に体が冷え切ってしまいました。

体が完全に冷えたところで本日のランチ予定の森のカフェ『リトルハート』に到着です。

以前この近辺はわさび農園の売店くらいしか補給ポイントがなく、(それをいうなら三津の海岸から仁科峠まで自販機すら一台もありません。50㎞近く補給ポイントもトイレもないので夏場このコースを登るかたは気をつけあれ!)補給に難があるコースでしたので最近オープンしたこのカフェはオアシスですね~♪


おしゃれな店内におじさん三名は通され、なかにあった灯油ストーブで復活致しました。


私はナポリタン。水一杯でも飲むがごとく秒で飲み干しました。
パスタは飲み物ですね~


駐車場にでると、トトロがいました。

西伊豆といえば、海の幸ですがこんなカフェもいいですね。
次回はコーヒーとタルトも頂こう。なぜスイーツ頼まなかったんだ、俺のバカ。

この後は松崎の町にでて、ドラッグストアに急行。というのは、この日は杉の花粉飛散が始まった最初の日らしく、T村くんが目を真っ赤にしていたから。

そして、海沿いの道に数分で別れを告げ、またしても内陸へ。婆娑羅峠を越え、もう一つ名無しの峠を越えて河津の町の北辺に降り立つルートです。

婆娑羅峠は 6.07km、標高差289m、平均勾配5%と緩め。緩めということは調子にのって高速ヒルクライムになってしまいがち。ちょっとアップテンポで登ってしまいました。
この後のダウンヒルおよび平坦区間でしっかり足をため、最後の名無し峠にむけて同行の二人の足を温存するために、ここは頑張って先頭の風よけになります。

いつもは一人で走ることが多いので、平地を頑張って走ることで仲間の風よけになり、自分の努力が決して無駄ではないとわかって走ることは気分がよいものです。ちらっと後方を確認すると、後輪が見えます。うん、みんな集団でついてきている。よし。

そしてこの後けっこうペースが上がります・・・9㎞ほど平均40㎞で走って交差点に着き、後ろを見ると・・・

あれ、K田さんがいない・・・

やってしもうた・・・

数分後土下座してから左折、河津の町を目指します。トンネルを越えれば桜色の桃源郷が待っているはず!

そして下田街道のヒルクライムを終え、河津の町に向け坂を転がり落ちてゆくと・・・
見えました!

桃源郷です!!




ピンクが点在する山里の風景は今ならでは


国道にでると、この季節特有の河津桜渋滞で完全に道路はふさがっていました。上りも下りも。もはやすり抜けさえ難しいといった具合の混雑具合です。こういったシチュエーションですと自転車最強ですね。

なぜ峠を越えて河津に至ったかというと、大体河津桜祭り会場(駅近)が混雑の爆心地で(今日はインバウンドの皆様も含めすごかった~!)そこから同心円状に遠くなればなるほど歩行者が少なくなり空いてくるから。

つまり河津川の一番上流の桜並木はここまで歩いてくる人も少なく、大混雑な中央会場を尻目にゆったり桜を愛でることができるのです。






道端に這いつくばって写真をとったり、やりたい放題(笑)


上流部までは菜の花畑が伸びていないので、桃色と黄色のコラボを写真に収めることはできませんでしたが、ま。いいでしょ。




これはいい写真
たくさん写真をK田さんにとっていただきました。ブロガーが同行者にいるっていいですよね。

この後はあまりの人混みに辟易しながら海沿いのヒルクライムをして下田へと下ります。
この時期の電車乗降客は激甚で、昨年は輪行袋にいれた自転車が混雑のため電車に入れないこともありそうだったとか。
つまり、下田に下るか伊東に上って始発に乗るしか選択肢はない。

われわれは既に蓮台寺温泉金谷旅館の温泉で〆ようと予定してたので、河津から13㎞先の蓮台寺へと南下します。


(写真はネットからの借り物)
蓮台寺温泉は下田から2㎞位の山中にあります。見よ、この圧倒的な千人風呂を!

ここは男湯と女湯が秘密の木戸によってつながっていて、基本混浴ができます。
行くとよく家族や夫婦連れで仲良く入っていることがあります。

昨年か一昨年だったか、外の露天風呂にうらわかきJKが入ってきて、目のやり場に困ったよい思い出があります。
今日もその佳き追憶に期待して露天風呂に入ったのですが・・・

いるにはいたのですが・・・・

眼が曇っていた方がよかったようです・・・ハイ。(力士がいた、とだけ言っておきましょう)


温泉チャリ☆ダー
さっぱりしました。(使用済みレーパンをはくときの残念さといったら)


駅前のセブンイレブンに平積みになっていました。
家族のお土産に最適ではないか。


翌朝、さっそく朝食は塩鰹の茶漬けとなりました。
もちろん煎餅を砕いて入れます。
土佐の宗田節に浸した醤油も数滴、ごま油を数滴。


すごいうまそうにがっついていました。

おわり

チビ登山第92座 鼻毛も凍る厳冬期北横岳

2019年02月05日 | 登山


『鼻毛が凍った~!!!』

2/2のあさ4じにおきてやつがたけのきたよこだけにいきました。山ちょうはふうそく20mで、かえるときに
はなげが氷になりました。
ふもとにもどってみたら、はなげはとけました。

あんしんしました。





厳冬期の八ヶ岳は空の透明感が高く、雪を冠した峰々と紺碧の空のコントラストはまるで砂糖菓子のよう。そんな八ヶ岳ブルーを求めて満を持して北横岳へ。しばらくこの鮮烈な青と白の世界の余韻に呆けて浸ってしまいそうです。
現実は-10℃(11時、北横ヒュッテの温度計は8~9を指していました)の気温のなか、山頂に出るや否や(そこまでは樹林帯なので風はなし)15m以上の強風が稜線を走り抜けているため、体感は更に寒く、-20℃くらいなんじゃないかと。人間の鼻毛は-15℃を下回ると、(個人差はありますが)結氷をはじめるそうなんです。

というわけで頂上にはあまり長いせず即去り(笑)、二年前も登っているし、まいっか。

昨日の山の天気はどこも麓の快晴とは裏腹に標高2000mより上は15m以上の強風が予想されるので、天気予報サイトの予想は軒並みCランク(雪風が激しく、登山は推奨されない)でしたが、北横岳の地形をよく考えてトライしたら強風のおかげで空の透明感が高かった。

朝5時前からずっと父子でバカ話、ハイキングをしながらふざけあって帰宅までの高速道路でも結局昼寝もせでバカ話。最後は話すネタが尽きてしまう、よい一日でした。



それでは、いつものように写真にレポートを添えて



5時前には横浜の自宅を出発していただろうか。諏訪南インターを出たのが7時半くらい。前々日に降った雪が、除雪されずに一部凍結。スタッドレスをはいているもののかなり滑る。特に上り坂では本当に気を使う。げんにスタックして立ち往生しているFF車が数台。あまりにもスリッピーだったので、これが続くのであれば八ヶ岳は断念し入笠山に目的地変更しようかと思ったほど。
ツルツルの街道もビーナスラインなどの街道筋にはいると除雪されていて、途中からは問題なく走れるようになりました。
除雪車のありがたみをあらためて感じた次第。


9時の始発のロープウェイに間に合いました。


ここに降り立つのは二年ぶり。今シーズン初のアイゼンにやや興奮気味です。


ブブゼラもって出撃です。このブブゼラは雪合戦用の雪球を遠くに放り投げられるタイプで、モンベルに売っていたもの。


冷静な一年生とテンション爆上げのオヤジ


まずはウォームアップ。今日はペース上げませんよ。


坪庭を出発。さっそく集団の牽引をしてます。


絶好の快晴。今日はみんなの天気によると暴風のため登山を推奨しないCランクの天気だったのですが、この時点では無風です。


展望台にて。見事な海老の尻尾ができていました。


縞枯山をバックに。


このカラーコーディネートがいいよね。
赤、緑、黄、オレンジ、青。
全部オヤジの好きな色。


雪の上の風紋。
チビ太に説明するの忘れてた。


今日の目的地、北横岳が見えました。


もう序盤からこの笑顔。小さな子にとってこの雪のシチュエーションは高揚しますよね。家を出るまでは警戒されていましたが。


フォトジェニックだな~


登山客が多かったので、一人だけの写真をとるタイミングがなかなかこない笑






他のハイカーのみなさんも写真を取るのに忙しすぎて抜きつ抜かれつ


スノーモンスターの巣くう森に入りました。コメツガの枝につもった雪をはらってあげています。


だんだん急斜面になってくると、前爪が発達していない10本爪の軽アイゼンでは登りに難儀するようになってきます。
でも12本アイゼンの靴のサイズは23cmからなのよ。


ツンツン


北横ヒュッテが近づいてきたのが、煙突の煙からわかります。


靴のサイズが23cmになったら12本爪アイゼンと、ピッケル買うかな。






結局北横ヒュッテでは休憩せずに、一気に山頂へ。


山頂が見えてきました。10本爪アイゼンでは難儀する急斜面をこえる。


ものすごーい爆風が吹いています!


寒いのでこの写真をとったらすぐバラクラバをかぶらせました


はい、ちびっ子忍者と海老の尻尾


北峰に移ります。さっさと山頂踏んで帰ろうぜ。


この稜線はトレランにはぴったり!






チビ太教授による八ヶ岳稜線講座です。








青と白が美しい。
まさに砂糖菓子。




あまりにも風が寒すぎて、山頂で飯を食べている人はいませんでした。






北横ヒュッテにはダイアモンドダストが舞っていました。氷点下10℃で食べるラーメンがむっちゃ美味しかったそうです。私は水をじかに触ったら凍傷になりかけました。


山小屋脇の温度計は-9度をさしていた


チビ太流下山の楽しみ方六か条
①走れるところはトレランする。




②すれ違いではタッチする。
今日はハイカーのみなさんが多く、すれ違い時暇なのでハイタッチを強要していました。笑


7歳にしてこのヤマヤの貫禄たるやw






③誰も歩いていない雪があったらガシガシ足跡をつける。




④穴があったらズボっと入る。




⑤ツララを見つけて、戦う。






⑥滑れるところはお尻すべりをする。
ゲレンデ脇をお尻ソリでくだります。



出発時刻/高度: 09:36 / 2222m
到着時刻/高度: 13:57 / 1756m
合計時間: 4時間21分
合計距離: 6.99km
最高点の標高: 2455m
最低点の標高: 1745m
累積標高(上り): 234m
累積標高(下り): 692m

歩くペース 0.7~0.8(速い)
山行 3時間4分
休憩 1時間4分
合計 4時間8分

S北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅09:39
09:49坪庭09:52
10:23三ツ岳分岐
10:31北横岳ヒュッテ
10:51北横岳(南峰)10:53
11:02北横岳11:08
11:13北横岳(南峰)
11:19北横岳ヒュッテ12:03
12:08三ツ岳分岐
12:26坪庭12:30
12:41北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅12:42
13:43坪庭・北横岳・縞枯山 登山道入口13:47
13:47北八ヶ岳ロープウエイ山麓駅G

珠玉の写真が豊作の一日でした。