Velo-city

"It never gets easier, you just go faster."

2018 全日本マスターズ選手権タイムトライアル レース編 40代の部 6位

2018年10月28日 | レース

大島マスターズレースレポです。
走っているとき景色を楽しむ余裕はないけれど、なかなかフォトジェニックなコースですね。このコースはただの平坦ではなく、走り方(踏むところ、休むところ、空力、コーナーの攻め方)を考える必要があります。私はただ漫然と走ってしまいましたが・・・
加えて距離も長めの20km以上あるので、分以上の差がつきやすく、実力差を見せ付けられて愕然とします。
まだまだまだまだですね~これだからTTはやめられない。そしてかれこれTTを主戦場にしてから10年経ってしまった。


すげ~~~いい写真!
五月からパッド幅を2cm狭めたので、以前と比べて若干肩幅は狭くなった(当社比)
後はもう少し前傾をとって背中に頭部が完全に隠れるようにしたいので、もう少しハンドルをさげ、ヘルメットも最近の仕様のTTメットにする必要があるかな。
写真は都連のI上さんからいただきました。ありがとうございます。


結果は年代別六位。いいんだか不甲斐ないんだか。
速度もタイムも理想とは隔絶しているのですが、現状だせる力は絞りきったという印象。
データ的には32分319Wとベストに近いので、後は乗り方走り方。(ってここ10年言っているけど。)
仕事が忙しく前の月800kmにすら届かず、高強度な練習もまったくしていなかったのでそんな最低コンディションの中では
『レースをして恥ずかしくない走りをする』という密かに胸にひめた控えめな目標は達成できたかと。


レース一ヶ月前の走りこみ(酷)
このころはどうやったらレースを棄権できるか言い訳ばかりを考えていました。まったく乗れない上にストレスで爆食していた時期。この後忙しいながらも自転車通勤をしながら少しだけスランプから脱出し、直前一回だけ追い込み練をしてから大島入り。

まずは当日朝の車検から


3~4年ぶりのTT車検。ここで大問題が発生!
DHバーのパッドからDHバーの先端までの高さを10cm以内におさえるというUCI規則があるのですが、構造物としては機械式も電動も一緒扱いです。ということは、機械式のレバーは電動より先端部分が2cm長いので、この2cm分だけ抵触してしまいやすいんです。(電動の人たちでスキーベンドのみんなは楽々パス)
私はクリアランス10cmのところ12.5cmでオーバー

これが原文。Articles 1.3.013 and 1.3.023 of the UCI technical regulations
• All types of gear lever (manual, automatic and electronic) shall be measured from their ends (manual gear levers positioned in line with handlebar extensions),
• The height difference between the point of support for the elbows and the highest and lowest points of the handlebar extension (including the gear levers) shall be less than 10 cm in order to guarantee that the forearms are horizontal.

なんとかしてください、と審判に言われますが、なにをどうすればよいのでしょうか。即興でなんとかするしかありません。
バッグの中身を道路に全部ぶちまけてなにかできそうな部品を探します。
ドラえもんの4次元ポケットじゃないんですけどw

ガムテープ、携帯工具、予備チューブ、タイラップ、ゴジラのマスク、レゴ、孫悟空のツナギ、靴下・・・使えねぇ。

イヤマテ!ここで閃いた!!!!



臭い靴下座布団大作戦www
パッドの高さを2cmあげるか、DHバーの先端を2cm下げるか(←工具がない中非現実的)どちらかできればよいわけで、DHバーとパッドの間に靴下をはさんで下駄を履かせる天才的アイデア。

結果、すこしアップライトなポジションでぶっつけ本番することに。アップライトはパワーがでやすいらしいので、猪走りをしますか。


全日本チャンピオンシップらしくスタート台から発射します。

段差を右折すると海に向かって突っ込んでゆく、景色の良い海沿いの下り基調。ここは調子良いと勘違いして踏んでしまう要注意区間なんだそう。とにかく筋肉を使って踏まず、体幹全体で踏む意識を持って(三浦さんのアドバイス)。30分を越える地獄なので、ここでいきなり全開には上げず、全開のギリギリ直下で苦しむ。チラッとメータを見るとAv 324W とか。これ以上あげないよう、かつ下げないよう。赤禿へのアプローチは平坦の勢いをそのままいかして省エネ登坂、しかしこの走り方が今回のレースでは良くなかったです (後述)

ノロノロとピークを過ぎる所で早くも30秒前の走者をパス。高速ワインディングをこなして折り返し前の区間に差し掛かると前走者達との秒差が気になる・・・どうやら上位五人(マサヒフさん、ヤマケンさん、武末さん、アキオさん)とは順調に15秒~30秒差をつけられているみたい。ここに輪をかけて、背後から、1分後にスタートしたはずの前年度覇者佐藤さんのグヮングヮン唸るディスク音が!えっ嘘でしょ!一分の差を5kmでつめられた...


折り返しはスムーズに、まだ3/4残していることと、すでにminute manに抜かされモチベーションが落ち気味....いやいやそんなことは全くなく、ここら辺から数多くのTT呪文、念仏を脳内で唱えて長丁場にメンタルを備えます。とにかくこの30分の地獄を前向きに楽しまないと。


あと3/4
このポイントはカメラマンがいるのわかっているのでお腹を凹める。(超大事)

南行きコースだと赤禿は短いが急な坂になる。ギア選択に迷う所。28Tであればアウターで押し切れるが、今日は11-23Tだったため迷いなく(チェーン落ちにびびりつつ)インナーへ。どっちにころがっても重量級なので坂は遅いのだが、後述のようにここで決定的差が生まれるらしい。


一周目を終える。地獄が続くが、当初危惧していたほどの地獄ではなく、ある程度制御された地獄。心拍の平均も175。
This is fun!
This is fun!
ビール!
チューハイ!
日本酒!
と脳内ではレースが終わって楽しいことをしている自分を想像して、涎をたらし高速巡航、体幹つかって踏み込む。
二周目の北行折り返し手前でもう一人前走者を抜いて、最後の南行きは追い風にのって高速巡航でさらに苦しむ。最後になってMax 58kmでているのでここでやっと目覚めた感じ(おそ)


ゴール!出し切りました。

ゴールするとチビ太がカメラもっておとうさんの友達とキャッキャ遊んでいました。






だから尻の接写はやめろと

データはこんな感じです。
20.7km 32:39
Av 38.6km/h
Av 319W
174/181 bpm
97 rpm

パワーの割にはぜんぜん速度に反映されていないので、上位入賞者と区間の走りを比較してみました。
やはり登りや攻めるところ、休むところに大いに改善の余地があると思います。まぁそもそも練習量が違うので対抗する土俵にすらのっていない、というのはさておき。

テーマとしては
① おきなわを目指している人と同じレベルで登坂すること(今より5~7kgの減量が必要。ちなみにレース当日ベスト+5kg) ←毎年言ってて有言不実行
② 登りは踏んで下りはエアロで休むこと
③ 平坦の巡航スピードの向上は、空力の改善で実現すること←亀の歩み

参考:
6位の私
最初の平坦、赤禿山頂まで
Max 48.2 Min 21.2km/h
369W 170bpm
赤禿山頂から折り返しまで
Max 53 km/h
299W 174 bpm 
南行 赤禿アプローチ
Max 43.2 Min 16.9km/h
324W 174 bpm 
ゴール前平坦
Max 55 Min 42km/h
298W 174 bpm

某F氏
最初の平坦、赤禿山頂まで
Max 51.8 Min 28.1km/h
306W 157bpm
赤禿山頂から折り返しまで
Max 54 km/h
244W 163 bpm 
南行 赤禿アプローチ
Max 48.2 Min 25km/h
336W 165 bpm ゴール前平坦
Max 57 Min 45km/h
248W 162 bpm

某N氏
最初の平坦、赤禿山頂まで
Max 47.5 Min 23.4km/h
赤禿山頂から折り返しまで
Max 50 km/h
南行 赤禿アプローチ
Max 42.8 Min 19.1km/h
336W 165 bpm ゴール前平坦
Max 56 Min 44km/h


レースの分析や次回へのアクションもいいんですが、こういったすばらしい大会でがんばる同年代のみなさんに刺激をもらえるのは本当にすばらしいですね。
Vivaパワハラおやじ

2018 全日本マスターズ選手権タイムトライアル 大島漫遊編

2018年10月28日 | レース

ハロウィンの週末、全日本マスターズがゴジランドで行われました。
今年後半唯一のレースです。(富士チャレは激務のためDNS)
このエントリーは『大島いいとこレースにおいで』という記事です。レース編は別途。


このために数年ぶりに選手登録をしました。全日本という響きに奮い立ちますね~昨年からずっと出場したかったレースです。
チームメイトのえっちゃぶさんが今年のポスターボーイとなっていて、うらやましい限り。

多くの選手は金曜夜の夜行フェリーに乗り前日入りしていたようですが、我々はジェット船で前日入りすることにしました。奥様国内出張につきチビ太同伴です。


チーム名の由来の地でもある竹芝客船ターミナル、初めて来ました。
ミューラーさんとAKOさんのパワハラおじいさん&おじさんコンビ


大島は伊豆稲取の対岸あたりにあるので、もし陸地であれば東京から160kmはあろうかと思います。ジェット船は時速70km近くで飛ばすので2時間ちょいで着いてしまいます。お手軽ですね。


船内原則シートベルト着用(飛行機と同じ)なので、ビール缶片手に船内探索ができない(酒盛りができない)のが欠点ですが。
宴会したいひとはさるびあ丸(客船)を使いましょう。ジェット船の宴会時間制限は2時間、客船の制限時間は6時間だそう。

この日は台風接近の余波もあり、海は荒れジェット船は良く揺れました。時々「クジラにぶつかった?」と思うくらいの衝撃がありました。ただの高波でしょうが。
少し遅れ気味で大島に到着。この日は三原山登山なぞはせず、試走して前日のライダーズミーティングに集中することにします。


ライダーズミーティング(笑)
これは前日深夜の飲んだくれ親父3人と不良七歳児
ワインと鬼殺しとビールと焼酎と〆のカップラw
三浦さん・・w
この日のために禁酒していたと思われるアキオさん意思弱いw


泊ったのはホテル白岩。一言でいうと、「ザ・昭和」なホテル。いろいろ指摘点はございますが、温泉あるし、ごはん美味しいし(これはポイント高い)、昭和なホテルだと割り切ることができればありだと思います。交通の便の悪い大島において送迎バスがあるというのも大きい。


大島に来て一堂3人が口にしていたのは

『島には独特の雰囲気が流れている』
『レースしかやることないうえ、時間がたくさんあるからゆったりリラックスできる』
『泥棒がものを盗もうにも交通手段が船しかないから安全だ。盗まれたら港で待ち構えればいいじゃね?』

・・・でした。こんなゆったりとした雰囲気を満喫するパワーモンスターおじさん軍団ののんびり加減がチビ太にも伝染ったのか、チビ太も大分リラックスしていました。

ヒルクライム会場にいるますらおさんを探しにちょこっと出かけた後、昼食を食べてから試走しにいこう、という話に。


ますらおさんおススメの寿し光に行くと、お土産コーナーがゴジラだらけ。ここでゴジラマニアのチビ太のテンションが爆謄。なぜ大島=ゴジラかというと
① そもそもゴジラ第1作目でゴジラが登場した島のモデルが伊豆七島である(確か)
② ゴジラを三原山の火山火口に落として撃退した映画がある(確か)
③ その映画の数年後実際に三原山噴火、全島民避難の祟りにあう。
④ その噴火後、火口付近にゴジラのかたちそっくりの溶岩『ゴジラ岩』ができる。


ゴジラ岩は登山した後の山頂火口付近にあるらしいので、われわれはレース会場近くのゴジラ像でお茶を濁す。それにしてもこの像がレース会場にあるという偶然もすごい。


ちなみにこれが火口のゴジラ岩。

これらのゴジラとの縁もあって、大島名物島唐辛子の辛味をかけた名物料理がいろいろ考案されているわけですね。お土産店でもゴジランド関連グッズは一定の存在感を示しておりました。










大島名物島唐辛子の辛味をかけた名物料理
お土産にしてもチビ太食えないので結局買わず。


女将さんのTシャツもゴジラ


大島元町港の近くの寿し光、美味しかったので二日連続で行っちゃいました。
この笑顔wwww








初日は焼き魚(金目鯛)二日目は握り定食でした。チビ太は天ぷら定食とエビフライ定食大人一人前を軽く平らげるので食費が大変です。

昼食後、少しお休みしてから試走へ。土曜日は強風が吹いていてDHバーもてないくらいの横風でした。


これは、火山博物館にあったジオラマですが、これがわかりやすい。真ん中にある起伏が「赤禿」ここの登りがポイントです。片側はだらだら坂、反対側は急坂なのです。

コースのポイント:二箇所ある登りがきついのと、高速で駆け抜けるワインディング区間がテクニカルな印象。一直線の平坦をひたすらDHバーに上体を沈めて一心に踏むような区間はそんなに長くない。



景色は最高、海のエメラルド色につっこんでいくような開放感


そして途中なぜか先週一緒に八ヶ岳に上ったつんつん姐さんに遭遇
この遭遇率は奥様に疑われるレベル


30代優勝候補の加納さんに会いました。土曜日は風が強くて翌日が不安になるレベルでした。

晩御飯前に宿の温泉に入ってさっぱり。この日から左ひざがジャンパー膝気味にしくしく痛み出したので、翌朝も入りましたよ。
夕食は椿油をつかった串揚げてんぷら選手権。自分で大好物のてんぷらを料理できると知り、チビ太大興奮。自宅にほしいな。




ここでも大人一人前ぺろり。


さて、明日のレースはどうなるのでしょうか。
漫遊している場合じゃありませんよ。

チビ登山第87~88座 晩秋と初冬の間、天狗岳硫黄岳縦走【親子登山】

2018年10月23日 | 登山





土曜日運動会の振替休日を使って、紅葉終盤戦、初冠雪の便りも届き始めた八ヶ岳へと行ってきました。
せっかくの平日山小屋旅行ですので、一週間前からどこがよいか下調べをしていたところ、つん姉さんが登山デビューのASM姉さんを連れて白駒池に行く!というのでそーま兄さんと一緒に行くことに。大勢で行けば行くほど楽しいしね。

麦草峠からの北八ヶ岳は苔むす針葉樹から初雪の岩稜地帯と姿を変え、一行と別れた後我々父子は天狗岳北面のちょっとだけ凍った岩登りに苦戦しながら登頂、その後は眼福の稜線歩きを楽しんだあとオーレン小屋へ。小屋ではお風呂に二回入って心から温まり、桜鍋に舌鼓を打って夜7時に就寝。翌朝流れ星ショーを眺めてから氷点下の登山開始。硫黄岳山頂では日差しもさしてきてポカポカ。長い長い美濃戸口への下りの最後では終わったはずの紅葉も楽しめて、大満足の二日間でした。

二日間で11時間以上山道を歩いていたので、そりゃあたくさん会話したのですが、『また縦走連れて行ってね。』『でもたまには山小屋じゃなくておとうさんとおかあさん三人で旅行したいなぁ』と言われたので、八ヶ岳エリア気に入ってくれたみたい。


データ
出発時刻/高度: 09:16 / 2112m
到着時刻/高度: 10:39 / 1498m
行動時間: 11:07:14
合計距離: 21.03km
最高点の標高: 2744m
最低点の標高: 1495m
累積標高(上り): 1144m
累積標高(下り): 1760m
消費カロリー: 5817kcal

登山出発までは以下のよう運びました:

オーレン小屋に5時まで到着、の逆算で麦草峠9時スタートを計画。そのために土曜日運動会の興奮冷めやらぬチビ太を早く寝かせ、日曜日4時に起床、5時12分の始発電車に乗って武蔵小杉へ。5時半に一行は出発し、大きな渋滞もなく8時50分には麦草峠に到着することができました。

本日のメンバーは
・ そーま兄さん父子
・ チビ太父子
・ つんつん姉さん
・ ASM姉さん
最初今回登山デビューのASM姉さんに順番に自己紹介しますが、ここで傑作だったのは、どうやらASM姉さんにつん姉さんが『まこと君っていう若い男の子がいるらしいよ』とだけ事前情報を渡していたらしいです。
7歳児が『ぼくまこと。一年生だよ!』というとASM姉さん目を点にしていました。(笑(笑)笑)

それではいつものように写真レポのスタート!




武蔵小杉を5時半に出発、サンデードライバーひしめく中央高速のオカマ事故をすんでのところで逃げ切り、麦草峠ヒルクライムを経て白駒池に到着。後10台で駐車場はフルになるところでした。前日泊めた車はごらんのとおり氷結。


北八ヶ岳といえば苔むす森。いい感じです。


紅葉の名所として有名な白駒池。紅葉はめでたく終了していました。


学友ではなく岳友のそーま兄さんと。


白駒湖畔から高見石までは2つのルートがありますが、きつい方でいくことになりました。岩場の樹林帯を行く、けっこうきついコースです。登山デビューのあさみ姉さんにはちときつかったかな?


雪がちらほら出てきて、子供たちのテンションもあがります。木を揺らしては通り過ぎる仲間の頭上に雪を降らせる遊びに熱中していました。


高見石にはこんなインスタ映えするスポットがあるのですね!
コースタイム35分のところ40分で到着。スロースタートでいい感じです。


きりりと冷えて空気が澄みきって最高のヤマ日和




岩の間に秘密基地を見つけて、スポっとはまる2人^^)


今日登山デビューのAゆみ姉さんとAさみ姉さん。ややきつめのコースでしたが展望のご褒美はばっちりですね。


高見石小屋は星空観察と揚げパンで有名だそうです。こんな登山口から近いとは思わなんだ。


息が白い。本人はゴジラの熱線攻撃のつもり(笑)


わぁ~い!
中山の北面には雪と氷が多かった。雪合戦休憩とあいなりました。


雪玉作りにいそしむ一年生


高見石から中山までのコースタイムは1時間20分。しかもここからは時折凍った岩も混じる急な登りが含まれます。登山デビュー女子を連れた一行は引き返すか、登り進めるか迷ったところですが、この後縦走を控える7歳児がさっさと先に進んでいったので先に進むことにしました。


地図には『ダラダラ登り』と書いてありました。多分登りがダラダラなのではなく汗がダラダラの間違いだったんでしょう。
チビ太はどんどん進んでいきます。コースタイム90分の所を79分で到着。先着してお汁粉を用意して後続を待ちます。


やっと樹林帯を抜けてよい景色の中山展望台に到着。なんかバテてますw


良い天気♪
槍も穂高も御嶽もくっきり。登山デビューでこれが見られるのは幸せですね。


下のほうは北八ヶ岳特有の縞枯れ現象ですね。


さて、我々二人は今日はオーレン小屋なので、ここ中山で日帰り隊とお別れ。これよりいよいよ今日の本番、天狗岳の岩登りに備えます。


中山峠から、今日のメインディッシュが見えました!


天狗岳、こっちから見ると勇壮ですねぇ。左肩にかなり急な岩場が見えるけど、あそこ登るのかしら?


稲子岳です。


東天狗の北壁に取り付きました。ところどころ石の上に雪があるので、気をつけながら、アシストしながら、声をかけあって登攀しました。乾いた石をしっかり踏めば、滑ることはないです。どちらかというと危険なのは下りですね。


ふと今日来し方を振り返る。眼下には黒百合平が。
標高も2400mより上になるとハイマツが出てきますね。




東天狗岳に到着!ここで赤岳がやっと見えました。ここからは勝手知ったる稜線歩き。山頂は無風で快適。
今日登ってきた北八ヶ岳をバックに


そして明日登る硫黄岳をバックに


東斜面を見下ろすと、天狗岳の山影がシラビソの森に映っています。そしてその先にはみどり池と、今年の2月にいったしらびそ小屋が見えます。


東天狗岳直下はこんな勇壮な岩場。写真で見ると怖そうだけど、実際はそんなに怖くない。


両脇はスパッと切り落ちているので、高度感はすごいです。




明日登る硫黄岳の爆裂火口が見えました!


鷹が飛んでいました。
「写真にとって」と言われたので連写。


今日の三つ目のピーク、根石岳。
これをXX座にカウントするか、迷うところですね。
カウントしないことにしました。


稜線上にある根石小屋。
ここもいつかは御邪魔したい。


蓑冠(みかぶり)山
あまりにも小さな山なのでチビ太みずからノーカン認定


そして予定時間通りにオーレン小屋に到着!
川のせせらぎ音に癒されます。
川のほとりでテント泊のおじさまがビール飲んでまったりしていました。今日は登山客10人前後とガラガラ。


本棚からさっそくドラゴンボールを見つけ出し、炬燵にもぐりこんでくつろぎはじめるチビ太


汗臭くない山小屋、最高です。
湯船に入った時のチビ太の笑顔は1000Wくらいの明るさでした。


お風呂の窓を開け放つと硫黄岳の広大な稜線が見上げられます。
小川のほとりにたっているので水が豊富。


寝間着に着替えても読む
対面にいるおじさんはヤムチャです。


孫悟空のツナギを着てご機嫌でしたが、ヤマヤのおじさんからたちは『ん?サトルくんかな??』とか言われて落ち込んでいました。笑


売店。日本酒の種類が豊富です。




館内。オーレン小屋は個室から埋めていくシステムらしく、今日我々の部屋は広大な部屋を二人で贅沢に使うことができました。
平日の山小屋最高!


山小屋にすっかり馴染む七歳児。




オーレン小屋名物桜鍋🐴🐎🍲
『これを食べたら復活して明日はお馬さんみたいに登っちゃうよ~!』


お風呂あがりの5時半に食堂に行くと、鮮やかな桜肉が並んでいました。標高2400mでこれが食べられるなんて。


自宅から生卵と高清水の吟醸を持参。(ゲップまで美味しかった)


濃い目のつゆを吸ったお麩がウマウマでした。


この至福の夕飯のために、今日は6時間近く歩き、途中の補給食やお菓子も軽めにしました。
笑顔www




氷点下の中星座を見に行くマシュマロマン氏


朝3時半でマイナス5℃!!!


完全防寒装備で小屋から100m離れたライトのない漆黒のテン場まで手をつないで連れて行きます。『1, 2, 3で合図するまで空を見上げるなよ~』
そして満天の星空の下でやっと1, 2, 3で見上げさせます。
『うっわ~~~~~😯💫💫💫 すっげ~!こんな星空みたことなーい!』
激寒で3分で撤収でしたが、流れ星は三尾発見、天の川もなにもかもばっちり見えました。


すっかり目覚めたチビ太、朝から味噌ラーメンをがっつり食べて5時15分に早出。


ヘッデン照らして夏沢峠のご来光を目指してモリモリ登っていきました(暗闇のルートファインディングは老眼にはつらいので丸投げ。)


夏沢峠でご来光。やまびこ荘は冬季休みに入っていました。ほかにも既に閉めた山小屋多く、八ヶ岳ははや冬支度にはいったようですね。


路傍のつららをパキパキ折り取って、ペロペロなめながら登ります。
「何の味?」
「おみず味だよ。おいしいよ。」


薄暮の硫黄岳を進む






朝焼けの霞の中に、赤く照らされる北アルプスが浮き上がっていました。


硫黄岳は7つ?のケルンが登山者を頂上に誘います。




7時前に硫黄岳登頂!あまりにも景色がよく、すばらしい空間なのでここで長居することにします。


横岳、赤岳、権現岳がばっちり!


これは硫黄岳山荘


赤岳頂上山荘
いつかここから朝日が見たいね。


赤岳天望荘


朝ごはん(おやつ)はとんがりコーンとチョコフレーク。


これが!硫黄岳の爆裂火口です。これから先に進むと地面が崩壊しやすいらしく立ち入り禁止ね。


横岳2829m 赤岳2899m チビ太岳 2761m 阿弥陀岳 2805m


西面には硫黄岳の山影が。今朝出発したオーレン小屋の屋根も見えます。


硫黄岳山頂を辞し、赤岩の頭へ。ここの下りは高度感あり、道もふわふわで歩きやすかったな。


赤岩の頭から赤岳鉱泉までは樹林帯の中の岩場を急降下。結構足に来ます。ここでソフトクリー・・・売店は閉まっていました


赤岳鉱泉冬の風物詩、氷壁の土台が組みあがっていました。それにしてもここからの眺めはすごいな。


赤岳鉱泉から下はひたすら下るだけで見どころは少ないかと思っていましたが、ラッキーなことにこの高度(2000mから下)の紅葉が盛りでした。


青い空に紅葉が映える。






紅葉だけでなく、苔の森もよい雰囲気。




長いダラダラ登りを終え、やっと美濃戸に着きました。ここには美濃戸山荘があると思って、『アイスクリーム♪』と勇躍駆け出す七歳児。・・・山荘は、冬季休業中でした。




下れば下るほど紅葉が色濃くなっていきます。
(台風で橋が流れて今は通れませんが)車も通れる林道のため、歩きやすくてよいです。そのかわり歩く距離は長くなりますが。




結局二日目は12kmの行軍でしたが早出が効いてバスの時間の40分50分前に美濃戸口到着。ここからはバスにゆられて茅野までいって、新型のスーパーあずさにのって帰宅。夢から覚めたら昼の3時半に自宅についていました。


チビ登山第86座鍋割山 雨上がり鍋焼きうどん【親子登山】

2018年10月14日 | 登山


なべわり山🍲とざん
ぼくは、なべわりやま、にいってさんちょうでなべやきうどんをたべました。おいしかったです。(せつめい)ぜんはんはゆっくりいきましたが、あとはハイペースでいきました。(30人ぐらいぬきました。)メンバーは、じぶんをふくめて5人おちよさん、りんどうさん、おかちゃん、おとうさん、じぶんでした。このメンバーとはときどきあいます。ぼくのきょうのやくめはリーダーです。きけんなところをみつけたときにみんなにつたえました。



約二週間前のおはなし。

朝から雨予報ですが、雨でもかまわず登るもの好きの皆さんにまざって物好きな七歳児と鍋焼きうどんを食べに。蓋を開けたら途中から雨はやんで、水墨画のような霧深い丹沢を楽しんだ一日となりました。渋滞も皆無、登山道も静か、昼の3時に帰宅できて、大変よい山行となりました。

コースタイム2時間5分のところを、1時間35分くらいで登っていたのではないだろうか(うろ覚え)、この一年生め!


岡ちゃん、林道さん、お千代さんと


近場ハイキングなので空荷です。身軽なので今日は絶好調でした。




このお兄さん二人組み、途中で追いつかれたのですが、抜かれてからチビ太に火がつき、抜き返して視界から消え去りましたw


コースタイム2時間5分を1時間35分で登頂。ハェー。




ベンチに戻っていたら怪食会がすでに始まっていました。


このころになると雨もあがり、雲海の向こうに秦野市街が見渡せました。

ものすごい食欲。






頂上にかわいい柴ちゃんが。駐車場でいっしょだったソラちゃん


この鼻♪

山行 4時間5分 休憩 1時間11分 合計 5時間16分
表丹沢県民の森駐車場12分
尾関広氏の銅像3分
二俣21分
本沢渡渉点4分
ミズヒ沢渡渉点76分
鍋割山荘17分
鍋割山稜4分
小丸8分
小丸尾根分岐(二俣分岐・平二山)88分
二俣3分
尾関広氏の銅像9分
上秦野林道ゲート(仮)
表丹沢県民の森駐車場G

出発時刻/高度: 08:27 / 465m
到着時刻/高度: 13:44 / 461m
合計時間: 5時間17分
合計距離: 10.92km
最高点の標高: 1327m
最低点の標高: 461m
累積標高(上り): 934m
累積標高(下り): 937m


チビ登山第85座 台風、濃霧、ヒルの塔ノ岳【親子登山】

2018年10月09日 | 登山



二ヶ月近くぶりの久しぶりチビ登山。土曜日午前中は卒園生として保育園運動会の友情出場、日曜日はお友達が夜遊びに来るという多忙なスケジュールの間を縫ってのプランニング。横浜をお昼に出ても山小屋にたどり着ける塔ノ岳に行ってきました。

保育園の前の公園で出番を待つ卒園児の中にいるチビ太を山行フル装備でお迎えにいったら「えぇ~~また○○ちゃんお山行くの~ぉ!!」とクラスメートに唱和されていましたw

登山は灼熱高湿のバカ尾根をスタートし、ひさしぶりの登山にばてながらなんとかバカ尾根を攻略、花立についたら完全にガスの中。台風も近づいて荒れ模様の予感です。

尊仏山荘は台風でキャンセルが相次いだらしく宿泊6人とガラガラでした。こんな中に山小屋にくるもの好きなみなさんとの夜の山談義、これが愉しいんですよね。

深夜山頂を20-30mの暴風が荒れ狂い通りすぎ、山荘をわしづかみにして揺らし、時々フワッと小屋が浮くかのごとき嵐。しかし先日の24号に比べると子供騙しのようなものなんだそう。スリル一杯でした。寝ている間に屋根がすっとんでいく夢を何度見たことか。

チビ太は、というと夕食のカレーで満腹になったのか、6時45分に就寝(笑)、朝5時までずっと寝ていました。

翌日は天気の回復を待っていましたがいっこうに回復しないので、濃霧の中を表尾根コースで下山、今回は政次郎尾根から下山しました。樹林帯の急降下で一気に高度を落とし、そのあとの長い長い長い林道歩きでたくさんお話ししながら下山。

結局、夜景と稜線の遠望がなくても、台風と山小屋とカレーと漫画とヒルとの戦いが楽しかったそうです。
最後に二匹のヒルのご馳走になってましたが・・・

いつもはママっこなチビ太も、チビ登山の直後だけパパっ子になります。今朝もソファに座っていたらスタスタと歩いてきて無言で膝の上に乗ってきました😍

では、写真れぽ開始!


定番のクリステルちゃんとの記念撮影でスタート


これを熟読して上りました。ここで得た知識が翌日使われるとは・・・




上り始めは上半身裸でもよいくらい、高い湿度で汗をたくさんかきました。


大倉高原山の家は営業を追え、次第に廃墟化が進んでいるようです。


登山道の真ん中にいました。こういうの見つけるの小学生はほんと得意。




見晴らし茶屋にて。ここで休憩してからお楽しみバカ尾根へ。


バカ尾根の階段がきつくなると、こうやって父のザックにぶらさがって楽をしやがる。


雲の分かれ道。


堀山の家にて




いつもは店の前で休憩するだけの堀山の家、ですが「おしるこ」の看板に引かれ山荘の中へ。なかなかの商品取り揃えですぜ!


あまぁ~~いお汁粉。
これに惹かれたそう


サービスでお餅を二個にしてもらいました。
元気倍増


花立山荘にて。ここまでくれば登ったようなもんだ。


塔ノ岳山頂直下


山頂は暴風が荒れ狂っていました。
到着は5時半。


夕食のカレーのつけ合わせ用に、横浜から牛肉コロッケを持参!


大盛りカレーでかんぱーい


台風でキャンセルが続出したため、われわれを入れて6人の静かな一夜でした。


となりの小屋の屋根がはがれていますが、これは先日の24号の爪あと。一瞬小屋が浮くぐらいの強烈な暴風だったそう。




朝早起きして風がものすごいので停滞するの図


ちょうちょ結びを教わるチビ太


だっこして持ち上げようとしたのですが、ザック込み30kgで重すぎw


ちなみにこれは二年前


下山開始!視界ゼロ。だれだ天気回復といったやつは




濃霧の中にうきあがる木の又小屋


5歳のときここで食べたかき氷に救われたことがあります。三年ぶりにきて記念撮影。


そのときの写真。チビ太4歳。


太陽にあいたいよう


おー!太陽にあえた


手前に見える小高い丘から、政次郎尾根が伸びています。




政次郎尾根、上のほうはときどき眺望が開けます。


UFOのようなどでかい茸がありました。


道をふさぐ倒木をどかしながら急な坂道を下山。


こういった樹林帯の急斜面をえんえんと。登りもかなりの修行ですし、下りも膝がわらう系です。覚悟して取り付きましょう。


戸沢におりて清流で顔をあらってリフレッシュ


チメテー!!


戸沢に下りて来て、今日歩いた稜線を見上げる。戸沢は廃墟の山小屋ばかりでした。


たぶんこういう遊びをしていてヒルにすかれちゃったんでしょう。


作治小屋。ここから下はヒルが多いで~と忠告を受けました。はからずも・・・w


下山後はこの通り。
このあと靴下にヒルがひそんでいることが判明。そばやに悲鳴が響きましたw

出発時刻/高度: 13:25 / 297m
到着時刻/高度: 11:42 / 296m
合計時間: 22時間16分
合計距離: 17.08km
最高点の標高: 1470m
最低点の標高: 266m
累積標高(上り): 1531m
累積標高(下り): 1535m