Velo-city

"It never gets easier, you just go faster."

チビ登山第57座 大岳山で雪山クッキング

2016年11月27日 | 登山





"I want to be a Dad like him (あんな父ちゃんになりてぇな~)"
と山頂のアメリカ人(オーストラリア人?)二人組の学生さんが会話してたのが聞こえました。親子登山、楽しいよ~と勧めておいた。

54年ぶりの紅葉期の積雪。前日夜にどこに行けば雪が多いかリサーチしたうえ、北斜面が多そうで二日前の積雪が25cmだったという御岳山からの大岳山コースへ。果たして雪だらけ、アイゼン大活躍の今シーズン初雪山となりました。天気予報では終日快晴だったのですが実態は曇り。ま、そのおかげで気温が低く、雪が解けなくてよかったともいえます。

前日奮発してこれから活躍するであろうJetboilを購入。チャーシューと煮玉子、海苔に魚介スープを別途用意して山頂でのラーメン屋さんとしゃれこみ、チビ太は御満悦。登山にクッキングという新しい楽しみが加わりました。

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まずは御岳山までロープウェイでワープします。


登り始めると銀世界が深まり、期待に胸がときめく。


御岳ビジターセンターへ。3歳の春にここに連れていったときのこと、ほとんど忘れていましたが、このムササビ君だけは鮮明に覚えていました。


宿坊の小路を、雪合戦しながら進む。


御岳神社にお参りして、ロックガーデンへと進路をとります。


雪がどんどん深くなってきた!


ロックガーデンは普段は緑いっぱい、苔むした水の空間だと聞いていますが、我々のデビューは真っ白のロックガーデン。


このころはまだ登りも始まっていなく、とっても上機嫌。(実はコースで一番標高が低いのもこのあたり)


せせらぎと紅葉と雪の世界。54年ぶりを楽しみます。


寒いはず。つららがありました。




山に入っていくと水場はつららだらけ


ロックガーデンから芥場峠までは北側斜面なので道も滑りやすい。だんだんアイゼンをはきたくなります。


路傍のかわいい雪だるまを、チビ太が発見してくれました。


だんだん寒くなってきました。体感氷点下。


頂上直下に営業をおわり廃屋になった山小屋がありました。大岳山荘、2008年に営業を終えたそうです。中に入れたので、お邪魔させていただきます。


『山頂ラーメン屋さんだ!わーいわーい。』


これを目当てに雪道をがんばってきました。ジェットボイルはすぐに沸くので厳冬期には助かりますね。チビ太はお手製のチャーシューメン一人分を爆食。


お世話になりました。元気いっぱいにフルチャージして登り始めます。ここから山頂まで20分くらいかな?


雪山装備は完ぺきですが、小さい子はこのコンディションだと背丈が低いので、岩を乗り越えるときにどうしても膝周りが雪にふれて濡れてしまうみたいです。そのため下ズボンが濡れて冷たいと言っていました。次回はレインパンツを上にはかせなくちゃ。


長かった~!頂上が見えました。


頂上に到着!花の百名山です。


そして、200名山の一峰でもあります。


雲の隙間から東京スカイツリーが見えました!(ピンボケ)


アイゼンをはいて下山開始!モンベルの軽アイゼンはXSのサイズが20.5cmから。チビ太の靴が20cmになったので、いい感じになってきました。去年は履かせてもよく抜けてたのだ。
ちなみに20cmは7~8歳の平均だそうでw


アイゼン履くと下りが楽しい~♪


山頂直下の神社。趣あります。


11月の雪が54年ぶり。ということは次に振る時チビ太はそのころ59歳か。


下山時はロックガーデンではなく鍋割山~奥の院コースで


登山客もすくなく静かな登山道でした。


下りは長かったなぁ。日も短くなるし、さみしくなりました。




振り返ると今日登った大岳山のキューピーちゃんの頭が。


11.5km歩きました!お疲れ!

出発時刻/高度: 10:12 / 841m
到着時刻/高度: 16:41 / 769m
合計時間: 6時間29分
合計距離: 11.88km
最高点の標高: 1228m
最低点の標高: 755m
累積標高(上り): 797m
累積標高(下り): 860m


初本格トレランは丹沢主脈縦走24km

2016年11月04日 | 登山

自宅から数時間圏内、ほぼ定期券でこれるところにこんな絶景があったとは!


出発時刻/高度: 07:37 / 297m
到着時刻/高度: 14:54 / 300m
合計時間: 7時間17分
合計距離: 24.38km
最高点の標高: 1647m
最低点の標高: 286m
累積標高(上り): 1927m
累積標高(下り): 1910m

わが会社は丹沢山ろくにあるので、男子トイレから南北20kmの稜線がよく見えます。いつも用をたしながら、『あの稜線を右から左まで走りてぇ』を思っていました。

そんな文化の日。チビ太は七五三に備え『たいりょくおんぞん』するそうで、チビ登山はお休み。そんなわけで丹沢山地をトレランする御一行に混ぜていただきました。

ほぼ始発にのって渋沢に到着。大倉まではバスに乗っていきますが…
『あれっ!タグチャン(同行者)がいない!』

外をみると、やつはランでバスを追走していました(笑)

初トレランは、のっけから心拍高めできっつい。登りが本格的になると早歩きに切り替えます。ゆるくなったり、走れそうなところは小走り。馬鹿尾根が本格的に始まると、心拍はずっと170台を前後。ままよ、1時間半のTTだ、と覚悟を決めました。

手元の時計では1時間半で塔ノ岳山頂へ。普通の登山だと3時間20分のところですので、スピードハイクにすると行動半径が一気に倍になってよいな~。

ここから丹沢山までの稜線は曇り、丹沢山から蛭までの稜線は晴れ渡って、極上のトレランをすることができました。自宅からほぼ定期でこれる圏内に、こんな天国があるなんて・・・

蛭が岳からの下りはとにかく長く、展望もない忍従のルートです。焼山までは長い距離をかけてゆるい勾配が続くので、走れる区間も長い。今日は靴底が柔らかいランシューなので、すこし足裏が痛くなってきました。

焼山までくればあとは少し、とはいかずここからの下りが長かった。とにかくこのコースは長いです。トータルは6時間半。自転車でもなかなかない6時間超のライドでした。

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大倉までバスで行きますが、20代の若者は自走(笑)。
真似できません。


丹沢クリステル嬢にごあいさつし、スタート。のっけからきついです。


馬鹿尾根をハイペースで早上がり。走れそうな区間は小走り。


尾根を早歩きして登っていると、心拍が170、180台に突入。かなりきついですが、その分到着時間も速い。ハイペースは花立山荘まで続きました。


休憩をいれて1時間53分、入れないと1時間30分で到着しました。標準コースタイムは3時間20分。


塔ノ岳~丹沢山。丹沢トレランはここからが楽しくなる。


紅葉も1400mからは上はほんときれい。


日曜日にトレランレースの同行者、ムラジさんとうえだっちさんは丹沢山で折り返し。私とタグチャンは蛭が岳を超え焼山へ大縦走。


丹沢山から蛭が岳へルートをとると、この絶景が現れました。ちなみにこの日、ずっと曇りで眺望にめぐまれませんでしたが、ここから快晴に。


自宅から数時間圏内、ほぼ定期券でこれるところにこんな絶景があったとは!(かなり登りますけど)


右奥が丹沢最高峰蛭が岳。山頂に山荘のシルエットが見えます。


気持ちのよい稜線歩き


途中の岩場で木道の工事をしている人たちに会いました。久しぶりに大勢と会話して、人里に戻ってきた気分。


丹沢最深部なので、ハイカーもまばらです。


雲がはれて360度見渡せ、天気が良い日は槍ヶ岳まで見えるそうです。そういえば、北岳山頂から丹沢山地みえたもんね。


不動ノ峰、鬼ヶ岩ノ頭と丹沢第二位、三位のピークを越えて歩く稜線。


標高は1600mを越え、透き通る青空。


気持ちいい!ずっと走ってました。




鬼ヶ岩ノ頭から蛭が岳山頂


この区間だけちょっと怖いですが、無風であれば大丈夫。


そしてあこがれの蛭が岳山頂だ!




富士山の右肩には南アルプス。


下山時、黍殻山の近くで休憩したくなって避難小屋へ。


ここまできれいだと泊まりたくなる。


焼山まで来るとあともう少し、と思いきやこの後の下りが延々と長い。


展望台がありました。この風景は仏果山から見たやつだ。


6時間半後、やっと人里に下りてきました。疲れたが充実の初大縦走トレランでした。まる。

チビ登山第56座雲取山 初テント泊

2016年11月01日 | 登山



来年は2017年。
東京都最高峰雲取山の標高は2017m。
ならば、年賀状の撮影に・・・

五歳と三か月にして4回目、コースを丸暗記したホームマウンテン雲取山へ行ってきました。みなさんが紅葉狩りにテント泊するというので、テント初体験というのが今回のハイライト。

出発前はテントに尻込みをしていたチビ太ですが、目の前で「林道小屋」「鮎ママ山荘」「ロッジおおとも」「ヒュッテこんちゃん」が次々に設営され、お肉じゅーじゅーBBQが始まると目が爛々と輝き、男の子的にかなり◎だったようです。

「お父さん、テントほしい」との一言を頂きました。好日山荘の年末セールを待ちましょう。

チビ太は夜6時から翌朝6時まで爆睡しておりましたが、この夜は霧雨のち驟雨。そして気温はゼロ度~二度くらい。とにかく底冷えする今年一番の寒気が来ていました。二人用テントの中に三人、真ん中に冬用寝袋にくるまったチビ暖房が設置されていて最後は暖かったものの、寝入りの寒さは尋常ではなく、加えて自分が用意した寝袋は「夏の北海道自転車旅行用」の紙ペラものだったため、寒いこと寒いこと(笑)。夜2時くらいに目が覚めると、テント場の周りで鹿が鳴いていました。

二日間20kmオーバーの行程ほとんど霧がかかっていて、青空に恵まれない山行ではあったものの、頂上にいた最後の3分間に奇跡的に雲がはれて青空がのぞき、遠方へ八ヶ岳を臨むことができました。そのあとすぐ雲に隠れてしまったので、本当にラッキー。

チビ太は他の大人がテン泊フル装備ということもあって、みなさんとほぼ同じペースで登ることができました。わけても七ツ石山の下り。突然「トレランだ~☆」と駆け下りはじめ、大人三人で追走しましたが追いつきませんでした。なんなんだあの下りの速さは・・・

出発時刻/高度: 09:21 / 717m
到着時刻/高度: 13:24 / 724m
合計時間: 28時間3分
合計距離: 22.78km
最高点の標高: 1996m
最低点の標高: 690m
累積標高(上り): 1642m
累積標高(下り): 1635m

思い出を、写真とともに。


チビ太にとっての表彰台。


小袖の駐車場で、同じくらいの年齢の女の子がいました。これから親子三人で登るみたいです。


合掌。気を付けて参りましょう!


バス組の3人がまだこないので、ゆっくり歩いて先頭待ちすることにしました。


幽霊屋敷で休憩して3人を待ちますが、来ないので先に行きました。


途中の祠で登山の安全祈願。4回目になりますが、欠かしたことはありません。


ハロウィンのかぼちゃでしょうか


顔真似をしてみます。


私も参加。


後続の三人から、『水場までは逃げきろう』だそうです。


直飲みですか。ワイルドですね。


今年は猛暑が長引いたのか、紅葉は全般的に淡いですね。加えて曇りがちな日だったので一般的にはイマイチ。
しかし、最近谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を読んでいたこともあって、これはこれで味わい深いと思えるようになりました。






水源林を抜けると、紅葉のトンネル地帯に入ります。


東京都水源林、堂所に来ました。何度も来た山なので、地図がなくても大丈夫。ポイントはチビ太すべて暗記しています。






マムシ岩






七つ石小屋への秘密の近道をゆきますが、この道がきついのなんの。特にキャンプフル装備の大人たちは悶えていました。


それを登りきると再度水場。多摩川最初の一滴ですね。


七つ石山直下。


空はだんだん霞がかかってきました。


山頂の標識がニューバージョンになっていました。


『バーン!ッバ~ン!』
鮎ママを狙撃します。


七つ石山の頂上につけば、雲取山の頂上がおがめる・・・この後あっという間に雲に覆われました。




七つ石山からの下り、チビ太が猛然とトレランをはじめました。大人三人が真剣に追走しても捕まえきれませんでした。


末恐ろしいチビトレランナー


みんな大好きブナ坂


いざ!巌流島へ


大友さんとチャンバラごっこ


『ここからは気持ちのよい稜線歩きですよ~』、と初雲取山のこんちゃんをガイド


ダンシング松の木が見えました!








「鮎ママ待って~♪」


大友さんはチビッ子の応対がとても上手。仲良しになりました。


さて、ここは五十人平。テント設営が始まりました。


さきほど小袖の駐車場で一緒だった女の子が疲れた表情で登ってきました。チビ太全力で応援。この後霞がかかり、日もかげってきたので、無事に雲取山荘にたどり着けたかしら・・・


設営のおてつだい♪


初めてテント泊、初めての野外BBQに興味深々。


椅子もなにもありませんが、チビ太うんこ座りで食べてます!野生児!


鮎ママが肉1キロ担いで持ってきてくれました。


うめー!(うんこ座り)


5歳児には強烈な経験となったでしょう。


「おとうさ~ん。テント楽しいね。テント欲しい!」


夜はこの通り、二人用テントに三人で寝たので、寝返りも打てないほど激狭でした。しかしながら12時間たっぷり睡眠。


翌朝。気温も氷点下近いし、ご覧の霧なので下山も考えましたが、ここまできて・・・ということで山頂を目指します。


大友さんと一緒に先頭に追い付こうと頑張って登ります。




濃霧の中でもしっかり雲取山頂避難小屋のシルエットをとらえました。


標高2017m!あけましておめでとう。








先ほどまでびっしり覆っていた霧が、3分間だけ奇跡的に晴れ、青空が見えてきました。


奇跡の雲海。遠くに八ヶ岳が見えます!


後は下るだけ!












夜の雨がすごかったので、コース終盤が泥との戦いでした。


駐車場に降りてくると、昨日の女の子がいました!!!走って駆け寄っていくチビ太の優しさにほんわかしました。


チビ登山第55座 明星ヶ岳(翌日ソロ金時山トレラン)

2016年11月01日 | 登山



Day 1

この週末は箱根にて友人たちとBBQ。箱根だから往復自転車で行こうとしたのですが、
頑強な抵抗にあったため、土曜日はチビ登山、日曜日は朝練風味のトレランをすることで妥協。チビ登山の方は明星ヶ岳から明神が岳をつなげてやろうと目論見ましたが、頂上でガスったため(この日の夜は子供達大集合でチビ太の体力温存も考え)、明神は登らず降りました。下りの途中で
『ゴールのコンビニに一番で到着した人だけにご褒美のアイスとりんごジュースね』
とか口約束したら本気にしたチビ太、最後の下りはコースタイムの半分で下って行きました。重い荷物を担いだ自分は軽く置いていかれ、「とうとう下りで千切られる日が来たか」と感慨に浸ったのでありました。
下山後、ハロウィンBBQをして父だけ夜8時台に撃沈。 (後片付けとかしないで寝てしまってほんとすいません←常習犯)

出発時刻/高度: 10:24 / 541m
到着時刻/高度: 13:59 / 491m
合計時間: 3時間34分
合計距離: 6.94km
最高点の標高: 917m
最低点の標高: 457m
累積標高(上り): 530m
累積標高(下り): 576m

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Day 2

5時起床。おそらく子供達は7時過ぎまで起きてこず、朝食は8時頃だろうと予測し二時間の朝練をたくらむ。平地を走っても苦しいだけだし、せっかく箱根まできたのだし外に出て空を見上げるとはれ上がっていたので金時山へ。
基本登山はチビ太以外とはしないので、前回のソロ登山はちょうど二年前。心拍140~150台で走ってみることにした。
最初の乙女峠までのコースタイム40分のところを20分で走ったので、残りはすべてコースタイム半分を目指す。途中でテンションハイになってしまった。初トレラン、これは楽しいや。

みなさんはまだ朝の二度寝タイムでまどろんでいる7時に無人の金時山山頂。富士山が見事でした。

結局標準コースタイム215分のところを111分(?)
上りは早歩き(心拍150)平地は小走り、下りはヤホーと走る。いつもの半分で駆け抜けられるのは快感ですな~。

トレランにはまってしまう前に本職のチビ登山に戻ろう(笑)

出発時刻/高度: 05:58 / 673m
到着時刻/高度: 07:56 / 670m
合計時間: 1時間58分
合計距離: 7.76km
最高点の標高: 1178m
最低点の標高: 670m
累積標高(上り): 603m
累積標高(下り): 586m

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明星ヶ岳の登山口まで車で。降りたらすぐ登りはじめられます。


箱根らしい、雨にえぐられた登山道と笹の森をぬける登山道。


頂上が近づいてくると、ぱっと視界が開けました。大文字焼きの会場です。ここは「大」の字の横の線。


「大」の字の右下。


チビ太文字


笹のトンネルを抜けると、頂上はすぐそこでした。ちなみに明星が岳の頂上は展望に恵まれず、アンチクライマックスです。


明神ヶ岳には上らず、宮城野まで走って下山。かなりのハイペースで下りました。チビ太下りに目覚める。


現地集合まで時間があるので、マウントビュー箱根ホテルの白濁湯で「ぷはぁ~」。ここの泉質は本当に最高。


翌朝初トレラン。どのくらいのペースで走ればよいかわからないが、とりあえず心拍140のコースタイム半分で登るくらいを目標にする。


ジャスト20分で乙女峠到着。結構息があがりました。


稜線に上がるとご覧の通り走っても気持ち良い道が続きます。


笹の茂みが開いて箱根の絶景が目の前に広がりました。


あっという間、1時間で登頂。走ると早いね。


まだ下界の妻子は夢のなかでしょうか。


この後30分で駆け下りました