Velo-city

"It never gets easier, you just go faster."

チビ登山第74座 大室山~加入道山縦走 冬枯れの枝の間から富士を覗く

2017年11月28日 | 登山



鮎ママことT野さんが毎年春秋に開催している道志村の大原荘合宿、各自めいめいの参加方法で参加して、その日とれた鹿や猪を食らうという野趣あふれる一夜のイベント、念願の参加がかないました。チビ登山隊はO友さんと西丹沢の山越えでアプローチ、ハイキングのはずが鹿肉と温泉のために山を二つ越えるなかなかハードなルートに

西丹沢のこのエリアは樹林帯に囲まれて眺望に恵まれていないという間違った予備知識があったのですが、犬越~加入道の稜線は冬枯れした枝の間からの視界が開け、初冬の透き通った青空に映える富士山に向かって歩いていく最高のハイキングとなりました。チビ太先輩の急斜面ハイペースにはやられましたけど。

途中パリから来たチビ登山(ベベ登山?)御一行と一緒にのぼりました。この三人はスキーヤーらしくチビ登山のくせにやけに速い二組でハイペース移動。背負っていた頃の懐かしい記憶を共有しながらおしゃべり登山。

夕暮れの時間ぎりぎり、5時過ぎに道志の湯に到着、夜は鹿肉を食べまくりました。チビ太は『岳友』のそーま兄さんと久しぶり、しかもお泊りでたっぷり遊べて大満足。この二人、すごい仲良しで傍で見ていて超ほほえましい。

12時に帰宅。遊んでいただいた大人の皆さん、ありがとうございました。



歩くペース 0.8〜0.9(速い)

コース状況/危険箇所等

白石峠から道志の湯にいたる道は、トラバース多く、道幅狭く、この時期は枯葉が積もっているので要注意。危険ではありませんが、複数人数で注意喚起しながら下山しましょう。特につかれて集中が落ちているときは危ないかな。




チビ山屋の朝も早い。始発で行ってくる。🎵🎵🎵


西丹沢ビジターセンター






標高差約1000mを一気に登りますよ。


気になる。


水が凍っていました。




大友さんは子供の扱いが上手だな。






最初はゆっくりとした勾配で、ウォームアップにちょうどよい。


まだ、紅葉が残っていました。










ここから一気に急勾配に。犬越まで心臓破りの急登が続くよ。


きつかったねぇ~




犬越避難小屋




冬枯れの枝の間から最高の富士山が拝める至高の稜線歩きが始まる。


途中パリから来たチビ登山(アンファン)御一行と一緒にのぼりました。


三人はスキーヤーらしくチビ登山のくせにやけに速い二組でハイペース移動。


西農鳥、農鳥、間ノ岳


チビ太、緩斜面はゆっくりしか歩けないくせに急斜面に差し掛かると鬼牽き開始。後ろで父がゼーゼーしていると喘ぎを聞いてさらにペースを上げる鬼コーチぶりを発揮。


後ろでひーひー哀願すると、『え?でもこれ普通のペースだよ?』とか挑発してくるしw




雲ひとつない快晴!最高。




大室山の山頂につくや否や決闘開始


ベベちゃん御一行、ものすごい速いペースで追い立てられた。


これから下る道志の山間の村落が見えた。












クマヨケ




加入道避難小屋


新しい小屋。木の香り漂う。






Wild venison, shot today. その日に撃った道志村の雌鹿の焼肉。あぁ美味しかった。『鹿さんありがとう』と感謝して食べました。




忍者装束用の足袋と草履も用意する周到ぶり。




二日酔いの大人たちの寝込みを襲う六歳と七歳。


たくさん遊んでいただいた大人の皆様、ありがとうございました。


水行(水垢離)体験してきた。

2017年11月14日 | Weblog




ふんどし姿閲覧注意

水垢離, or icy cold water ablution to renounce your worldly desires ...

南無妙法蓮華『経』にあわせて三回かぶり、最後におなじように三回。その間太鼓が鳴らされているあいだは『フリータイム』いくらでもかけったもんせ状態。最初はちめたくて気持ちよいのだが、だんだん心拍がおかしくなってきてやばかった。朝から爽快に願をかけ、よい土曜日になりました。


チビ登山第73座 紅葉の三条の湯から雲取山 ヨモギ尾根はお勧め!誰ともすれ違わない静かな山歩き

2017年11月08日 | 登山


待望の晴れた週末、渇望していた山歩き。ずっと行きたかった山奥の温泉つき山小屋へ。
チビ太通算5回目の雲取山、今年は西暦2017年ということもあり大人気で登山道はハイカーだらけですが、後半ルートに選んだのは一転ほとんど人に踏まれることのない点線のバリエーションルート「ヨモギ尾根」。枯葉が風に吹かれて空中を舞い落ちる音、落ち葉を踏みしだく足音、少女が助けを呼ぶような「キューン」という時折聞こえる鹿の鳴き声だけをBGMにたっぷり父子の会話を共有できた二日間の記憶。

ハイライト
後山林道に車で乗り入れるも空前絶後のジムニー専用道、フロアパン摺りそうで冷や冷や。
山奥になぜか響く救急車のサイレン
日没後ライトを頼りに登り、焚き火の香りとともに突然闇の中現れる光の宿、これには感動した。
温泉がある!山小屋にありがちな汗臭さがない!なんて無臭なんだこの山小屋(笑)
鹿の燻製、キノコのてんぷら、味噌汁全部現地調達のおいしい山の夕食。登山道には清流をつかったワサビ畑も。
最盛期を迎える紅葉は1200m~1700mあたりに集中。紅葉の真っただ中の広葉樹林を歩く。それ以上のカラマツは落葉
急登を見ると突如ペースアップする六歳児
後半のクライマックス(心配事)はヨモギ尾根ルート。噂どおりの静謐な間道。道迷いと熊に気を付けながら。
秋の鹿の鳴き声は「キャァァァァァァーン」という少女が助けを求めるような声。暗くなった山で聞くと結構怖い。



ヨモギ尾根は行ってから決めた変更ですが、もともとの目的は三条の湯に泊まること。ここは奥多摩の奥座敷のそのまた奥にある、山のいで湯。直前の10月30日にBSの番組放映があり、父子で繰り返し視聴して楽しみにして行きました。最近の六歳児は山登りを警戒するようになってきたので(笑)、事前にどのくらい楽しい所か期待させないと同行してくれません。
お目当ては①山小屋なのに温泉②小屋の主が撃った鹿肉が夕食に出る③山でとれた舞茸や自家製のお味噌汁④鹿狩りに同行させてもらえるかもしれない(?)などなど。陽もとっぷりと暮れた登山道を登ってゆくと、上のほうから微かに焚き火の香りがしてき、そして宝石のようなテントのあかりが視界の隅に現れ、次に闇にうかぶロマンチックな宿のあかり・・・宮崎アニメの世界のようでした。

三条の湯、実によかった。

それでは、フォトレポ開始!



新橋を11時に出発(子供の歯医者)、さっそく三連休初日の中央高速大渋滞にはまりました。Google先生の助けをかり、八王子ICで降りて下の道で奥多摩湖方面へ。湖を過ぎ、おなじみの鴨沢をすぎて林道入り口を探していると、突然現れる林道入り口、「えっ!?ここ??」というくらいのっけからの獣道、とても車が走るような道ではありません。最初の500mは特に劣悪路で、轍が深く石もゴロゴロしていて、フロアパンが地面をこするたびに冷や冷やしながら登っていきました。途中でミニバンが「こりゃだめだ」という感じでとまっていたな。なんとか3時半に到着。宿には遅くても5時半につきたいので、ギリギリでした。


片倉橋のゲート前、最後のスポットに駐車。


ゲートをくぐって長い林道歩きのスタート!


早速の紅葉、期待に胸を膨らませながら


今日のテーマのひとつに『山頂で忍者ごっこ』がありました。枯葉がたくさんあるので、『忍術木の葉がくれ』がやりたい放題。


上のほうが色づいていますねぇ


こんな山奥なのに、救急車のサイレンが聞こえてきました。なんだなんだ?


うそかまことか、林道を救急車があがってきました。






昔BS百名山で紹介されていた、わさび畑だ!特に農家らしきものは見えなかったのだが・・・ 誰が管理しているのだろう。


後山林道、落石多いらしいです。注意しながら歩きましょう。 父が山側、子供谷側で気を付けながら歩く。


塩沢橋。ここからヨモギ尾根を伝って奥多摩小屋につながる。今日は左へ。 明日はここに出てくるはず。


清流と紅葉のコントラスト。


やっと救急車が戻ってきた。サイレンが鳴っていなかったので、大事はなかったのかな。


2時間近い林道歩きがやっと終了。長かった~。ここから30分の登山道で三条の湯にいたる。


登山の前に、喉の渇きを(直飲み)。


秋の陽は釣瓶落とし。あっという間に暗くなってきました。


焚き火の香りが漂ってきてしばらくすると暗闇に浮かび上がる三条の湯が!宮崎アニメのような幻想的な光景でした。


今日の登山客最後の到着でした。ここは80人定員以上の予約はとらないので、一枚の布団に複数名ということがなく、混雑の心配はあまりないのがよい。 ちなみに三連休は人気で満杯だったらしいです。二日前にダメもとで電話したところ、たまたま金曜日だけ空いていました。もともと金曜日の予報が晴れ→雨だったため。


山小屋にて温泉に入るのはうまれてはじめて。この小屋は山小屋にありがちなむわっとした汗の臭いがそういえばしなかったな。


男湯と女湯も別れています。贅沢♪


ごはんはまだかな~おなか空いたな~


いつものように大人の輪の中にはいって山談義してました。


鹿の燻製300円。ちょっとしょっぱいけど、おいしいね。 小屋主が猟銃で仕留めた雌鹿の太ももだそう。


ヤマヤの基本、同卓のみんなでお手伝い。おひつのごはん取り分け当番はチビ太でした(くしゃみをしないか冷や冷や) 。「オコゲつけとくね~」


やっさんによる献立の解説。


鹿の燻製は奪われてしまいました。舞茸の天ぷらおいしかった。


楽しみにしていた温泉。お風呂は大変熱かったのですが、氷のような水を浴びて、その後カンカンにあつい湯舟、を繰り返して長湯していました。次にはいった大人二人組はあまりの熱さに『ヒィ~あちぃ』と水で埋めていました(笑)。


布団の中でばれないように秘密兵器(おむつ)をはいて、寝る準備万端。お風呂でポカポカなので、すぐに寝息をたてはじめました。就寝は8時半。


父の起床は3時。チビ太の起床は4時。『おねしょしてない?』と耳元で囁いたら飛び起きました。


朝食は朝の5時! 4時半から行列ができていました。


朝食後、三代目主人の木下さんに、レミントンの猟銃を見せていただき(見せてもらっただけ)、チビ太大興奮。見たかったんだよね。スコープの中に赤い焦点が表示されていました。


銃を見せていただく、というチビ太の念願が叶いました。


二日目の朝、雲取山山頂までは3時間の行程。朝早いし、朝ごはん食べすぎだし、序盤はペースがあがらずばんばん抜かれていきます。


途中視界が開けて、飛竜山の稜線を彩る紅葉が見えました。


高度をあげ、1600m位になると紅葉がどんどん鮮やかに。真っ只中に突入します。


BSの番組で鹿を仕留めていた沢の水場はここだな。 バキューン!


三条ダルミにきました。振り返ると、ここは富士山の絶景ポイント


この重畳感がいいですねぇ。


三条ダルミまでは緩やかな道でしたが、ここから山頂まで40分は急勾配になります。


体重の軽い六歳児、自分が急勾配になると速いのわかっているようで、ガツンとペースがあがりました。息も絶え絶えでついて行きます。


山頂には、今年限定の碑が建っていました!


この後、忍者ごっこがはじまったことは言うまでもありません。







三条の湯でいっしょだったおねえさま方が下から登頂してきました。








帰路をヨモギ尾根で下ることにしたのは、この奥多摩小屋に至る気持ちのよい稜線を歩きたかったから。 三条の湯ルートは子供ハイカーが一人もいませんでしたが、こっちのルートは人気だけあって、たくさん子供がいました。


稜線歩きを楽しんだあと、ヨモギ尾根に備えて腹ごしらえ。カレーライス+牛丼+お茶漬け+わかめスープ+コーヒー


キャンプ場から水場にいたる道。水場から先がヨモギ尾根ルートです。


いきなり崩壊していて、先行きが不安になります・・・道しるべも手作り感満載だし、さすがのバリエーションルート。


トレースはしっかり踏まれていて、迷いそうなところは少なく、ポイントにピンクリボンが結んであるので、視界がよければ迷うことはないでしょう。上のほうはカラマツ林ですがご覧のようにすべて葉が落ちていました。


紅葉にオレンジのザック、グリーンのジャケット、赤い帽子が映えますね。


静謐な山歩き、誰ともすれ違うことはありませんでした。










紅葉はどんどんすばらしくなって行きます。あれだけ混んでいた山頂が嘘のよう。


稜線に腰をおろし休憩していると、近くに大きな💩。まわりにも数個。




なんじゃこれ?まさか・・・そのまさか・・・
熊鈴忘れていたので、この後鈴代わりにず~っと話をしながら下りました。


紅葉のシャワー


クマが怖いので、ひたすらしゃべり続けます


道に迷った父に不満顔の六歳児


看板の字がかすれて判読不能。地形と地図を見比べて判断。








沢が見えてきて一安心。


沢に下りてきました!ゴールは近い。






途中の沢道で、父子での遊びに夢中になっていたら、ストックを河辺に忘れてきてしまい、探しに戻りました。駐車場に戻ってきたころには小雨も降ってきて、車を走り始めたら本降りに。ちょっとした渋滞にはまりつつも、このルートは中央道の渋滞の影響がすくないのがいいですね。8時に帰宅。よい紅葉ハイキングでした。


歩くペース 0.9~1.0(標準)

1日目 山行 2時間15分 休憩 12分 合計 2時間27分
2日目 山行 7時間45分 休憩 1時間48分 合計 9時間33分
出発時刻/高度: 14:49 / 645m
到着時刻/高度: 15:59 / 646m
合計距離: 25.44km
最高点の標高: 2017m
最低点の標高: 641m
累積標高(上り): 2509m
累積標高(下り): 2507m
消費カロリー 4270kcal

コース状況/危険箇所等
道迷いしやすいと事前情報があったヨモギ尾根(奥多摩小屋~塩沢橋)ですが、明るくピンクのリボンが見える時間帯であれば迷う心配はあまりない。迷いやすい箇所はリボンがあるので安心。唯一、看板の文字がかすれていて右か左か迷う箇所がありましたが、地図と地形、方角から判断はできます。人跡がすくなく、道がなくなっている箇所が多いので、心配にはなりますけど。ただし地図(スマホの山と高原地図であれば電源確保要)と熊鈴は装備しなくちゃいけませんね。

おしまい