Velo-city

"It never gets easier, you just go faster."

チビ登山第82座船窪小屋:天空の展望台へ【親子登山】

2018年07月18日 | 登山



船窪小屋

山小屋に泊まらずテント泊を好むヤマヤの中でも、『この山小屋だけは泊まってみたい』と思わせる稜線上の有名なランプの小屋。

問題は、そのアプローチ。
約4kmで1400m近く、しかも大半を景色に恵まれない樹林帯を貫く強烈な急登を越えた後でないと、天国からの絶景は味わえない。ガイドブックやテレビ番組では伝えきれない船窪の真髄がここにある。

そんな急登の向う、天国のような稜線上の山小屋を紹介するテレビ番組を見ていたある日の大先生、
『(船窪小屋の前で)ラジオ体操がした~い。』
『(夕食はテンプラとビーフシチューと聞き)いきた~い♪』

三連休は(激混雑の)北岳か、鹿島槍か、八ヶ岳を考えていたのですが、テンプラが最後の一押しになりました。
というわけで好天に恵まれた三連休。七歳になった山小屋評論家ことチビ太大先生と北アルプス奥地にある船窪小屋に行ってまいりました。




ここから始まる鼻突八丁の核心

なお、七倉尾根の急登については、事前にたくさん言い含めておきました。


父『いいか、急勾配はちびっ子の最も得意とする地形だ!』
チビ太『うぃ!全員ブチ抜く!』
父『最初はゆっくり歩くのだ。そうしたら、チビ太が体重が軽いから、何をしないでも重い荷物をもったおじちゃん、おばちゃん、おにいちゃん、おねえちゃんに自然に追いつく。』
チビ太『うぃ!』
父『追いつくときには無理をするな、楽ちんなペースで追いつくんだ。』
チビ太『追いついたら「お先に~♪」って挨拶するんだね?』
父『違う!追いついたらむっちゃ軽々、「お山登りは楽しいな~♪ルンルン♪」って軽がる抜くんだ!』
チビ太『わかった。ルンルン♪って言って抜き去る』
父『そうだ!その時顔は笑っているが実は心臓はバクバクだ。』
チビ太『えっ。そうなの』
父『そうだ!抜かれた人はものすごく苦しいときに、チビっ子にルンルン抜かれたら心が折れる。そうして抜いていて全速力で視界から消えるんだ。わかったな。』
チビ太『わかった。ルンルン。』



なんにも面白くない樹林帯の急坂を息も絶え絶え4時間以上登り続け、その先に待っていた天国については、写真をご覧のとおりです。

灼熱地獄の下界をさけ、アルプスの高山地帯に避暑しに来たわけですが、森林限界を越え絶景の稜線にでたら直射日光光線にやられ、日中は素っ裸でも大丈夫なくらい。時折稜線をわたる風が涼しい。

小屋の夕食は気を利かせて外で360度の大パノラマを眺めながらのテンプラ+ビーフシチュー。小屋に昼についたら何にもしないと決めていましたが、ほんとに景色を眺める以外なにもする気がおきません。読書用の一冊を持ってきましたが、ほんと、本一冊でさえここでは俗っぽい。

翌朝は朝食後のお散歩に七倉岳を登って針の木岳の全容を眺め、それからは12時の下山を目指してガンガン下っていきました。高度を下げるごとに気温はあがり、発汗量が尋常ではなかった。

下山は11時半。下から見上げた七倉岳の稜線の高度差が半端なかった。

帰宅途中、そばの高瀬でざるそば大盛を×2
チビ太は一口も分けてくれませんでした。

歩くペース0.9~1.0(標準)

コースタイム
1日目 山行 5時間56分 休憩 1時間16分 合計 7時間12分
S七倉登山口06:44 07:59唐沢ノゾキ08:00 09:02岩小屋09:03 10:08鼻突八丁(八合目)10:11 11:10天狗の庭11:31 12:22船窪小屋13:00 13:08七倉岳13:09 13:15船窪天場13:19 13:19船窪水場13:23 13:34船窪天場13:37 13:45七倉岳13:56船窪小屋泊

2日目 山行 3時間53分 休憩 1時間29分 合計 5時間22分
泊船窪小屋06:11 06:22七倉岳06:34 06:47船窪小屋07:03 07:38天狗の庭07:46 08:21鼻突八丁(八合目)08:40 09:24岩小屋09:44 10:19唐沢ノゾキ10:20 11:15七倉登山口11:19七倉山荘11:32 11:33ゴール地点G

コースについて


な、なんという急勾配!船窪小屋に至る七倉尾根、実は有名な日本三大急登に匹敵することが(後になって判明)その実は4kmで1400m上昇、32%

チビ太大先生大変だったと言いつつ小屋番のお兄さんに抜かれた以外は誰一人にも抜かれず。
下りで先に音をあげたのは私です。
最後の下りは言葉で苛められました。『え?なに?お父さんまさか疲れちゃったの?』とか(=`ェ´=)

日本三大急登、北アルプス三大急登というのがある。詳しくは
北アルプス三大急登:
ブナ立尾根(烏帽子岳):距離3.2km 標高差1251m 39.7%
合戦尾根(燕岳):距離3.9km 標高差1244m 31.6%
早月尾根(剱岳):距離7.2km 標高差2238m 31%

北アルプス三大急登:
早月尾根(剱岳)
西黒尾根(谷川岳):距離3.1km 標高差1114m 35.6%
黒戸尾根(甲斐駒ヶ岳):距離8.5km  標高差2200m 25.7%

距離4.1km 標高差1316m 32.1%・・・おいおい、距離は短いものの、標高差で上記だと3位、平均勾配でも3位!!

上のコースタイムは寄り道を含んでいるので、正規コースタイムを抜き出すとこんな感じ:
コースタイム6時間のところ:5時間12分
コースタイム4時間のところ:3時間29分

コース状況/危険箇所等
危険なところは少ないが、登りが厳しく、体力を損耗し集中力が切れた下山時に店頭事故がおこりやすいかもしれない。二日目は特に気をつけ、声をかけあって下山。

それでは、いつものようにフォトレポ開始


おはよう!気温は20℃で涼しいな。
これから登るぜ~
バックは鹿島槍と五竜かな?


🐒軍団による通行止めにより、登山開始出来ません。足止め。


最近チビ太が写真の腕を上げました。カメラを渡すとけっこうおもしろいアングルで切り取ってくれます。


登山届け提出。結構厳しくチェックされ、その分会話も大盛り上がり♪


このトンネルの手前から登山道が始まります。このトンネルはタクシーのみ通行可能で、この先は裏銀座の入り口、烏帽子に続きます。


長い長い一日のはじまり。


なんとっ!驚きのコースタイム6時間にチビ太ニヤニヤ・・・


ヤマアジサイ


むせ返るような緑の中ひたすら上へ上へと汗を垂らして進む


標高差140mごとに刻まれています。これを励みに、というかこれに心を折られます。


実際に歩いてみると標識間の距離は非常に長い。




ゴゼンタチバナ


ギンリョウソウモドキ Indian Pipe


梯子も増えてきました。梯子ゾーンは一気に標高が稼げます。






やっと半分。まだ半分も残っているのか、というのが正直な感想。


鼻突八丁が近づくと、枝の間から槍の穂先がチラチラッと見え隠れ。これで少しだけ励まされます。


さて、始まりますよ~


胸ではなく急峻すぎて鼻がついてしまう鼻突八丁


始まった~!!!


梯子が連続します。ほとんど直角に登るところもあり。


枝の間から槍が見えたよ!


こういった看板の一つ一つの心遣いがうれしいね。


ツガザクラ


鼻突八丁をおえ、樹林帯を抜けること30分?、天狗の庭が近づいてきました。これから開ける稜線の景色への期待が高まる。


あと少し!がんばれ!と看板に背中をおされ。


景色がひらけた~天国の景色だ~


槍ヶ岳をこちら側から見るのははじめてかも。奥穂と前穂がみえ、北鎌、西鎌尾根が見えます。




天狗の庭につきました。この笑顔^^






チビ太センスあるw




山間の谷からガスがあがってきています。


天狗の庭からは天空の稜線歩き。北アルプスの名峰が手の届きそうな距離に、あちこちにあります。


目の前には不動岳2601m、左肩の稜線の先には烏帽子岳2622(二百名山)。


疲れていたけど、『りょうせんパワー』もらったから元気いっぱい。


ハクサンシャクナゲ


チングル^^
チビ太よ、花の名前を略するな!


雪渓がありました。涼しかったよ~。
当然ながらこの後雪合戦勃発!


七倉岳への稜線から、出発地の七倉山荘が芥子粒のように見えました。


ズームイン!よくこんな高さを登ってきたもんだ。


コイワカガミ(ピンク)チングルマ(白)


雪渓を越えて船窪小屋に到着


チビ太山小屋探検開始


以降、チビ太カメラマン撮影の写真が続きます。
カメラを渡して小屋探検してこいと放ちました。








以上、チビ太によるフォトレポでした。


小屋に着いて鐘を鳴らしてもらい、その後疲れたチビ太は昼寝☀😪


剣岳立山薬師岳を従えての贅沢な部屋割りでした。


一時間たってお腹がすいたと起きてきました。
後ろに剣岳、立山、薬師岳を従えて遅いランチ


景色よすぎてみんなご機嫌。


ランチが終わるともう一度本日二回目の昼寝。夕食は16時半と早めですが、ハラヘリ傾向なのでOKでしょう。


なんと!我々の夕食は外で北アルプスを眺めながらのディナーになりました。メニューは近くでとれた山菜の天ぷらと船窪小屋の新メニュービーフシチューです。


人生で一番の絶景からのディナーです。




バックに見えるは槍の穂先






不動岳の奥に見えるは薬師岳








水晶岳、野口五郎岳


五色ヶ原に沈む夕日とコマクサちゃん


夕焼けショー出待ち


Lift Off 🚀


Lift Off 🚀


五色ヶ原に沈む夕日


日が暮れると、ランプがともりました。8時前にはチビ太寝てしまったので、親父はワインをもって外に出て、満天の天の川を眺めていました。寒かったわ。


朝です。チビ太の靴ひもしめて、朝食後のお散歩へ。
小屋から往復30分で七倉岳に行きます。


これは餓鬼岳かな?雲海の上に八ヶ岳と富士山が頭を少しだしていますね。


七倉岳の山陰が渓谷に写っていました


七倉岳


針ノ木岳展望ポイントへ


針ノ木岳の全容を拝むことができる、秘密のスポットから。


雲一つない青空を突き刺す槍












雪渓歩き。ここだけ天然のクーラーがきいていました。当然ながらこのあと容赦ない雪合戦が勃発します。


常に槍を遠くに見ながらの稜線歩き。夢見心地。


ヘリコプター二機・・・ではなくトンボです。


チビ太大先生お昼寝タイム


Zzzzz


タケシマラン


下山はあっという間と思いきや、4時間近くかかりました(コースタイム5時間のところを4時間半くらいかな)。最後は暑く、発汗量多過ぎで大人の私がバテてチビ太に励まされる始末。


ゴールしました。
頭の上にあるのが船窪小屋の稜線だよ。


急ぎ帰路につきますが、沿道にお蕎麦処「高瀬」を見つけました。注文したのはザルそば大盛り二膳ですが、チビ太からおこぼれはいただけませんでした。

最後まで親ばか登山ブログお読みいただきありがとうございました。
次は熱い丹沢でキャンプの予定です!


Home to Summit: 横浜 to 富士山頂

2018年07月11日 | 超級山岳

一度登った山は、その稜線の襞一つ一つが脚に記憶として刻まれる。後で山容を見返すと「あれが○○の尾根」「あれが○○峠」と覚えていることが多いものだ。


その山に富士山が加わったという、日曜日のおはなし。


横浜の自宅から自転車で五合目まで行き、そこから登山して富士山頂を目指すHome to Summitという企画。この企画に閃いたのは木曜日のこと。

トレラン仲間が富士山に行くというので、同行しよう、どうせ行くなら待ち合わせ場所の五合目まで自転車で行ってしまえ~~~という乱暴な発想でした。田子の浦からSea to Summitを丸一日かけてやっている人はチラホラいるので、試しにStravaとヤマレコを駆使して横浜からのコースタイムを予想してみると、自転車6時間+登山6時間で下山できることが判明。だったらどうせ土曜日走れないしいっちょやってみようと。ただし、夕方までに帰ってこい指令が出ているので14時には下山したい。ということで深夜一時の出発となりました(笑)

前日トレラン用の装備をバッグに入れてうえだっちさん宅へ。今回このデリバリーがあったおかげでこの企画が可能になりました。シューズやら着替えを担いでこの企画は難しい。

私『集合時間は7時。待ち合わせは富士宮口五合目(標高約2400m)でいいよね?』
うえだっち『え?何言ってんのあなたならあざみライン五合目(標高約2000m)でしょ。』

ということで直前のコース変更。確かにこれで家からの距離は近くなりますが・・・あざみ激坂用にリア30Tスプロケ投入も前夜考えましたが、メンテ面倒くさいし、ゆっくり走ればいいやということでそのまま。

自転車編 横浜~須走口五合目

距離100km 獲得標高約2300m 5200 kcal

前日3時間ほど寝て深夜12時に起床。25時に横浜を出発。


蒸し暑い夏の夜、ガラガラの246をゆっくりペースで進みます。道路がすいていて走りやすい。その割に平均速度が上がらないのは微風の向かい風だったからでしょうか。厚木市内に入ったころに平均30kmを一瞬越えましたが、それからは下がる一方。


善波峠をゆ~っくり登り、最初の休憩は渋沢の先。この後山北の町を走っていると前方に夜の富士山の稜線が闇夜に浮かびあがります。その山際に連なるのは・・・


【イメージ図】
そうです、ご来光をもとめて山頂に登る登山者のヘッドライトの列が、遠く離れた下界からもかすかに見えるんです。

『お~数時間後あそこまで行くのか~っ!』

見上げる富士山のスケールのでかさ、まだ実感として受け止められません。


小山町に入り、金太郎公園にむかう道へ右折。ここからは富士スピードウェイの脇をとおって須走に向かう交通量の少ないルート。ここを走っているときに背後から朝焼けが迫ってきました。


松田の標高が100ちょいで、須走の標高が1000近いのでこの区間だけでも結構登る。須走の町に着いたとき、サイコンの獲得標高はすでに1200mを指していました。


須走のコンビニで最後の買い物。自衛隊のおひざ元だけあり、迷彩服をきたごついお兄さんがたがたくさんいました。


あざみラインの登坂スタートがほぼ5時10分。集合時間が7時、ベストタイムが1時間3分なので、ゆっくり登ってゆけばなんとかなりそうです。五合目から上のことを考えて徹頭徹尾体力温存モードでゆっくり登り始めますが、開始1キロですでにファイナルロー。

それにしても、マイカー規制がはいる7月10日前は空いていますね。この後の富士登山も御殿場口の登りはガラガラでした。今後富士山に登山することがあれば、マイカー規制前の御殿場口をおススメします。空いているし、朝の7時前にさっさと登り始めれば日帰りも余裕でしょう。

馬返しはこの冬大規模な土石流による崩壊があり、その修復工事の痕が生々しい。ここから激坂区間。今回は特に後ろ27Tで30Tではないので、どんなに頑張って踏んでもケイデンスが40くらいになってしまい辛かった。また馬返しの登り返し最初の部分がまだ完全に舗装されておらず、フィニストレ峠っぽいよくしまったダートになっています。

馬返しの先の毒キノコの看板の先で、こんな6時の早朝なのに下山してくるローディが。しかも湾岸サイクルユナイテッド。しかもこの後同じジャージが3人降ってきた。
この時間帯にこの面子。
絶対トリプルクライムだと思います(笑) 
みんな好きね(笑)
おまえもな(笑)

ここから先2kmは20%以上の激坂の連続攻撃にひたすら耐える。交通量が少ないので蛇行し放題で助かった。激坂のカーブは躊躇せずアウト側へ。激坂の直線は恥も外聞をなく蛇行運転。

なんとか激坂区間も終わり、20%の登りが13%くらいになると一息つける。しかしこの時足がつりそうに。労りながらエッチラ登っていると車で登ってきたウエダッチさんにとうとう追い付かれてしまいました。

最後の2kmでフロントシフターが切れてしまい、変速ができなくなりましたが既にインナーロー固定だったので無問題でした。そして、ほぼ7時に五合目到着。本来であれば山小屋前に右折してゴールですが、うえだっちさんが激坂のはるか上の駐車場でニコニコ手を振って待っています。


この最後の激坂区間がまじきつかった・・・

さて、合流して着替えて後半の部突入です。

トレラン編 
14km獲得標高約1861 m 3500 kcal


この日のためにボロボロになっていたトレランシューズを新調。今回はイエローにしてみました。


御殿場口の標高は2000m。ほかの登山口よりも400m近く低く、余計に登らされます。


山の神社で行く先の安全を祈っていざ入山。登り始めておどろく登山道の静寂。どうやら7月10日のマイカー規制前に加えてこのルートは比較的人気薄なのかもしれませんね。富士山とは思えないような静かな樹林帯を登ってゆく。上り道と下り道が別々になっているのも混雑しない理由だろうか。


体力的には大分よろしくない。なんといってもここまですでに6時間走り、5000カロリーはゆうに燃やしているので既にエネルギー切れ気味。同じペースで早足のとき、自分の心拍が140台のとき同行のうえだっちさんは120台だとか。これはしっかり補給とらないと大変なことになりそうだ。

6合目の山小屋で一旦休止。次の7合目でもコーラを飲んで速攻チャージ。おにぎりも一気に四個食い。補給的にはこれで生き返った。


ここからは視界が開け、雄大な富士山が眼前に屹立する。しかし、いくら登っても、何度視界が開けても、景色が同じ(笑)。この一本調子が富士山登山なんですかね。

6合目~8合目の間で最初は霧雨、そして結構な氷雨に。頂上を見上げると雲に完全におおわれている。天気予報は午後から晴れだったので、みんな晴れ間を期待しながら登っているのだが、雨がどんどん強くなっていく。そろそろ背中からレインジャケットを出すか・・・とザックを開けると、

レインジャケット車に忘れてた。

ここからは薄っぺらいジレ、あとはウエダッチさんに借りたウインドブレーカーだけで登ってゆくが、氷雨に全身が濡れどんどん体温が奪われていく。登っている間は暖かいが、休憩のため小屋で立ち止まると気化熱で一気に冷える。寒さでふるえそうで、このままいくと低体温症もあり得る事態。現に数組のハイカーは途中で断念して下って行った。


うえだっちさんも高山病が始まったか寒さか結構辛そうな足取り。とりあえず8合目まで行って、雨がやまなかったら引き返す決断を、と思い八合目についたら雨が止んだ。

ここからは富士吉田口からの登山客も加わり混雑するのでゆっくりペースで登山道を刻んでゆく。3000mを越え、3193mと越え、未知の高度へ。空気が薄い!息があがる!だがなぜかテンションはあがってゆき調子は悪くない。登り始めは苦しかった心拍140台も慣れてきた。そして見下ろすとすごい高度感。関東東海甲信越全部下界になってしまった。見上げると15分~30分間隔で山小屋が連なるここは山小屋銀座。

テンションがあがってきましたっ!

山小屋銀座を一つ一つ励みに登ってゆくと高度はどんどんあがっていき九号五匁へ。



そして最後の鳥居をくぐり山頂へ・・・やった~!日本一だ~!


下界の雲海の先の横浜方面を見てうるっときました。





お釜見物をして、日本最高地点の剣ヶ峰へ・・・と行きたいところですが同行のうえだっちさんが辛そう。

「友を置いて行くに忍ばず。一人頂を目指すも人生。友とともに下り、後進のチビ太に頂を託すもまた人生。」
というわけで後30分先に迫った剣ヶ峰はチビ登山XX座目にとっておきます。




トレランしてるふりをして、あとはとっとと下ります。まずは高度を落として、高山病の症状を軽減しましょう。


頂上からの下山道はなぜか立ち入り禁止の看板があったので、途中から砂走り的な下山道へ。実はこの下山専用道というのは、富士山特有で他の山では経験したことがありません。ザラザラの砂礫なので足裏で地面がつかめず、登りでは難儀するでしょうが、下りはこれが着地衝撃を吸収するクッションとなります。


試しに走ってみますがこりゃ楽しい。あっという間に下界が迫ってくる感じ。高速下山ができますね。そのかわりトレランシューズの中にどんどん砂や砂利が侵入してきます。




楽しい砂走り滑走下山ですが、さすがに長すぎて飽きた。


予定通り14時に下山。約一時間半で下山したということかな。よくこんな長い登りを歩いて来たな、と感服するぐらい長い長い下りでした。

この後は須走まで自転車で下ってもよかったのですが、快適なスバルの助手席でそのまま横浜まで帰ってきてしまいました。

アイサイトはすごいですね、高速にはいったらもはや車ではなく、新幹線のようで(左右への揺らぎがすくなく、オンザレール的なので)あっという間に睡魔が襲ってきました。レーン保持、前車追従機能がついているので、安心して助手席の人は寝ることができます。

~~後日のダメージなどについて~~

日曜日は夕餉時に帰宅し、その日は5時間睡眠で翌日出社。
翌日疲れはややあるものの、筋肉痛は訪れず。はて?と思っていたら夕方に筋肉痛が来た。
一晩9時間睡眠したら翌日には回復。長い距離を関節にやさしい砂走りで降りたことがよかったのか・・・?

6年前の自分とバトル

2018年07月01日 | トレーニング

新機材を投入して、39歳の頃の自分と戦ったという週末のお話。


FLO 90を投入しました。このわっかについては後日インプレ予定。

向かい風横風8mとか爆風吹いていましたが、それに打ち勝つ機材モチベーション。
DHバーあまり握らずに6年前の三浦半島個人TTのタイムに挑んできた。
あのころは震災後、チビ太はゼロ歳でした。

94mmハイトは制御が難しいがDHポジが取れれば笑っちゃうほど高速維持が楽。(続かないけど。)ちょっと重いけど、クリンチャーなので気兼ねなく平地練で使い倒せます。万人むけは60だな。練習ボリュームが増えればよしとする。
Front 90はもうディスクはいてるかと錯覚。

121.47km Av 31.4km 3252 kcal
2012年も同じコースで爆風ITTやってまして、そのときはAv 31.0km
6年前の自分にかろうじて勝ちましたw











あけて日曜日の一部練はGWつくば以降ひさしぶりのISOYA朝練。暑かった。







10年前もはしっていたおじさん達が強かった。六郷スプリントはtezzさんにチョン刺しですがすがしく敗れる。