アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

2014年度公益社団法人北海道アイヌ協会総会の午前の部を傍聴

2014-05-22 15:46:47 | インポート
さる、5月16日に開催されていた2014年度公益社団法人北海道アイヌ協会総会を午前中だけ傍聴しました。
議案第1号の昨年の事業実績報告に関して、おふたりの質問がありました。

わたしなりにまとめて書くと、ひとつは、アイヌ政策推進会議にアイヌ協会のメンバーが出席しているが、どれだけ会員から意見を聞いて反映させているのか(聞いていないではないか)というもの。これに対し執行部は、理事たちは各地から選出されており、各々要望や意見を聞いて理事会で審議して、アイヌ政策推進会議で意見を言っている、だから直接的ではないにしろ聞いていることになっている、と回答。

もう一つは、釧路から持って行ったアイヌ遺骨をすぐにでも返還してもらいたいが、北大に直接電話してもいいものなのか協会としてどういう道筋をかんがえているか、というもの。執行部は、基本的には返還できるものは返還してもらうが、同じ地域でAの団体に返したところ、他の人から自分の先祖だとトラブルにならないように、しかるべき人へ返還する手順を討議中だ。保管されている大学に直接聞くと言うのもありかと思いますし、協会が窓口になっているので協会と連携して問い合わせて行くというほうが北大として混乱しなくていいかと思います、と回答。

午後にもう一度遺骨返還に関する質疑があったと聞いていますが、各地域で遺骨返還に関する疑念は膨らんでいるようです。

当日、小川隆吉さんは北大開示文書研究会のメンバーのひとりと共に、パンフレット『アイヌの遺骨はアイヌのもとへ』を一人ひとりに手渡しされました。会場外の配布許可を得たので、開会1時間前から入口に立って200部ほど配布されたとのこと。これらの影響は大きいと感じます。


今年も別の場所でオオウバユリの群生を見つけました。楽しみです。


アイヌ人骨返還等訴訟は浦河の3名と紋別の1名に加え、次回より浦幌アイヌ協会も加わります。
次回の第8回意見陳述は5月30日(金)午後2時より、札幌地裁8階805号法廷にて行われます。
その前の13:00より、浦幌アイヌ協会の記者会見(司法記者クラブの予定)
14:30過ぎより、弁護士会館の5階B室で裁判報告会を行います。
多くの傍聴をお願いいたします。


やっと春らしくなりました。

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