アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

イタカンロー

2010-11-07 08:16:09 | インポート
6日はノヤ入稿のためもあって、北大で開催していた「第14回アイヌ語弁論大会「イタカンロー」を観て来ました。
毎年、感心するのがこどもの部。今回もみんな頑張っていました。ひときわ目立ったのが秋田からの出場の田澤天翔くんの「シマフクロウ神の謡」(「『アイヌ神謡集』を読みとく」片山龍峯より)。そうとう長いものですが、すべて暗唱したではありませんか。しかも「シロカニペランラン」の部分を高く歌い、他にも抑揚をつけて! たいしたものでした。
札幌市立石山南小学校6年一組の17名が二組に分かれて輪になり、アイヌ語でサザエさんと大きな古時計を輪唱しました。大きな声でリズミカルに歌われたのがとても良かったです。

おとなの部では、先日、さっぽろ自由学校“遊”でお話を伺った木村君由美さんがコムニフチ(カシワのおばあさん)をリズミカルに謡われました。また、堀多栄子さんはお子さんをおぶりながらイフンケ(子守唄)を謡われました。ホロルセという舌を震わせながらリズムを取るのが印象的でしたし、おぶられたお子さんがぐっすりと気持ちよさそうに寝ていた姿が目に焼きつきました。
午後も聞きたかったのですが、残念ながら翌日の準備のために会場を後にしました。
どの皆さんも一生懸命にアイヌ語を学び準備されたことでしょう。今後のご活躍をお祈りします。



WIN-AINU学習会の案内が届きました。以下、引用します。

「先住民族サミットin愛知」報告会
2010年11月12日(金)  18:30~21:00
北大大学院地球環境科学研究院講堂(D棟201)
※参加無料:資料代500円 (先住民族サミットの資料です)
プログラム
・挨拶:萱野志朗(WIN-AINU代表)
・生き物からのメッセージと先住民族サミット(秋辺日出男:WIN-AINU 事務局長)
・先住民族と生物多様性(小野有五:北大地球環境科学院;WIN-AINU国際部)
・先住民族サミットの意義 (稲村正也:愛知県立大学教授 {予定}) 
・先住民族サミットでの海外先住民族との交流(島崎直美:WIN-AINU役員)
・先住民族の語り(結城幸司:WIN-AINU副代表)
・田澤 守氏~樺太アイヌ
・畠山 敏氏~紋別の海と産業廃棄物
・阿部健一氏~里と里をつなぐ「関係価値」
<資料報告から>
・越田清和氏 ~COP10(生物多様性条約締結国第10回会議)と先住民族


資料は先住民族サミットの資料だと書いていますのでいい資料になります。
田澤守さん、畠山敏さんのお話は当日に直接は聞けませんでしたので楽しみです。



北大キャンパスの紅葉はとてもきれいでした。たくさんの人がカメラを手に、いろいろなアングルで写真を撮っていました。
わたしも急ぎ足で見とれながら歩いていましたが、思い切って一枚シャッターを。直に見たときはなんとも美しく柔らかく落ち葉が重なり、そこに木漏れ日が当たってきらきらしていたのですが・・・それを写真に写すのは技術がいるのでしょうね。

ノヤ最新号の入稿を終えました。近く、巻頭言がHP内の「メッセージ」に掲載されます。
ノヤの編集には一昨年に大阪東十三に移られた斎藤成二さんが今も時間を割いて協力して下さっています。
本当に感謝です。
5日のアイヌ協会札幌支部の学習会へはノヤ原稿の最終チェックが急遽はいり、残念ながら行けずでした。近く、参加された方に感想を伺おうと思います。


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