アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

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シネウプソロ展

2009-11-30 22:39:44 | インポート
週明けは資料を読むより事務作業がメインになっています。
そのため活動ストップ!
しかし、更新していなくても、いつもたくさんの方がblogを見てくださっているので何か書ける事はないかと・・・UPします。

土曜日は遠山サキさんが親子孫の3世代の展示会「シネウプソロ展」に行って来ました。
会場のKT三条ビルを探すのに迷ってその周りをうろうろし、やっとたどり着いてほんの少しでしたがいいものを見せて頂きました。写真もここでUPしたかったのですが、撮影禁止になっていましたので、こころに記憶しておきました。

過去blogにも書きましたが、数週間前に浦河をお訪ねして、フィールドワークを行い、遠山さんのお話を伺ったばかりでしたので、当日もご挨拶できてよかったです。また、お孫さんのTAEさんは昨年、稚内から札幌までウオーキングしたPIRKA KEWTUM APKASのメンバーとして留萌に二泊されてゆっくりとおはなしできたので、親近感を持って観させていただきました(08/5/4blogなど参照)。

たまたま、フィールドワークに参加下さった「時さん」とも、そこでお会いでき、感謝でした。時さんは80代のお元気な方で、数年前のディヴァン宣教師と行く台湾原住民族ツアーに出られてから、毎年、フィールドワークに参加してくださっています。しかも、研修後も個人的にアイヌ民族の皆さんと親しくなられておられる様子。うれしいかぎりです。
さて、「シネウプソロ」とはアイヌ語で「一つの懐」の意味だそうです。三世代が一つの懐からアイヌ民族の刺しゅうや織物、そして唄などを伝え、それをまた、その時代や個性によって変えながら造られた作品が展示されていました。時さんと「脈々とした時代の流れを感じるいい作品だね」と喜んでいました。

ところで、気になる展示物がありました。布製の衣服ですが部分的に鮭の皮か蛇の皮が重ねられているのです。古い作品でしたからサキさんのものかと記憶していますが、あれは何の皮だったのでしょう・・・。暖をとれるような感じをしませんでしたので装飾としてのもののように感じましたが、頻繁にされていたことなのでしょうか・・・。興味深々。

その後、教会でのクリスマス関連の買い物を済ませて帰宅。
すると、教会員のおひとりが狭心症の発作の症状で急きょ入院との連絡が入り、お見舞いへ。自分の体力の限界を知らず知らずの内にオーバーして負担がかかったようです。
気持ちは前向きでも体がついていけてない・・・。そのうち体力が枯渇してきて気持ちも落ち込んでくるなんてことに、わたしたちは往々にしてなりがちです。特に、夏の疲れが出るころであり、急に寒くなって体調がついて行けないこの季節です。どうぞ皆さん、ご自愛下さい。



ブヌン民族の観光地にあったモニュメント
ここは弓矢で動物の絵を射止めるゲームコーナー
今もブヌンの結婚式には、まず初めに男性が女性宅を訪れ、その家に住む家族分の豚を持参してプレゼントするのだそうです。


国連活動参加レポート

2009-11-28 03:27:57 | インポート
先週末から留萌にこもって原稿を書いたり事務作業をしつつ、いろいろ資料も見ています。
「先住民族の10年News」、「アイヌ民族の国連活動の成果と展望」(先住民族の10年市民連絡会研究プロジェクトチーム編集・発行)など、す・すごいっ! 
国連先住民作業部会(WGIP)、先住民族の権利宣言案に関する作業部会(WGDD)、そして「先住民族問題に関する常設フォーラム(PFⅡ)など国連活動に、足を運んで随時参加レポートを書いているのですね~
まだ字面を目で追うだけで内容が入ってないですが・・・調べ続けたいと思います。

資料の中に、WCC(世界キリスト教協議会)の名が出てきました。各国のキリスト教会の働きはどうなのでしょう。台湾のPCT(台湾基督長老教会)は原住民族の権利回復のために多くの力を発揮していることは分かってきましたし、カナダでは合同教会が謝罪と補償を行っていることを聞いていますが、アオテアロア(NG)や、オーストラリア、フィリピンなど知りたいです。


台湾タロコ民族のイサウさんがハントしたもの
(次回は猟に連れて行ってもらう約束をしました)

アイヌ文化振興・研究推進機構では1998年から毎年セミナーを開催し、多方面の諸専門家やアイヌ民族の方々によって講演が行なわれています。この数年はわたしも参加させていただいています。
講演は随時、書面化されて下記のURLから簡単にDLできるのです。冊子にもなっていて何年度分かは持っているのですが、必要な時に印刷して読めるのは便利ですね。(北大アイヌ・先住民研究センターもこのようにして下さったらいいのに・・・)
 http://www.frpac.or.jp/rst/sem/index.html
早速、1998年(平10)の上村英明さんをはじめとする国連関連や国際人権、各国の政策比較などの講演を読んでいます。ILOの意味や、「1235手続き」「1503手続き」など勉強になりました。

世界先住民族ネットワークAINUもよく活動していますね。URLにて集会案内も、活動報告も読めるようになっていてとても充実しています。
http://www.win-ainu.com/

アイヌ民族と市民でつくる草の根「チ カラ ニサッタ」は、皆さん忙しくなかなか集まれていないのが残念。「権利宣言」の読み合わせも、それぞれの視点からの批判・評価が出され、たいへん学び多いのですが、それも途中です。集まらないと・…。

今日は幕別町百年記念ホールで第22回アイヌ民族文化祭が開催されます。行きたいところですが、日帰りには少々遠すぎるので断念。春採、阿寒、白糠、弟子屈の保存会の皆さんの古式舞踊、帯広アイヌ語教室の皆さんのアイヌ語劇などがあり、特別ゲストにOKIも来るのに残念!


ブヌン民族村のモニュメント。さすが狩猟民族!


動物園での人間展示

2009-11-20 14:21:26 | インポート
前回の続きですが、過去blogにも触れたように(09/4/6 blog)、世界で開催している「博覧会」と植民地政策が関係しているのは分かってきましたが、動物園もそうなのですね。植民地からめずらしい動物を連れてきて展示し、さらに植民地の人々も展示した、と。それを真似て日本でも1903年には第5回国内勧業博覧会、04年にはセントルイス博覧会(07/10/2~3 blog)、1910年日英博覧会とアイヌ民族や沖縄、台湾原住民族を「展示」するのですね。
「人間動物園」をネットで検索するとWikipediaにも項目があるのにはびっくり。動物園の歴史には障がいを持った方たちも「展示」されていたのですね。博覧会での人の展示を「人肉」展示と言っていたこともあったと、ある方から聞きましたが、まだ調べられていません。わかり次第UPしようと思います。

さて、前回の講演でドイツ植民地政策の中で遺骨収集して形質人類学を行なう医者がいたと、オイゲン・フィッシャーの名前が出てきました。彼はナチに影響を与えた人物で、ベルリン大学の学長もやった人のようです。ちょっと調べると、レイシズム(優生学)の研究所の所長もやっていますね。
この優生思想のもとでナチスは障がいを持つ人や難病の人を「生きるに値しない生命」として抹殺(T4作戦)。さらにユダヤ人の犠牲を出したのですね。しかもT4作戦に関与した医者達はなんのお咎めもなく、現場復帰したとか・・・。
それと、細胞病理学の創始者ルドルフ・フィルヒョーの名も出てきました。フンボルト大学(改称前はベルリン大)にフィルヒョーが収集したとされる4~5千体の遺骨(フィルヒョーコレクション)があり、遺骨返還交渉がドイツとナミビヤでなされているとか(って、ことはヘレロ人の骨か)。
ベルリン大学時代にフィルヒョーの助手を務めたW・デーニッツから解剖学や組織学を学んだのが小金井良精。
小金井はベルリン大学に留学し、細胞から頭骨へと学問的関心を移し、のちに頭骨測定を行なうようになる。さらに、「帝国大学の命により人類学研究のため」1888年7月に北海道に渡り、アイヌ墳墓から頭骨を発掘する。彼の論文の中には、発掘した頭骨の内部に脳が「しばしドロドロのかたまり」で残っていたと記述されているほど生々しい記述があり、埋葬して三年しか経ていないものまで発掘したことがわかります。(植木哲也著「学問の暴力」春風社 参照)
先にドイツのT4作戦のことを書きましたが、日本軍が中国大陸で生物兵器の開発にあたり、生体実験を行なった七三一部隊とアイヌ民族の遺骨発掘し研究した人物との接点があると「学問の暴力」に書かれています。京都帝国大の清野謙次は1924年にアイヌ頭骨の収集を始め、研究を行ないます。清野が京大医学部微生物教室で教授をしていたときの教え子に七三一部隊を率いた石井四郎がおり、清野は七三一部隊の母体である陸軍医学校防疫研究室の嘱託にいたときに京大時代の自分の教室員を数多く石井機関に送り出したとのこと。

ところで、小金井や清野が発掘・研究したアイヌ遺骨は今いづこへ・・・


今日から数日、カンズメになっていくつかの原稿を仕上げます。
北海道に在住する基督教独立学園同窓生のMLが出来、連絡が取れあうようになりそうです。けっこう同窓生がおられますね。いろいろな働き場で活躍されているようです。アイヌ民族関連についても情報提供できたらと願っています。



台湾台東にあるブヌン民族の村(観光地)にあった椅子


「植民地政策」についてもっと深めたいです

2009-11-19 21:39:24 | インポート
18日の夜は、さっぽろ自由学校「遊」講座「植民地主義を解剖する~私たちの中に潜むコロニアリズム~」の第2回「市民が取り組む植民地支配の歴史~ドイツ旧アフリカ領の事例から~」聞いてきました。
脱植民地化の動きにまつわる話で、知らないことばかり。勉強になりました。

講師の小田博志さん(北海道大学文学研究科准教授)は半年の研究休暇でドイツに行かれ、ドイツにおける戦後和解についついて二つの観点から研究されて来られたとの事。
ひとつは、いわゆる第二次世界大戦でナチが行なった事に対してドイツ市民がかつて被害を与えた人々とどのような戦後和解を行なっているか。これは、具体的に行動を起こしている市民団体「行動・償いの印・平和奉仕」という1950年代から活動しているキリスト教団体と接触しつつ検証されたとのこと。
もうひとつは、ドイツが19世紀末から行なってきた植民地政策に対して、ドイツ市民がどのような和解の取り組みが出来ているか、を旧植民地である現在のナミビアやタンザニアに出向き、その歴史と現状を調査したとのこと。
結論は、前者に対してはよく取り組まれているが、植民地政策に関してはほとんど取り組んでいないとのことでした。

この植民地政策と世界大戦は、実はつながっていると小田さんは説明。20世紀の世界大戦とは15世紀末以降の植民地主義時代からの延長上にある、と。以下、わたしが聞いたことをわたし流にまとめると以下の通り。
15世紀末に、スペイン・ポルトガル、オランダ・フランス・イギリスが他の国を武力で乗っ取って、それらの国々を「植民地」としていき、19世紀末から20世紀初頭にかけて欧米列強(既出の国に加えドイツ、イタリア、アメリカ、ベルギー、ロシア、日本)が植民地獲得競争に加わってきて、その利害衝突が第一次世界大戦につながっていった(この当時は戦争によって領土を拡大していくことは国際社会では認められていた)。その第一次世界大戦の戦後処理のまずさからナチスドイツが大挙してきて第二次世界大戦へと突入していく。
だから、「戦後和解」というのは、植民地政策にもさかのぼって考えるべきだ、と。
納得いきます。

しかし、植民地政策を行なった諸国はそのような考えを持っていない、と。
ドイツもその一つだけれども、しかし、2004年のへレロ戦争100周年の年に、ドイツ経済協力開発大臣ヴィチョレクニツオイルが、ナミビアで「謝罪」スピーチを行い、多々、問題はありつつ2007年に、「和解金」2000ユーロ(日本円で20数億円)を渡した(「開発援助」という名目であることも問題だが)。それほどにしている国は他にはないということも言われていました。

ドイツは現ナミビアに住むヘレロ人の約6万4千人(当時の人口割合の80%)、そして、ナマ人の約1万人(当時人口の50%)を殺害したようです。ある学者はこれを「20世紀最初のジェノサイド(大量殺戮)」というほど。女性たちは性奴隷にされ、現在のヘレロ人はドイツ人との混血がおおい、と。さらに、その「混血」の研究や、遺骨収集して形質人類学を行なう医者がいたなどと聞くと、「生体実験」もあったのではないかと疑問を感じました(後日に伺おうと思います)。
そのような中で、「植民地」で先住していた人々は声を挙げ続けているとのことでした。

最後に、小田さんは、これらの植民地支配の歴史の特殊性を踏まえた取り組みについて考え、植民地支配の歴史をどう思い起こし、その被害者の傷を修復することができるのかを以下の5点にまとめてお話下さいました(箇条書きのみですみません。時間があればいつか紹介します)。
①相手の声を聴く
②意識に刷り込まれたレイシズムを克服する
③戦争中心主義をカッコに入れる
④「開発援助」的な世界観をカッコに入れる(「先進国-途上国」、「国際協力」 ほか)
⑤現在の旧植民地の国境線、民族集団の区別、土地所有・経済状況は植民地支配に起源があること、構造的な問題であることを認識する。
何よりも、被害者の声を聴くことがたいせつだ、と言うことに納得しました。アイヌ民族に対しても傾聴が大切だと思います。
今日は、文献紹介してくださった、永原陽子(編)の「『植民地責任』論-脱植民地化の比較史」青木書店を道立図書館で借りようと遠回りしましたが、貸し出し中でした。
せっかくだったので違う事も多く調べて帰宅しました。

う~ん。全く知らなかった2時間の講義のまとめをこんなに荒くして、しかも、結局わかりずらい内容にしてUPすることを悩みつつ、「植民地主義」については今後もキリスト教との関係で深めていきますので、今日のところはこの辺で。



台湾台東「原社手創生活館」に飾ってあった壷


「有識者会議」という審議機関なのでしょうか 

2009-11-18 13:48:56 | インポート
昨日はいろいろな新聞に有識者懇が廃止されるとの記事が書かれていました。
が、もう有識者懇は終わっていると思っていましたが、どうなんでしょう?8月12日の段階で有識者懇の庶務担当していたアイヌ政策推進室が廃止されたのですから。その後に出来たアイヌ総合政策室が残務をこなしていたのでしょうか。道新記事は以下の通り。

(北海道新聞11/17 15:31)
 平野博文官房長官は17日午前の記者会見で、自公政権が設置した「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」を廃止し、近く新たな有識者会議を設置する方針を明らかにした。鳩山由紀夫首相は、所信表明演説でアイヌ民族を「先住民族」と明言しており、権利確立に向けた検討などを進める考えだ。
 新会議は、同懇談会が7月に提出した報告書に盛り込まれており、平野氏が16日に設置を事務方に指示した。
 アイヌ民族や有識者で構成される見通しで、民族共生に向けた研究・展示施設整備などを審議する。初会合の時期は未定。
 アイヌ民族政策に関する懇談会の衣替えは、政府内の会議見直しの一環。17日の閣議では同懇談会のほか、教育再生懇談会や道路特定財源に関する関係閣僚会議など、18会議の廃止を決めた。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/200495.html


アイヌ民族や有識者がどの程度の割合で入るでしょうか。以前に紹介したカナダのように双方から共同議長を出したりメンバーも半数づつにしたり(09/7/30 blog)、あるいは「有識者」もアイヌ民族からの推薦者を出したりということを考えるべきだと思います。
「民族共生に向けた研究・展示施設整備などを審議」する中に、アイヌ協会が主張し続けている「アイヌ新法(案)」の具体化や、遺骨や副葬品収集に関する徹底した調査などもきちんと入れてほしいですね。「真実と和解委員会」のようなものも審議してつくってもらいたいです。
アイヌ民族の法的地位や権利が認められて来なかったことを反省し、しっかりと審議していただきたいです。


さっぽろ自由学校「遊」講座「植民地主義を解剖する~私たちの中に潜むコロニアリズム~」の第2回が今日の午後6時半からあります。 http://sapporoyu.org
講師は小田博志さん(北海道大学文学研究科准教授)で、テーマは「市民が取り組む植民地支配の歴史~ドイツ旧アフリカ領の事例から~」。かつてドイツの植民地であったナミビアやタンザニアに対し、ドイツ市民がどう取り組んでいるのかを現地調査に基づいてお話しされるとのこと。
以前にも書きましたが、昨年の先住民族サミットでは小田さんのセミナー生が多く協力してくれました。それと小田さんの研究に「教会アジール」についてのものがあり、いつかゆっくりお話を聞きたいと思っていました。今日は楽しみです。


ダスティン・ホフマン主演「小さな巨人」、ロバート・デ・ニーロ出演「ミッション」のDVDをいづれも千円台でGET!「小さな巨人」は「先住民族の10年News第148号」の松井健一さんが書かれた「『売れる』西部劇映画のレシピ」に紹介されていましたのでずっと探していたのです(09/1/26 blog参照)



昨年の写真です。blogの容量オーバーで過去写真を削らなければなりません。消したけれど気に入っているのをUPします。
雪がしんしんと降っています。
昨夜の旭川での会議の帰りは降り始めのひどく滑る路面でした。この時期、何度かヒヤッとする体験をします。雪がシャーベット状の上に四輪とも乗り上げ、スーッと滑るのです。瞬時に肝が縮こまり、心臓爆音!眠けぶっ飛び。動揺が後を引く・・・。以前に何回転かスピンしたとき、どういうわけか頭の中に讃美歌(旧301番)「山べに向かいて我」の1フレーズ「♪み神は汝の足を強くす♪」が自然に流れ出し、「うそやん!すべっとる~」と叫んだことがあった・・・。気をつけましょう。


“遊”講座 「先住権・政治的自決権」の回復に向けて 

2009-11-11 22:54:30 | インポート
昨日はさっぽろ自由学校“遊”の後期講座「アイヌ民族のこれから~奪われた権利の回復に向けて~」第2回「先住権・政治的自決権」の回復に向けて を受講してきました。
講師の阿部ユポさん(北海道アイヌ協会副理事長)が作成された「アイヌ民族史 年表」は見ものです。
様々な歴史書にアイヌ民族がどのように描かれているかもそのまま引用してくれています。
日本書紀(720年)、諏訪大明神絵詞(1356年)、新羅の記録(1550年)など、あらためて原典にあたってみたいとおもいます。

日本政府に対して、急を要することとして教育対策、生活支援。高齢者対策の三点を強調されたことが印象に残りました。
また、新たに出来るアイヌ政策に関する審議機関の情報も入りました。
構成人数やメンバー選定もアイヌ協会側から要望を出しておられるとのこと。政府はアイヌ民族の声に耳を傾けるべきでしょう。
集会後、また新しい出会いがありました。H新聞のメディア担当の方です。アイヌ民族の権利回復のための輪をより広めて行きたいので貴重な出会いだとうれしく思いました。



先週の7日は北大にて「イタカン ロー アイヌ語弁論大会」が開催されました。土曜日ゆえ、明日の翌日の準備があるために最後まで聞けませんでしたが、みなさんとても素晴らしかったです。七人のこどもたちも頑張りましたね~。お母さんと一緒にユカラを疲労されたお二人もほのぼのとしてよかったです。
その後の弁論部門、口演部門もよかったようです。これらも編集してDVDにしたらいいと思います。
それを売った収益をアイヌ民族のために用いればいいのです。



旭川博物館の展示品


さて、昨年もメディアで流れ、それをみて感動しましたが、今年も開催するようです。
Shake Forward! (シェイクフォワード!)2009
日本各地から様々なルーツを持つ「ミックスルーツ」なアーティスト達が集結し、音楽を通した体感できる多文化コミュニケーションを繰り広げるライブ。
日時:11月13日(金)渋谷O-East 19:00~
詳しくは、以下のURLへ!
http://shibuya-o.com/accessmap/

「ミックス・ルーツ」という語を周りに流行らせた一年でしたが、今年も使います!
引き続き、アイヌ・レブルスも出演するようです。

さらに、11/23(月・祝)14:40~には早稲田大学大隈講堂(東京都新宿区西早稲田1-6-1)でのWASEDAフォトジャーナリズム・フェスティバルのオープニングイベントで、加藤登紀子さん、ナターシャ・グジーさん、青柳拓次さんなどのアーティストの方たちと共演するとのこと! 入場料:無料ですよ!当日、定員に達しましたら入場をお断りする場合があるそうなので、お早めに。詳しくは下記を参照!

★加藤登紀子(公式サイト: http://www.tokiko.com/)
★ナターシャ・グジー(公式サイト: http://www.office-zirka.com/ )
★Mina (公式サイト: http://www.ainupride.com/ap/)
★青柳拓次(公式サイト: http://www.tone.jp/artists/aoyagitakuji/index.html )
★立松和平(公式サイト: http://www.tatematsu-wahei.co.jp/)
★広河隆一(公式サイト: http://www.daysjapan.net/ )



静内のアイヌ民族資料館内にあるイタオマチプ。とても素晴らしい!


浦河・静内 アイヌ民族フィールド・ワーク

2009-11-10 14:31:58 | インポート
11月5日、6日と、浦河・静内のアイヌ民族フィールド・ワークに行ってきました。
元浦河教会を会場に、エント茶に迎えられ、充実した二日を過しました。
数年前から、旭川、札幌、台湾、帯広の諸教会の協力を得て開催して来ました。今年は部分参加も含めて総勢24名と大盛況でした。

一日目はアイヌ文化伝承者であり、2004年にアイヌ文化奨励賞を、今年にアイヌ文化賞を受賞された遠山サキさんの講演と交流を持ちました。遠山さんは昨年にCD「アネサラシンウプソロ(姉茶ひとつのふところ)」を娘さんたちと自費出版されたり、先住民族サミット・アイヌモシリでもメッセージを送るなど、よくお名前を聞いていましたが、お話を伺うのははじめてでした。

1928年に浦河で生まれ、廃止直前の旧土人学校で学び、尋常小学校へ移された途端に、アイヌであるためにひどいいじめを受け、学校に行かなくなったとのこと。5歳でよその家庭に預けられ、その家でもひどい仕打ちをうけたので子守や住み込みの仕事に専念されたことなど、たいへん苦しい歩みであったことを話されました。そのような辛い中でも、友人ができ、一緒に歌ったり踊ったりしたのが後々、文化伝承につながったことや、姉茶に教会があって、そこに行くのが楽しみだったことなどもお話下さいました。

夕食は鹿肉のバーベキューや熊肉のオハウ(汁)、コンブシト(こんぶだんご)、イナキビごはんなど、アイヌ料理満載の豪華でめずらしいたべものに満喫し、遠山さんの歌に感動したひと時を過しました。

二日目は、はじめに浦河町杵臼のアイヌ墓地に向かい、城野口ユリさんより説明を伺いました。かつて、北大の教授らが来て、この墓地から城野口さんの先祖の骨を掘り出して、その場で骨から肉を剥がして持って行ってしまったとのこと。「勝手に、掘るだけほって、穴ももとに戻さないで骨だけ持って行ってしまった。この悔しさをいつか必ず晴らしてくれ、と母に言われた」と、悔しい思いを語ってくださいました。北大の遺骨収集の方法や倫理問題はさらに追及されるべきことと実感しました。城野口さんはいまも北大が保管しているアイヌ遺骨の返還を願い、以前に北海道ウタリ協会浦河支部で建てた供養塔で毎年、イチャルパ(法要祭)を行なっておられるとのことです。

午後には静内まで行き、真歌の丘にあるシャクシャイン像とアイヌ民族資料館で、上村伸一さん(同資料館嘱託職員)より、説明を受けました。たいへん分かりやすく説明をしてくださいました。
今回の研修は浦河アイヌ文化保存会の皆さんや元浦河教会の多大なご協力を頂いたこと、特に、浦河教会員の日比野敏子さんの助けを頂き、豊かなものとなりました。こころから感謝いたします。

下記URLに遠山サキさんのCDの案内や、関連リンクがありました。CDはわたしも持っていますが、とてもいいです。お勧めです。
http://www.alles.or.jp/~tariq/datafiles/Anesar_sineupsor.html


フシコウタル供養塔

4日はWorld Indigenous peoples Network AINU  世界先住民族ネットワークAINUの11月学習会「仮題:アイヌ民族の環境・エコツーリズム」を聞きに行きました。小野有五さん(北大地球環境科学研究院教授)の講演もよかったです。カナダの空港は先住民族の彫刻などのモニュメントが多数あり、先住民族の土地であることをしっかりと出していることや、アオテアロアのエコツアーも国の協力を得てやっているなど、いい学びになりました。

今夜はさっぽろ自由学校“遊”の講演がありますので行ってきます。
さっぽろ自由学校「遊」2009年後期講座「アイヌ民族のこれから~奪われた権利の回復に向けて~」
第2回 2009年11月10日(火)18:30~20:30
 「先住権・政治的自決権」の回復に向けて
●会場 さっぽろ自由学校「遊」
●受講料単発 一般1,500円 会員・学生・アイヌ民族1,000円)
●阿部 ユポ(あべ ゆぽ) (社)北海道アイヌ協会・副理事長
 アイヌ民族の同意なくして、一方的に日本国家に組み入れ、強制同化政策、民族絶滅政策を実施した、日本政府の責任を問い、国家との新しい関係を考える。
http://www.sapporoyu.org/modules/sy_course/index.php?id_course=203


北大のもみじ。真っ赤ですね。


イコンカクカムイイナウ

2009-11-04 10:43:56 | インポート
明日から、浦河・静内のアイヌ民族フィールド・ワークに行ってきます。
浦河の皆さんが鹿肉やエント茶、さらには熊肉のオハウ(お汁)まで用意してくださるとか。
たいへん、うれしいです。
希望者はまだ間に合いますので、どうぞ~ (前回のblog参照)

昨日は旭川博物館リニューアル一周年記念がありました。
学芸員のSさんからアイヌ関連のVHSをお借りしていたのをDVD化出来たのでお返しに行くついでに行って来ました。
VHSはいい資料になります。旭川で開催されたアイヌ民族始まって以来の「北海道アイヌまつり」(ウポポ芸能発表会)などは古い映像です。STVで放映されたまではわかるのですが、現在、調査中です。杉村キナラブックさんのスペシャルや、砂澤ビッキさんの特集、トゥス(憑依?)映像など、貴重なものばかり。

博物館も見がいがありました。前回は気がつきませんでしたが、カラフト・アイヌの不思議なイナウが目に入りました。
いかにも十字架で「イコンカクカムイイナウ」とあるので、ロシア正教徒になったカラフトアイヌの方のかとおもうのですがどうでしょう。(下の写真 左から二番目 画像をクリックしたら大きくなります)



今夜はWorld Indigenous peoples Network AINU  世界先住民族ネットワークAINUの11月学習会が以下の通り開催されますので行ってきます。小野有五さんからは以前にもアイヌ民族シレトコ・ツアーのことや、アオテアロアのエコツアーのことを伺っています。質問もありますので楽しみです。

□と き:11月4日(水)午後6:30~
□ところ:札幌エルプラザ4階「研修室5」   札幌市北区北8条西3丁目
□講師:小野 有五氏(北大地球環境科学研究院教授)         
□仮題:アイヌ民族の環境・エコツーリズム
□参加費:無料  □資料代:500円



7日の土曜日は、北大にて「アイヌ語弁論大会」が開催されます。昨年も行きましたが(11/19 blog)、こどもからおとなまで、みなさんたいへん熱心に覚え、練習して来られます。今年も旭川からこども達が参加すると聞いているので朝から応援に行ってきます。小学生といえば二風谷の関根さんは今回はなにを披露してくださるでしょう。

第11回アイヌ語弁論大会  イタカン ロー アイヌ語で話しましょう!
日時:2009年 11月7日(土)10:00~18:00
場所:国立大学法人北海道大学高等教育機能開発総合センター大講堂
     北海道札幌市北区北17条西8丁目
●発表内容
 子ども(中学生以下)の部/自由  大人の部/口承文芸部門/弁論部門  口演の部(新設部門)
■主催 財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構



先週は山形の基督教独立学園でのディヴァン宣教師の講演に付き添いましたが、学生達の真剣な疑問にディヴァンさんも驚いていました。「強い民族が弱い民族を配下に置くものと思うが、なぜ台湾は多民族が残ったのか?」「差別や争いの根本的な原因とはどこにあると思うか」「侵略の歴史を持つキリスト教になぜ今も留まっているのか」など、わたしも考えさせられた質問でした。「質問から逃げずに真正面から答えて頂いた」と校長先生からも感想を頂いてきました。いい体験をさせて頂きました。
生徒全員の名前を覚えて行ったつもりですが、手元の写真と比べると全然違うのです。成長が早い!楽しみです。



留萌は日曜日から雪が積もっています。季節の変わり目です。みなさんご自愛下さい。


浦河・静内アイヌ民族フィールド・ワークのご案内

2009-11-01 14:21:52 | インポート
今週はフィールド・ワークを行ないます。
過去に旭川、二風谷、札幌、十勝と続けてきました。
それぞれの地域で教会の協力を得ながら、アイヌ民族の皆さんと出会い、学びをしてきました。
今年のフィールド・ワークは元浦河教会・浦河教会の協力のもと、浦河のアイヌ民族の皆さんと出会い、学ぶ時を持ちます。

浦河在住の遠山サキさんのお話しと交流、浦河杵臼アイヌ墓地、静内真歌の丘でのフィールド・ワークを計画しました。
アイヌ民族の皆さんと実際に出会い、交わり、学び、豊かな時を持つべく、広く教区内の皆さんにご案内を出しました。

このblogを見ている方で、参加希望の方もどうぞいらして下さい。


               ― 記 ―

日 時   2009年11月5日(木) 午後3時集合 ~6日(金) 午後1時解散 
場 所  元浦河教会集合(荻伏町15 ℡0146-26-3043)
       現地への交通費自己負担。札幌からの方は帰り送迎有

費 用  1、000円(夕食交流会別途1,000円程度自己負担・宿泊者は寝袋持参)
講 師  遠山サキさん(浦河在住 アイヌ文化伝承者)      
     城野口ユリさん(少数民族懇談会副会長)
     上村伸一さん(静内町アイヌ民族資料館嘱託職員)
内 容  講演・フィールド・ワーク
     浦河・静内真歌の丘シャクシャイン記念館 他
 
※ 配車の都合がありますので参加希望を11月4日締切りで下記までメールを下さい。
   E-mail ororon@jade.plala.or.jp

主催:北海教区アイヌ民族委員会・アイヌ民族情報センター

協力:元浦河教会・浦河教会



今朝、留萌は15センチほどの積雪がありました。いよいよ冬です。