アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

AINU REBELS情報

2008-04-30 21:28:39 | インポート
さて、AINU REBELSの情報が入りました。関東方面の方にご案内です。

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9条世界会議 5月4日~6日 @幕張メッセ
AINU REBELS は4日に出演、UAや加藤登紀子など、他にも数多くのアーティストが出ます!

5 月4日(日)全体会・9ALIVE(音楽ライブ)
12:00開場 13:30開演 幕張メッセ イベントホール

5月5日(月) 分科会・シンポジウム
9:00開場 10:00開演 幕張メッセ 国際会議場

両日共 前売り1,000円/当日券1,500円(中学生以下無料)
ローソンチケット 全国ローソン(店内Loppi)にて発売中【Lコード33580】

■お問合せ先 : 9条世界会議実行委員会
Tel: 03-3363-7967; Fax: 03-3363-7562; Mail: info @ whynot9 . jp

URL: http://www.whynot9.jp/

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「マウコピリカ~幸せになる」
「先住民族サミット」プレイベント vol.1 in TOKYO

日時:  2008年5月18日(日) OPEN: 12:00 START: 12:30
参加: 予約制(info @ ainumosir2008 . com まで)、2500円 (1 food + 1 drink)

プログラム(予定): 宇梶静江(講演)、弓野恵子(カムイユカラ)、
島田あけみ(歌)、AINU REBELS(歌と踊り)、「先住民族サミット」について

場所: NAKED LOFT (http://www.loft-prj.co.jp/naked/map.html)
住所: 東京都新宿区百人町1-5-1百人町ビル1階
(西部新宿駅北口1分/JR新宿東口10分)
電話: 03-3205-1556
主催:「先住民族サミット」アイヌモシリ2008 東京事務局
(http://www.ainumosir2008.com)
チラシはこちらでダウンロード:http://www.ainumosir2008.com/img/0518.jpg




北大植物園のブナの木 


アイヌ民族の権利を回復する運動の推進決議

2008-04-30 21:26:03 | インポート
29日、30日と札幌教会にて、北海教区定期総会が行なわれ、今年も、「アイヌ民族の権利を回復する運動の推進決議に関する件
」が審議され、可決しました。
早速、具体的に、東京在住のアイヌ民族の皆さんが行なっているアイヌ民族を先住民族と認めるよう政府に要請する署名の賛同協力や、「先住民族サミット」の協力・参加等を呼びかけました。
以下が、推進決議です。


アイヌ民族の権利を回復する運動の推進決議に関する件

議  案

アイヌ民族の権利回復と差別撤廃の運動を推進するために、以下の事項に取り組む。

1.学習・研修・交流・連帯活動
(1) アイヌ民族の歴史と現状を学ぶ現場研修を企画・実施する。
(2) 学習会、文化体験交流、キャラバン等の開催、機関誌(ノヤ)・ホームページ等を通しての広報
(3) 集会、礼拝等への講師派遣
(4) 現地研修団体の受け入れプログラムの企画・実施
(5) アイヌ民族の権利回復と差別撤廃のため、関連する裁判や運動を支援し連帯する。
(6) 「先住民族サミット」アイヌモシリ2008に賛同し、協力する。

2.台湾基督長老教会のディヴァン・スクルマン宣教師を支援し、先住民族に関する課題を共有する。
(1)国家形成や植民地支配により、日本・台湾で行われてきた先住民族差別について、その歴史認識を深め、新たな関係作りを目指した学習・啓発活動の実施
(2)台湾の原住民(ユェンツーミン)教会及び原住民族(ユェンツーミンツ)との交流
(3)台湾基督長老教会の原住民(ユェンツーミン)教会が培ってきた信仰や、先住民族宣教のあり方を学ぶ学習 会等の開催

注)台湾の先住民族は自らを「原住民(ユェンツーミン)」と称しておられます。したがって、アイヌ民族委員会としましても、台湾の先住民族の総称としては「原住民(ユェンツーミン)」、或いは「原住民族(ユェンツーミンツ)」という呼び方に統一しています。

提案理由

北海道と呼ばれているアイヌ・モシリ(人間の大地)は、もともとアイヌ民族が自然と共に生きてきた土地です。しかし、日本近代天皇制国家による侵略によって、アイヌ民族は土地も森も川も、自由に狩猟することも、さらに文化や言葉も奪われ、多くのいのちも奪われました。そしてその苦難の歴史は十分に省みられることなく、現在にいたってもアイヌ民族は厳しい差別にさらされています。
そのアイヌ・モシリに宣教活動を行なったキリスト教会もまた、アイヌ民族の存在に無関心であるばかりか、アイヌ民族としてのアイデンティティを尊重せず、明治政府の同化政策に協力さえしてしまいました。
わたしたち日本基督教団北海教区は、教会が侵略者・抑圧者の側に身をおいて歩んできた歴史を反省し、1985年の二風谷ダム裁判の際に、アイヌ民族の権利回復の働きを共にする目的でアイヌ民族委員会を設け、ささやかながら連帯の取り組みを進めてきました。さらに、この課題に日常的に取り組むため、1996年に「アイヌ民族の権利回復と差別撤廃を教会が宣教課題として取り組むことを目的」(センター規約3条)としてアイヌ民族情報センターが開設され、12年目を迎えています。アイヌ民族がなお厳しい現実に生きざるを得ない中で、これらの取組を今後さらに発展させていくのは、大切な宣教の課題だと言えます。
特に今年7月には「先進8カ国首脳会議」(サミット)が洞爺湖で開催されます。このサミットは「経済と環境の調和」がうたい文句となっていますが、近代日本の経済成長のために自然に根ざした独自の文化を破壊されてきたアイヌ民族の存在を正面から見据え、その歴史的反省に立たなければ、本当の意味での「調和」はもたらされません。そのような視点から、アイヌ民族を中心に「先住民族サミット」アイヌモシリ2008の開催が呼びかけられました。「アイヌモシリ、トーヤ湖で開かれるG8サミット首脳会議に対し、世界の先住民族とともに、先住民族の自然観、現在の地球環境問題に対する先住民族の考えを伝え、アイヌ民族を含む世界の先住民族の権利回復を求めましょう!道内・道外・海外在住のアイヌが平等な立場で協力しあい、世界の先住民族をできるだけ多くアイヌモシリに迎え、G8サミットにむけて、先住民族の主張を非暴力で訴えましょう!」との趣旨に賛同し、アイヌ民族情報センターおよびアイヌ民族委員会として、これに参加・協力することを決定しました。教区に連なるみなさんも積極的にご参加くださることを訴えます。
開設以来、主事や活動委員により地道にしかし具体的に取り組まれてきたアイヌ民族情報センターの取り組みは、差別や偏見の前にまだまだ微力ではありますが、着実にアイヌ民族との出会いを広げ、権利回復と差別撤廃に向かう方向性を確かなものにしています。「平和を生きる神の民」として、今後さらに私たち北海教区がアイヌ民族と共に歩む教会となっていくために、情報センターがより一層用いられることを期待します。しかし一方で募金によってまかなわれている情報センターの財政が困難さを極めています。上記の諸課題に取り組んでいる情報センターの働きを今一度祈りに覚えていただき、財政的にも支えていく決意を新たにすることも必要です。
また台湾基督長老教会からお迎えした原住民の教師、ディヴァン・スクルマン宣教師はアイヌ民族委員会の一員として、より積極的な活動を展開されています。昨年10月には「ディヴァンさんと行く台湾への旅」が企画・実施され、台湾原住民との豊かな出会いを体験することができました。これらの取り組みを今後も積極的に展開していくことにより、アイヌ民族だけにとどまらない、世界の先住民族と共に歩む教会として、私たちは成長することができるでしょう。

以上の理由から、今年度もアイヌ民族の権利回復と差別撤廃、先住民族に関わる諸課題を教区・教会の宣教課題として、積極的に取り組むことを提案します。




北大植物園のブナの木 大きいですね~
「♪ブナの木陰で寄り添いながら そっと眠ろう~」という玉置浩二の曲が自然に出てきます


「少数民族」と「先住民族」の違い

2008-04-29 05:46:48 | インポート
1月26日にも書いたことですが、
1995年3月、内閣官房長官の私的諮問機関として「ウタリ対策のあり方に関する有識者懇談会」が設置されました。
翌年の1996年4月1日に官房長官に提出された報告書では、アイヌ民族の先住性も民族性も明確に認められています。結論の部分だけ引用します。

「・・・アイヌの人々は当時の「和人」との関係において日本列島北部周辺、とりわけ我が国固有の領土である北海道に先住していたことは否定できないと考えられる。」 
           (報告書1アイヌの人々(1)アイヌの人々の先住性 より)

「・・・我が国におけるアイヌの人々は引き続き民族としての独自性を保っていると見るべきであり、近い将来においてもそれが失われると見通すことはできない。」  
          (同報告書1アイヌの人々(2)アイヌの人々の民族性 より)

「ウタリ対策のあり方に関する有識者懇談会」は、アイヌ民族を、先住民族として認めているのですね。


さて、「少数民族」という言葉があります。「先住民族」との違いについて、上村英明さんが分かりやすく説明してくれています。(「世界と日本の先住民族」岩波ブックレットNO.281)

「先住民族」は「少数民族」との違いを基本的にはつぎのように考えています。
「少数民族」は、みずからの自由な意思や合意で、独立した地位や民族自決権を放棄してその国家に統合された人々です。しかし、「先住民族」の場合、自由な意思や合意なく、その国家に編入されており、こうした人々には、「民族自決権」が保留されているのです。たとえば、移民が合州国の国籍を取る場合には、憲法に宣誓するなどの自発的で自由な意思の確認が行なわれます。~略~ しかし、アイヌ民族をはじめとする、いわゆる「先住民族」は、いかなる自由な意思や合意の確認もなく、その国家に編入されてしまったのです。


分かりやすく問題の所在を探りつつ、権利回復について考えていきたいと思います。


昨日は、旭川の川村カ子トアイヌ記念館にお寄りし、諸情報を得てきました。
川村現館長の父親である川村カ子トさんのことを扱っている合唱劇「カネト」の旭川講演(呼びかけ人:三浦光世さん)が、7月20日にあり、準備も着々と行なわれているようです。
5月17日10時より旭川市民文化会館にて応援団総会&交流会が持たれるとのこと。さらに、当日のコーラス参加者や、プログラムの協賛広告(一口五千円)も求めています。詳しくは記念館へ(0166-51-2461)。

5月24日は嵐山でのイチャルパが行われます。嵐山もいいところです。
6月6日には知里幸恵さんの誕生記念祭が北門中学校にて行なわれます。
いづれも近くなって詳細をお知らせします。

そうそう、「グラス・ルーツ」の意味が分かりました。「草の根」だそうです。

今日、明日と札幌教会にて北海教区の総会が行なわれ、全道の諸教会・伝道所・関連センターが集まって会議を行ないます。署名活動に励もうと思います。




熊に喰われるかも・・・と、あせった夕方

2008-04-25 20:48:28 | インポート
北海道新聞4月24日の記事に、北海道ウタリ協会の名称を、設立当時の「北海道アイヌ協会」に戻すことを今総会で提案することが理事会の全員一致で決めたと報じられていました。

はて?と思われる方のために、宮島利光さん著の「アイヌ民族と日本の歴史―先住民族の苦難・抵抗・復権」(三一新書)の以下の文を紹介させて頂きます。

アイヌ協会の設立
明治以降の「開拓の嵐」の中でアイヌ社会は分断させられ、各地のアイヌが共同行動をとることなどほとんど不可能な状態になっていた。
こうした中で、十勝アイヌの間に組織的な動きがあった。伏根弘三(アイヌ名ホテネ)を中心にアイヌの青年たちが帯広で十勝旭明社を組織した。そして、十勝旭明社が母体となり、1930年7月、アイヌ民族史上最初の「北海道アイヌ教会」が設立されたのである。
同協会は、アイヌ民族の自主的な生活改善などを全国的規模で展開することを目的としていた。しかし、この組織化には道庁がかかわっていたことから、会の性格や活動のありかたに多くの制約があり、当時、近文の給与地問題で道庁側と対立していた旭川地方のアイヌは同協会に参加しなかった。
それでも、全道各地に散在するアイヌ民族が意見交換する場をもっていなかったので、同協会の機関誌「蝦夷の光」が果たした役割は大きかった。「蝦夷の光」は、第4号をもって終わったが、とくにアイヌの青年たちに大きな刺激をあたえた。その第2号で、平取の20歳の青年であった貝沢正が、政府のアイヌ民族政策を「差別政策」と批判し、この時期に「北海道旧土人保護法」の廃止を主張している。


ちょっと、飛ばして・・・

1961年、北海道アイヌ協会は「北海道ウタリ協会」と名称を変更した。それは、「アイヌ」という民族の名称が、シャモによって「差別用語」として使われ、アイヌ民族の多くが抵抗感をもっていたため、アイヌ語で「仲間、同胞」を意味する「ウタリ」という呼称が用いられたのである。このことは、戦後にあっても日本社会にアイヌ差別がいかに根深く温存されていたかを、象徴的にしめしているといえよう。
1970年代以降、これまで同胞の福祉や生活環境改善などの事業に重きを置いていたウタリ協会は、民族の文化・言語の継承、差別の撤廃、さらに先住民族としての権利の回復運動などに積極的に取り組む方針を打ち出すなど、大きな変化を見せはじめる。


わたしもウタリ協会総会を傍聴させて頂いていますが、ここ数年、名称変更について議論されていましたが取り下げられてきました。まだまだ差別があるのです。

国連において「先住民族の権利宣言」が昨年採択されたことを受けて、「道ウタリ協会がこれをアイヌ民族に適用するよう国に要請していることも踏まえて、出席した理事二十一人が全員一致し」(道新記事)、総会にて提案するとのこと。
今総会も傍聴します。
北海道新聞 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/89010.php




トゥレプ(オオウバユリ) この根から取れる粉でつくる団子は絶品


今日は大変なことにあいました。
家庭訪問予定でしたが先方の都合がつかないとのことで、一日、事務仕事などをやって、
夕方に山菜を採りに行こうと、隣町の暑寒別岳登り口に行きました。
途中で鹿と出会ったり、昨年の雪の降る前に撮影した熊の糞の残骸を確認しながら(10月25日の活動日誌ブログ参照)、さらに登っていったところ、道路に残雪が溜まっているところがあり、不安になりつつも突っ切ろうとした途中で雪に乗り上げ、動けなくなりました。
これは困ったと、近くから枯れ木を持ってきて掘っては見たもののうまくいかず、瞬く間に2時間が経過し、日も沈みかけて大変あわててしまいました。
携帯をみるとアンテナがかろうじてひとつ付いていたので、近くに住む教会員に助けを求めたところ、すぐに来てくれるとのこと。
あたりが暗くなってきたので、助けが来たあとにすぐに抜け出せるように準備を整えていたところ、車の向ってくる音が聞こえてきました。
しかし、いっこうに車が来ないのです。心配していると、なんと、大型の除雪用のショベルカーが来るではありませんか。いやぁ~、大ごとになったなぁ~と思って、その運転手さんと話したら、突然、「なにしてんのよ」と聞かれ、「車が動かなくなって」と応答すると、「なんで雪の中さ、入るのよ!」と怒られ、苦笑いしていると、「今、道路の雪をよけに(どけに)きたんだぁ~。よけてやっから」と・・・。
そのうちに、先ほどSOSを送った人がやってきてくれたので、ショベルカーまで頼んでくれたことをお礼したら、そんなの頼んでいない、とのこと。
ほんとうに偶然に、除雪に来ていたのですね~。
SOSを送ってすぐに来てくださった方には大変感謝していますが、助けてくださった通りがかりのショベルカーの運転手さんには、ほんとうに感謝でした。
お礼を言おうと思っていたら、すでに次の除雪の場所に向っていました。
そのショベルカーのうしろ姿のかっこよかったこと・・・・
忘れられない思い出となりました。

わたしも困っている人に、自然に助けの手を差し伸べたいなと思いました。
感謝、感謝。



「先住民族サミット」アイヌモシリ2008

2008-04-24 15:31:16 | インポート
さっぽろ自由学校“遊”の、アイヌ民族関連の連続公開講座を聞きに行きました。
結城幸司さんの心に触れる話を伺いました。
アイヌ民族ということで差別され苦しんだ思いや悲しみを自分達で終わらせ、
こども達への悲しみの連鎖を断ち切ることを願って、このたび声をあげたとのこと。

アイヌ民族の皆さんがアイヌ民族であることを誇りとして生きていける世界を
わたしもつくっていきたいと願います。

先住民族サミットの詳しい情報も得てきました。
http://www.ainumosir2008.com/ にもプログラムが掲載されています。
初日(7/1)の基調講演は、フィリピン・イゴロット族で国連・先住民族常設パネル議長のビクトリア・タウリ・コープズ(Victoria Tauli-Corpuz)さんがされることが決定したようです。彼女は、先の国連「先住民族権利宣言」を採択する際に尽力された方で、今回の先住民族サミットの話を聞いて一番に参加を表明されたとのこと。
基調講演に続いて、海外から多数来られる先住民族の皆さんのリレー・トークが行なわれるようです。
参加される皆さんは現在も調整中のようですが、確定された方は、
ガテマラからマヤ・カクチケル族のロサリーナ・トユックさん、
ニカラグアからはミスキート族のロス・カニングハムさん。
昨年、北大でお話を伺ったアオテアロア(NZ)のマオリ・ナイタフ族のスティブン・ケントさん(ケントさんのお話は07年6月21日のブログ日誌にUPしています)、
さらに、サーミ民族、ウイルタ民族の方たち他、ほんとうに多くの皆さんが来られるようです。

二日目からワークショップ、フィールドワーク、交流会と行なわれ、最終日の7月4日には全体会にて「先住民族宣言」をまとめあげ、G8サミット首脳や議長国政府に対して先住民族からの意見を述べるとのこと。
G8についてきた海外の記者団に記者発表をし、世界にアピールすることも計画中とのこと。

応援したいです。
資金面でも大変らしく、多くの賛同者を募っています。上記のURLにアクセスを!




札幌への途中、山の中にひっそりとあるせせらぎ


R・ガルトネル

2008-04-23 12:02:34 | インポート
今日はこれから札幌へ向かい、さっぽろ自由学校“遊”での、アイヌ民族関連の連続公開講座を聞きに行ってきます。
結城幸司さんとも久しぶりですし、先住民族サミットの詳しい情報を聞いてきます。

自由学校遊のURL
http://www.sapporoyu.org/modules/sy_course/index.php?id_course=136


そのまま札幌で一泊し、翌日は諸教会を訪問したり、アイヌ関連の調べものをしてきます。


数日前(4/19)のブログ日誌に、榎本武揚が「蝦夷島総裁」の肩書きでR・ガルトネルというプロシャ(現・ドイツ)貿易商に七飯村付近の土地300万坪を貸すことに承諾の署名をしたことを照会しました。
ガルトネルをインターネットで検索しましたら、けっこう出てくるんですね~。
日本のリンゴ初栽培を手がけた人、西洋農業の先駆者、と現在の北海道農業の基盤を作ったとされる有名人だったんですね。自国からリンゴ、洋ナシ、さくらんぼなどの苗を取り寄せて、七飯町の土地で栽培したようです。
七飯町はガルトネルとの関連で、自らを「西洋農業発祥の地」と呼んでいるようです。
夏に、道南地区の諸教会を訪ねたいと思っていたので、七飯も行きたいですね。

留萌の南の隣町である増毛町(ましけちょう)は、果樹園がたくさんあり、リンゴ・さくらんぼなどたくさん作っています。さくらんぼの時期にアルバイトしたこともあるのですが、こんど、ガルトネルのことをみんなに言ってみようと思います。




今が旬の山菜“こじゃく” とても美味しいです。


さっぽろ自由学校“遊”連続講座

2008-04-19 11:06:19 | インポート
今年度も、さっぽろ自由学校“遊”で、アイヌ民族関連の連続公開講座(5回)が行なわれます。
昨年も何回か参加させて頂き、大変勉強になりました。

今回のテーマは、「先住民族サミット」アイヌモシリ2008実行委員会の協力を得て、
「グラスルーツで考える、アイヌ民族の権利とビジョン」
(“グラスルーツ”って、どういう意味かご存知?今度聞いてきます。)

第1回目は、アイヌアートプロジェクト代表で、「先住民族サミット」の実行委員でもある
結城幸司(ゆうきこうじ)さん。

開催日時:4月23日(水) 午後18時30分~20時30分
テーマ :「先住民族サミット開催の意義とアイヌ民族のビジョン」
講 師 :結城 幸司さん(アイヌアートプロジェクト代表)


詳しい内容や、受講料等については下記の自由学校遊のURLへ。
わたしも楽しみにしています。
http://www.sapporoyu.org/modules/sy_course/index.php?id_course=136




恵庭にある釣ぼりとレストラン「10POUND」 朝6時から釣りができます。
友人が務めているので、一昨日の早朝にコーヒーを飲みに行きました。
とっても雰囲気がいいところです。釣好きの方は是非どうぞ
http://homepage2.nifty.com/10pound/
わたしの写真はカメラレンズの中側に汚れがついているようで中央右側に薄っすらと
黒点が見えます。どうしよう・・・


アイヌ民族の皆さんの実態調査

2008-04-19 03:48:55 | インポート
昨年の5月22日のブログに、2007年度北海道ウタリ協会総会議案書の中に2006年版の北海道アイヌ生活実態調査報告書が載せてあることに触れました。道がアイヌ民族の人々の生活の実態を把握するため、1972年から’79年、’86年、’93年、'99年と7年毎に調査を行って来て、一昨年の06年に6回目の調査をして報告書が出ました。
差別の実態も含めてのアイヌ民族のについての数字での報告ですが、前回のブログでも紹介しましたが、「差別はなくなってきていると新聞にも書かれていましたが、日本がアイヌを先住民族と認めていないこと自体が大きな差別ではないでしょうか」とウタリ協会総会のはじめの挨拶で加藤理事長が言われたことはもっともだと思いました。

昨日の毎日新聞に、「北海道大学アイヌ・先住民研究センター」がアイヌ民族の皆さんを対象とした実態調査を7月にも実施することを決めというニュースをUPしていました。
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20080418hog00m040003000c.html


それによると、
「これまでアイヌ民族を対象にした調査は道が実施しているが、現状を正確に反映していないとの指摘もあり、センターでは改めて独自に調査を行い、アイヌ民族の抱える経済状況や教育環境、先住民族として自立意識の確立に向けた課題を探る。」

とのこと。調査は3カ年をかけて実施する。その中で、海外の先住民族を対象にした調査も実施し、国際比較をしていくそうです。
期待したいと思います。



稚内への道中にあるサロベツ原野に立つ風車軍 すごい!30ほどあった


蝦夷島総裁

2008-04-19 03:33:46 | インポート
先日、わたしが作成中の「札幌アイヌ民族フィールド・ワーク・ガイドブック」にいつも助言くださるエカシから、北海道開拓記念館の常設展示解説書3「蝦夷地のころ」を紹介して頂きましたので目を通しています。

榎本武揚が「蝦夷島総裁」の肩書きでR・ガルトネルというプロシャ貿易商に七飯村付近の土地300万坪を99ヵ年(すなわち半永久的)貸すことに承諾の署名をしたことが書かれていました。署名実物の写真(実名「榎本釜次郎」)も掲載しています(ということは常設展示されているということか・・・)。

しかし、榎本軍が負けてしまったので、その後「蝦夷共和国」は存在したことすら否定されます。
が、ガルトネルの租借権は条約には書かれていないことだったため、新政府でも難問題となり、結果、6万2500ドルで和解したということも記されています。今の時代に計算するとどれほどの価値でしょうか。
こんなに詳しいことが書かれているのはめずらしいとエカシが紹介してくださいました。

まだまだ、調べることいっぱいありますね。
「フィールド・ワーク・ガイドブック」も充実させていきたいと思います。


さて、2月末でしたが、北海道教育委員会で、アイヌ民族の歴史・文化などに対する啓発資料「ピラサ」の第2号が作られたというニュースがありました。
下記の道教委のURLからダウンロード出来ます。
道の刊行物ですから、意識して「アイヌ民族」とは言わず、「アイヌの人々」と書いています。
確か、先に紹介した北海道開拓記念館の展示物でも「アイヌの人々」。この解説書もほぼ同じです。そのことを意識してみると考えさせられます。
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/gky/pizara/




利尻富士(近くでの撮影ですが、あまりきれいに写りませんでした)
昨日は稚内教会をお訪ねし、センター紹介をさせて頂きました。


太田マルクさんの講演

2008-04-14 10:28:53 | インポート
当センターHPの「関連情報」http://u-ko-usaraye.cocolog-nifty.com/にも、随時掲載していますが、
最近、北海道新聞をはじめ、各新聞がよくアイヌ関連の記事を載せています。

11日の北海道新聞には、札幌定山渓温泉の「ぬくもりの宿ふる川」で開催されている「アイヌ民族のお茶会」の記事が載っていました。
道ウタリ協会札幌支部の協力のもとで、毎土曜日午後5時から三十分ほどアイヌ民族の歴史やアイヌ語地名などを紹介しているとのこと。

いいですね~ 
留萌でもそんな時間を持ちたいです。
アイヌ語教室もしたいですね。

昨日の午後に、このブログに時々書き込みしてくださっているmnambaさんがご家族で訪ねて来て下さいました。
つい、アイヌ民族関連の話を熱く語ってしまいました。


さて、イヴェント情報です

財団法人 アイヌ文化振興・研究推進機構の企画で、以下の「アイヌ文化公開講座」が行なわれます。
講師の太田さんは、数年前にアイヌ語ラジオ講座の講師を務めた他、アイヌ語指導者育成事業などにも取り組んでおられます。わたしたちも何度かお招きしてお話を伺いました。とても素敵な方です。旭川地方のアイヌ語辞典も作られるなど、素晴らしい働きをされています。
留萌でもアイヌ語教室やらないかとお誘いを受けたことがあり、是非、実現したいのですが。
太田マルクさんの「マルク」はロシア正教の洗礼名(マルコ)でもあり、アイヌ語で太っている、の意味だとか・・・。
確かにかんろくがあります。

東京方面の方、ぜひどうぞ(って、主催者でもないのに・・・・)。


テーマ 『アイヌの歴史とことば』
講 師 太田満氏(アイヌ文化活動アドバイザー)
日 時 4月18日(金)19:00~20:30
場所・問合せ先 アイヌ文化交流センター
    東京都中央区八重洲2-4-13 アーバンスクエア八重洲3階
    TEL:03-3245-9831 FAX:03-3510-2155
    E-mail:acc-tokyo@frpac.or.jp
以下に詳細と地図あり http://www.frpac.or.jp/rst/opn/20kai04.html




昨年も同じような写真を撮ってUPしましたね~

映画『TOKYOアイヌ』

2008-04-11 19:31:38 | インポート
アサヒ・コム04月09日の記事
「あなたの身近に『TOKYOアイヌ』映画、年内完成へ」を読みました。

http://www.asahi.com/culture/update/0409/TKY200804090107.html

署名活動もそうですが、東京在住のアイヌ民族の皆さん、活動されていますね。
それに共鳴する和人も多くおられる事でしょう。

この映画作成者であるフリーのディレクター森谷博さんもそのおひとりのようです。
森谷さんは監督でありつつ撮影から編集まですべてお一人でやっておられるとのこと。
記事には、このような森谷さんの思いも記されていました。

撮影を続けるうち、アイヌ民族からみれば、自分自身が先祖伝来の土地を開拓と称して奪った「和人」側であることに気づかされた。「撮ったものはすべて自分への問いかけとなります。アイヌの人びととつきあうことがなければ、そんな歴史と向き合うこともありませんでした」

早く観たいですね。応援します。




旭川カムイコタンの石狩川に沿っての竪穴式住居址
このような約5メートル四方にもなる大きなくぼみが219基も確認できるほど、集落は大きかったようです。
登ってくるカムイ・チェプ(鮭)を加工して大量に交易していた可能性もあるとのこと。


旭川竜谷高郷土部の研究

2008-04-09 22:06:25 | インポート
毎日新聞の4月4日地方版や北海道新聞に旭川竜谷高郷土部のことが載っていました。
「出版:上川地方のアイヌ民族の研究、が本に」
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20080404ddlk01040567000c.html

生徒さん達が上川地方のアイヌ民族の生活様式など調査・研究を続けてきた40年の集大成が、「上川アイヌの研究」(2巻、B5判、計901ページ)になったとか。

以前にたまたまアイヌ民族のお墓のことを調べていたら留萌の図書館に初期の研究誌を見つけ、その内容に感心しました。

このブログをはじめた頃に、わたしも協力させて頂いたチプ(丸木舟)作りも、郷土部の研究作成だったのです。時々、手伝わせて頂き感謝でした。なかなか体験できないことをさせて頂きました。あの時の生徒さんも指導されていた本間教諭も今回の研究史発行を喜んでおられることでしょう。
一冊ほしいなあ。




 
今日の留萌はたそがれるに最適な海辺でした。
愛犬も夕方たそがれていました。
みなさんも是非いらしてください。


アイヌ民族を先住民族と認めるよう政府に要請する署名

2008-04-09 13:23:48 | インポート
先日、東京のアイヌ民族4団体が署名活動を始めたことをUPしました。わたしたちの教団でも署名協力をしようと準備中です。
呼びかけをわたしが下書きして作成し、署名用紙を付けて全国の諸教会へ近く送付します。

ブログをご覧のみなさんで賛同いただけるかたは是非ともDMください。
署名用紙を送らせて頂きます。
以下、呼びかけ文と東京在住のアイヌ民族4団体が出した「街頭署名活動への出立宣言」を添付します。


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アイヌ民族を先住民族と認めるよう日本政府に求める署名協力のお願い
日本基督教団の教会・伝道所・各センターの皆様

荊冠の主
新年度を迎え、主による希望を抱きつつ宣教のわざにお励みのことと存じます。
さて、この度、首都圏のアイヌ民族4団体でつくるアイヌウタリ連絡会(丸子美記子代表)からの要請があり、以下の署名のご協力をお願いしたくお便りさせて頂きました。昨年の9月に、国連は総会にて「先住民族の権利に関する宣言」(以下、「権利宣言」)を採択いたしました。日本は賛成票を投じはしたものの、先住民族の定義が定かでないとの理由で、アイヌ民族を先住民族と認めていません。「権利宣言」決議後の衆参両議院においても質疑が繰り返しなされていますが、日本政府はあやふやな態度を取り続けています。
そのような中で、アイヌウタリ連絡会は、アイヌ民族を先住民族と認めるよう政府に求める初の署名活動をはじめられました。アイヌ民族の権利回復への働きを宣教の課題とするわたしたちはこの趣旨に賛同し、署名協力をしていきたいと願っています。

署名用紙は8月30日までに教団事務局へお送りください(〒169-0051新宿区西早稲田2‐3‐18 日本基督教団事務局 担当丹波まで)。皆様のご理解とご協力を何卒よろしくお願いいたします。
               2008年4月20日
               日本基督教団 部落解放センター 運営委員会 委員長 東谷 誠
               日本基督教団 北海教区 アイヌ民族情報センター 主事 三浦忠雄


街頭署名活動への出立宣言

「先住民族は侵略者が来る以前の民族の後継者。不法に奪われた土地を取り戻し、自らの社会制度や文化、
言語を将来の世代に伝えようとしている人々」(マルチネス・コーボー、1993年・国連特別報告官)
 『先住民族は奪われたものを取り戻す権利を持っている。』
2007年9月13日;第61会期国連総会にて採決された「先住民族の権利に関する国連宣言」はそのことを内容としている。日本の先住民族はアイヌである。アイヌ民族は奪われたものを取り戻す権利がある。しかし、日本政府は、未だにアイヌを先住民族と認めようとはしていません。
アイヌ民族とは、サハリン南部、千島列島、北海道、東北北部に居住してきた人々であり和人(日本人)との接触のなかで「アイヌ」という枠で表現されてきた日本の先住民族なのである。
 しかし、日本社会ではアイヌ民族が居ることすら知らない者が多い。知っていても無関心の者が多いのが現状である。08年2月から3月にかけて全国会議員(718人)に対して行なったアンケート調査で回答があったのは71人(10%)からでした。(08/3/15;現在)
このことから私たち首都圏に居住しているアイヌは、街頭に出てアイヌ民族の存在を知らせることから始めることにしました。「アイヌは日本の先住民族である!」「日本政府は、先住民族の権利に関する国連宣言の決定を尊重せよ!」との主張をして日本政府に提出するための署名活動に協力を呼びかけることにしました。少しでも、多くの署名をしていただく中でアイヌ民族への理解と支援を得て政府、並びに関係諸機関に働きかけて行きます。
2008年3月23日
アイヌウタリ連絡会 会員一同

私たち首都圏のアイヌは、日本政府に対してアイヌが、日本の先住民族であると、認めることを要求します。
★アイヌは日本の先住民族である!
★日本政府は、「先住民族の権利に関する国連宣言」の決定を尊重せよ!





自然の豊かなアイヌ・モシリ(北海道)です。
ほんとうに好きだなあ~と思います。
この数日はたくさんの白鳥が訪れています。近づいても慣れています。


オーストラリア政府、先住民族アボリジニに正式謝罪

2008-04-07 13:37:33 | インポート
日本でニュースになっていなかったのか、うっかりしていました。
調べてみたところ、以下のURLでニュースがUPされていましたので紹介します。


オーストラリア政府、先住民アボリジニに対し正式謝罪へ2008年01月29日 05:22 
発信地:シドニー/オーストラリア

【1月29日 AFP】オーストラリアのジェニー・マクリン(Jenny Macklin)先住民問題相は28日、同国政府が2月12日から始まる議会で「可能な限り早急」に、同国先住民のアボリジニに対する正式な謝罪を行う意向であることを明らかにした。
 前年12月に政権に就いた中道左派のケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相は、先住民族との和解を促進し、過去の不正に対して謝罪を拒否してきたこれまでの保守政権の方針を覆すことを約束していた。
 メルボルン(Melbourne)で記者団の取材に応じたマクリン先住民問題相は、謝罪は議会初日に行われるとの報道については認めることを避けながらも、アボリジニへの謝罪は早急に行われると語った。謝罪には、いわゆる「失われた世代」も含まれるという。
 「失われた世代」とは、1970年代まで40年にわたって白人社会に同化することを目的に親元から引き離され、白人の養子にされたり養護施設に入所させられた、アボリジニと白人との間に生まれた子どもを中心にした数千人のアボリジニのこと。
 さらに、マクリン先住民問題相は、議会で可能な限り早急に謝罪を行うとしながらも、「まずは専門家との協議の結論を出したい」と語った。また、謝罪対象についての詳細は明らかにしなかったが、より広い範囲で検討していると語り、謝罪が「未来への架け橋」になるものだとした。
 アボリジニは、1788年に英国から最初の移民が到着して以来、低い社会的地位しか与えられず、現在はオーストラリアの総人口2100万人のうちわずか47万人しかいない。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2343294/2571476


さらに、関連ニュースでは

「ものすごい力が湧き出た」、200年を経てアボリジニに公式謝罪・豪政府
2008年02月13日 20:23 発信地:キャンベラ/オーストラリア

【2月13日 AFP】オーストラリアのケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相が13日、先住民アボリジニに対する過去の差別的政策について議会で謝罪したことを受け、同国内で即日、賛否両論が巻き起こった。
 同日ラッド首相は議会での約30分にわたる「歴史的演説」で、220年前に初の白人入植者たちがシドニー・コーブ(Sydney Cove)に上陸して以来、アボリジニに対して重ね与えてきた不当や侮辱について語った。雄弁な演説の中でも最も注目されたのは「お詫びする(sorry)」という謝罪の言葉で、首相はこれを6回繰り返し、そのたびに議会傍聴席に集まったアボリジニなど約3000人は歓声や口笛、旗を振るなどして歓迎を表現した。
 パース(Perth)やシドニー、メルボルン(Melbourne)など国内の大都市では、屋外の巨大スクリーンで演説が生中継され、首相が謝罪するシーンが繰り返し映し出された。また各地の学校ではこの中継を見るための特別集会がもたれた。

■アボリジニにとって「ベルリンの壁の崩壊」
 首都キャンベラ(Canberra)の街頭では、市民とともに数千キロの遠方から足を運んだ多くのアボリジニたちがラッド首相の映像を見つめた。記念式典の花火の煙が立ち込め、謝罪の言葉が流れると、立ったまま頭をうなだれる者や泣き始める者もいた。また、先住民の力を示す方法で拳を突き上げたり、式典に参加できなかった親族の写真を抱えた者もいた。
 アボリジニの男性、Darryl Towneyさんは「わたしの人生で起こったことの中で、われわれの民にとって最も意義深いことだ。アボリジニにとってのベルリンの壁の崩壊だ」と語った。11月の総選挙で首相に就任した労働党のラッド氏が、議会での初の公務として和解の意思表示をしたことに敬意を表するとも述べた。「謝罪まで200年かかったのは遅すぎるが、それでもラッド首相のしたことはアボリジニにとって多くの意味がある」
 アボリジニの学生Andi Kirwinさんは、首相の「お詫び」という一言を聞いた時、これまで背負っていた重荷が下りた気がしたと話した。ジョン・ハワード(John Howard)前首相が拒否したこのたった一言に、大きな象徴的な意味があるという。Kirwinさんは「ものすごい力が湧き出てくるのを感じた。感情がわきあがってくる瞬間だった」と涙を拭いながら語った。「わたしたちに何が起こったのかを認める言葉。これまでのすべての“否定の年月”が終わったと思う」

■野党党首の「正当化」には怒りの声
 一方、群集からは謝罪に対する野党党首の反応に怒る声もあがった。
 議会では、自由党のブレンダン・ネルソン(Brendan Nelson)党首がラッド首相による謝罪動議を支持するとしながらも、政府の過去の政策には善意に基づいたものもあると述べ、アボリジニ・コミュニティーの一部にみられた児童に対する性的虐待発生率の高さなどを根拠に挙げた。
 キャンベラの街頭ではネルソン党首が語る様子がスクリーンに映し出されると、群集は画面に背を向け「恥を知れ」などと罵声を浴びせた。
 Kirwinさんは、ハワード前首相の後継として同党党首に就任したネルソン氏の発言について「なぜ彼はただ一言、ごめんなさいと言うことができないのか」と怒りをあらわにした。
 パースでは怒った集会の主催者がスクリーンの電源を引き抜き、スクリーンは何も映さなくなった。

■非先住民も圧倒的な「和解歓迎」
 キャンベラの街頭に集まった群集はアボリジニだけではなく、大半は「和解」に対する支持を示すために集まった白人系の市民だった。
「白人のオーストラリア人であるわたしにとって、今日は始まりの日。白人とアボリジニ・コミュニティーの架け橋を作るためにこれでわれわれは動き出せる」と同市に住む公務員、Annie Kentwellさん述べ、ラッド首相の謝罪は白人の間でも圧倒的な支持を得ていると語った。(c)AFP/Neil Sands
http://www.afpbb.com/article/politics/2350297/2635836



世界は少しづつですが、変わってきています。日本政府も変わることを信じつつ。

映画「裸足の1500マイル」は考えさせられました。最近、あらためて観なおしました。
http://www.gaga.ne.jp/hadashi/wnew.html




先住民族権利宣言と日本政府

2008-04-06 17:18:10 | インポート
先週はアイヌ奨学金の面接で浦河へ日帰りしてきました。
新たな出会いもありよかったです。今週は事務に専念します。


さて以前に紹介しましたが(1月28日からのブログ)、国連総会の本会議で先住民族の権利に関する国連宣言(以下、「先住民族宣言」)が賛成多数で採択されたその翌日から、第168回国会(臨時)にて衆議院議員の鈴木宗男(新党大地)さんは2月25日までの間に9回、第169回国会(通常)にてさらに5回と、実に合計14回も粘り強く政府への対応の問題を厳しく指摘し要望を繰り返しています。しかも、まだまだ続きそう・・・と、言うのは、政府は質問をはぐらかしているのみで誠実にこたえていないのです。

鈴木さんの再三の質問にも関わらず、政府は以下の答弁を繰り返している始末。

「『先住民族』については、現在のところ、国際的に確立した定義がなく、「先住民族の権利に関する国際連合宣言」(以下「宣言」という。)においても、「先住民族」の定義についての記述はないことから、宣言において述べられた権利をアイヌの人々に適用すべきかについて、お答えすることは困難である。」


では、国連では1992年に当時の北海道ウタリ協会理事長の野村義一さんを招き、「世界の
先住民の国際年開幕記念式典」において先住民族代表の一人として記念スピーチを行ったことからも分かるように、国連もアイヌ民族を先住民族として認めているが、政府はどう考えているのか?との質問に、政府答弁(衆議院 答弁第106号)は

「国連において『先住民族』の確立した定義はないことからも、御指摘の記念スピーチや研修用視聴覚資料等で用いられた『先住民族』の意味について、政府として論評することは困難である。」と言うのみ。


それならば、2008年2月13日にオーストラリア連邦議会下院において先住民族のアボリジニに対して初めて公式に謝罪する動議を全会一致で採択し、その日の議会で公式に謝罪をしたが、政府はどう考えるか? 「先住民族の定義」がないと言うけれど、他国では先住民族を認め、謝罪までしていることを指摘しての質問に対する答えは

「御指摘のオーストラリア政府のアボリジニに対する謝罪については、オーストラリアの内政に関する事項であり、政府としての評価は差し控えたい。」

他国の内政干渉は差し控えると言い放つ始末・・・。

政府は
「将来『先住民族』の定義について国際的な議論がなされる機会があれば、議論に参加していきたいと考えているが、現在のところそのような機会が生じるかどうかは予断できない。」とも答弁しているのですが、「国際的な議論」を日本が呼びかけて「機会」作りをするつもりはないのか?という質問に関しては

「現在のところいずれの国も主導的な役割を果たすことは困難な状況であると判断している」と、逃げ腰状態(答弁138号)。こんなごまかしの答弁を許していいのでしょうか。皆さんにも読んで頂きたいです。

鈴木さん以外にも衆参あわせて数名の方が質問していますが、追及は続かずうやむやにされたままなのが残念です。




海岸に打ち上げられた巨木の根
冬の間中、人が海岸に座っているかのようなシルエットが出来ていました