アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

さっぽろ自由学校「遊」 2010年度前期講座

2010-04-30 06:53:00 | インポート
さっぽろ自由学校「遊」 2010年度前期講座の案内が届いています。
今年も聴講したいものばかりですよ。
ふたつの講座を案内します。詳細はそれぞれの頁をご覧下さい。

「生物多様性と私たちの社会~北海道から名古屋COP10へ~」
●5月6日(木)開講 月1回木曜18:30~20:30 全5回
●会 場 さっぽろ自由学校「遊」
●受講料 一般5,000円 会員・学生4,000円
      (単発 一般1,500円 会員・学生1,000円)
 今年は、国連の国際生物多様性年。10月には名古屋で生物多様性条約(CBD)の第10回締約国会議(COP10)が開催されます。まだまだ一般に馴染みのない「生物多様性」という言葉ですが、私たちの暮らしは様々な「いのちのつながり」によって支えられています。この講座では、北海道の地域性を踏まえながら、「生物多様性」と私たちの社会や暮らしとの関わりについて考えます。そして、現在の社会システム(市場万能主義、企業中心主義)を変えていくための手がかりを得たいと思います。
http://www.sapporoyu.org/modules/sy_course/index.php?id_course=209


空飛ぶペンギン(旭山動物園)


「アイヌ新時代~若者たちと語り合う、民族の現在と未来~
●6月1日(火)開講 月1回火曜18:30~20:30
●会 場 さっぽろ自由学校「遊」
●受講料 一般5,000円 会員・アイヌ民族4,000円 学生2,000円
        (単発 一般1,500円 会員・アイヌ民族1,000円 学生500円)
●コーディネーター 原田 公久枝(はらだ きくえ)、小泉 雅弘(こいずみ まさひろ)
 日本政府がアイヌ民族を先住民族として認め、新たなアイヌ政策が検討されつつある現在、アイヌの若者たちは自らのアイデンティティをどのように捉え、アイヌ民族に対する政策や民族の今後をどのように考えているのでしょうか? この講座では、毎回、若い世代のアイヌ民族の方々に来ていただき、各々の育ってきた環境、現在の活動や考え、将来に向けてのビジョンなどを聞きながら、アイヌ民族の未来について一緒に考えていきたいと思います
http://www.sapporoyu.org/modules/sy_course/index.php?id_course=218



「アイヌ新時代・・・」はいい企画ですね。若い方たちのお話をゆっくり聞かせて頂こうと思います。
第一回目は、なんと旭川でよくお会いしている八谷麻衣さんのお話。麻衣さんはウポポやリムセ(踊り)がとてもお上手で、女性4名によるユニット「MAREWREW/マレウレウ」のメンバーのおひとり。ちなみにマレウレウとはアイヌ語で蝶々の意。彼女らのきれいで息の合った見事な輪唱には引き込まれます。ファーストアルバムも即、購入して聞きましたが幻想的な唄に魅了されます。
しかし、車の運転中はだめですな~。眠たくなっちまう!

トンコリ奏者のOKIのウェブサイトに彼女らの紹介もUPされています。写真の左端が麻衣さんです。
http://www.tonkori.com/profile/index.php

1987年生まれや84年生まれの若い方もおられます。楽しみです。このblogでも随時、紹介させて戴きますね。

その他、講座「『帝国日本』とは」も興味ありますね~ テープ受講もしてもらいたいです!
http://www.sapporoyu.org/modules/sy_course/index.php?id_course=213



最近、雪解け風景のため、あまりきれいではないため、夕日と波の写真に凝ってます。
ここ連日、午後3時ぐらいになると近所のこども達が遊びに来ます。
必ず最初にミルクティーを飲みながら学校のことや友達のことを話します。
ついでに彼女達が今ハマッているシール交換も。
その後は、会堂いっぱい使って大騒ぎ。友だちが友だちを呼んで来て今は7人ほど来ています。
毎回、汗でびしょびしょで、いい運動になっています。みんなを帰らせた後、自転車で夕陽を撮りに行きます。


「アイヌ研究の現在と未来」

2010-04-29 06:47:31 | インポート
北海道大学アイヌ・先住民研究センターが行ってきたシンポジウムの記録集ができたようです。
「アイヌ研究の現在と未来」 [北大アイヌ・先住民研究センター叢書1]
ISBN978-4-8329-6727-4/2010.3.31/A5判・上製・358頁・定価3150円(本体3000円+税)

歴史学、考古学、形質人類学、法律学・政治学、文化人類学、言語学の6つの分野にまたがって、アイヌ民族を含む21名が書かれています。
わたしもセンター主催の講演会には出来るだけ聴講してきました(内容も時々UPしてきました)が、シンポは日曜日開催が多く、なかなか聞けませんでしたので楽しみにしたいと思います。
アイヌを利用し、アイヌ研究を自分の功績とするのではなく、アイヌ民族の復権のため、多様性で厚みや深みのある社会をつくるための研究を今後も期待しています。
本の紹介や著者の詳細は以下に。
http://www.hup.gr.jp/details/ISBN978-4-8329-6727-4.htm

内容を見ると08年6月と12月に開催したシンポの内容のようですね。12月のは聴講できたので過去blogに報告をUPしています(09/1/19,21)。


白キツネ(旭山動物園)

北海道大学アイヌ・先住民研究センター 講演の案内も届いています。
●「先住民ラコタの民族自治と生存への取り組み」
日時: 5月27日(木)18:00~20:00(17時30分会場)   
会場: 北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟 W202室
講師: Thomas Biolsi(トーマス・ビオルシ) カリフォルニア大学バークレー校エスニック・スタディーズ研究科長
主催: 北海道大学アイヌ・先住民研究センター  ※通訳付き・参加無料

●「先住民アーティストの誕生ーアボリジニ芸術の展開ー」
日時: 5月30日(日)15:00~16:30
会場: 北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟 W409室
講師: 窪田幸子    神戸大学大学院国際文化学研究科 教授
共催: 北海道民族学会、北海道立北方民族博物館
後援: 北海道大学アイヌ・先住民研究センター  ※参加無料
http://www.cais.hokudai.ac.jp/index.html


ところで、研究センターのスタッフを見ると、専任講師に先日紹介した北原次郎太さんと共に、佐々木利和さんが入られたのですね。
http://www.cais.hokudai.ac.jp/about/staff.html



映画「アバター」をDVDレンタルして観ました。先住民ナヴィが自然と共に生きていたところに人類が鉱物資源を奪いにやってくる。ナヴィが一方的に奪われていくところの怒りと苦しみが描かれています。


ニコニコ動画 生放送

2010-04-28 05:32:23 | インポート
赤平の太田マルクさんから電話を頂き、現在、インターネットの「ニコニコ動画」で、アイヌ語の生放送をやっているとのこと。
「ニコニコ」は事業仕分けの生放送で話題になっていますね。さっそく調べてみました。無料会員になって「生放送」をクリック。検索で「アイヌ」と入れると、ありました!
お昼前後にほぼ毎日、先祖供養やユーカラを放送されているようです。
残念ながら生放送で聞くことは出来ませんでしたが、有料会員(月525円)になると、過去分一週間ほどのが聞けるそうです。今後楽しみにしております。
http://live.nicovideo.jp/search/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%8C?search_mode=closed


春の山菜が出始めました。これはコジャク

政府は、さる1月29日にアイヌ政策のための審議機関「アイヌ政策推進会議」を発足させました。
そして、第一回のアイヌ政策推進会議において、①「民族共生の象徴となる空間」 作業部会、②「北海道外アイヌの生活実態調査」作業部会の二つの作業部会を作って取り組むことが決定され、それぞれが最初の部会を3月11日に開催しています。「アイヌ政策推進会議」の進行状況は以下のウェブで見ることが出来ます。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ainusuishin/kaisai.html

が、なかなか議事録があがってきません。それぞれがどのような動きをするのかが注目しています。
また、政府はアイヌ政策を一元的に総合調整する初の窓口機関として「アイヌ総合政策室」を内閣官房に設置しました。
そこが政策を練り、指示をしているのでしょうか、中学校の歴史・公民の教科書でアイヌ民族の歴史や文化などに関連する記述を拡充するよう関係出版社に求めたり(朝日新聞09/8/7)、法務省においては2010年度予算の概算要求を発表し、新規で「アイヌ問題に関する人権啓発活動費」として1千万円を計上し、広報資料の作成やインターネットのバナー広告を掲載すると報道(北海道新聞09/8/29)。さらに、国土交通省北海道局は北海道開発予算の概算要求の中で新たにアイヌ民族の伝統文化の普及・啓発へ向けた調査費(2100万円)を盛り込んだ(毎日新聞09/9/1)、等々、新聞報道されたわけですが、その後はどのようになっているでしょう。
アイヌ総合政策室のウェブサイトに推進会議の記録や作業部会の記録だけではなく、政府が総合的にどう動いているのかを分かりやすく記してして欲しいものです。

報告書の中にある「公共の場等において積極的にアイヌ文物等を展示していくことが必要」、「アイヌの歴史や文化に関する映画やドラマの作成、通信や放送による教育の充実など民間も参加した多用な担い手による啓発の取り組みを行っていくことなども重要」(P33)と書かれていますが、この展開はいかに!
太田マルクさんが月額を支払って貴重な行動をされているのはすばらしいことです。が、このような自主的なことに協力するシステムはないのでしょうか。


北海タイムス1933年発行の地図 小川隆吉さんの部屋に貼られています


本の紹介

2010-04-27 05:45:20 | インポート
今週末からGWが始まりますね。関係なくお仕事や会議が入っている方もおられるでしょう。
わたしたちど真ん中の二日間に、北海教区総会が開催されます。
お休みの方は旅行もいいですが、読書もお勧め。
一昨日の毎日新聞(25日 東京朝刊)に本の紹介が掲載されていました。
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20100425ddm015070018000c.html

 ◇『人類対インフルエンザ』=トム・クイン著 (朝日新書・819円)
 ◇『感染症の中国史』=飯島渉著 (中公新書・798円)
 ◇『戦争とハンセン病』=藤野豊著 (吉川弘文館・1785円)

 「歴史を通じて、軍隊につきものの最大の問題の一つが、疫病である……クリミア戦争、アメリカ南北戦争、ボーア戦争、そして第1次世界大戦でも、戦場で受けた傷より病気で死ぬ兵士の方が多かったのだ。ボーア戦争では、戦死者1人に対し、10人の兵士が病死したと言われている」

 「1492年、コロンブスがアメリカ大陸を発見した。するとそれから30年ほどの間に、中央アメリカのアンティル諸島の先住民がほぼ全滅してしまった。一般的には天然痘のせいだとされているが……スペイン人がインフルエンザを持ち込んだ可能性が高い」


トム・クインの著書は古代から現代までのこの感染症の歴史をたどりつつ、今日における対処法を考えようとしている必読書と書評。手にして読みたいですね。

1755年に北米大陸で争われた「フレンチ・インディアン戦争」において、英国が天然痘の付着した毛布を先住民族に配布したことは、よく知られています。
英国の指揮官ジェフリー・アムハーストが「この忌まわしい人種を絶滅させるために、病原菌のついた毛布で病気にさせてはどうか」と提案。その後、オタワの国民はピット砦からの天然痘に汚染された毛布で感染し、勢力を失ってしまいます。「間もなく、ひどい病気が即座に蔓延した。同胞の家から家へ病気が流行し、あちらこちらに死体が横たわり、人のいない空き家だらけになった。この不治の病気の流行で一家全滅が次々と起こった」と記録されています(DVD「500NATIONS」5巻より。ケビン・コスナー監修 09/2/11 blog参照)。

このあたりの事もトム・クインの著書の中に書かれているでしょうか。
wikipediaは、「19世紀に入ってもなおこの民族浄化の手法は続けられた。モンタナ州のブラックフット族などは、部族の公式HPでこの歴史を伝えている」とありました。「モンタナ州」の項にも書かれています。調べていきたいと思います。
映画「ワイオミング」(原題:THE MOUNTAIN MEN 1980 監督:リチャード・ランク)にブラックフット族の話が出てきて、天然痘の事も描かれているようです。

「フレンチ・インディアン戦争」で、先住民族の指揮をとったのが、オタワ族のポンティアック。
彼は自分の民族をまとめ、数百年戦ってきていたヒューロン族やショーニー族などの各種族を訪れ、皆を統一させてポンティアック連合を結成。フランス軍が降伏してもなお抵抗を続け、英国軍に相当の打撃を与えます。その時に行われたのが生物兵器作戦だった、と。


藤野豊さんの『戦争とハンセン病』も時間があったら読みたいです。
藤野さんは「アイヌ史史料集差別裁判」でお会いしたことがあり、注目しています。差別に立ち向かう学者さんです。著書には「日本ファシズムと優生思想」(かもがわ出版1998年)や、「厚生省の誕生」(かもがわ出版2003年)があり、部分読みしました。わたしの過去blogにも紹介させて頂いています(08/2/16)。病気の人や障がいを持った人に対し、国が子どもを産ませないように行った「断種政策」などを推し進めた「優生思想」政策は、ナチスだけではなく日本においても行われたことが詳しく書かれています。アイヌ民族の「滅び行く民族」観も、そのひとつだと。
「文明開化」して、自らを西欧文明の立場に置く近代日本が、西欧文明の恩恵に浴さないアイヌ民族の生活様式を「野蛮」とみなし、「不衛生」が原因で「滅び行く」と考えた。実際には人口増であるにもかかわらず、「滅び行く」「野蛮」「不衛生」という決めつけがあると藤野さんは指摘しています。

「日本ファシズム・・・」をあらためて読み出したら、序章「日本ファシズムと優性思想」に以下のことが書かれていました。
ナチスが1933年に遺伝性疾患子孫防止法(断種法)を公布し、「先天的精神薄弱・人格分裂・周期性癲狂(躁鬱病)・遺伝性癲癇・遺伝性舞踏病・遺伝性盲・遺伝性聾および重大なる身体的畸形を有する者」および、「甚だしきアルコール中毒者」、さらに「性犯罪者」に強制的断種を行います(藤野著「日本ファシズム・・」をそのまま引用)。
その正当性をナチスはこう語ったそうです。

「我々は生命を殺戮するのではない。ただ人生に何の役にも立たない遺伝性疾患者が今後生まれ出づることを阻止するだけである。価値なき生命がたんまりと栄養分を頂戴してすくすくと成長するは愚か、今後の増殖までも保障されることを怪しまぬ者こそ、自然の法則に背くものではないか。(略)
      (ルドルフ・フレリクス「ナチスの優性対策」 橋本文夫訳 1942 理想社 P78)

ナチスは「断種法」対象者への「安楽死」の名のもとに1939年より「T4計画」を開始し、殺戮を行います。その延長線上に、ユダヤ・ロマ諸民族に対する大虐殺が行われたというのです(藤野P16)。
重苦しく、悲しくなる史実です。
わたしも不治の病の持主ゆえ、ナチスの言う「価値なき生命」のひとつです。
う~ん・・・読み直そうと思いましたが・・・GWに読むには重くなりすぎるか・・・


美瑛にある「セブンスターの木」。まだ、寒々しいですね。若葉が出た頃にまた撮りましょう。
道北はなかなか暖かくならず、農を営んでいる方たちも焦っておられます。


陳 建年&南王姐妹花 コンサート

2010-04-24 13:24:18 | インポート
事務仕事が多く、更新がなかなかできません。しかし、昨夜は旭川で
陳 建年&南王姐妹花 コンサートに行って来ました。

前日は、川村カ子トアイヌ記念館で、陳さんらの歓迎カムイノミをされたことが北海道新聞に載っていましたね(04/23 14:40)


 
陳さんは台湾の原住民族のプユマ民族。現役の警察官。しかも、レコード大賞にあたる「金曲奨」受賞者で、歌もギターもうまい!
三姉妹も新人賞をとったほど台湾では有名な方たち。
ディヴァン宣教師も一緒に行きましたが、台湾ではテレビでよく見るそうで、今回の初対面に喜んでおられました。



プユマ民族をはじめ、アミ民族、ブヌン民族の伝統的なものから現代風のものなど感動でした。聞いたことのあるものが多かったですが、新しくアレンジしたものも多く、とても新鮮でした。
最後は会場のみんなと大合唱! 
わたしは陳さんのコンサートは2回目。東川で三年前ほどだったでしょうか。とても感動して、サミンガや楽楽(ジャジャ)のCDを買いました。
今回もサインもしてもらった。


富良野 ニングルテラス


「旧、土人」の「、」 ?

2010-04-16 08:56:35 | インポート
どこも寒波の影響で寒いようですね。
みなさん、体調に気をつけてお過ごし下さい。

下の写真は江別市対雁・江別市営墓地内にある「樺太移住旧土人先祖之墓」です。
小さな写真で見にくいのですが、「旧土人」の『土』の右上に点が入っているのが以前から疑問に思っていました。
偶然、NHK1993年放送の国際先住民年10年特集「アイヌ民族は今」のシリーズの中で、「北海道庁公文録」(明治34年 同立文書館所蔵)の中身が映し出され、「旧土人保護」の「土」に同じように点が書かれていたのが確認できました。
はて、この理由をご存知の方はおられるでしょうか。
ちなみに、「旧土人」の説明は過去blog(08/2/21)にメモしましたのでご覧下さい。



いつもメディア情報を下さるwakkaさんからの案内メールで、18日(日)には
NHK総合で日本と朝鮮半島を扱った放送があります。

昨年4月の「シリーズJAPANデビュー第1回 アジアの“一等国”」もよかったですね。
日本による台湾植民地化のことが取り上げられていました。その後の台湾研修でも役に立ちました。
(09/4/6 blog 参照)

2010年4月18日(日)午後9時00分~10時13分
プロジェクトJAPAN シリーズ 日本と朝鮮半島
第1回 韓国併合への道 伊藤博文とアン・ジュングン
http://www.nhk.or.jp/special/onair/100418.html



今年は日韓併合から100年目。そのことを覚えて色々な集会が予定されています。
日本がどのように大韓帝国を併合したのか、その後35年に及ぶ植民地支配や、戦時動員の実態はどのようなものだったのかが扱われているようです。
安重根はカトリックの信者。


故三浦綾子さんの旧宅。塩狩峠に記念館として移設されています


陳 建年&南王姐妹花 コンサート

2010-04-15 18:27:23 | インポート
少し前の記事ですが(北海道新聞4/3)、アイヌ民族としては故萱野茂氏以来の博士号を受けた北原次郎太さんが、この春から北大の准教授として教壇に立つという、うれしいニュースがありました。
当センターの映像資料の中で、高校生時代の北原さんを観ました(どの番組だったか再確認できず)。
その後、樺太移住殉難者墓前祭や、昨年に行われた旭川の嵐山でのアシリ・チセ・ノミ(新築感謝の祈り)などの、いろいろな場面でアイヌ語で祈っている姿を見てきました。ご活躍を祈ります。
北海道新聞記事⇒ http://www.hokkaido-np.co.jp/news/education/224211.html



ノスリかミサゴか?調べていたらノスリと思っていたのがハイタカだったかも・・・と迷ってきました。

さて、旭川の川村カ子トアイヌ記念館に来客とお訪ねしたら、なんと、4月23日(金)に台湾原住民族の超有名な台湾グラミー賞受賞ミュージシャンたちがコンサートをするというではありませんか!!
数年前にも来て、陳さんの歌に感動し、楽楽(ジャジャ)の声に魅了され、サミンガの歌に心躍りました。CDも買ってサインしてもらった・・・。楽楽はその年の台湾新人賞を取ったほど歌が旨い。一緒に歌っている男性は牧師家庭で育ったとか。親しみを感じました。お時間のある方は是非ご一緒しましょう。


陳 建年&南王姐妹花 コンサート

日時:4月23日(金) 19時~21時 (6時半開場)
場所:旭川市神楽公民館「木造館」  クリスタルホール向かい
料金:前売り 2000円 当日 2500円 中学生以下無料 高校生・65歳以上・障がい者 当日1500円
主催 : めむ音楽工房 http://memu.main.jp     memu-music@terra.dti.ne.jp
協賛 ; 旭川川村カ子トアイヌ記念館  台湾角頭音楽公司
前売り予約:問合せ 電話090-7519-9354




この数日の吹雪。普通タイヤに変えてしまったのに・・・
来客やら年度初めの忙しさで更新が滞ってしまいました。
その間に、来客と川村カ子トアイヌ記念館へ行って来ました。
アイヌ奨学金の事務も始まりました。


新年度が始まりました

2010-04-03 06:50:10 | インポート
国連の人種差別撤廃委員会が日本についての見解をまとめた報告書を公表したことを過去blog(3/24)に紹介しましたが、以下のURLで英語版が読めます。
http://www2.ohchr.org/english/bodies/cerd/cerds76.htm


小学校で用いられる教科書でアイヌ文化を紹介する頁が増えたという報道がありました。
以下、毎日新聞より抜粋して引用します。(2010年3月31日 東京朝刊)

 ◇アイヌの文化充実 見開きで紹介
 30日に検定結果が公表された小学校社会科教科書で、アイヌ文化を紹介するページが大幅に増えた。アイヌ民族を先住民族と認定するよう政府に求める08年の国会決議を受け、各教科書会社が充実を図った。
 すりつぶした芋にイクラを添えた料理、自然木と茅(かや)を使った家屋「チセ」の写真。東京書籍の社会(5年上)は「国土の気候の特色と人々のくらし」の項目で、アイヌの風習や伝統文化を見開き2ページにわたって紹介した。編集者は「(偏見や差別の問題を)国民全体の課題として、記述を格段に増やした」と明かす。
 光村図書出版(6年)は、明治政府の北海道開拓に始まる苦難の歴史を紹介するコラム「アイヌ民族のほこりを」を新たに盛り込んだ。編集者は「国がはっきり動くと、取り上げやすくなる」とした上で、「いまだに『日本は単一民族』と間違える人もいる。先住民族の文化をしっかりと押さえるべきだ」と意図を語った。
http://mainichi.jp/life/edu/news/20100331ddm012100013000c.html


それぞれの教科書を実際に見たいですね。日本政府はアイヌ民族を日本の先住民族と認めながらも、先住民族としての諸権利についてはいまだ何もお返ししていません。学校では是非ともそのことも触れて頂きたいですね。文化だけではなく、人権が侵害され続けていることが問題となるべきです。学校教師の研修の件はすすんでいるのでしょうか。全国的な理解の促進を願います。


新年度はもっと笑おうと4月1日に教会の役員の皆さんに「ロト6で1000万円当たりました。全額教会に献金します」とメールしました。Iさんからは「はい、おめでと」とあっけないレス。エイプリルフールと知ってみな信じません。が、Sさんだけは信じた!「ヒエ~~すごい!」と。慌てて赤字決算だったことを報告。
エイプリルフールの起源はまったく不明。日本でもそれなりに位置づけられましたね。昨年のデマ一覧にも面白いものばかり。アパマンショップでは“超!?こだわり物件特集” - ホームシックになってもこの物件なら安心「父母付き物件」、人間に干渉されずに自由な暮らしができる「犬・猫専用物件」などが掲載されたとか。サイボーグ009公式サイトでは、『サイボーグ009』に新たなサイボーグ戦士として“バカボンのパパ”が加わることを発表。いいですね~
さて、1千万円が手元に届けられたらどうします?何かを買います? わたしは「新しい牧師に替える」と言われないように気をつけます・・・(我が家では買物の際、子どもらに欲しいものを聞くと「新しいお父さん」と返事が返ってくるので・・・)。
本州は桜の花が舞っているようですが、今朝も留萌は雪が舞っています。