アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

先住民族サミットin あいち2010 宣言文

2010-10-30 19:29:01 | インポート
先住民族サミットin あいち2010の宣言文を頂きました。
すでに他にもUPされているかも知れませんが、英文を外してUPします。


宣言
先住民族サミットin あいち2010 せかいSATO(里)フェスタ
「生物と文化の多様性の恵み」を知る・伝える
◆先住民族サミットin あいち2010
・フォーラム「先住民族が伝える共生(ともいき)の知」
・マウコピリカ音楽祭「自然と人、人と人の繋がり」
開催期間:10 月15 日~18 日

1 序:「先住民族サミットin あいち2010」の概要
「せかいSATO フェスタ」は、以下のふたつのイベントによって構成されています。
・「古代文明フォーラム」(10 月7 日~9 日)
・「先住民族サミットin あいち2010」(10 月15 日~18 日)
このアピールは後者に関わるものです。
近代化と開発などによって、自然環境の破壊とともに先住民族およびその文化が痛手を受けています。「生物多様性」と「文化多様性」は車の両輪ともいえるものですが、その両方が痛手を受けているのです。環境との共生や持続利用の知恵を今日まで伝えてきた先住民族の文化の喪失は、「生物多様性」にとっても大きな打撃です。先住民族が伝えてきた共生の知恵と価値観を共有することは、人類すべてにとって重要なことです。
「先住民族サミットin あいち2010」では、日本の先住民族であるアイヌ、7 カ国から10 名の先住民族、また数名の国内在住の先住民族が参加し、生態学、環境学、地理学、考古学、文化人類学などの研究者と、世界各地の実践活動家や生活者が集い、環境と文化が紡ぎだす多様なる地球の現状について議論し、「生物・文化多様性」持続の道筋を模索しました。また、その文化表象としての音楽、舞踊、儀礼、芸術・工芸などを披露し、交流しました。
自然との調和、豊かな人間関係、外部とのバランスのとれた相互交流などを“SATO(里) ”の文化と捉えたいと思います。つまり、「先住民族サミットin あいち2010」では、世界の「先住民族」と共に、そして「先住民族」の枠を超え、共生(ともいき)の価値観を共有する「SATOBITO(里人)」が集い、交流することを目指しました。

2 先住民族が抱える問題と生物多様性
(1)先住民族の社会と文化への打撃
先住民族の社会と文化は、愚かで飽くなき物質欲、異文化への無理解、近代化至上主義、またそれらに基づく排他主義と同化主義によって、また開発にさらされて、次のような大きな打撃を受けてきました。
・土地の略奪によって、森、山、谷、島、川、海、その沿岸地域など、先住民族の生活空間が侵され、先住民族の社会の存続が脅かされてきました。
・生物資源と関連知識・文化遺産への海賊的行為が行われ、生物資源の管理・アクセスへの打撃を受けてきました。
・先住民族は自然を「母」や「家族」として敬い、自然と調和のとれた生活と自然の持続的利用を大切にしてきたが、その文化に打撃を受けてきました。
・先住民族は、同化政策等により、固有の言語と固有の文化に打撃を受けてきました。
(2)先住民族の文化の打撃による生物多様性へのさらなる打撃
先住民族は、各国・各地域で固有の文化を持ち、その地の自然を敬い、生物多様性を維持し、自然に関わる多様な知識、知恵、価値観を蓄積し、継承してきました。以下の2点において、そのような文化への打撃は、生物多様性の存続によって極めて重大な損失です。
・遺伝資源の宝庫としての先住民社会の打撃:実質的な生物多様性の喪失
・生物多様性保全の実践者であり知恵袋としての先住民文化の打撃:生物多様性保全の叡智の喪失

3 では、私たちは何をなすべきか
(1)先住民族が果たすべき役割
世界の先住民族は、自然や多様な生物と調和する生活を大切にし、自然の持続可能な利用を続け、自然や多様な生物に関する知識を蓄積してきました。自然環境・生物多様性の不可逆的な破壊を推進してきた近代化優先の価値観の転換が不可欠となった今、先住民族の知恵・価値観・文化が極めて重要となっています。
世界の先住民族は、生物多様性の保全と知識の継承、自然の持続的利用の伝統的システムと共生の価値観の重要性を再確認し、それを世界の人々に発信し、「生物多様性」のための重要な役割を担っていくべき立場にあります。
(2)研究者、NPO などが果たすべき役割
研究者は「先住民族的価値観」「先住民族の知恵」などの研究とその集積に努めるとともに、「先住民族」やその価値観を共有する「さとびと」、また多様なアクターの間の媒介の役割を果たすNPO との連携を強化し、社会に発信するための実践をしていくことが重要です。
人間の存続の基本である地球の自然環境の保全にとって、生物多様性と文化の多様性が「車の両輪」として、ともに極めて重要であることを再確認し、「先住民族」、「サトビト」(自然との共生、人と人の共生、多様な価値観への理解と交流を尊重する人々)、またそれらの価値観を共有するすべての人々が、連携により、「生物と文化の多様性」に貢献することが重要です。

4 COP10 及び世界の人々への提言
2007 年に、「先住民族の権利に関する国連宣言」が採択されました。日本では、2008 年に衆参両議院で「アイヌ民族を先住民族と認めることを求める決議」が満場一致で決議されました。しかしながら、先住民族の実情は、「宣言」とはかけ離れたものです。まず、すべての国々の指導者たちに「先住民族の権利に関する国連宣言」を尊重し、実施することを求めます。
「生物多様性条約」第8 条J 項で、生物多様性にとっての、それぞれの地域における先住民族の重要性を謳っています。私たちはそれに同意します。特に、遺伝資源等の公正なアクセスと分配に関しては、先進諸国と開発途上国の間での取り決めだけでなく、それぞれの国家の中においても、公正な分配を保証する枠組みを求めます。
先住民族の重要性は、しかし、「生物多様性条約」第8 条J 項の規定を超えた、より包括的なものです。私たちは、COP10 の会議と人々に、生物文化多様性そのものの宝庫の継承者として、また自然の持続のための伝統的システムや考え方の継承者として、つまり、実践と思考の両面における継承者としての、先住民族の包括的な重要性を認識し、議論し、尊重し、行動すべきであることを提案します。
世界の国々のリーダー、企業のリーダーを含め、世界の人々は、これまでの自然に対する管理や利用のシステムや考え方の誤りをはっきりと認識すべきです。「生物多様性」を保全し、地球を危機から救うためには、システムと価値観の転換が不可欠であり、そのためには、先住民族の文化の重要性を再確認し、そこから学ぶことが重要です。また、政策やリーダーシップへの先住民族の参画や関与が不可欠です。


いろいろと書くことがあるのですが、11月に沖縄・CANADAに行くため、明日中にまとめねばなぬことが多く、慌てています。追々、情報を書いていきます。


雪が降り出しました。


世界先住民族サミットinあいち2010 参加報告 その二

2010-10-23 11:29:16 | インポート
世界先住民族サミットinあいち2010 参加報告の続きです。

2日目のフォーラム セッション2「先住民族の研究と実践」パート1は、先住民族からは「樺太アイヌ協会」の田澤守さんがお話しされました。そして、グループ・シサムの本多正也さん、北大の小野有五さんをはじめ、数名の研究家の話が続きました。
わたしは外でアイヌ民芸品販売ボランティアでしたので、時々、会場をのぞいて聞いた程度でしたが、配布された「プログラム&発表要旨」から、いくつか紹介します。

まず、樺太アイヌ協会会長の田澤守さんのお話。
はじめに、「アラフトアイヌ」の呼称について、田澤さんは自称「エンチュウ」だと主張。近代日本はロシアに対して樺太島を日本領にするために「エンチュウ」を「アイヌ」の一部として「カラフトアイヌ」と呼称したのであって「アイヌ」の一部ではない、と。
「エンチュウ」は言語面ではアイヌ語圏だが、それ以外の文化面ではウィルタ(他称オロッコ)やニクブン(他称ギリヤーク)に近い面がかなりあり、樺太南部の一定地域を社会形成の主領域として幾世紀にもわたって社会生活を送っていたと紹介。
「エンチュウ」に関しては、文献もかなり得られているが、第二次世界大戦後の北海道への「移住」「転住」を余儀なくされたという実態については現在、学者の協力を得ながら調査中とのこと。
今後、「エンチュウ協会」と改称して活躍されることになるのでしょうか。注目ですね。


二日目会場でのアイヌ民芸販売ブース


京都大学教授の清水展さんの文章も興味深く読みました。
グローバル化が固有の文化への着目と再評価と活性化を導いていることをフィリピン・ルソン島北部の山地、イフガオ州フンドゥアン郡ハパオ村の例で紹介していました。グローバル化というと個別性を抹消し、世界を同質化するように思いますが、ハバオ村の人々はグローバル化による海外での経験の中で、自分たちらしさ(アイデンティティー)を支える棚田や死者儀礼、村祭りの再評価を始めたそうです。グローバル化が「自分たちの固有の文化への着目と砕氷はと活性化を導いています。それは地球全体で見れば、地域ごとの個別の文化の重要性を再認識させ、結果として文化の多様性を再生産してゆく傾向を持っています」と。
ちなみにこの村は太平洋戦争末期1945年6月に山下奉文総司令官に従う数万の日本軍主力部隊が逃げ込んできて田や畑の作物を根こそぎ奪ったため、たくさんの村人たちが飢えや伝染病(赤痢)で亡くなったとのこと。現在、棚田を守るために日本のNGOの協力を得てプロジェクトが実施されているようです。
ちょうど今回の名古屋行きは格安JALを使ったのですが、機内の冊子にフィリピンのたいへん見事な棚田の写真が載っていたので、興味深く読みました(同じ場所かは未確認)。

他にも「発表要旨」には多くの気付きや学びが出来ました。主催者側に連絡したら手に入るかも知れません。

連日のコンサートも豊かなものでしたが、大阪を中心に活動しているグループMina Mina(ミナミナ)の会の皆さんと初対面。Mina Minaはアイヌ語で「にこにこ」の意。
アイヌ民族の文化・伝統をアイヌとシサム(隣人)が仲良くニコニコ笑顔で楽しみながら真剣に、一緒に学ぶ会とのこと。大阪府堺市で主に活動していますが、呼ばれればどこでも来てくださるとのこと。
活動内容は、ウポポ、アイヌ童話の読み聞かせ。ムックリ演奏、個展、展示。
Mina Mnaの会のblogは以下の通り。
http://ameblo.jp/hihihi-ainu/
先日、関西方面の学生から近隣でアイヌ民族の方をお招きできる方法はないかと問合せがあったばかりなので、早速、紹介しました。


北海道大学アイヌ・先住民研究センター主催のシンポジウムが明日あります。行きたいところですが、日曜日ゆえ諦めます(最近、日曜日開催が多いですね~)。以下、案内を引用します。

日本型先住民族政策の可能性―海外からの視点―

本シンポジウムは、現在審議中の「アイヌ政策」について台湾・フィンランド・アメリカの識者を迎え、諸外国における先住民族政策との比較の論点から議論を行うことを目的としております。
日 時:10月24日(日) 10:00~16:30(開場9:30)
会 場:ACU(アキュ・大学共同利用施設)
アスティ45ビル(札幌駅地下直結)16階大研究室1614
札幌市中央区北4条西5丁目
問合せ:北海道大学アイヌ・先住民研究センター
TEL・FAX/011-706-2859



世界先住民族サミットinあいち2010 参加

2010-10-22 07:13:40 | インポート
世界先住民族サミットinあいち2010 に前半参加してきました。
2年前の二風谷・札幌での先住民族サミットで事務局長だった佐々木さんと飛行機で一緒になり、前回を懐かしみながら会場へ。

当日、配布された「プログラム&発表要旨」の冊子はいい資料になります。事前にフォーラム発題者の発表内容をA42枚程度にまとめて書いてもらっていたものが掲載されています。当日の発表時間はひとり10~15分程度でしたから、事前に文書化されたものをより短くしなければならず、発表者もご苦労されたことでしょう。


一日目の萱野さんのトーク

フォーラム セッション1「生物多様性と先住民族の現状と生物多様性」では、5名の方の基調トーク。
興味深く聞いたのは稲村哲也さん(愛知県立大・多文化共生研究所)の話。アンデスの先住民族の生活から、先住民族が古代の知恵を継承し、生物多様性の保全や持続的利用を実践してきたか、そしてそのことが現代を生きるわたしたちにとってもいかに重要かを話されました。
そのひとつに、チャクと呼ばれる「殺さない狩猟」の説明がありました。古代インカ帝国ではビクーニャなど野生動物を追い込んで捕獲し、殺さずに毛だけを刈り取って再び逃がすという猟法を行っていたとか。インカ崩壊後、チャクのシステムは一時なくなりはしたものの1993年に復活。幻滅した野生動物も徐々に増加しているようです。
もうひとつ、アンデスというと多様な作物の原産地で、ジャガイモ、サツマイモ、かぼちゃ、トマト、唐辛子、ピーナッツなど、それぞれ標高に応じて多くの品種が育っているようです。古代から何種類もの品種を育てることで、その年の気候変動で収穫が少ない品種があっても他の品種でまかなえるというリスクを軽減させる方法を考えていたというのです。また、毒があるために害虫や寒さに強いイモも栽培し、上手に毒抜きをしながら食用としている、と。稲村さんは最後に以下の言葉を述べます。
「アンデスの人々は、自然を固く画一的な方法で管理しようとするのではなく、ゆるやかに管理して持続的に多様に利用してきました。『生物多様性の危機』が叫ばれている現在、そこから私たちが学ぶべきことは極めて大きいといえます」(「発題要旨」より)。

続いて海外から招待された先住民族の皆さんの紹介がありました。
グアテマラ・マヤ民族のロサりーナさん、アラスカ州クリンギット民族のボブ・サムさん、アオテアロア・マオリ民族のS.ケントさん、E.ウォーカーさん、そして、台湾アミ民族のシン・オラムさんは前回に引き続いての参加。
加えて、今回は米・プエブロ民族のロン・ルッキングエルクさん、米・ナバホ民族のクリシー・カストロさん、東ティモール・ロウ民族のエゴ・レモスさん、ネパール・セルパ民族のパサン・シェルパさんが新たに参加。
皆さんのお話もよき学びとなりました。

2日目は、会場が変わり、モロコロパーク(地球市民交流センター)での開催。
フォーラム中、わたしは外でアイヌ民芸品販売ボランティア。時々、フォーラム内容を聞きに中に入りましたが、午後3時には帰路に着きました。
全体の報告はディバンさんが11月中旬発行予定の機関紙ノヤ最新号にて書いてくださいますのでお待ち下さい。他にも感じたことや学んだこと、出会いなど順に書いていきます。

今回はCOP10関連で環境問題が意識されているからか、先住民族の権利回復というよりも、持続可能な環境利用を知恵として持っている先住民族から学ぼうというような内容が多かったように感じます。もちろん、環境破壊が進むことで、一番最初に生命の危機があるのは先住民族ですから、環境問題は先住民族の権利としっかりとつながっていることですが。


二日目の会場。司会をしているのは三重TV「おはようテンTEN」「ズームインサタデー」などで活躍している宮村その美アナ。三重に甥っ子たちがいるので、会ったことを自慢しようかと・・・・

今回は、台湾原住民族からシン・オラムさんとお連れ合い、そして、ディバンさんが参加したので、
アミ民族、タイアル民族、ブヌン民族の三民族がわたしたちの関係から参加。


マレウレウ コンサートin教職講座

2010-10-19 08:30:08 | インポート
先週の報告を順を追って書きます。

10月10日は残念ながら参加者からの感想や報告はまだありません。情報が入り次第、UPしていきますのでお楽しみに。

11日から14日までは教職講座がありました。毎年、この時期に道内の牧師たちが集い、三泊の研修会を行います。連日、みっちりと様々な講演や会議が入り、たくさんのことを学ぶのですが、そのひとこまを今回もアイヌ民族委員会で頂き、ブレイク中のマレウレウをお招きしてコンサートを行いました。

事前に、自由学校“遊”でのマイさんのお話の中で、「ただ、アイヌだから、というだけで聞いてほしくない」と言われたことが引っかかっていたので、その事が記載された新聞記事(MSN産経ニュース2010.8.21)※もコピーして当日に配布し、今回の招待枠はアイヌ民族委員会ですが、純粋に音楽として楽しみましょうと開会前に呼びかけました。

メンバーうち、レクポさん、マイさん、ヒサエさんの三名が来てくださり、ウコウク(輪唱スタイルの座り歌)をはじめ、踊りやムックル(口琴の旭川方言)演奏をして下さいました。
40名ほどの牧師たちが興味深々に彼女たちを囲んで座り、共鳴する輪唱に聞き入っていました。
お三人とも声質が癒し系なので聴きながらゆったり安心できるのです。



また、会話調で進められたために、次々に質問が出ては答えてくださり、豊かな学びの時でもありました。

さらに、輪唱も三つに分かれて実際に体験。踊りもやさしいものを三つ教えていただきました。
バッタギ(バッタの踊り)はキツかったですが・・・、最後には皆で手を取り、輪になって踊ることができました。
とても楽しませていただきました。
特に、今年から北海道に赴任された牧師はアイヌ民族との出会いにカルチャーショックを受けたと感想を言われました。

より詳しくは11月中旬に発行予定のノヤ最新号にてMIKAさんによる報告が掲載されますのでお楽しみに。

次回は先住民族サミットの報告をUPします。


バッタギの踊りはみんながバッタに見えましたよ。妊娠中であることも忘れて楽しんで踊られた同僚もおりました・・・。

※アイヌ民族関連記事ストック=http://blog.goo.ne.jp/ivelove/
  検索で「マレウレウ」と入れると出てきます。


世界の里フェスタ

2010-10-09 04:45:35 | インポート
「先住民族サミットinあいち」が「世界の里フェスタ」というイヴェント名で愛知県立大学のウェブサイトに出ていました。
http://www.for.aichi-pu.ac.jp/tabunka/sekainosato/minzoku/

やっと会場や流れが理解できて来ましたので準備中です。
4日のブログにも書きましたが、15日は市内の朝日ホールにてオープニングイベント。
午後1時からフォーラム セッション1「先住民族の現状と生物多様性」で、各国の先住民族の皆さんの紹介があります。
午後4時から午後6時30分まで野外でマウコピリカ音楽祭。これも楽しみです。世界の先住民族のみなさんのパフォーマンスを生で聴けるのですから!前回も鳥肌が立ちました。

この日は「参加申込必要」と自分でも書いているのに申し込みをしていなかったことに気づき、慌てました。台湾から参加されるアミ民族のシン・オランさんの参加準備がもたついて何度も事務局と連絡を取り合っていたので、つい、申し込んでいたつもりでいました。
その日は出費をおさえるために最近、使い出したインターネットカフェへ。駅西口近くにEIGHTというカフェ発見。1200円のシングルマットは十分に寝られます。


16日は国際フォーラム&音楽交流祭。
場所は市内から離れ、愛・地球博記念公園。10時からのフォーラム セッション2「先住民族の研究と実践」、セッション3「人類の進化と古代からのメッセージ」。
セッション2で、各先住民族の皆さんの環境問題の現状と取り組みが紹介されます。各発題は短いようですが、きちんとした資料集も出されるようです。

午後2時半からはマウコピリカ音楽祭。
アイヌ民族関連やその他の販売ブースも多数出るようですから、しっかり食べて聴いて、途中でぬけて帰路に向かいます。その後のサミットのスケジュールは上記URLを参考に。皆さんは、他のCOP10関連イヴェントにも参加できたらいいですね。

前回の先住民族サミットは事務局の雑務担当でしたから、会場セッティングから何から大変でしたが、今回は参加させて頂く身ゆえ、しっかりと学んで出会ってきたいと思います。

COP10関連の放送がwakkaさんから入りました。
10月11日(月)22:00~22:49
NHKスペシャル「夢の新薬が作れない~生物資源をめぐる闘い」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/101011.html
途上国は先進国に対し、「生物資源を奪い、先住民の知恵を盗み取る海賊行為=バイオ・パイラシーだ!」と訴える。ペルー、南アフリカ、サモアをめぐり、驚異的な威力を持つ生物資源を紹介するととともに、それが薬として世に出せない現状をリポート。国際論争の焦点となる議題をわかりやすくひも解く。
再放送  10月12日(火)深夜24:15~25:04=13日(水)午前0:15~1:04 



山葡萄もちらほら見つけられるようになりました。


もう一つ番組紹介。
10/9(土)23:45-0:15、NHK教育「ミューズの微笑み」
テーマ「ビッキ ~アトリエ3モア」
http://www.nhk.or.jp/muse/p8.html
再放送 10/16(土)10:30-11:00、NHK教育



10月10日の北大でのシンポジウムは行きたいのですが間にあいません。
テープを撮っていただくことにしていますのでそれを聴くのを楽しみにしています。
発題者の9名のお名前も出揃っているようですが当日まで公にしないのだそうです。
9名で160分ですからひとり15分前後で依頼しているのでしょうか。残念なのはフロアーを巻き込んでのディスカッションはたったの30分。9名がそれぞれ5分長く話したらそれでタイムオーバー。時間内で終わるとしても様々な問いを出したら、それに応じての質疑すら時間が足りなくなるように思います。
それを佐々木さんと常本さんが推進会議に持ち帰って誠実に対応するという保証はありません。
どうなるのでしょう・・・


めっきり秋です!


室蘭・登別・白老アイヌ民族フィールド・ワーク

2010-10-06 14:55:42 | インポート
10月4日(月)から5日(火)にかけて、日本キリスト教団室蘭知利別教会の協力を頂き、2010年度のアイヌ民族フィールド・ワークを開催しました。全道から8教会17名が集い、今回も豊かな出会いと研修を行うことが出来ました。

1日目の夜は、2008年10月にNHKで放送された知里幸恵さんのビデオ「その時歴史は動いた。神々のうた大地にふたたび~アイヌ少女知里幸恵の闘い」を鑑賞。その後に、石川宣道さん(室蘭知利別教会)より、室蘭にまつわるアイヌ民族について発題を頂きました。

室蘭はアイヌ語の「mo-ruerani=小さい・坂」、知利別はチリ・ペツ=鳥・川(川に鴨が群れあつまっている)という一説があると。室蘭には「MORUE モルエ」というショッピングセンターがいくつかあるようですが、アイヌ語地名に由来しているのか?と言われていました(「モール」にも引っ掛けているんでしょうね)。

豊臣時代に絵鞆半島エンルム峠に「運上屋」を設置。1805年に湾の反対側であるモルラン(崎守町)に移転。1854年にペリーが函館視察の際、一隻が室蘭へ。そのため幕府は東北五藩へ警備を命令。
1869年には旧仙台伊達支藩角田藩主石川邦光が胆振国室蘭郡の支配を命じられて来ます(石川は後に罷免となり南幌に移るようですね)。後に室蘭は「開拓者」の道南の玄関、中継港となるそうです。
海産物に乏しい室蘭では請負人は赤字が続いたため、当時250人ほど住んでいたアイヌは日本海側のイシカリからアツタまで集団で出稼ぎに出されていたということも発題の中で言われていました(「出稼ぎ」ではなく強制連行? 今度詳しく調べて頂きましょう)。

  
手間をかけて作ってみたハマナスの実(左)のジャム(右)。すっぱくて美味しかったです。
自由懇談は、昨年のフィールド・ワークで頂いたエント(ナギナタコウジュ)の茶と、見よう見まねで作ったコンブシトを食べながら有意義な話し合いを持ちました。


2日目は知里幸恵記念館「銀のしずく館」にて、横山むつみ館長より説明を受け、見学しました。よく映像や本で見たことのある幸恵さん直筆の手紙や写真が飾られ、笹茶をご馳走いただきました。
その後、白老ポロト・コタンを見学。いつもながら解説が面白くて、みな大笑い。
お昼は幸いにも、育成事業を研修中の堀多栄子さんと食事をご一緒し、いろいろと伺うことが出来ました。
また、博物館の中でも解説員?の方が詳しい説明をしてくださり、はじめて聞くことが多く、勉強になりました。
たいへん恵まれた二日を過ごせました。感謝。
近く、参加者の皆さんから感想を頂きますので北海教区通信に掲載します。


span style="color: #CC0000;">知里幸恵関連 センター所蔵の資料は以下の通り。

書 籍
1.知里幸恵著 「アイヌ神謡集」岩波文庫(1978/8)
2.知里幸恵著 「遺稿 銀のしずく」 草風館(2007/3/1)
3.藤本英夫著 「銀のしずく降る降る」 新潮選書(1973/11)
4.藤本英夫著 「知里幸恵 十七歳のウエペレケ」草風館(2002/10)
5.財団法人北海道文学館編 「知里幸恵『アイヌ神謡集』への道」 東京書籍(2003/9)

映 像
1.北海道フロンティア人物伝「銀の滴・知里幸恵の生涯」(1989/11/16 45min)
2.朝日放送 驚きももの木20世紀 アイヌ少女の悲劇 知里幸恵(1997/9/19 45min)
3.NHK総合 その時歴史は動いた 神々のうた大地にふたたび~アイヌ少女知里幸恵の闘い(2008/10/15 44min)



   
銀のしずく館前で横山むつみ館長(中央)と。そしてハマナスの花。


先住民族が伝える:先住民族サミットinあいち2010 

2010-10-04 08:46:30 | インポート
情報が入りましたのでUPします。わたしも二日参加します。
台湾からシン・オランさん(アミ民族)が来られ、ディバン宣教師(台湾ブヌン民族)と共に全日参加予定です。以下、添付します。


参加予定の先住民族はアイヌの方々をはじめ、海外からはアラスカ、グアテマラ、ニュージーランド、東ティモール、ネパール、台湾などの先住民族の方々です。生態学、環境学、考古学、文化人類学などの研究者も加わって、生物と文化の多様性を持続させるための道筋を模索し提言します。
マウコピリカ音楽祭では、参加先住民族の方々による音楽と日本の音楽を交えた音楽交流イベントです。音楽、舞踊、儀礼、芸術、工芸など、先住民族の豊かな文化に触れてください。

○オープニングイベント
 日 付 2010年 10月15日(金) 
 場 所 朝日新聞名古屋本社内 朝日ホール・屋外スペース(名古屋市中区、地下鉄伏見駅下車徒歩3分)
 時 間 午後1時から午後6時30分まで
フォーラム 午後1時から午後4時まで
  セッション1「先住民族の現状と生物多様性」
マウコピリカ音楽祭 午後4時から午後6時30分まで
   ※参加申込必要。

○国際フォーラム&音楽交流祭
 日 付 2010年10月16日(土)
 場 所 愛・地球博記念公園 地球市民交流センター多目的室・屋内広場(長久手町)
 時 間 午前10時から午後5時30分まで 
フォーラム 午前10時から午後2時まで
  セッション2「先住民族の研究と実践」
  セッション3「人類の進化と古代からのメッセージ」
マウコピリカ音楽祭 午後2時30分から午後5時30分まで
   ※参加申込不要。

○世界先住民族交流祭
 日 付 2010年10月17日(日)
 場 所 野外民族博物館リトルワールド(犬山市) 
 時 間 午前10時15分から午後4時50分まで
カムイノミ 午前10時15分から午後10時45分まで(北海道アイヌの家)アイヌ・トリンギットの口承披露 
午前11時15分から 午前11時45分まで(アラスカ・トリンギットの家)
世界先住民族音楽祭 午後3時50分から午後4時50分まで(本館プラザ)
   ※リトルワールド入場料が別途必要です。
   ※参加申込不要。

○国際フォーラム統括
 日 付 2010年10月18日(月)
 場 所 愛知県立大学 講堂(長久手町)
 時 間 午後0時50分から午後5時40分
フォーラム 午後0時50分から午後4時まで
  セッション4「生物多様性と先住民族の役割・研究者やNPOの連携」
マウコピリカ音楽祭フィナーレ 午後4時10分から午後5時40分
    ※参加申込不要。

お問い合わせ先
 島崎 直美 自宅tel&fax 011-593-0655
 naomi1959@jcom.home.ne.jp



この数日、激しい波風が吹き荒れました。すでに晩秋の風景です。

今日はアイヌ民族委員会・アイヌ民族情報センタースタッフ会を午後に開催し、
それから、登別・白老アイヌ民族フィールド・ワークに出かけます。
幸いに17名ほどの参加予定者があり、楽しみにしています。
先日、作ってみたハマナスの実のジャムも持参します。