毎日新聞には新メンバーの名は載っていましたが、予算も含めて26日の道新が詳しいのでUPします。道新HPには掲載されていませんでしたから紙面から写します。以下、色を変えて引用。
アイヌ政策 総額10億円
10年度予算案 新規事業に5800万円
内閣官房アイヌ総合政策室は25日、2010年度政府予算案のうち、各省庁ごとに計上したアイヌ民族政策の総額は10億8300万円とする集計結果を発表した。道外のアイヌ民族の生活実態調査など、政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」が7月にまとめた報告書を反映した新規事業は計5800万円に達した。
アイヌ政策を総合調整する窓口機関として8月に発足した同政策室が、アイヌ関連予算の総額を集計するのは初めて。
有識者懇の報告書はこれまで道内限定だったアイヌ民族に対する生活支援策の全国実施を柱の一つに据えており、その前提となる道外での生活実態調査に1400万円を計上した。
年明けに設置される新たな有識者懇談会「アイヌ政策推進会議」の運営費が800万円。このほか、アイヌ民族の人権擁護啓発に600万円、民族伝統の工芸品などの販売促進に向けた「アイヌブランド」確立支援事業に400万円などを計上している。
共生の公園整備 首相が推進表明
鳩山由紀夫首相は25日午前、北海道アイヌ協会の加藤忠理事長と首相官邸で会談し、アイヌ民族との共生の象徴となる公園施設について「積極的に政治主導で進める」と述べ、整備を進める方針を表明した。政府は年明けから、加藤氏も参加する「アイヌ政策推進会議」で、具体像の検討に着手する。
加藤氏は首相に「(民族の権利確立に向けた新法などの)立法措置も含めて、象徴的な共生空間の整備を早急にお願いしたい」と要請。首相は「友愛の思いはアイヌ民族との共生、自然との共生と同じだ」と述べ、今後のアイヌ民族政策に意欲を示した。
一方、平野博文官房長官は同日午前の記者会見で、同会議のメンバーを発表した。予定より1名減って14人になり、アイヌ民族5人が参加。年明けに初会合を開く。メンバーは次の通り。
平野博文(座長・官房長官)、小川勝也(座長代理・首相補佐官)、阿部一司(道アイヌ協会副理事長)、安藤仁介(世界人権問題研究センター所長)、上田文雄(札幌市長)、大西雅之(鶴雅グループ代表)、加藤忠(道アイヌ協会理事長)、川上哲(同副理事長)、佐々木利和(人間文化研究機構国立民族博物館教授)、高橋はるみ(道知事)、常本照樹(北大大学院法学研究科長・法学部長)、能登千織(胆振管内白老町学芸員)、丸子美記子(アイヌ・ウタリ連絡会代表)、横田洋三(人権教育啓発推進センター理事長)。
(北海道新聞 2009/12/26 第14版 第2面)
丸子さんは3月29日に東京で開催された市民外交センター主催のシンポでお話を伺ったことがあります(4/1 blog参照)。能登さんは白老ポロトコタンに行ったとき、たまたまアンエリスさんが先客で来ていてわたしを見つけ、その時に紹介頂きました。ご本人は覚えておられないでしょうが、わたしの母方の姓と一緒だと紹介させて頂きました。
アイヌ民族側から若手と女性が入ったのはバランス的によかったと思います。
「有識者」には、長く先住民族の権利回復の働きに取り組まれている市民外交センターの上村英明さんなどがもっともふさわしいと思うのですが・・・。
アメリカ・インディアン闘争史「わが魂を聖地に埋めよ」上・下巻(ディー・ブラウン著 草思社)を時間をひねり出して読んでいます。
著者は合衆国政府代表者と各先住民族との条約会議やその他の公式会合の記録(会議録・速記)を調べあげ、詳細で正確な史実を本書に記したとのこと。
第一章のコロンブスの名と共に推し進められていった1860年までの侵略の歴史が、細かい字で短くも分かりやすく記されていました。その内容は何度も重い気持ちになって次の話になかなかうつれませんでした・・・。ちらりと以前に紹介したDVD「500NATIONS」(ケビン・コスナー監修 2/11,18 26 blog参照)全8巻の資料と照らし合わせたら重なっていました。徐々に知識がつながっていきます。
第二章からは1860年からのナヴァホ族、三章はサンティー・スー族のリトル・クローの闘いと続きます。一日一章読めればいいでしょうか。じっくりと時間がほしいけれど、もらえそうもない年末・年始です。
![](http://pub.ne.jp/ORORON/image/user/1262028382.jpg)
海水温のほうが暖かいためになる留萌の名物現象「ケアラシ」。
もっと寒いと霧のようになります。
アイヌ政策 総額10億円
10年度予算案 新規事業に5800万円
内閣官房アイヌ総合政策室は25日、2010年度政府予算案のうち、各省庁ごとに計上したアイヌ民族政策の総額は10億8300万円とする集計結果を発表した。道外のアイヌ民族の生活実態調査など、政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」が7月にまとめた報告書を反映した新規事業は計5800万円に達した。
アイヌ政策を総合調整する窓口機関として8月に発足した同政策室が、アイヌ関連予算の総額を集計するのは初めて。
有識者懇の報告書はこれまで道内限定だったアイヌ民族に対する生活支援策の全国実施を柱の一つに据えており、その前提となる道外での生活実態調査に1400万円を計上した。
年明けに設置される新たな有識者懇談会「アイヌ政策推進会議」の運営費が800万円。このほか、アイヌ民族の人権擁護啓発に600万円、民族伝統の工芸品などの販売促進に向けた「アイヌブランド」確立支援事業に400万円などを計上している。
共生の公園整備 首相が推進表明
鳩山由紀夫首相は25日午前、北海道アイヌ協会の加藤忠理事長と首相官邸で会談し、アイヌ民族との共生の象徴となる公園施設について「積極的に政治主導で進める」と述べ、整備を進める方針を表明した。政府は年明けから、加藤氏も参加する「アイヌ政策推進会議」で、具体像の検討に着手する。
加藤氏は首相に「(民族の権利確立に向けた新法などの)立法措置も含めて、象徴的な共生空間の整備を早急にお願いしたい」と要請。首相は「友愛の思いはアイヌ民族との共生、自然との共生と同じだ」と述べ、今後のアイヌ民族政策に意欲を示した。
一方、平野博文官房長官は同日午前の記者会見で、同会議のメンバーを発表した。予定より1名減って14人になり、アイヌ民族5人が参加。年明けに初会合を開く。メンバーは次の通り。
平野博文(座長・官房長官)、小川勝也(座長代理・首相補佐官)、阿部一司(道アイヌ協会副理事長)、安藤仁介(世界人権問題研究センター所長)、上田文雄(札幌市長)、大西雅之(鶴雅グループ代表)、加藤忠(道アイヌ協会理事長)、川上哲(同副理事長)、佐々木利和(人間文化研究機構国立民族博物館教授)、高橋はるみ(道知事)、常本照樹(北大大学院法学研究科長・法学部長)、能登千織(胆振管内白老町学芸員)、丸子美記子(アイヌ・ウタリ連絡会代表)、横田洋三(人権教育啓発推進センター理事長)。
(北海道新聞 2009/12/26 第14版 第2面)
丸子さんは3月29日に東京で開催された市民外交センター主催のシンポでお話を伺ったことがあります(4/1 blog参照)。能登さんは白老ポロトコタンに行ったとき、たまたまアンエリスさんが先客で来ていてわたしを見つけ、その時に紹介頂きました。ご本人は覚えておられないでしょうが、わたしの母方の姓と一緒だと紹介させて頂きました。
アイヌ民族側から若手と女性が入ったのはバランス的によかったと思います。
「有識者」には、長く先住民族の権利回復の働きに取り組まれている市民外交センターの上村英明さんなどがもっともふさわしいと思うのですが・・・。
アメリカ・インディアン闘争史「わが魂を聖地に埋めよ」上・下巻(ディー・ブラウン著 草思社)を時間をひねり出して読んでいます。
著者は合衆国政府代表者と各先住民族との条約会議やその他の公式会合の記録(会議録・速記)を調べあげ、詳細で正確な史実を本書に記したとのこと。
第一章のコロンブスの名と共に推し進められていった1860年までの侵略の歴史が、細かい字で短くも分かりやすく記されていました。その内容は何度も重い気持ちになって次の話になかなかうつれませんでした・・・。ちらりと以前に紹介したDVD「500NATIONS」(ケビン・コスナー監修 2/11,18 26 blog参照)全8巻の資料と照らし合わせたら重なっていました。徐々に知識がつながっていきます。
第二章からは1860年からのナヴァホ族、三章はサンティー・スー族のリトル・クローの闘いと続きます。一日一章読めればいいでしょうか。じっくりと時間がほしいけれど、もらえそうもない年末・年始です。
![](http://pub.ne.jp/ORORON/image/user/1262028382.jpg)
海水温のほうが暖かいためになる留萌の名物現象「ケアラシ」。
もっと寒いと霧のようになります。