アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

カムイコタンの竪穴式住居址

2007-07-24 07:51:48 | インポート
札幌への出発前に少々時間があるのでカムイコタンについてもうひとつ。

石狩川沿いでカムイコタンの少し下流に竪穴住居址が保存されています。
以前から気になりつつも一度も訪れたことがなかったので行ってみました。



確かにありました!説明板によると219基が確認されているとのこと。
大きいですね。約5メートル四方の穴がたくさんありました。結構深く掘られたままの姿で確認できます。

説明版には
「擦文文化の集落址」で、「8世紀から12世紀頃のおおよそ本州の平安時代ころ」と説明されています。

時代や遺跡の調査をした研究論文はないのでしょうか。
道の指定文化財になっていますのでどこかにあるでしょうね。
今度、川村さんや、旭川博物館などに聞いてみましょう。

チェプ(鮭)がたくさん遡上してきただろうこの場所に多くの擦文アイヌが住んでいたのですね。
どんな生活を送っていたのでしょうか。





カムイコタン

2007-07-24 07:29:04 | インポート

23日は夜に旭川で会議があったので1時間ほど早めに出てカムイコタンに寄りました。

札幌から国道12号を北上して旭川市街に入る手前にカムイコタンがあります。
アイヌ語でカムイ=神、コタン=村 の意味ですが、
善神ではなく魔神が住んでいるところと信じられていたようです。

国道に沿って石狩川が流れており、この近辺の両岸にはゴツゴツした岩の塊が多く、
さらに激流となっていて、舟を使って通ることは不可能のようです。
危険でいかにも魔神の仕業のようです。
松浦武四郎著の「石狩日誌」(万延元年刊)にも、武四郎の自筆でいかにも険しい流れであるかのような絵が書かれていますので、古くから難所とされていたことが分かります。

このゴツゴツとした岩の塊は、どうやら太平洋プレートがユーラシアプレートの下に沈み込むときに形成されたものと言われています。地殻の衝突のときの強圧によって、地底奥深くあるはずの一億年前・中世代の緑色片岩や蛇紋岩が地表に搾り出されたとてもめずらしい岩石帯とのこと。貴重なところなのですね。

カムイコタンはアイヌ民族の伝説も多くあります。
また追々紹介しますが、今日は実際に今日、見てきた二つのアイヌ語地名を紹介します。

まずはカムイコタンの最初の場所


パラモイ (Para-moi 広い・湾)  知里真志保著「上川郡アイヌ語地名解」

神居大橋の上から見下ろした、広く湾になっているところ。古くは滝壺だったようで、
なんと18,3メートルもの深さがあるとのこと。
竜でも棲んでたりして・・・と帰宅後に資料を見ていたら、こんなことが書かれていました。

松本十郎の調査旅行記録である「石狩十勝両河紀行」(1876)に、
アイヌの人たちがこの湾に来たとたんに丸木舟の端をしきりに叩いたのでどうしたのかと聞くと、
ここには巨大なチョウザメか大亀が棲んでいると昔から伝えられているので危害を加えないように祈るのだ、
と言ったそうです。 
う~ん わかるな~。

わたしは泳ぎが得意で、何時間でも泳いでいられる自信があるのですが、
池や海で泳ぐと水面が怖い・・・・水の中から何か出てくるのではと不安になるのです(お恥ずかしい・・・)。



シケウシ (Shike-ush-i 荷を負い・つけている・所) 

パラモイの左岸。丸木舟で遡ってきたアイヌの人々は個々で舟をつなぎ、舟から上がって激流の始まるさらに上流の春志内まで、荷を背負って持っていったといわれています。
ようするに、春志内からパラモイまでの間が極めて危険な激流だったのですね。


参照:旭川市史第4巻 アイヌ語地名と伝説の岩(由良 勇著)



パラモイ 久しぶりの雨で水がにごって水面下は見えないのが残念
写真左側の岩がシケウシ



看板もありました


さて、24日の今日は朝から札幌周辺の教会を巡り、
夜は北大のアイヌ・先住民研究センター講演を聞いてきます。


先住民族の課題

2007-07-22 18:17:47 | インポート
さっぽろ自由学校「遊」で連続講座「先住民族の権利回復って、どういうことだろう」が行われ、
何度か参加させていただいたことは以前のブログに書きました。
その連続講座第1回目の相内俊一さん(小樽商科大学教員・市民外交センター)のお話の中で、
先住民族の権利回復をめぐる支配国家と先住民族との間の対立点については以前に書きました
(7月4日ブログ)。


相内さんはさらに、「先住民族の課題」として以下を記します。


1. 民族の存在形態(都市に散在する場合/地域における実質的な占有)に適合的な政治システムの確立
2. 民族集団の確立(民族の単位の確定・隣接民族との異同の認知、民族の認定)
3. 集団的意思 (民族内部における意思決定や利害の調整 / 対外的交渉における代表)
4. 代表機関 (集団的権利の所在、知的財産の主張と管理、メンバーシップの認定と管理 )
5.民族性とライフスタイル(異なる先住民族の間での価値配分システム)
6.支配国家に対する富の再配分請求の原理(補償・保護・地域間格差是正・民族政策 )
7. 支配国家の政治システム内で、先住民族が決定に実質的な影響を与えるしくみ
8. 権利としての自決権と実効性ある自己決定
9. 民族・人種の重なり合いと区別 (民族政策と人種政策)
10. グローパルな環境変化のストレスを受けている民族の、問題解決システム



これらを挙げるに際して、相内さんは以下の文も付記します。

同化政策と民族集団の分断・拡散が徹底して行われたケースほど、
先住民族が権利を主張する基盤が損なわれている。しかし、徹底して同化を強いられてきたアイヌ民族も、
「民族」として自決権を主張するならば、以下の課題に取り組み、解決しなければならない。
アイヌ民族と大学・研究者が協同できる領域としてこれらの課題は重要である


まことに考えさせられた内容でした。まだしっくりと来たとは言えませんが、
アオテアロアやハワイ先住民族の権利回復の講演などを聞きつつ整理中です。

さて、明日は旭川にて会議なので、カムイコタンのガイドを見ながらひとり
フィールドワークしてきます。川村さんのアイヌ記念館にも寄り、
チプが完成したか見てきます。時間があったらお手伝いしましょう。

明後日は午後6時より北大で田中 宏弁護士による講演
「二風谷ダム判決とその後ー訴訟の舞台裏とこの10年の動き」を聞くべく
札幌に行き、途中で諸教会をお訪ねしつつ、アイヌ民族情報センターの宣伝活動をします。
(会場:人文社会科学総合教育棟 2階W 203号室) 




ちょっと前ですが、なんと、虹の端(発生場所)を見たのです! 
この写真の真ん中に消えかけている虹の先っちょが写っているのがあなたは見えますか?


ハワイ先住民族の権利回復

2007-07-18 20:40:30 | インポート
またたく間に今日は17日
少々、振り返って活動報告をします。

14日は札幌富丘教会、札幌グットアワー教会を廻り、情報センター通信“ノヤ”を配布しました。
午後になり、北大アイヌ・先住民研究センター主催の講演会に向いました。

時間があったので北大キャンパスで読書でもと考えていましたが、
いつもお世話になっているエカシと偶然お会いし、開会までゆっくりとお話しできました。

いろいろなお話の中でエカシは、やはり北大アイヌ・先住民研究センターの “研究” の言葉に批判的で、
今までと同じようにアイヌは研究材料にしようとしているのか、と指摘されました。
長い間、アイヌは学者に研究対象としてのみ扱われてきている負の歴史の重みを感じました。

この北大のセンターはアイヌを研究対象とするのではなく、
アイヌの民族としての国内法・国際法の双方においての
法的な権利回復のための“研究”であることを聞いています。

是非とも、一日も早く研究が進み、法的に整えられますように祈ります。
そのためにもわたしの出来ることを模索して、実践できるように努めたいと思います。


さて、今回の講演はハワイ大学ロースクール准教授マーク・レヴィンさんによる
「ハワイ先住民に関する最近の法律問題」。これも勉強になりました。

前回にアオテアロア(ニュージーランド)の苦渋の歴史と権利回復への道程を聞きましたが、
今回はアオテアロアと比較しながら、話の順番も同じように配慮いただけたらそれぞれの違いも、
より分かりやすかったのでは、と感じました。

さらに、今後も世界の先住民族の権利回復の闘いのお話を聞き(例えば台湾原住民も)、
アイヌ民族との比較もして頂けたらうれしいですね(って、わたしがすればいいのですが・・・)。

次回の北大の講義は以下の通り



日時7月24日 18:00~
内容:二風谷ダム判決とその後ー訴訟の舞台裏とこの10年の動き
講師:田中 宏 (弁護士・北海道大学法科大学院教授)
会場:人文社会科学総合教育棟(W棟) 2階W 203号室 
入場無料




留萌~札幌間の日本海沿岸道路 岩壁にたくさんのトンネルを掘っています

川のアイヌ語地名解説看板

2007-07-14 06:09:52 | インポート
留萌周辺の川名解説看板です。
留萌川のがなかなか見当たらず、山の中で見つけたので
ずいぶんと傷んでいますね~

これは以前に書きましたが道の土木局河川課の仕事のようですが、
地名自体のアイヌ語の説明がどこかにないかも探しています。








アイヌ・先住民研究センター 研究員募集

2007-07-13 08:51:15 | インポート
13日の今日は、教会の仕事を中心に働きます。

いつものように早朝に愛犬のイヴと海岸を散歩してきました。
すれ違う皆さんと、おはようございますの挨拶は気分も晴れやかになります。
家から5分ほどの海水浴場ゴールデンビーチはきれいに整えられていました。

あとは夏らしく暖かくなってお客を待つばかり、という感じです。

この数日は寒く、しかも雨はほとんど降らずで、畑の野菜たちは大変です。
適度に雨が大地を潤し、暖かくなりますように。

今年は31日に旭川星光教会のこどもたちが海水浴に来る以外、今のところ訪問予定はありません。
留萌の教会堂は二階にも広いスペースがありますから、宿泊も十分可能です。
札幌や旭川の教会の皆さん、是非、キャンプなどでご利用下さい。




そうそう
道新ニュースを見ていたら、北大のアイヌ・先住民研究センターが研究員を募集しているとのこと。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/education/37242.php

いいですね~ とても画期的です。
多くのアイヌ民族の皆さんが誇りをもって研究することが出来ますように。
そして、その学びと共に、権利回復の豊かな力となりますように祈ります。

明日はまた、北大にて講演会があります。とても楽しみです。


洞爺~千歳~島松の旅

2007-07-13 08:07:02 | インポート
12日はいつものように早朝に起き、千歳~支笏湖を抜けて洞爺湖へ。
洞爺湖にもわたしたちの教会があり、一度もお訪ねしたこともなかったので、
外観の写真だけでも撮ろうと思いつつ探したのですが・・・見つからなかった・・・・残念!
そんなに遠いところではないので、また今年中にはお訪ねしたいと思います。
ですので、写真は朝の洞爺湖。


曇り空だったので、きれいに取れていないです。

その後、千歳に戻り、千歳栄光教会を訪ね、ノヤをお渡ししてセンター協力と利用をお願いしてきました。

次に、島松伝道所を訪問。辻中牧師に暖かく迎えて頂き、ゆっくりとお話させて頂きました。


最後に教区事務所に寄り、アイヌ奨学金の振込み用紙を頂いて帰路へ。
留萌についた時には1,100キロを超えていました。よく走った二日でした。
ノヤもほぼ配り終えました。各教会で皆さんに配布され、読んで頂けることを願っています


阿寒~釧路の旅

2007-07-13 07:44:39 | インポート
11日は朝の祈りを終えてすぐに富良野から狩勝峠をぬけて阿寒湖畔のアイヌコタンへ行きました。
午後1時ちょうどに到着し、すぐにアイヌ民族伝統舞踏が始まったので見学し、
最後は一緒に踊らせて頂きました。

地域によって同じ踊りでも、歌い方も違いますし、踊りも違います。
また、阿寒の皆さんのは舞台用の踊りでもあるのでしょうか。
違いをもう少し調べて、お話を伺いたいと思いました。

ひと通り見せて頂いてコタン内の喫茶店「ポロンノ」に入り(http://jns.ixla.jp/users/taka20001116845/)、
ポッチェイモを注文して食べました。
じゃがいもを氷らせて、その後に醗酵させたのをだんごにして焼いたもので美味しかったです。
以前に、萱野茂さん(だったと思うのですが)、冬を越して凍(しば)れて醗酵したイモを団子にするのが旨いと
教えてくださったことを思い出しました。

店内に見覚えのある独特な彫り物があったのでよくみると、浦河の堀さんの作品でした。
我が家にもひとつこども部屋に飾っています。



いっぷく後に、南下して釧路へ。



釧路教会をお訪ねしたのですが、お留守でしたので情報センター機関誌“ノヤ”をポスト・インして帰路へ。
夜8時前に日勝峠を走りましたが、この峠も眺めがいいですね。もう少し明るければよかったです。
9時過ぎてやっと野幌の長男のアパートに到着。ちょっと無謀な距離でした。


くまのしっぽがみじかくなったわけ

2007-07-11 06:24:20 | インポート
昨年にアイヌの伝統・文化を題材にした絵本最優秀賞を受賞した
「くまのしっぽがみじかくなったわけ」を作者の黒瀬さんから頂きました。

とてもやさしい色彩で絵もかわいい素敵な絵本です。
物語は旭川のアイヌ文化伝承者の杉村キナラブックさんから
娘さんであるフサさんが小さい頃に何度もなんども丁寧に聞かせてもらっていたお話とのこと。
アイヌ民族が語り伝えた命の尊さが伝わる豊かなお話です。

いつかまたフサさんにアイヌ語で聞かせていただきたいと思います。
感謝 感謝

では、これからまた教会巡りに行ってきます。




明日から

2007-07-10 07:43:03 | インポート
留萌にも憲法9条を守ろうと「九条の会」が発足し、
現在、敗戦記念日である8月15日に、地元新聞の日刊留萌一面を使って意見広告を出そうと準備しています。

広告料はひとり900円のカンパを募ってまかない、カンパ頂いた方の名前も広告に出し、
目標500名の意思表示を広告にします。

我が家は5人とも申込みました。これから教区・教会に呼びかけようと思っています。
皆さんもどうぞご協力下さい。 8月15日の新聞をお送りいたします。

事務仕事も一段落したので明日、明後日とまた教会巡りを行ないます。


以下の講演も参加しようと思います。お時間のある方はどうぞ。

北大アイヌ・先住民研究センター 講演

日時:7月14日 14:30~
  内容:ハワイ先住民に関する最近の法律問題」
  講師:マーク・レヴィン(ハワイ大学ロースクール准教授)
  会場:人文社会科学総合教育棟(W棟) 3階W 301号室 (注:会場がここに変更)
  入場無料 (発表は日本語)

日時7月24日 18:00~
  内容:二風谷ダム判決とその後ー訴訟の舞台裏とこの10年の動き
  講師:田中 宏 (弁護士・北海道大学法科大学院教授)
  会場:人文社会科学総合教育棟(W棟) 2階W 203号室 
  入場無料



今後、諸活動の案内は以下に書くことにしますので、あわせてごらん下さい。
http://blog.goo.ne.jp/sakura-ive/




まっすぐな道

ニングル

2007-07-08 20:57:53 | インポート
ちょっとしたお土産を買おうと
ふっと、新富良野プリンスホテルの隣にあるニングルに立ち寄りました。
音のお店と万華鏡のお店がお気に入りで、数個の万華鏡もどきを購入してきました。




あぜ道より道

2007-07-08 20:54:09 | インポート
富良野を通りかかる途中で、富良野三愛塾の主要メンバーである工藤さん(美味しい富良野メロン農家)と近隣が経営を始めたファームレストラン「あぜ道より道」に立ち寄り、お昼でもと思ったのですが、
「満席御礼」の札の前で数組が待っていたので断念し、写真だけ撮ってきました。
次回には食べられるようにお昼前に行きます!



検索したら以下のブログにとてもかっこよくお店の紹介が出ていました。
こんなブログつくりたいですね~
http://tairasan.blog64.fc2.com/blog-entry-317.html


フラ・ヌ・イ 富良野

2007-07-07 22:40:13 | インポート
道中を走り回っているので、「北海道」地名がアイヌ語標記していないかを注意して見ているのですが、
やはり、川の名前の解説看板だけですね。
今日は、4つほど写真を撮りました。
そのひとつ



以前にも書きましたが、アイヌ語解説が小さいのが問題ですね。
一日もはやく日本語とアイヌ語が並列標記できますように。
ちなみに、アオテアロアでは149年ものマオリの権利回復の働きですでに並列標記になっています。



山田秀三著「北海道の地名」草風館 を参照に「富良野」を調べると以下の説明がありました。

フウラヌイ。小川。此源ピエの硫黄山(現称十勝岳)より落る故に臭気鼻をつき、一掬を試みんとなすや土人等毒ありとて制す」   松浦武四郎:十勝日誌

「フーラ・ヌイ。臭き火焔」 長田地名解

「フラ・ヌ・イ(臭・もつ・所)の転訛」 北海道駅名の起源(昭和29年版)


看板の解説は一番下の説をとっていますね。
みなさんもぜひ富良野に!


美瑛~美馬牛~富良野へ

2007-07-07 18:28:07 | インポート

今朝、急用で美馬牛の教会に赴くことになり行って来ました。
旭川まわりで上富良野の教会員宅を訪ね、その後に富良野を通って
滝川二の坂教会にノヤノバックナンバーを届け、帰宅。

明日は日曜日・・・・ ひとりでよく走った忙しい一週間でした。


ブログを見てくださっている皆さんのために、
富良野のファーム富田に10秒ほど寄って写真を撮ってきました。
香りも楽しんでいただけたらいいのですが。




しまった・・・・

2007-07-06 19:52:53 | インポート
今日は午前中は作業所の方に来ていただいて
機関誌「ノヤ」のバックナンバー整理をいっしょにしました。

11時から、「廻る星巡り 七夕祭」の開会カムイノミに行くべく家を出たのですが・・・・・

下川をうっかり記憶違いで、東川に行ってしまった!

あ~勘違い。昨日、21世紀の森の帰りに東川の看板を見たせいだ・・・

でも、道中でたくさんのキツネにもあえたからいいか。



エサを待つおねだりギツネ



近づいても全く逃げなかった子ギツネ
(エサをあげたかったのですが我慢しました)