アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

映画『セデック・バレ』

2011-09-19 10:55:18 | インポート
MSN産経ニュース(2011.9.16)に台湾で話題になっている霧社蜂起の映画『セデック・バレ』の記事が載っていましたので紹介します。

台湾有情 されど映画?
 日本人として「霧社事件」を直視するのはつらい。
 日本統治時代の1930年、台湾中部の先住民セデック族による大規模な武装抗日暴動で、山間部の霧社の日本人を男女、児童を問わず約140人を殺害。総督府は警察と軍で武力鎮圧し、セデック族も約700人が死亡した。侮蔑や労役への不満が背景とされるが、日本教育を受け模範的先住民と目された警察官兄弟も決起、自殺したことは深刻さを象徴している。
 その重い歴史を描いた台湾映画「セデック・バレ」(真の人)が9日から一般公開され、連日満員だ。
 議論も百出し、「事件を知らなかった。感動した」という若者から、「殺戮(さつりく)と戦闘場面が冗長」という年配者、また主人公の頭目モーナ・ルダオに関し「事件前には近隣部族民も多数殺害した。英雄視は誤り」とする別の先住民も。
 一方、馬英九総統が「国や部族間の平和には、対等な関係や理性が必要」と自らの対中関係改善の努力をにおわせれば、来年の総統選で馬氏に挑む野党・民主進歩党の蔡英文主席は、先住民のアイデンティティーを守る姿に共感を示す。
 ベネチア映画祭で金獅子賞を逃し、「台湾と日本の歴史は理解され難い」とこぼした魏徳聖監督は「映画は映画」とクギをさすのだが。(吉村剛史)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110916/chn11091602560001-n1.htm
(関連ニュース・ストック  http://blog.goo.ne.jp/ivelove/e/3b8f44ce79ffa52b71ef88803b8a0249)

ペキン語ではAPPLE DAILYにて映像入りで紹介されています。
http://tw.nextmedia.com/applenews/article/art_id/33662442/IssueID/20110912

ディヴァン宣教師の発音では「バレ」ではなく「バライ」とのこと。
確か、セデック民族の「ありがとう」が「マホワイスー・バライ」だったような。関連があるのでしょうか。
また、「霧社事件」と言ってきましたが、「蜂起」が正しいと考え、今後は改めていきます。

毎年、台湾の原住民族のための牧師養成校である玉山神学院から実習生を受け入れています。アイヌ民族の歴史や現在の課題、そして、台湾原住民族の現在の課題を学びあっていますが、ある学生は自分の村が日本人に追いやられて山の上の荒地へと移され苦労した。今も日本人を信頼していないと怒りをあらわにされました。日本の負の歴史を学ぶのは辛いことですが、それなくして共に未来を築いていくことは出来ないと考えます。
早く日本上陸してほしいです。



小笠原さんの作品絵はがき10枚の内の4枚 今回の「FOREST STORY」の作品も楽しみです。


もう一つ、最新ニュースが入っています。若手のアイヌ民族作家らによるアートフェスティバル「FOREST STORY」が17日から清水町旭山の「ハポネタイ」(惠原るみ子代表)で始まりました。昨年も訪ねましたが森の中の美術展はとても素敵でした。今年は絵画・シルバーアクセサリーなど約80点が並べられているとのこと。ボランティアも募集中とのこと。わたしも22日に一泊で奉仕してきます。24日午後3時からは音楽ライブ(音楽ライブは中学生以上1000円)で盛り上がるようです。25日まで。

アーティストたちの写真も写っていますよ。
「アイヌアート展始まる」 十勝毎日新聞社ニュース2011年09月18日
http://www.tokachi.co.jp/news/201109/20110918-0010392.php




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