アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

『アイヌ史資料集』人権侵害裁判の署名願い

2006-09-22 10:24:46 | インポート

昨日は一週間ぶりの旭川。<o:p></o:p>

まずは嵐山の農家にお寄りして、たくさんの野菜を頂いてきました。<o:p></o:p>

その後、資料配布のために関連教会を廻り、予定より30分遅れて川村カネトアイヌ記念館に到着。<o:p></o:p>

舟の表側はすでに30センチ以上、彫り下げられていて舟らしくなりました。今度は内側の側面をくりぬいていきます。

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竜谷高校の生徒さんが5時ごろに来たので、舟をひっくり返して船首、船尾を整えるべく掘り出しを始めました。このペースでいくと、チプサンケは秋に出来そうですね。

下の写真は舟底の部分を撮りました(おもての写真を撮り忘れました。残念・・・)<o:p></o:p>

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一昨日は館長の川村さんが原告となっている『アイヌ史資料集』人権侵害裁判の最高裁への署名協力を道内の諸教会・伝道所・関連団体に送りました。<o:p></o:p>

この裁判は、1980年2月に「文化人類学を専門分野とする研究者」が全7巻の「アイヌ史資料集」の一巻として、六分冊からなる「アイヌ史資料集 第三巻 医療・衛生編」を復刻・出版したことに端を発します。この図書は、アイヌ民族を『劣った』民族と決めつける記述がいたるところに存在し、文章全体が著しいアイヌ民族差別に満ちた内容となっています。しかも、分冊二「余市復命書」と、分冊五「あいぬ医事談」にはあわせて500人以上にもおよぶアイヌ民族の実名、地名、年齢、性別、職業、病名、治療経緯が一覧表記され、アイヌ民族に対するプライバシーを侵害するとともに、アイヌ民族は「衛生観念に劣る」、「梅毒」はアイヌ民族に「特有の」「特徴的な」病気と差別的、且つ事実と異なることが記されています。これらの図書を河野氏は編者として当然、復刻時点でなすべき評価、差別的表現に関する注記や注釈が付されるべきであるにもかかわらず、それらを怠り、そのまま復刻出版しています。<o:p></o:p>

 これに対し、北川しま子さんや川村シンリツ・エオリパック・アイヌさんら数名のアイヌ民族の皆さんが河野氏に公開質問状を送りました。ところが再三の話し合いの申し込みを河野氏は無視し続けました。そのためアイヌ史資料集の人権侵害について河野氏に対する損害賠償請求裁判を起こし、1審、2審とも棄却され、現在、最高裁へ上告中です。<o:p></o:p>

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署名内容**********<o:p></o:p>

最高裁裁判所への共同署名<o:p></o:p>

私たちはアイヌ民族原告団の呼びかけとこれまでの取り組みを支持し、最高裁判所に以下の諸点を申し入れます。<o:p></o:p>

1.裁判所は、公判を開きアイヌ民族の原告の主張、訴えを直接聞くこと。<o:p></o:p>

.裁判所は、アイヌ民族、世界の先住諸民族の人権と権利回復の取り組みを知るためにジャーナリスト、国際法の学者などの証言を聞くこと。<o:p></o:p>

1.札幌高裁の判決を取り消し、『アイヌ史資料集』は、アイヌ民族の人権を侵害していると認め、人権と名誉を回復する判断を積極的に示すこと。<o:p></o:p>

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署名用紙がお手元にない方で、賛同いただける方は、E-mailで件名「賛同」とお書きくださり、お名前と住所を書いて送って下れば幸いです。家族でご賛同いただけたら家族全員のお名前もお願いします。<o:p></o:p>


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