~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

いいのか悪いのか

2012年02月04日 00時09分24秒 | ピアノ

今、リバイバルで7年前に弾いた曲を練習しています。

譜面上そう難しい曲ではないのですけど、手の拡張が非常に多く、当時ヒーヒー言いながら弾いた記憶があります。

今でも「簡単」とはとてもとても言えませんけど、そこまで手に負担がかかってる感じはしません。

昨年もちょっとそういう感じがして、それは「たぶん練習により手がひろがるようになったのであろう」と考えてうれしがったりしてましたが、

昨日ふと思ったのですね、

もしや加齢により組織が緩くなってきたのではないだろうか・・・・・(汗)。

年とると体は硬くなるのは確かですけど、緩んでくる部分もあるわけで・・・・・まあいろいろアレです。

広がったんじゃなくて緩んだのか・・・

脱力ができてきたんじゃなくて、力が入らなくなってきたのか・・・・

・・・・ヲイ・・・・・

そもそも若い時分に鍛え上げた指や手じゃないですから、長年ピアノを弾き続けてきた方々と同様のやり方を40や50になってからやるのは危険ですし、真似できるもんでもないんですけど、

再開後12年(干支1周)で、ちょっと変な境地に入ってまいりました(笑)。

どんなヘンな境地かといいますと・・・・

妊娠中のある一時期、天然の安定剤でも効いていたのか、

ふだんだったら、絶対「キーッ」とか「ブチッ」とかなりそうなことなのに、

「まあいいじゃんねえ・・・」とまったく神経に触らないころがありました。

その時は精神的に「ゆるい」感じだったんですけど、

今回は身体的に「ゆるい」感じです。

これって「オワッタ」のか、「ハジマッタ」のか・・・・・

 

どっちみちアブナイかも。


なんかのバツ?

2012年02月02日 17時10分04秒 | 雑感

お寒うございます・・・いや、ほんとに寒い。

夕方帰宅した息子に「今日は寒いねえ~」と声をかけたところ、

「一日うちにいた人に言われたくないよ。オレらなんか、上半身裸で体操して、マラソンさせられて・・・どんだけの目に遭ったと思ってるんだ!!」

と、凍った笑顔で半ギレされました。

いや、お気の毒です、ほんと。

では部屋のなかでぬくぬくしていたかといえば、

テレビに映るのは豪雪、豪雪、豪雪、

お隣の国の首都ソウルまで、マイナス17℃とかで(学校54校がお休みらしい)、

全然あたたまるもんじゃないです(殴)。

「こんなに寒くて大変なところばかりなんだよ、我慢しなさい」と諭されているようで、なんとなくエアコンの室温下げてみたり、

用もないのに外気にあたってみたり・・・。

高度経済成長のただなかに暖かい土地に生まれ、「頑張ればいいことある」と明るい未来を吹きこまれ、

たいして頑張らなかったのにもかかわらず、バブル期にへらへらOLをやっていた私のような人間は、

「我慢」とか、「先が暗い」とかいうことに対する耐性が弱いです。

そういえば、ある雑誌に「家庭内不良債権は、昭和妻である」と書いてありました。

<昭和妻>・・・・結婚したのは平成ですけどね、たしかにざっくりまとめると<昭和妻>に入ります。おっしゃる通りです。ごめんなさい。

・・・と反省していたところ、たった今、小学校のメール連絡網で「明日は、登校時の見守り当番です」というお知らせがきました。

明日って、最低気温マイナス3℃っていう予報では?・・・・なんのバツですか(泣)。

 

 

「なんのバツ」といえば・・・なんですが、

最近、なんだか携帯メールの絵文字が変です。

(^^; みたいなやつではなくて、イラスト風の「顔・表情」ってやつなんですけど、

こちらが受信したメールのなかで、

「素晴らしいです!」と書いてあるのに、<苦虫噛み潰し系の顔>だったり、

泣くはずのところなのに<ぷいって横向いてる顔>だったりしてることがあって、

「それって、顔違うでしょ?」とひとりで突っ込んで笑っていたんですけど、

どう打ち間違いでも、故意でもなさそうだ・・・というのに気がついてきたんですね。

これはどうも携帯そのものの問題?違う機種間の変換ミス?

はたして、私がこちらから送ったメール、内容からして(泣)だったので、「涙ドーの顔」つけて送ったのに、

返信にそのまま引用添付してあったものを見ると、なんと「笑顔」にすり替わってました。

なんでそんなことが~~~orz

 

変換できないのならせめて「???」とか文字化けにしてくれればいいのに、

わざわざ別モンにしなくても。。。。

以前、MDレコーダーが勝手に内容を編集してくれたことがあって、

途中を割愛して曲が短くなってたりして驚愕しましたけど、それに匹敵します。

機械になんだかもて遊ばれてます。

絵文字だけでなくて内容まで書き換えられたらコワすぎる・・・・大好きが大嫌いとか・・・・・ブルブル(怖)。


作品ではなく作者個人のこと

2012年02月02日 00時23分18秒 | 見る・読む

先日、芥川賞発表の記者会見で、世間の度胆をぬいた田中氏、

2月1日付の朝日新聞に「芥川賞に決まって」という文章を寄せておられました。

そのなかに

「新聞やテレビの取材というのはどうして作品ではなく作家個人のことを訊きたがるのだろう。読者や視聴者にはその方がウケがいいのだろうか。芥川賞は文学を超えて社会的な出来事となっている。それはたぶんありがたいことなのだろうが、見も知らない人からよかったですねと言われるよりは、どこかにいる目の肥えた読者から作品の不備を指摘されることの方が、私にとっては重要だ。作家人生を芥川賞で終わらせたくない。」

というくだりがありました。

<作品ではなく作家個人のことを訊きたがるのだろう>・・・・ごめんなさい・・・まさに私のことでありまして、面目ありません。学生のころからですけど、テキストよりも背景のほうに強烈に意識がいく人間で、「ワイドショー人間」って自分でも思ってます(汗)。

だからといって、作者および作者をとりまくあれこれのほうが大事なのかというとそうでもなくて、「作品がすべて」と考えている(つもり・・)なので、これまた始末が悪い。

極端なたとえではありますけど、作者が犯罪者であろうが作品は作品。社会的問題はおいといて、その価値には影響するものではない・・・・という立場をとっているつもりです。

だけど目がないんです・・・・ウソ真実とりまぜての伝記的部分。いや伝記といえばきこえがいいですけど、時たまそれは噂話レベルにまで落ちます(殴)。

 

実はそういうことを、別の件から、ここ数日考えていたのです。

先日「クララ・シューマン~愛の協奏曲」なるDVDを見たわけですが、そのとき娘が言いました。

「え~~っ?!、ブラームスがチャラ男」

たしかにですね、20歳くらいとおぼしきブラームスは、闊達というといい表現ですけど、落ち着きなくいささか非常識で、ちょっとギラギラっとした感じさえしました。

娘はたぶんブラームスの伝記(といってもマンガ)を読んでいたはずで、おそらくそのイメージと合わなかったのでしょう。

ほかの登場人物がどうかといわれると、私にはそこまでの違和感はなく、クララもシューマンもあんな感じだったかもしれない・・・といちおう想定内のキャラクターでした。

では、ブラームスはどうかといわれると、今の私には、チャラくなかったという根拠はまったく示せないわけです。

晩年シブかったかもしれないけど、青年期はわからないし、青年期の作品が内向的だったりシブかったりしたとしても、本人の世間的表現型が内向的とかシブかったという保証はないです。

自分の経験から言っても、たとえば、ブログの文章と実際のその人の印象、あとその人の素のときの印象と演奏が「ええええ~~ッ」というくらいギャップがあることは、全然めずらしくないわけですし。

それ言ったら世間には信じられないできごとが満ち満ちていて、熱心でストイックな先生が性犯罪に手を染めていたり、やさしくて親切な医療関係者が実は殺人鬼だった・・・ということもなきにしもあらず。

芸術家であれば、人格の振れ幅とというものは、われわれふつうの人間よりはずっと大きいでしょうから、もしブラームスが見かけチャラくて軽薄な人間だったとしても、それは「ありえない話」ではないです。

なにかのゲームで、昔の武将の装束が有り得ないスタイルだったり、はては女性だったりして、たまげたことがありますけど、

そこまで極端でなくても、映画その他には「え~~??」なことがあって、でもそれは「ほんとにそうでなかったといえるのか?」といわれると反論しにくいですし、もしかするとほんとはそうだったかもしれません。少なくとも映画等の作り手には、そういう人物と設定するに至ったなにか根拠があるはず(たとえそれがカンにしても)。

結局、私自分としては、なんのかんの言いながらも、残された作品とだけ向き合っていくしかないところに落ち着くのかもしれません。

 

 

・・・・・・・というわけで、田中さんの作品も読んでみなければ(汗)。