今日土曜は、いっさいなんの予定もない一日ですので、おおいに寝坊しました(ぜんぜん珍しくないことですが)。
ゆっくりと覚醒していく過程でなんだか変なことが頭に浮かんでくるんです。
・・・・・立ちションするおじさんをずーっと見てない。いったいいつから見てないのだろう・・・・
朝からすみません。自分でもなんでそんなことが浮かんだのかわけがわからないです。
で、その想念の手ざわりというか感触を確認していて、あることに思い至りました。
昨晩、某書店で、例の芥川賞受賞作を立ち読みしたのです(時間がなくて半分だけ・・・もちろん10日発売の文芸春秋は買います)。
立ち読みがひさしぶりだから、立ちションがどうこうというハナシではありませんよ。
ふたつの受賞作のうち、びっくり会見を開かれたT氏のほうの作品ですけど、
これがどうも、記憶のかなり深いところに触ったらしいです。
私よりずいぶんの年下の方なのに、どことなく自然主義とかそういう古いタイプの純文学を彷彿とさせる内容と書き方と思いましたし、内容は性的な描写が多かったのですけど、
とにかくどこかに触った。・・・・・で、立ちションです(殴:わけわかんなくてすみません。あまり内容詳しく書くのもなんですし。)
この作品に描かれたもの・・・・濁った川、汚臭、そんなものから、そういえばかつてそんな光景があったな、と思ったのですね。
考えてみたら今の日本は見た目けっこうきれいになってきたような気がします。
昔は汚れているところははっきりしていて、河がにごっているとか空が黒ずんでいるとか見た目でもあきらかでした。
ワルは路上にいましたし、「ここは危険地帯」ということもある程度はっきりしていた。
今もそういう部分がないわけではないですけど、
きれいだと思っていた空気が実は目に見えないものによって汚染されていたり、
安全なところだと思っていたところがキケンだったり、
見た目が真実を裏切っていることが実に多いんだなあ・・・・という印象がどこかに残っていて、
寝起きに頭にぐるぐる「立ちション」が浮かんだんでしょうねえ。
全部読みもしないで読後感もなにもないわけですが、
超ひさしぶりに読んだ小説、なかなか深いところにキました。
「猥雑な光景を描く」ことに私個人的に大変興味があるわけですけど、
そのあたりにズボっとはまりましたね。(生理的に受け付けない方もあるかもしれません)。
というわけで続きはまたいずれ。