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~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

効いてきたような・・

2006年11月13日 23時48分50秒 | レッスン&セミナー
なんとなく今日になってじわじわと昨日のレッスンが効いてきたような気がする。
これからの課題がみえてきたような気も・・・・・・。

昨日のレッスンと以前のレッスンで共通していわれたことの一つは
「無駄な動きをしない。はねない」
ということだと思う。
一言でいってしまえば、これは私のクセだ。
<はねる>ということは当然ムダな動きがでてきて、次へのアクションが出遅れる。
ということはミスタッチも出やすくなる。

どうも私は子供時代、ほぼ古典派のみを弾いてやめてしまったせいなのか、そういう指導法の時代だったのか、
どうしても「良い手の形で、指を立てて」弾いてしまう。
もちろんそれが基本形であることはいうまでもないのだが、それだけではダメなことは明らか。
そのへんのことはその後の学習で、頭ではわかっているし、どういうタッチを使えばおよそどのような音がでる・・くらいまではわかってきたのだが、技術的に難しい曲になると、地が丸出しになる。

昨日も、「手首を下げて鍵盤の上に手をのせた形で指の重みだけで行う連打」を教えていただいた。こうすることで、輪郭のはっきりしないような、たとえば、コントラバスの音色などはそれっぽく再現できるように思う。
以前H先生のリサイタルで実に実に何種類もの低音の表現があったのに驚き、このブログにも記したことがあるが、たしかに昨日だけでも低音の弾き方については何種類か拝見することができた。

私は、ピアノという楽器そのものの構造や、物理的にどういう力の伝わり方をするかなどについては無知に近いのだが、
素晴らしいピアニストの方々の演奏の模様をみていると、指と鍵盤との接触面積を自在にコントロールしているように思う。
「はねる」ことの多い私が、指先のほんの狭い面積で棒で押すかのように弾いているのに対し、ピアニストの方のは筆で描くように指先だけを使ったり、指の腹を使ったり、べったり寝かしたり、一音一音を「作って」いる。
「奏法」といってしまえばそれまでだが、手の甲を高く構えすぎると即座に対応しにくい部分もあるので、特にロマンは以降を弾くときは注意しなければならないと思う。

今まで教わったことを私なりにやっていくとすると、
「手は鍵盤に<構える>のではなく、少し伸ばした形で<置く>」
「ペダルも安定感を持ってしっかり深く<置く>」
ということを意識していかなければならないように思う。
まだまだ自分のものにはなっていないようだ。

昨日言われたことで印象に残ったことをまたひとつ
「音楽のフレーズと体の動きは必ずしも一致しません。
フレーズが切れているところでも、手を鍵盤から離したらいけないところもあります」
そうなんです。息継ぎをするような場所でも、手は次の音への動きを考えると鍵盤から持ち上がってはいけないところがあります。
私には相当な難易度です・・・・・・