~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

おそるべし、ブランク

2006年11月17日 18時46分26秒 | 雑感
こんなことをすると大雪とか降りそうだが、
編み物をした。

というのは、娘が「2本の棒でこうやるやつの編み物をやって」と以前せがんだからであって、すでに棒針と毛糸は買ってきてあったのだ。

編み物はやったことがないわけではないが、もっぱらかぎ針ばかりで、棒針を使うのは、もしかしたら中学の時以来かもしれなかった。

もちろん、やりかたなぞは忘れているわけで、これまた以前息子のために買ってあった「はじめての編み物」本をみながらごそごそやっていた。が・・・

どうもわからない。
もともと私は3次元になるといきなり思考がストップする人間で、矢印が毛糸の下をくぐって「---→」という指示がでるともうダメだ。
「作り目」をするだけで、数十分かかった。
さて、やっと2段目。
きつい・・・両手で無理やり毛糸をひろげてやっと針が通る。
ヘンだ。こんなはずはないし、昔、こんなことはなかった。
しかも、どうも毛糸を2回かけてくぐらせている・・長編みや長々編みじゃあるまいに、なぜ。2回かけても意味はなさそうだが・・・ただの裏編みなのに?

ひいひい言いつつ、2段目完了。
なぜか、l針2本ともぐるぐるまき

下(左)側の針を抜かず、そのまま右からせめていっていたので、刺し違えたような格好になって、2本とも毛糸に閉じ込められてニッチもサッチもいかなくなっていた。
きついわけだ


やり直し。
その前に、どう考えても、毛糸を2回かけるのはおかしい・・と思ってよくみたら、図は1回しかかかってなかった。
ああ、老眼・・・・

さて気をとりなおして、2回目。
作り目は自慢じゃないが、もうベテランだ。ワッハハ
で2段目。うまくいったじゃないか・・・

おかしい・・・
2段目で終わってしまっている。
つまり2段目の目は鎖状になって、完結した格好だ。しかも、なぜか、左側の針が残っている。

な、なんと、1段目の上に右側の針をかぎ針のように使ってくさり編みをしていたのだった。
これでは、メリヤス編みもなにもあったものではない。
左のものを徐々に右に移していかなくてどーする!!

やっとやっと、自分のやっていたことに気付いた私は、あまりの馬鹿さ加減に一人で不気味に笑うしかなかった。
娘は、けっこう珍しがって見守っていたのだが、ここへきてもう見放したらしい。
「お母さん、編み物は終わり!次は折り紙!」

いやいや、やっと悟りが開けたのだよ、そういうわけにはいかない。

というわけで、
やっとやっと30年近く前の記憶と感覚が蘇り、なんとか編み物すべり出しました。
もちろん、上手にというわけではないですけど。

この間、なんと2時間以上。
トホホな午後。

なにごとも長期間のブランク後の再開というのは試練です。
編み物で、これだけかかるのだから、
ましてピアノなんて・・・・。
私、今やっと、中1の時レベルに指が動くようになってきたように思います。
復帰後、苦節7年近く。

復帰後2~3年でぶつぶつ言っているそこのアナタ、
辛抱です、辛抱。