かつて「愛の国から幸福へ」で大ブームになった幸福駅に行って来ました。
いつも仕事途中の車窓から横目で見ていましたが、立ち寄るのは初めて。
今でも駐車場などが整備され、観光地としてそれなりの賑いがあるようです。
幸福駅はどうでもいい。
私は注目したのは、構内で静態保存されている気動車の「キハ22」。
私が子供の頃は一般型気動車といえばキハ22でした。
キハ40が投入されるまで渚滑線ではもうキハ22だけ、
名寄本線も急行「紋別」を除いてはキハ22だけという状態。
それどころか急行「天都」や「大雪」もキハ22という、万能の活躍をしていました。
この形式はそれこそ私の鉄道の原点ともいえる車両です。
それが外観だけではなく中を見学できるようになっていた。
それでは中に入ってみるしかあるまい。
まずは車内の様子。
床は滑り止めのために木張り、網棚や手すり、扇風機、モケット張りの座席も懐かしい。
車両の真ん中には荷物置き場のようなものがありますが、
ここにある丸い出っ張りは煙突。
「JNR」マーク入りの灰皿はこの当時普通の設備、愛煙家に厳しい今では考えられません。
そして窓の小さなテーブルの下には、栓抜き。
缶のドリンクが今ほど普及していなかった当時は、ビールもジュースも瓶が多かった。
そこで車両に必須な設備だったのが栓抜き。
これは今の若い人が見たら、何のためにある物なのかわからないかもしれない。
皆さん、自宅でビールの栓を抜くことはありますか?
ワインのコルクなら開けるでしょうが。
その他いろいろ車内に『昭和』の香りを乗せたキハ22。
今度また行ってみよう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます