JR北海道は先日、「平成26年度 線区別収支状況等について」をプレスリリースしました。
→ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160210-1.pdf
同社は1月29日の“第2回地域公共交通検討会議”で全線区の収支を発表しました。
それは札幌圏でも大赤字という結果で、その後の報道で知った方も多いと思います。
私はやっぱりと思いましたが。
さてこの時に報道された収支の中には“管理費”が含まれていました。
私は管理費を除いた“鉄道収支”がどうなっているのか、興味がありました。
今回は鉄道収支と管理費を含めた収支の両方が公表されています。
それによると赤字とされていた札幌圏は管理費を除く鉄道収支は黒字でした。
その他の線区は管理費を除いた鉄道収支だけでも当然ながら赤字です。
ところで“管理費”とは何ぞや。
直接現場にかかわらない本社系の経費とは思いますが。
鉄道事業会計規則からすると案内宣伝費、福利厚生費、一般管理費あたりか。
この経費が輸送のボリュームが上がるほど膨らんでいるように見えます。
それが札幌圏の最終的収支を赤字にしているように見えますが、どうでしょうか。
それはともかく、JR北海道がこのような細かい数字を公表したのは評価できます。
どんな議論をするにしてもその土台になる基礎データがないとまともな議論が進まない。
また「極端にご利用が少ない駅」も公表されています。
利用客が1日10名以下の駅が全453駅中159駅、1名以下の駅が58駅もあります。
宗谷本線や留萌本線、札沼線の北海道医療大学駅以北などは惨憺たる結果だ。
これではいくら地元が残したいと思っても難しいだろうと思う。
などなど、まぁ大変な資料を見せられてしまったよ。