安平町は農業が盛んなところで特に遠浅地区は古くから酪農で栄えています。
最近まで日本最古の木造サイロもありました。
北海道製酪販売組合連合会(酪連、後の雪印乳業、現・雪印メグミルク)は1933年、
安平町遠浅に日本最初のチーズ専門工場を建設しました。
その跡地に発祥地の案内と工場記念碑があります。
商品の販売開始は1934年、チーズは好評を博し注文に追い付かなかったようです。
生産量は1933年が1万3千㎏、それが1937年には12万5千㎏になったとか。
酪連が雪印乳業になった後も国内チーズ生産の主要工場として稼働していましたが、
この工場でのチーズ生産は1985年に終わり大樹工場に集約されました。
工場はその後雪印食品北海道工場になり食肉加工を開始、
同社破たん後は春雪さぶーるの工場となっています。
さて安平町は今でもチーズの生産が行われています。
「プロセスグループ夢民舎」と「チーズ工房角谷」で、
酪連から続くこの地でのチーズ生産の伝統を引き継いでいます。
このようなDNAはなくならないのだ。
チーズ発祥の地の案内と工場記念碑は春雪さぶーるの工場のあたり、
国道からは少し入ったところのややわかりにくいところにあります。
ご興味のある方はお立ち寄りください。
※勇払郡安平町遠浅125-1