路の途中

35歳からジョギングを始め、今もゴールを目指してさまよい続ける市民ランナーの記録。

野辺山完走記8(71㎞~87㎞)

2009年05月25日 21時40分29秒 | Weblog
(71㎞の通過タイム)
 71㎞の通過タイムの発表を忘れていました。
 昨年(9時間30分41秒)
 今年(9時間15分18秒)・・・ここまでで、昨年を15分上回っていたんですね!
っということは、昨年はラスト29㎞を4時間20分程で走り、今年は4時間15分だったということですね。ラスト29㎞は5分しか上回ってなかったなんて、やはり最後の10㎞が計算外だったのか・・・。

(71㎞から87㎞)
 いよいよ馬越峠。多分それまでの上り坂とそんなに角度は変わらないのだけど(高低差表を見ると65㎞から76㎞ぐらいまでほぼ角度は同じに見える)「峠」という響きに名前負け。潔く作戦通り歩く。しかし、長い。長い、長い。しかも、歩いているからいつまでも、長い長い。
 この峠で30人以上の人に抜かれた。2人だけ抜かした。ここでも更に後半のために「無理はしない」無理して早歩きをすると最後に力を出せなくなると思ったからだ。しかし、本当に情けなくなる程歩くのが遅かった。がんがん抜かされる。でも、焦らない。
私を抜かしながら、「後20分ぐらい歩くかねぇ」と楽しそうに会話しながら行く2人のおじさん。私はそれ以上かかりそうだ。昨年はここで腕を振って頑張って歩いたが、今年は頑張らずに、淡々と歩いた。
 それでも必ず終わりは来る。長い峠が終わり、79㎞のエイドではホットした。頑張らなかったけれど、馬越峠が終わると、なんかもうレースもほぼ終わったように錯覚。実際はこのつかれた体で、あと21㎞ある。
 高低差表と記憶にはややズレがあるが、79㎞から85㎞まではかなり急な下り。下りが基本的に苦手な私は昨年ここでリタイア(制限時間に引っかかり)を覚悟して歩いていた。昨年はこの下り坂が膝の痛みのピークだった。もうほとんど心が折れていたところにDNSのうめさんが坂道を走って上ってきて激励&伴走してくれた。(よく考えるとこれは違反行為?)・・・おかげで結果的には時間内完走できたのだった。
 今年は膝が痛まずに、走れる。昨年歩いていたこと坂を走っている。この事実だけでも感動。しかも、苦手なはずの下りで何人も抜かすことが出来た。自分的には信じられない程の快調なペースで85㎞まで下り降りることが出来た。
 途中のエイド(多分82㎞)で、
「温かい飲み物有りませんか?」
と尋ねると、
「紅茶にココア・・・ザバスのホットもありますよ」
「えっ!スポーツドリンクのホットがあるんですか?それ下さい」
と答えた。「ちょっと濃いかもよ」とスタッフ同士でやりとりをしているところへ
「ホットのスポーツドリンクって初めてなんですけど、他のランナーの評判はどうですか?」
と尋ねてみた。すると、
「これが初めてなんで、どうなんですかねぇ」
との答えだった。
「こわぁ」
ホットスポーツドリンクって飲めるのだろうか?とこわごわと口にすると、思った程ではなかった。特別美味しいわけではなかったが、冷えてしまった内蔵にほのかな温かさを与えてくれた。
「ごちそうさま」
と言って、坂を駆け下りていった。
85㎞で急な下り坂を終えてほぼフラットな区間に出る。昨年はこの辺りのわずかな上り下り(川を横切る橋の為のわずかな上り下り)にも顔をゆがめて膝の痛みに耐えていた記憶があるが、今年は難なく通過。前に見える「デカフォレスト」をロングスパートにも似た走り出ぬかしていく。「平地なら負けない」自分にも他のランナーにも負けずに走り抜けた。
 住宅地を抜けると87㎞の着替えポイントに着いた。ここでは昨年と同じようにゼリーで最後の補給。ここまで来てもうどんを食べている猛者には胃袋で負けていたかな?雨が小降りになっていたので、半袖シャツに着替え、来ていたぼろぼろになっていた雨合羽を捨てようかどうか迷ったけれど・・・。来ているには暑い、かといっていつ又雨が降って来るか分らない空模様。一瞬のひらめきで雨合羽を脱いでウエストに巻いた。これで内蔵が冷えるのを防ぐことが出来そうだ。(格好悪いのだろうがこのときはもう気にならなかった)
 さぁ、残り13㎞。ここからががんばりどころだ! 

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