今日も天気はともかく・・・・過ごしやすい日ですね。こんにちわ。いつものI権禰宜です。
さて本日も実美卿のお話です。
維新回天がなり、寓居先の安楽寺から晴れて中央政界への復帰を果たした実美卿は、政府の要職を歴任することとなります。
以降の履歴を簡単に記すと
慶応3年12月に従三位に復し議定となり
慶応4年1月に政府副総裁・外国事務総督
同年2月大納言
同年4月左近衛大将および輔相・上局議定となり従一位
同年5月右大臣
明治4年6月神祇伯を兼
同年7月太政大臣
以上のように復帰以降の卿は政府の要職に次々と就任し、ついには「太政大臣(律令制下とは別物)」という政府の最高役職の座に就いて、役職上政府のトップに立つことになりました。
このように明治初期の政府は実美卿をトップとして、岩倉具視・西郷隆盛・大久保利通等の維新の実力者たちが運営を行うという形でスタートしたのでした。
しかし、この実美卿を首班とする政府運営は、とある政策をめぐって閣僚内の対立が激化。ついには明治政府を危機的状況へ追い込むことになるのです。~つづく~