八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

三条実美⑥

2010年05月25日 07時35分00秒 | 黒崎・岡田宮ゆかりの人物

今日も天気はともかく・・・・過ごしやすい日ですね。こんにちわ。いつものI権禰宜です。

さて本日も実美卿のお話です。

維新回天がなり、寓居先の安楽寺から晴れて中央政界への復帰を果たした実美卿は、政府の要職を歴任することとなります。

以降の履歴を簡単に記すと

慶応3年12月に従三位に復し議定となり

慶応4年1月に政府副総裁・外国事務総督

同年2月大納言

同年4月左近衛大将および輔相・上局議定となり従一位

同年5月右大臣

明治4年6月神祇伯を兼

同年7月太政大臣

以上のように復帰以降の卿は政府の要職に次々と就任し、ついには「太政大臣(律令制下とは別物)」という政府の最高役職の座に就いて、役職上政府のトップに立つことになりました。

このように明治初期の政府は実美卿をトップとして、岩倉具視・西郷隆盛・大久保利通等の維新の実力者たちが運営を行うという形でスタートしたのでした。

しかし、この実美卿を首班とする政府運営は、とある政策をめぐって閣僚内の対立が激化。ついには明治政府を危機的状況へ追い込むことになるのです。~つづく~