八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

ありがとうございました!

2010年03月31日 07時40分00秒 | お知らせ

突然ですが、私禰宜は本日をもちまして岡田神社を一身上の都合で退職いたします。

  

奉職中の皆様からのご指導ご厚誼に衷心より御礼申し上げます。

    

平成13年10月より本日で約8年と半年。長いようで“あっ!”という間に過ぎました。

    

この間、人としても神職としても未熟な私を寛容にお見守りくださいました総代会の皆様はじめ氏子崇敬者の皆様、懇切丁寧にご指導くださいました諸先輩の皆様、多岐に渡りご迷惑をお掛けした同輩や青年会の皆様、その他諸々、皆様のお陰でここまで無事奉職することができました。

 

これからは岡田宮から少し離れ、皆様からいただいたご厚情を胸に日々少しでも世のため人のために役立てるように、精進励んでまいりたいと思います。

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皆様、誠にありがとうございました。

                                                     禰宜こと 前原 喜孝


神職道具 ~狩衣~

2010年03月30日 12時28分00秒 | 神職用具

肌寒さは残るものの、春の空気は気持ちが良いですよね。こんにちわI権禰宜です。

さて本日は神職道具のご紹介。

今回は

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狩衣(かりぎぬ) です。

普通、『神主さんの装束』といったらこの装束を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

この狩衣。その名の如く、もともとは平安朝の頃に貴族・官人の狩猟服装で、他の装束と比べると機動性が高く、また着脱も容易なことから広く愛用され、やがて貴族等の普段着として定着しました。

普段着ですから着る機会も多く、現在私たちが『お公家さんの装束』をイメージした時、神職の時と同じくこの装束を思い浮かべるのはこの為です。但し、あくまでの普段着ですのでこの装束で天子様の大前に参ずることは一切不可でした(というよりも禁中にすら入れませんでした)。まぁ・・・やっぱりいくら動きやすくても普段着じゃ駄目ですよね・・・

やがて時代を経ると、公家の普段着だけではなく上級武家の普段着としても用いられてきます。大河ドラマなどでよく上級武士である源家将軍や足利将軍などが着用していますよね。彼ら将軍様は武士といっても単なる武士でなく武家貴族だからです。

ちなみに、狩衣と構造が似た装束は他にもたくさんあります。最も格式の高い装束である束帯(そくたい)や、狩衣よりは格式が高い直衣(のうし)庶民なども着用する水干(すいかん)などがそれです。これらは大体(水干は少し異なりますが)が襟元を蜻蛉という留め部位に引っかけて上下を合わせて着用する形態です。

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写真で見るとこの部分です。

恐らく奈良時代からの漢服の影響なのでしょうが、これが明治時代まで朝廷の正式な服制として続いた所を見ると、この「襟元で引っかけて着る」という方法はとても息の長いファッションですよね(よほど着やすかったのか、他に考えなかったのかは不明です)。

そんなに繁栄した装束も現在まで制服として主に使用しているのは神職ぐらいです。どうぞ神社で御祈願の際は、1000年(奈良時代さらに中国王朝時代を合わせるともっとですが)以上の歴史を誇る着用方法・襟元で引っかけて着る」装束を御覧下さいませ(笑)

I権禰宜


桜だより

2010年03月29日 13時08分13秒 | 四季折々

午前中は少し雨が降ったみたいですけど、昼からは良いお天気になりました。

こんにちわI権禰宜です。

さて本日の桜だより。

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相変わらず満開です。

昨日・おとといとお花見をされた方も多かったのではないでしょうか?早い開花でしたので、散ってしまう時期が少し速くなるのではないかと心配していましたが、どうやら(なんとか?)4月の最初ぐらいまでは持ってくれそうです。

時折吹く風に舞う花びら。そんな境内を歩くと「春」を感じられます。どうぞお参りに際には「春」を存分に感じられてくださいね。

あ・・・・決してネタが無いから安直な桜の話題に逃げているわけではありませんよ(笑)

I権禰宜でした。


花より・・・・・・

2010年03月28日 12時54分54秒 | 四季折々

今日は良い天気に恵まれましたね!こんにちわI権禰宜です。

さて春の日曜日で、しかもこんな天気にする事といえば、

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お花見ですね!!

現在黒崎の桜は満開で、あちこちでお花見が開かれています。

きっと近くの公園でもお花見があるに違いない・・・・・・と思っていたら案の定でした(笑)

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嗚呼、楽しそうですね・・・・

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おこぼれを貰おうと(?)しているのでしょうか。猫がじっと見つめてました。

私も試しにじっと見つめてみましたが、おこぼれはもらえませんでした・・・・・・・・・

岡田宮境内の桜も今まさに見頃。

「桜の花は命が短い分だけ綺麗だなぁ・・・」と、そんなことを考えるI権禰宜でした。


雰囲気づくり

2010年03月27日 11時23分12秒 | 日々是神明奉仕

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境内の桜もほぼ満開ですね。

   

久しぶりの投稿です。禰宜です。

   

桜が咲くと一年で一番華やいだ雰囲気に境内が包まれて、本当に春っていいなと思いますよね。

   

日頃から清掃や整備をして皆様が御参拝いただくのに相応しいように、境内の雰囲気を整えようと日々励んでいるつもりですが、花が咲くことで一気にその雰囲気が変化してしまいますね。

   

やっぱり自然ってすごいものですね。

    

さて、雰囲気というと私が日頃心がけていることのひとつに祭典の雰囲気づくりがあります。

   

もちろん神様に失礼にならないように祭式には細心の注意をはらいつつ、参拝者の皆様に少しでも厳かな雰囲気を味わってもらえるように足の運びから声の出し方から言葉づかいまで、なるべく注意をはらって祭典に臨んでおります。

   

その成果なのか、最近私が祭主で祭典をするときに、参拝者が話したり、写真の撮影をされたり、子どもが泣いたり(初宮詣の赤ちゃんは除きますが)騒いだりすることがほぼなくなりました。

   

私も歳をとったせいか、少しはありがたみが出てきたのでしょうか。とにかくちょっと嬉しい今日この頃です

    

これからも職員一同で御参拝に最適な雰囲気を作り出し、保てるように日々是神明奉仕していきたいと思います。

   

先ずは、この桜の時期、楠木の落葉の時期でもありますので、境内清掃を励まないと…。

   

頑張ります