八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

赤勝て白勝て

2009年05月31日 08時23分23秒 | 神職所感

本日は地元、黒崎中央小学校の運動会です。

H20_2035

昨年、黒崎小学校と陣山小学校が統合され、今年度より新校舎となってはじめての運動会です。

当神社境内は黒崎中央小学校の校区に囲まれておりますので、朝の登校時間になると小学生の子どもたちがよく歩いています。

今朝は上のような体操服を着てみんな登校していました。

そのうちの何人かは御社殿にお参りして、時間をかけて祈念を込めていました。

やはり本日の運動会で負けないように、活躍できるようにお願いしたのでしょうね。

そんな姿を見ていると、子どもたちには運動にしろ、勉強にしろ、たくさん友達と競っていただきたいな、と思います。

競っていれば勝つ時もあれば負ける時もあるでしょうが、負けた後で反省して、今度は勝てるように良い成績をとれるように努力を重ねる、それが成長するということでしょうし、これからの社会を担う子どもたちにはそいうった良い経験を重ねて、しっかり成長してほしいと思います。

    

とはいえ人間、いくつになっても、何事にも勝ちたいもの。

当神社の勝守は御祭神、神武天皇の東征の折、争い事を勝利に導いた金鵄(きんし、金色のトビ)の御姿を織り込んでおります。

H20_2040

他人に負けまいと努力することは、それを邪魔する自分自身の弱さとの戦いであります。

そんな自分自身の弱さに負けないようにこのお守りを身に付け、神様のお力をいただいて自らの人生を幸せに導くように励んでいただきたいと思います。 禰宜


神社も国際化

2009年05月30日 13時37分00秒 | 神社豆知識

当神社お賽銭箱の横には福岡県神道青年会で作成されました参拝の仕方の掲示板があります。

H20_2031

その下には、参拝作法(二礼二拍手一礼)を英語訳にしたものが掲示されています。

H20_2032

これは当神社職員最高齢の出仕さんがどこかの神社で掲示されているのを見て、これはぜひ当社でもと御自身で製作せれたものであります。

当神社は街中にあるせいか比較的他の神社よりも外国人の御参拝も多いようで、時々そんな海外の方がこの掲示板を凝視されています。

当神社には外国の方お一人でふらりとお越しになる場合も多いのですが、日本人が案内されてお越しになられる場合も多くございます。

そんな日本人の方々のために参考していただけたらと思い、下に神社に関する英単語の主なものを列記しておきます。

     

神社→Shinto shrine

参拝→worship

神職→Shinto priest

    Shinto priestess(女性の場合)

    Shinto priesthood(神職全体を指す場合)

宮司→chief priest(女性の場合はchief priestess)

御札→divine emblem

御守→personal protected amulet

絵馬→votive tablet

    

海外の方に神社に興味を持っていただくことも大変良いことだと思いますので、皆様におかれましてはしっかり交流していただいて上記を参考に神社の御説明等していただけましたらありがたく思います(もちろん私どもも自分たちで御説明できるように英語学習等励みたいと思います)。

尚、上記の英単語は神社本庁が出した小冊子を元にしておりますので、間違いないと思いますが、もしこれは違うというような御意見、またこの単語が知りたいというような御要望等ありましたらこの記事のコメントで御連絡いただけましたら出来得る範囲で対応させていただきたいと思います。 禰宜


教養研修会

2009年05月29日 12時34分35秒 | 日々是神明奉仕

昨日28日は宮司さん、祢宜さん、筆頭権禰宜さん、そしてワタクシIの計四人で福岡県神社庁で開催された教養研修会に参加してまいりました。

講師の先生は 竹田恒泰(たけだつねやす) 先生 です。

Ts380333_4

↑判りづらいかも知れませんが壇上に居られるのが竹田先生であります。

竹田先生は旧皇族の竹田家にお生まれになり、まだ30代の若さながらも慶応大学の講師として活躍され、また昨今の皇室をとりまく状況を憂い、各方面で講演を行うなど尊皇の志篤い方でもあります。

※昭和22年に皇籍を離脱された11宮家の方々

そんな竹田先生が今回講演されたのは

   「皇室の弥栄(こうしつのいやさか)」

でした。

前述の通り旧皇族の家にお生まれになった先生は、数年前の女系・女帝議論が盛んに行われていた時勢を危惧され、以来皇室の伝統を守る為に数々の著作やテレビ・雑誌などに出演されるようになりました。テレビ等で出演された先生を見られた方も多いのではないでしょうか?

さて肝心の講演の内容ですが、さすが各地で講演をこなしているだけあり、非常に分かりやすい、また聞き手を引きつける内容でありました。

・なぜ男系天皇を維持しなければならないのか?

理由なんかどうでもいい

125代続いた男系継承途絶えさせることは法隆寺や歴史ある建造物を取り壊して鉄筋建造物に作り替えるようなもの。

・男系にこだわるのは女性差別ではないのか?

→女性差別でない

なぜなら一般の女性は皇族男子と結婚して皇族になることも可能性がないわけでもないが、一般の男性は皇族女子と結婚しても皇族になることは絶対にできない。つまり男女同権とかの理屈ではない。

などなど明朗に説明していただきました(勿論それ相応に理論を並べて説明されておられました。上のは極端に分かりやすかった一例です)

このように約2時間の講演時間があっという間に過ぎ、竹田先生は、今度は長崎方面に向かわれ風のように会場を去っていったのでした。

今回の講習では内容は勿論のこと、その講演のなさり方なども非常に勉強になりました。この経験をいろいろな場に活かせたらいいなあと帰りの車の中で一人しみじみ思ったIでした。


42年前の岡田宮

2009年05月27日 14時50分59秒 | ちょっと昔の岡田宮

先日の記事で本人が記載しております通り、今月より当神社に新人神職が奉職いたしております。

なかなかの働き者で事務仕事等もこつこつこなしてくれていますので、最近、私はだいぶ楽をさせていただいております。

そこで先日より空いた時間をみて20年以上も前から整理されずに山積みになっておりました書類の整理をはじめました。

すると本日その書類の中から古い写真が出てまいりました。

裏書を見てみますと

“昭和42年2月11日建国記念祭”と書いてあります。

昭和42年!今から42年前!私の産まれる前です。

それでは早速御覧いただきます。どうぞ!

Img142

当時の御社殿。現在より拝殿はだいぶ小振りです。場所も現在の下境内に位置ていました(現在、土俵のある場所から少し西側の場所に位置していました)。

Img141_2

停まっている車が歴史を感じさせますね。

Img143

たくさんの皆様が御参列されていました。

    

時折、御参拝の折りに昔の御社殿の様子などを懐かしそうに話していかれる方がおられますが、そういった方々に懐かしんでいただくためにも、また昔の写真が出てまいりましたら掲載したいと思います。 禰宜


神饌撤下品

2009年05月25日 14時39分36秒 | 神職所感

本日も良すぎるくらいの晴天に恵まれました。

特にお昼過ぎからは時々喉の渇きを感じるほどでした。

それはどうやら私たち人間だけではないようです。

H215254jpg

猫も器に溜まった水を飲んで喉を潤していました。

それはさておき本題に移りましょう。

御祈願をお受けになられた皆様にはその御祈願の趣旨に合った御守や御神札と神饌撤下品をお授けしておりますが・・・

H215251jpg

5,000円の一般祈願(初宮詣・初誕生は除く)には写真の様に絵馬・お箸・お茶(撤下神饌と書いてある袋)を御守・御神札の他にお授けしております。

H215252jpg

また、10,000円の一般祈願には一枚目の写真に御神酒を加えて(*これは一例です。)神饌撤下品としてお授けしてしております。

この中の御神酒・お箸・お茶は一度お神様にお供えをして御下がりとしてお持ち帰り頂き、御神酒・お茶は召し上がって頂く、またお箸は普段より使って頂くことにより更なる御神様の御加護・御神徳を授けていただくものです。・・・が・・・たまに、この御神酒・お箸・お茶・・・未開封・未使用のままで、御守・御神札をお納頂く時に一緒に納められて来ます。

御祈願をお受けになる皆様どうぞ神饌撤下品は、お召し上がりになりお使いになって、御神様の更なる御加護・御神徳を御家族の皆さんでお受けになられ今以上に健康で幸せな日々を過ごせていただければと思います。T権禰宜でした。