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時間外労働:勤務医、年2200時間残業 3病院67人、月80時間超え 香川

2017年11月08日 20時58分45秒 | 地域

時間外労働:勤務医、年2200時間残業 3病院67人、月80時間超え 香川

地域 2017年11月7日 (火)配信毎日新聞社
 
 香川県立病院で2016年度の1年間に計2258時間の時間外労働をした勤務医がいたことが6日、毎日新聞の情報公開請求で分かった。3病院の医師計207人のうち67人の残業時間が「過労死ライン」とされる月80時間を超えていた。

 情報公開されたのは▽県立中央(高松市)▽白鳥(香川県東かがわ市)▽丸亀(同県丸亀市)――の県立全病院に16年度に在籍した正規・嘱託の医師の勤務状況。

 法定労働時間は1日8時間、週40時間だが、労使協定(36協定)を結んで労働基準監督署に届け出れば、上限を超えて労働させることができる。36協定で中央、白鳥両病院は「月100時間を6回を限度に、年800時間」、丸亀病院は「月70時間を3回を限度に、年480時間」まで延長可能としている。

 公開資料によると、3病院で月の残業時間が協定上限を超えたのは計38人、年間では計46人。「過労死ライン超」が常態化していたといえる年1000時間以上の時間外労働は計20人に上った。

 年2258時間の残業をしていたのは丸亀病院の精神科医で、単純計算で月平均188時間、6時間以上の残業を365日続けたことになる。同病院の医師は7人で、定員(9人)を割っており、この医師は宿直と日勤の連続勤務を週2、3回していた。下村健次・事務局次長は「厳しい勤務状況という認識はある。ただ、精神科は宿直中はほぼ寝ることができる」と述べた。

 各病院は長時間労働の背景に救急患者への対応や医師不足があると説明した。

 医療現場の長時間労働を巡っては新潟市民病院の女性研修医(当時37歳)がうつ病を発症して昨年1月に自殺。発症直前1カ月の残業時間が160時間を超えていたとし、労基署が労災認定した。【岩崎邦宏】

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抗がん剤ロボットが調製 松江市立病院導入

2017年11月08日 20時54分10秒 | 地域

抗がん剤ロボットが調製 松江市立病院導入

 2017年11月7日 (火)配信山陰中央新報
 
 松江市立病院(松江市乃白町)が、抗がん剤の混合調製ロボットを導入し、本格運用を始めた。薬剤師が手作業で行っていた調製をロボットに任せ、抗がん剤が健康に与える悪影響から薬剤師を守る。作業負担を軽減し、患者の服薬指導を充実させる。山陰両県の医療機関では先駆的な試みという。

 同病院によると、抗がん剤はがん細胞だけではなく、健康な細胞の成長・増殖にも影響を与える恐れがある化学物質を含む。このため、手作業で調製する場合、吸入や皮膚への付着などを防ぐ必要がある。

 欧米など海外では、作業に当たった薬剤師が不妊やがんになった事例の報告がある。対策として、数十年前から調製ロボットが導入されているが、日本では普及していない。

 同病院には17人の薬剤師がおり、入院・通院患者向けの調剤業務や抗がん剤治療計画の管理、服薬指導などを担当している。抗がん剤の調製は従来、仕切りのある狭い空間の中に手だけを入れて行えるなど、安全対策を施した専用室で実施。健康への影響は確認されていないが、ミス防止のため3~4人を配置する必要があり連日、半日がかりの作業になるなど、作業負担は大きい。

 対策として導入したロボットは国産の「ケモロ」。処方内容をバーコードで確認し、双腕で注射器や容器を操って薬液の注入や溶解を正確に行う。導入費は5千万円。同機の導入は中四国地方で初めて。導入により、調製に当たる薬剤師を1人減らせるという。

 松江市立病院は3月にがんセンターを開設。力を入れているがん治療を、さらに充実させる取り組みの一環として導入した。佐伯由美子薬剤師は「安全性が高まり、仕事の効率化にもつながる。患者指導などにさらに集中したい」と話した。

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新たな人工心臓治療に成功 耳からケーブル、大阪大

2017年11月08日 03時20分04秒 | 医療情報

新たな人工心臓治療に成功 耳からケーブル、大阪大

 2017年10月31日 (火)配信共同通信社
 
 耳の後ろから電気ケーブルを出すタイプの「補助人工心臓」を埋め込む治療に国内で初めて成功したと、大阪大の澤芳樹(さわ・よしき)教授(心臓血管外科)のチームが30日、発表した。手術は5月、医学的理由から心臓移植を受けられない末期心不全の男性患者(60)に実施され、男性は30日退院した。

 国内で承認されている腹部からケーブルを出す手法と比べ、感染症のリスクが低く、風呂やプールにも入りやすいため生活の質の向上が期待できる。

 男性は記者会見に同席し「半年ぶりに入浴できるなど回復し、自分のことは自分でできるのがうれしい。家族にも見てほしい」と涙を流して喜びを語った。

 チームによると、この補助人工心臓は小型の血流ポンプを心臓に装着。耳の後ろから出したケーブルを通じて体外の装置から電気を送り、ポンプを動かすなどして心臓の働きを助ける。

 男性は3月に症状が悪化。今回の補助人工心臓は海外では既に使われているが、国内では未承認のため、男性は、保険診療と併せて使える国の「患者申し出療養制度」を利用した。

 澤教授は「できるだけ多くの人に治療に使えるよう、仕組みづくりをしていきたい」と話した。

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