先月の岩手県住田町ツアーでは、赤金鉱山跡に立ち寄ったあと、トンネルを越えて、山の反対側の栗木鉄鉱山も探してみました。鉱山跡地には説明の看板はありましたが、少し場所的に違うところにあり、あれ?ここだっけ?という感じでした。ここはかつて人首(しとかべ)鉱山とか陀の鼻(だのはな)鉱山とも呼ばれ、一部山の反対側の赤金鉱山と同じ鉱床だったようでした。
ここで知られているのは、鉱山よりも本来山元に付随する製錬所。栗木鉱山では、製錬所が元治元年(1864)に旧世田米村(現住田町)の子飼沢に、その後栗木沢へと移され、所有権は転々とするが、明治40年に日本製鉄㈱の所有となり、大正初期には大いに盛り上がり、一時は民営の製鉄所で国内3位の生産量があったというのです。
岩手県では釜石製鉄所が有名ですが、こんな山の中にもあったのかという感じで、現地には水路や高炉、石垣の一部が遺構として残っているとの話でした。実際に見てみると、道路から降りるには少し厳しい感じで、立ち入ることはできませんでしたが、こんな狭い場所で、よくもまあやったものだなという感じでした。今回はとりあえず現地を見てみるということで、サラッと済ませました。
のちのち時々
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます