8時、起床。
トースト、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
昼から大学へ。10連休だったので、5月になって研究室に来るのは今日が初めて。
卓上カレンダーをめくる。いまさらながら、さあ5月ですよ。
3限は院生の研究指導。
それを終えてから昼食。こんびにおにぎり2個。湯呑は清水直子さんの「イエティ」シリーズ。
5限は演習「現代人と社交」。
授業を終えて研究室に帰ってくる。少しして卒業生のメグミさん(論系ゼミ5期生)が仕事終わりにやってきた。彼女は新宿区役所で働いているのだ。
最近1カ月に彼女に起こった物語を聞く。泥沼から飛び立って大空を舞う白鳥が、空の広さに戸惑っている(笑)・・・そんな物語だったな。
だいぶ話し込んで、腹ペコである。「五郎八」に食事に行く。
「どうぞ食べたいものを注文してください」と私が言うと、メグミさんは少々困った顔をする。相手が提案して、その提案に乗るというのが彼女の基本的なスタイルなのである。でも、いつもいつもそれではだめですよと元ゼミ担当教員の私は指導する。「では、2品、あなたの食べたいものを注文して下さい」と私が言うと、彼女は「卵焼き」と「カツ煮」を注文した。私は「枝豆」「田楽」「薩摩揚げ」と軽めのものを3品注文した。
彼女は前髪を垂らしている。「ちょっと前髪を上げてもらえる?」と私が言うと、「それはだめです!」といつになくきっぱりとした口調で彼女は言った。中学生の頃から人前で前髪を上げたことはないというのだ。「髪は女の命」といわれるが、「前髪=彼女のアイデンティティ」のようである。
5品を食べ終えて、もう1品何か注文しましょうということなり、相談の結果、「天ぷら盛り合わせ」にした。
食後のお茶は「カフェゴト―」で。入店したのが9時20分で、ラストオーダーの時間(9時25分)ぎりぎりだった。われわれが本日最後の客である。
お腹いっぱいだったので(最後の天ぷら盛り合わせのせいだ)、ケーキは注文せず、二人ともアイスココアにした(例によって私の注文に彼女が「私も」と乗っかったのだ)。アイスココアはスイーツな飲み物だ。
店員さんに写真を撮っていただく。上半分の空間が広いように思えるが、「cafe GOTO」の看板を入れたかったのだろう。
彼女がちょっと座る位置を後方に移動したのは小顔に写りたかったのだろう。
人の行為の意味を理解しようとするのは社会学者の習い性である。
「カフェゴト―」の支払いは彼女がしてくれた。基本的に卒業生との社交では支払いは私がすることにしているが、ときに自分にも支払わせてほしいという(積極的な)申し出があったときは、お茶代を出してもらうことにしている。
次に彼女と会うのは夏か秋になるだろうが、白鳥の物語がどのような展開をしているか、楽しみである。