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フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月13日(土) 晴れ

2014-09-14 10:54:49 | Weblog

7時、起床。

朝食はとらず、11時半開店の「phono kafe」に行って、早めの昼食をとる。

ご飯セットで、惣菜は、ごぼうのフリット、ネギポテトの油揚げ包み、茄子と甘唐辛子の揚げ漬し。

食後に一口ケーキとハニーブッシュ。

店を出てから、振り返って店の写真を撮ろうとしたら、大原さんがガラス戸の向こうでピースサインをしていた。いい笑顔だ。

朝方は雲が多かったが、しだいに青空が広がってきて、気温も上昇してきた。

夏と秋が交錯する鎌倉の由比ヶ浜に今年の夏を見送りいこうと決める。本当は平日がいいのだが(週末の鎌倉は混むので)、来週は天気が崩れそうなのでこの三連休中しかあるまい。

蒲田―(京浜東北線)→横浜―(横須賀線)→鎌倉。45分ほどで着く。思った通り、鎌倉の駅前は混んでいる(電車の中から混んでいた)。けれど多くの人たちは小町通りを歩いて、八幡宮の方へ向かう。

私は若宮大路を南に下って、由比ヶ浜を目ざす。

海の家は取り壊されて、一つも残っていない。最後の片づけの段階だ。

海に注ぐ滑川を挟んで、右側が由比ヶ浜海岸、左側が材木座海岸。混んでいるのは由比ヶ浜海岸の方。でも、泳いでいる人はほとんどいない。みんな砂浜で遊んでいる。去りゆく夏を惜しんでいるのだ。

材木座海岸へ行く。夏を見送るにはこちらの方が静かでいい。

海開きの時には安全を祈願して砂浜で神事を執り行うが、海水浴シーズンの終わりにも何かしらの神事をするのだろう。

陽射しは強いが、雲は秋の雲である。

 家族連れ、カップル、サーファーが浜辺の人たちの3大パターンである。

もちろん一人で歩いている人たちもいるから、4大パターンというべきか。

1人で自転車に乗っている人もいるが、これはパターンとはいえない。

誰もいない海の写真でも、少なくとも、その写真を撮っている人はいるわけだ。

ナスカの地上絵のようである。

海の側から見るのね。小さな子どもの描く絵だ。

ハートの形に掘ったのだろうか。夏の恋は色あせるのが早いというが。

  置き去りにされた波乗りヨット・・・ではありません。持ち主がちょっとその場を離れた瞬間に撮ったもの。

夏の雲とも秋の雲ともいえないひとひらの雲が浜辺の上に浮かんでいた。

 男女と女。

女と女。

男。

女。

たくさん。

トンビが一羽。

再び由比ヶ浜海岸の方へ。

浜辺にはまだ夏を惜しむ人でいっぱいだ。

でも、そろそろ帰り支度。

九月の言葉   堀口大学

九月、明るい夏のおわり。九月、しとやかな秋のはじめ。
九月、楽しい休暇のはて。九月、新しい学期のはじめ。
九月、季節の移り変わり。九月、移り変わりの季節。
九月、閉ざされた別荘の窓。九月、色あせた海水着の縞目。
九月、遊びすごした天使。九月、あなうらを焼かない砂浜。
九月、もう一度ふりかえる地平線――今日は舟さえ出ていない。
九月、はしりの秋風。九月、満ち足りた頼りなさ。
九月、のびすぎた芝生。九月、うごかないぶらんこ。
九月、潮風の膚じとり。九月、都心へのノスタルジイ。
九月、避暑地の友情のおわり。九月、また一つ思い出の数。
九月、九月、九月、日焼けの手足の後始末……。

海の家の解体工事も間もなく終わり、何もない砂浜だけが残るだろう。

さようなら、今年の夏。

駅へ戻る途中、若宮大路から江ノ電の踏切を渡って由比ヶ浜通りへ。

「こ寿々」に寄って、わらび餅で一服。

午後4時を回ったあたりの鎌倉駅。お土産に鳩サブレ―を買っていく。

日没前に帰宅。

夕食はビフテキだった。

大学の夏休みはもう少し続くが、来週は3年ゼミ合宿、再来週は4年ゼミ合宿が予定されており、夏休みモードから秋学期モードに一足先に切り替わる。とはいっても、春学期同様、秋学期も授業は週2だから(木曜日の大学院ゼミと金曜日の学部ゼミ)、半分「秋休み」みたいなものですが。