フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月2日(火) 晴れのち曇り

2010-02-03 09:21:12 | Weblog

  7時半、起床。昨夜は東京では2年ぶりの積雪だったが、途中からみぞれになり、朝にはほとんで溶けていた。ハムトーストと紅茶の朝食。
  3限が試験なので、いつもより30分ほど早めに家を出る。駅で昼食用にマイセンのヒレカツサンドを購入。ここのヒレカツサンドは小振りだが甘口のソースが美味しいのだ。大学に着いて、問題用紙の印刷をすませてから、研究室でヒレカツサンドと珈琲の昼食。
  「現代人間論系総合講座2」の試験は3問の中から1問を選択する形式。前回の授業で私を含めて4人の教員がまとめの話をしたが、そのときコーディネーターである私は「各教員が問題を出すけれども、出さない教員もいるから、4人の話の中の1つではなく、最低2つはしっかりと復習をしておくように。そうすれば空振りすることはことはない」と言っておいた。しかし試験が終ってから教室に残っていた学生に話を聞いたところでは、大久保先生は必ず出題するものと踏んで準備をしていた学生が多かったらしい(実は私は今回出題しなかったのだ)。あてがはずれたわけだ。だから「最低2つはしっかり復習しておくように」と言ったのに・・・。でも、私の講義内容は他の先生の出した問題への回答に一部使えるものがあったと思うので、準備はまったくの無駄ではなかったと思う。春期の「現代人間論系総合講座1」の方は各教員の講義テーマが独立性の高いものだったので、そういう使い回しみたいなことはできなかったはずだ。その意味では、「総合講座2」は「福祉」という一貫したテーマがあったので、全体としてのまとまりはよかったのではないかと思う。今回の講座を通じて福祉社会というテーマに関心をもってくれる学生が一人でも増えてくれると嬉しい。答案を回収してから、本日の深夜に再放送する『NHKスペシャル 無縁社会』を観るといいよという話をする。
  答案を抱えて研究室に戻ると、ドアの前で放送大学の坂井素思先生が待っておられた。放送大学叢書の件でお越しいただいたのだ。お会いするのは10数年ぶりだが、坂井先生も私もブログをやっていて、お互いのブログをいつも読んでいるので、始終会っているような感覚がある(坂井先生のブログはこちら)。放送大学叢書の件は30分ほどで話がまとまり(お引き受けすることにした)、場所を「穴倉のようで落ち着く」(坂井先生談)私の研究室から「カフェ・ゴトー」のカウンターに移して、坂井先生はベイクドチーズケーキと珈琲、私はアプリコットのタルトと紅茶を注文し、5限の授業が始まる4時半ギリギリまで、歓談した。今日は店内が混んでいてテーブル席が空いておらず、それでカウンター席に座ったのだが、差し向かいで座るより、カウンターに並んで座った方がくつろいで話ができるということに気づいた。私はアルコールをたしなまないので、バーのカウンターに座るという機会がないのだが、こんな感じなのかもしれないと思った。


放送大学叢書

  5限の「質的調査法特論」はレポートの提出とそのサマリーの口頭報告。学生は8名なので、一人あたりの時間は10分足らずだが、日本社会学会大会の報告時間は15分だから、大学院生たるもの、簡潔に話をするという訓練は必要だ。手元にレポートがあるからと油断してはいけない。長い話を手短にまとめるというのはそれなりの才能と技術が必要なのだ。