フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月27日(木) 曇り、時々小雨

2006-04-28 09:14:16 | Weblog
  JR東京駅から地下鉄東西線に乗り換える途中の飲食店街で昼食をとる。鮪のカツ定食。鮪のフライは子どもの頃によく食べた家庭料理の一つであるが、最近ではあまり見かけない。鰺のフライがまだまだ定食屋では定番メニューの地位を保っているのとは対照的である。懐かしさに惹かれて注文してはみたものの、期待していたほど美味しいものではなかった。生臭いのである。記憶の中の鮪のフライは全然生臭くはないのであるが・・・・。形も違う。子どもの頃に家で食べた鮪のフライは拍子木の形をしていたが、今日食べたのは鉄火丼で使うような薄くスライスした形をしていた。したがって歯ごたえに乏しい。店内には鮪のカツ定食を注文していた客が他にも数人いたが(みな中年の男性だ)、私と同じ感想を持ったのではなかろうか。
  本部キャンパスにある教員組合事務所に寄ったついでに古本屋を数軒のぞく。店外の百円均一本の棚から5冊購入。和辻哲郎『人間の学としての倫理学』(岩波全書)、宮田光男『きみたちと現代』(岩波ジュニア新書)、養老孟司『バカの壁』(新潮新書)、山崎正和『曖昧への冒険』(新潮社)、谷川俊太郎・長新太『地球へのピクニック』(教育出版センター)。小雨が落ちてきたことを店主に知らせる。「メープルブックス」のシャッターが閉まっていたので、もしかして店仕舞いしてしまったのかと思ったが、本日臨時休業の貼り紙が出ていた。新参の古本屋のことは何かと気になるものである。
  4限(二文の卒論指導)、5限・6限(一文の卒論演習)、7限(社会人間系基礎演習)と授業が続く。合間に五郎八で夕食(天せいろ)。時間がなくて最後の蕎麦湯が飲めなかったのが心残り。10時半、帰宅。玄関脇の屋根付きのガレージスペースに「なつ」と「あき」用の新しい寝床(タオルや布きれを敷いたダンボール箱)を設けてやったのだが、二匹ともちゃんとそこに入っていた。私の顔を見て、「なつ」が箱から出てくる。人なつっこいから「なつ」なのかもしれない。風呂を浴び、録画しておいたTVドラマ『医龍』の2回目を観る。チーム・ドラゴンの3人目は麻酔医(阿部サダヲ)かと思っていたが、内科医(佐々木藏之輔)だったか。意外に落ちるのが早かったな。『医龍』の原作はコミックだが、そのコミックの原案はあの『ぼくが医者をやめた理由』の永井明である。彼が死んでもうすぐ2年になる。