フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月23日(日) 曇り、時々小雨

2006-04-23 23:57:39 | Weblog
  自宅のベランダの下のダンボール箱の中で、野良猫(「なつ」と「あき」の母猫。名前はない)が仔猫を産んだ。私はまだ見ていないが、母が確認したところでは仔猫の数は4匹とのことである。実は、昨日、野良猫がウチで仔猫を産まないように、普段は「なつ」と「あき」が寝床にしているベランダの下のダンボール箱を母が撤去しようとしていたので、どうせ別の場所で産んでも仔猫を引き連れてウチにやってくるに決まっているから(「なつ」と「あき」のときがそうだった)、そんなことをしても結果は同じだからと、ダンボール箱を元の場所に戻させたのだが、そうしたら、どんぴしゃりのタイミングで、その日の夜(つまり昨夜)、母猫が「なつ」と「あき」を追い出して、そこで仔猫を産んだのである。母も妻も、息子までもが、この事態を招いた責任は私にあると口を揃えて言う。私自身もそうかもしれないと思う。しかし、繰り返すが、別の場所で産んでも結果は同じことなのである。今後の方針としては、第一に、母猫は次のさかりのシーズンに入る前に捕まえて避妊手術を施す。第二に、仔猫たちは1ヵ月くらいしたあたりで、しかるべき機関を通して飼い主を捜してもらうか、メスの仔猫に避妊手術を施した上で半飼い猫としてウチで面倒をみる。第三に、「なつ」と「あき」と母猫と4匹の仔猫以外の猫には餌を与えない。この方針を実行すれば、我が家が猫屋敷になることは回避することができる。さて、さしあたりすることは、4匹の仔猫たちに名前を付けてやることである。「小春」「小夏」「千秋」「小雪」にしようかしら。だが、その前に、4匹の仔猫の性別を確認しなければならない。
  夜、一家で夕食を食べに出る。母も一緒である(娘は明々後日から始まる春公演の準備で今日も帰宅は遅い)。父の体調が芳しくなくなって以来、絶えて久しくなかったことである。最初に行った蒲田銀座通り奥の鰻屋「寿々喜」は臨時休業の札が出ていたので、東急プラザ6階の「植むら」に行く(ここでも鰻重は品切れと表示されていた。何かの理由で鰻の供給が滞っているのだろうか)。母は幕の内善、妻と息子はわっぱ飯と刺身・天ぷらのセット、私は天重とざる蕎麦のセット(デザートに白玉ぜんざい)を注文。食事を終えて帰宅すると、寝床を奪われた「なつ」と「あき」が玄関のあたりでうろうろしていた。彼らのために新しい寝床を用意してやらねばなるまい。温かくなったとはいえ、小雨の降る夜に野宿は気の毒だ。「なつ」を抱き上げると(私にしかできない技だ)ゴロゴロいいながら腕の中で丸くなる。妻と息子はそれを見て嫉妬するのである。