朝食(豚肉の味噌焼き、わかめスープ、御飯)の後、昨日のフィールドノートを書く。就寝前に書くことを原則としているが、疲れているときは文章にハリがなくなるので(お肌と同じ)、無理をせず、翌朝回しにする。一日の終わりにその日のことを書くときと比べて、一日の初めに前日のことを書くときの方が、対象との距離感があるためか、感情が背後に退きクールな(抑制の利いた)文体になるような気がする(当人にしかわからないレベルかもしれないが)。たとえば村上春樹は早起きで小説を書くのは午前中の仕事と決めているようだが、もし彼が夜中に仕事をするタイプの作家であったら、作品はいまとずいぶんと違ったものになっていたであろう。大学院の演習で配布する資料をプリントアウトしてから大学へ。
3限の社会学演習ⅡBでは「本を読む」ことの作法についてレクチャー。私の目から見ると、多くの学生は本の読み方が浅い。どんなことが書いてありましたかと尋ねても本の内容を的確に要約することができないし、読んでいて疑問に感じる点はありませんでしたかと尋ねても著者の議論の弱点を鋭く指摘するといったことはまずできない。もしやと思って10人ばかりにテキストを見せてもらったが、案の定、書き込みをしたり付箋を貼ったりしながら読んだ形跡のあるものは一つもなかった。図書館から借りている本ではないのだ。身銭を切って購入した本なのだ。それも小説とか詩集とかではなく、社会学の文献である。社会学的思考を鍛えるための道具である。本は消耗品と心得て、消費し尽くすことである。もし後からまたその本を読みたくなって、昔書き込んだ傍線やメモが気になるときは、同じ本をもう1冊買えばよい。そんなもったいないこと、と思うなかれ。読み返すに値する本などそうめったにあるものではないのだから、そういう本に出会ったことを感謝しつつ、もう1冊買えばよいのだ。
4限は大学院の演習。参加者が一人増えた(社会科学部の大学院のM1のY君)。慶応の院生のIさんが今日は欠席だったので、私を含めて参加者全員(8名)男性である。私の担当科目の中で唯一の男性優勢の授業である。ハードボイルドな展開が期待できるかもしれない?! 5限は休憩時間。昼食を取り損ねていたので、メルシーに行ってチャーシュー麺を食べる。6限の「社会と文化」は定刻より5分早く教室に入ってしまった(研究室の時計が進んでいたのである)。当然、まだ学生たちはそろっていない。かといって研究室に戻るほどの時間ではないので、来ている学生たちに前回の授業のノートを見せてもらって時間を潰す。なんだかスカスカのノートが多い。私が板書したことしかノートに書いていないせいだろう。これはノートとしては原始的レベルである。板書したこと=重要なこと、ではない。少なくとも、板書したことだけが重要なことではない。板書の時間を惜しんで喋っていることの中に重要なことが含まれている場合も多いのだ。その辺の嗅覚を鍛えてほしいと思う。
9時、帰宅。風呂を浴びてから、明太子でお茶漬け。昼食が遅かったので今日の夕食はこれで済ます。デザートにハーゲンダッツのアイスクリーム(チーズケーキ)。でも、一番好きなのはラムレーズン。
3限の社会学演習ⅡBでは「本を読む」ことの作法についてレクチャー。私の目から見ると、多くの学生は本の読み方が浅い。どんなことが書いてありましたかと尋ねても本の内容を的確に要約することができないし、読んでいて疑問に感じる点はありませんでしたかと尋ねても著者の議論の弱点を鋭く指摘するといったことはまずできない。もしやと思って10人ばかりにテキストを見せてもらったが、案の定、書き込みをしたり付箋を貼ったりしながら読んだ形跡のあるものは一つもなかった。図書館から借りている本ではないのだ。身銭を切って購入した本なのだ。それも小説とか詩集とかではなく、社会学の文献である。社会学的思考を鍛えるための道具である。本は消耗品と心得て、消費し尽くすことである。もし後からまたその本を読みたくなって、昔書き込んだ傍線やメモが気になるときは、同じ本をもう1冊買えばよい。そんなもったいないこと、と思うなかれ。読み返すに値する本などそうめったにあるものではないのだから、そういう本に出会ったことを感謝しつつ、もう1冊買えばよいのだ。
4限は大学院の演習。参加者が一人増えた(社会科学部の大学院のM1のY君)。慶応の院生のIさんが今日は欠席だったので、私を含めて参加者全員(8名)男性である。私の担当科目の中で唯一の男性優勢の授業である。ハードボイルドな展開が期待できるかもしれない?! 5限は休憩時間。昼食を取り損ねていたので、メルシーに行ってチャーシュー麺を食べる。6限の「社会と文化」は定刻より5分早く教室に入ってしまった(研究室の時計が進んでいたのである)。当然、まだ学生たちはそろっていない。かといって研究室に戻るほどの時間ではないので、来ている学生たちに前回の授業のノートを見せてもらって時間を潰す。なんだかスカスカのノートが多い。私が板書したことしかノートに書いていないせいだろう。これはノートとしては原始的レベルである。板書したこと=重要なこと、ではない。少なくとも、板書したことだけが重要なことではない。板書の時間を惜しんで喋っていることの中に重要なことが含まれている場合も多いのだ。その辺の嗅覚を鍛えてほしいと思う。
9時、帰宅。風呂を浴びてから、明太子でお茶漬け。昼食が遅かったので今日の夕食はこれで済ます。デザートにハーゲンダッツのアイスクリーム(チーズケーキ)。でも、一番好きなのはラムレーズン。