フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月1日(土) 晴れ

2006-04-01 14:43:36 | Weblog
  本日、新装開店である。「フィールドノート」を大学のサーバーから移そうと思ったのは、直接にはワセダネットのシステムの変更のため3月3日から10日まで一週間も(!)教員用WWWの更新が停止したことがきっかけだが、2002年11月1日から始めた「フィールドノート」のバックナンバーが相当の分量になり、過去の記事の検索が面倒になってきたことが一番の理由である。それと、私はたまに「フィールドノート」で大学批判めいたことも書いているので(それ自体は早稲田大学の風通しの良さの証で、健全なことだと私は思っている。学長や理事長が恐怖政治を敷いていて教職員が文句の一つも言えない大学というものもあるのだ)、軒先を借りながら家主に苦情を言うのは一宿一飯の仁義にもとるかもしれないという思いもあった。
  「フィールドノート」を始めた頃はブログはいまほど普及していなかった。投稿一件あたりの文字数に制限があったり、強制的に表示される広告も露骨に目障りで、とても使う気にはなれなかった。しかし、ここ数年のブログの普及のスピードには目を見はるものがあり、使い勝手もデザインも格段に向上してきた。新学期を迎えるいまが移行のタイミングとしてはちょうどよいと思った。
  まず、研究ノート「清水幾太郎と彼らの時代」を3月6日からココログ(Niftyが運営する老舗で最大手のブログ)で始めてみて、ブログの感触を学んだ。で、最初は、「フィールドノート」も同じくココログで開設しようと考えていたのが、ココログが3月9日に実施した負荷軽減のためのメンテナンスが引き起こした障害騒ぎを見て、リスクは分散すべしという現代社会のセオリーに従って、別の会社のブログにすることにし、検討の結果、このgooブログ(NTTの系列会社が運営)を使うことに決めた。テンプレートのデザインは「家具>素材(フィルト)」というのを選択した。落ち着いたデザインも気に入ったのだが、「フェルト」が「フィールド」に似ている(無理矢理!)ということもあった。「ノートブック」というテンプレートもあったのだが、これはまったく趣味に合わなかった。
  ブログには一件一件にタイトルを付けるのが約束のようだが、私はこれまで通り「○月○日」という日付をタイトルにする。投稿日時は自動的に明記されるようだが、投稿日時と内容の日時は一致しないこともある(翌朝に前日の記事を書く場合)。それになりより、日々の記録に特定の色づけというか、テーマ設定をすることを強制されたくないという思いがある。特定のテーマで書いた日はタイトルは付けやすいであろうが、だらだらと身辺雑記風な記述の日にタイトルを付けさせられるのは苦痛である。よくみんな素直にお仕着せのフォーマットに従ってタイトルなんか付けてるよな、と私は半ば感心し半ば呆れている。

 *これまでの「フィールドノート」は中高年の読者のために文字のフォントを大きくしてきましたが、今後は、文字が小さくて読みにくい方は、画面上のタスクバーの「表示」→「文字サイズ」で「大」または「最大」をクリックして読んで下さい。また、先月までの「フィールドノート」は当面大学のサーバーに置いたままにしておきますので、それを参照されたい方は、ブックマークの「フィールドノート(2006年3月以前)」をクリックして下さい。