ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

軍事音痴

2024-06-21 09:15:51 | 社会・政治・一般

戦後の日本人の最大の欠点は、世の中の動きを経済中心で観てしまうことだ。

私が事務所でたまに聴くラジオでのことだ。

タレントの大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30)
6月17日の放送では大竹が、経済アナリストの森永卓郎氏と共に、在日米軍再編に伴う在沖縄米海兵隊の米領グアム移転に関する東京新聞の記事を取り上げた。
移転は今年12月から行われ、28年までに海兵隊約4千人をグアムに移すほか、ハワイや米本土などに約5千人を移動させることが見込まれている。

森永卓郎氏 今アメリカが何をやろうとしているかというと…グアムに海兵隊を移転させるというのは、今まで日本列島がアメリカを守るための防衛ラインだったのを下げるということです

大竹まこと グアムに。なるほど

森永氏 「あとは日本で勝手にやってね」ということなんですね。だから自衛隊を増強しなければならないんですけれども、でも、グアムに引くのならば辺野古いるの?っていう話だと私は思うんです

大竹 そうですね、辺野古が何十年後にできるのかはわからないですけど…

森永氏 防衛ラインを下げるなら下げても良いけど、その代わりに辺野古を辞めようよと言った方が良い気がしますけどね


あぁ~馬鹿丸出し。私は経済評論家としての森永卓郎にはさほど悪い印象はない。しかし、この人の豊富な知識とバランスある見識も、こと軍事が絡むとただのボンクラである。まぁ一番悪いのは、ろくに調べもせず、ただ反米反日反自民感情に引きづられていい加減な記事を書いた東京新聞なのは分かっています。

まずアメリカの在沖縄海兵隊のグアムへの移転は2006年に決定されたものです。この時点では、まだアメリカとシナの間では深刻な対立は生じていません。これは冷戦時代の終了に伴い、在外アメリカ軍基地の再構築計画の一環として決められたことです。つまり日本列島をアメリカの最前線基地とする戦略に全く変更はありません。ただ戦術的配置を変えただけなのです。

経済視点しかもっていない森永氏の軍事音痴ぶりが露呈した訳ですが、それを誘因したのは東京新聞です。この新聞社が相当に政治的に偏向していることは既に常識だと思うのですが、知識のつまみ食いが得意な言論人は、あまり重視していません。

今、本当に考えるべきは、日本の自衛隊がアメリカ軍の尖兵として活用される可能性が格段に増えたことです。これは国連のPKO活動に自衛隊が参加する時、アメリカのPMC(民間軍事会社)が協力していることからも明らかです。

日本憲法はあくまで国内向けの綺麗ごとに過ぎず、国際的な枠組みには囚われない実績作りが既に実施されているのです。私が理解しがたい以上に冷たい視線を国内の平和愛好市民たちに向けざる得ないのは、これらの日本が戦争に直接関与する可能性が高まっていることに無関心だからです。

しょせん彼らは脳内お花畑で平和の舞いに浮かれているだけで、本当に平和を守ることには無関心、無知、無恥であるだけ。人類の歴史は戦いの連続であり、人を理解するとは戦いを好む人間性を理解することであるはず。

私の知る限り、情愛の深い人ほどそれが傷ついた時に好戦的になり勝ち。戦いを挑んでくる相手を躊躇わせるのは平和憲法ではなく、やり返せる武力であることぐらい分かって欲しいものです。いくら経済面で友好的でも、戦争は容易に起こることぐらい近代史を学べば分かるはずなんですけどね。

 

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プレデター

2024-06-20 14:16:55 | 映画

1980年代後半、私は病院と自宅を往復するだけの人生を送っていた。

たまに入院もしていたが、家で巣篭りというか引きこもっていることが多かった。時間はいくらでもあったが、体力がなかった。それなりに衰弱もしていたが、なによりも免疫力が低く、人込みなんて怖くていけなかった。なにせ電車に乗っていて同じ車両に咳をする人がいれば、その日の夕方には感染して発熱して寝込んでいたほどだ。

サッカー部の部員と間違えられるほど太かった大腿筋は痩せ細り、上半身は骨と皮。別にマッチョ願望はなかったが、長年の闘病生活で病み衰えた身体は私の劣等感そのものだった。だからこそだと思うのだけど、この頃はけっこうマッチョな俳優が主演する映画を良く観ていた。

ただ風邪などの感染症が怖かったので、映画館には行かず、もっぱらレンタルビデオ屋で借りて自宅のTVで観ていた。必然的に観る映画は偏ってしまう。シルベスター・スタローンの「ロッキー」が定番だが、アーノルド・シュワルツェネッガーの「コマンドー」や表題の「プレデター」も何度も借りて観たものだ。

言っちゃ悪いが、シュワルツェネッガーは演技力の幅が狭い。そのせいか割と無口な作品が多く、その中でも最も成功例ではないかと思うのが「プレデター」だ。演技力の幅が狭いと書いたが、反面その鍛え上げた肉体を利しての表現力は凄い。何気ない動作に筋肉が色を添えてくる。

鋭い眼光よりも、切れのよい筋肉の脈動が下手な演技を超越してしまう。この特異な表現力はシュワルツェネッガーの武器としか言いようがない。後年彼は努力して演技力を上げようとするが、正直上手くいったとは思えない。むしろその逞しい肉体、鍛え上げた筋肉のほうが遥かに有言であったと思う。

筋肉信仰なんてないに等しかった私だが、自らの病み衰えた肉体を痛感していただけに彼の筋肉の凄さには憧れを禁じ得ませんでした。事実上シリーズ化された「プレデター」ですが、シュワルツェネッガーの出演はこれ一作。でも、これがプレデター・シリーズの最高峰だと私は考えています。

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会議室にクマはいない

2024-06-19 09:15:31 | 社会・政治・一般

昨今、日本中で多発する熊による被害を拡大したいのが日本政府だ。

ヒグマはもちろん、一回り小型のツキノワグマでさえ拳銃や散弾銃では倒せない。必然的にクマを狩る場合に使用するのはライフル銃かハーフライフル銃となる。

ところが今年になり、ライフル銃及びハーフライフル銃に対する規制が強化された。現状、これらの銃器を保有するのは、長年クマの駆除に貢献してきた猟友会のハンターたちである。そして、猟友会のメンバーは高齢化により年々減少しているのは時折報道されている。

具体的には、現在は狩猟免許の取得後すぐに所持することができるハーフライフル銃について、許可の基準をライフル銃と同じ、『猟銃を10年以上継続して所持している人』などに限定するとしています。

ただでさえ銃規制は厳しくなり、特に威力のあるライフル銃などは規制強化され保有することさえ難しくなっている。競技などで使われる散弾銃などは比較的容易に保有が許可されるが、クレー射撃や野鳥撃ちには使えてもクマには通用しない。

クマの被害が拡大しているにもかかわらず、平然とその被害を食い止める唯一の手段である猟銃による駆除を、意図的に減らそうとする政府(まぁ警察ですね)には呆れてものが言えない。ちなみに警官が使用する拳銃なんて、クマにとっては豆鉄砲程度だ。

比較的所有者の多い散弾銃でも、クマは嫌がる程度で死にはしない。一部の自治体でやっている罠で捕獲したクマに辛いスプレーで痛めつけるのなんてもって数か月。空腹になれば再び人里に降りてくる。

さすがにヒグマの被害が馬鹿に出来ない北海道限定で、10年以上の猟銃保有条件が緩和されたが、本州のツキノワグマは怖くないと思っているのか、規制緩和は許されなかった。

一応、参考までに書いておくと自衛隊では連射が可能な小銃を保有しているが、書類の申請や上官の許可など多層的な制限があり、クマの被害に即応できる体制にない。その上、対クマ狙撃の訓練もないので、一般的なハンターに遠く及ばない。いや狙撃の実力は高いが、山や森林のなかでクマと対峙するような訓練はやっていない。いわば素人ハンターである。

ただでさえヴェテランのハンターが高齢化により引退し、後継の若いハンターが育っていない現状である。それに輪をかけてハーフライフルの所有制限を掛けようとするあたり、日本の警察が国民の安全よりも、武器が自分たちに向けられる恐怖を軽減しようと規制強化したい本音が透けてみえるのが興味深い。

幸いにして、国民の安全よりも自分が如何に権力の座に長くしがみ付けるかに関心が高い岸田内閣なので、警察もハーフライフル規制がやりやすいのだろう。日本政府というか警察のエリート官僚様たちが、クマに脅かされる可能性はないので、このようなハーフライフル規制強化が平然と出来るのでしょう。

まぁ、クマが霞が関の官庁街に出没することはないので実感がないのは分かりますけど、想像力ってないのかな。たった一人でいいから、高級官僚様あるいはその家族がクマに襲われて初めて真剣に対策を考えるのでしょうね。

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戦場を駆ける車

2024-06-18 13:47:33 | 社会・政治・一般

車に関心がない人でもジープの愛称で知られる小型車は知っていると思う。

第二次世界大戦中に開発されて戦場に投入された小型自動車である。小柄な車体だが走破性能は高く、壊れにくく、修理も容易である。武装はなく、装甲もないが、その抜群の機動力で兵士たちに愛用された。重い重機関銃を運んだり、傷病兵を後方に送ったり、まさに万能の自動車であった。

戦後、ソ連も似たような車両を作ったが、ジープほどの信頼性の高いものではなかった。呆れたことに冷戦時代、アメリカに敵対していた左派ゲリラでさえもジープを愛用していたほどだ。

その後アメリカ軍はジープの後継として大型の自動車を採用した。横幅が広く、車高が高い独特のスタイルで、愛称はハンビィーである。やはり固定の武器はなく、装甲も薄いがジープよりも大型であるため兵士の移動や武器、食料などの運搬には無類の強みを発揮した。

そのハンビィを手本にトヨタ自動車が作ったのが、高機動車である。日本版ハンビィということでジャンピーなんて呼ばれたこともある。しかし、外見こそ似ているが、中身はだいぶ違う。仏作って魂入れずとでもいうのだろう。

アメリカのハンビィは、フロントグリルが鋼板製なのだが、高機動車はFRPである。鋼板でも重機関銃は防げないが、小銃ていどならエンジンルームを多少は守れる。当然にFRP製のフロントグリルではスカスカであり、あっという間にエンジンが傷つく。

防衛省に言わせると、実際に銃弾が飛び交う戦場での使用は想定していないので問題ないそうである。一応確認するけど、高機動車は軍用車両である。PKO活動で使われることもある。実際には、道路が未整備の不整形地を高速で走ると、飛散する小石などでフロントグリルが破損してエンジンルームにダメージを与えることが分かっている。

実際に戦場で使用することを前提に設計されたハンビィと、ただ形を真似しただけの高機動車ではかくも違う。正直言うと、日本国産の軍用品には、戦場で使用することを考慮していないものがかなり散見される。その設計思想に戦場での使用が想定されていないからだと思う。

もっとも原価削減を至上の命題とするトヨタからすれば、どうせ戦場で使わないのだから安ければ良しなのかもしれませんけどね。実際、使用のほとんどが日本国内の整備された道路での走行なのも事実ですから。

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怒れる大谷

2024-06-17 09:18:03 | スポーツ

あの野郎、出入り禁止とはふざけんな。過去映像の使用も禁止だと!高慢も過ぎるぞ。

俺たちマスコミ様が報道してやったからこそ人気者になれたという恩を仇で返すとはなんたることだ。

お前らスポーツ選手なんて報道してやらなかったら、ただの運動馬鹿だろう。我々マスコミ様が報道してやっているからこそ知名度は上がり、報酬も上がり、人気も上がるってもんだ。

なに?12億円の豪邸を勝手に公開して何が悪い。セレブの邸宅は強盗の的になるだと。それならそれで大ニュースとして報じてやるぜ。有名税だ諦めろ。

強盗に新婦が傷つけられたらどうするかだと。それこそ号外ものの大ニュースじゃねえか。喜んで報道してやるから、出入り禁止を解除しろ。過去映像も無償で使わせろ。

まったく運動馬鹿はマスコミ様の偉大さを分かってない。後になって泣いても知らねんぞ、フン!


本気でそう思っていそうで怖いな。まぁ本文は、ぶっちゃけ性格の悪いヌマンタの妄想なんですけどね。

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