ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

情報統制自主規制

2024-06-04 13:05:15 | 社会・政治・一般

5月最終週は体調が著しく悪く、風邪に加えて小学生の時以来の結膜炎にまで罹患する始末であった。

だから週末も家にこもって安静に勤め体調回復を目指していた。さすがに暇なので、寝っ転がってのネット視聴で時間を潰すことが多かった。そんな最中の5月31日に日本テレビが、原作者を死に追いやった「セクシー田中さん」事件についての調査報告書を発表した。

正直結果は分かっていた。普通ならば弁護士等を入れての第三者委員会による調査なのだが、日本テレビは社内で調査委員会を立ち上げた。子供のいじめ問題と同様に、内々で調査をしたふりをしてやり過ごそうとしていることが見え見えである。

調査内容はほぼ予測通りで論じるに値しない。要はいちいち原作者の意向に沿った変更など時間的、物理的には出来ないといった言い訳をご丁寧に書いているだけだ。

私が驚いたのは、日本テレビ以外の大手マスコミ各社の報道姿勢で、これまた呆れるほどの金太郎あめ。臭い物に蓋をするが如く、当たらず触らずの簡便な転載記事が大半であり、一部マスコミ退職者のコメントで多少色を添えた程度のものであった。

私は漫画のアニメーション化についてフジTVやテレ東京などは比較的良心的だと思っていますが、やはり過去を遡ればひどいものも少なくない。明日は我が身との想いが報道を抑え気味にしてしまうのだろうと思います。

それにしても気になるのが、原作軽視の風潮。小説だとここまでひどくないと思いますが、漫画が原作となると改編当たり前で、原作者の意向など騒音としか思っていない。漫画をネタにして自分たちが映像化しやすく変えてしまうのは朝飯前。ひどい場合、スポンサーと出演タレントが第一でシナリオ変更は当然だとの傲慢さ。

それでいて日テレなんざオリジナルの脚本でドラマを作る能力は無くなっている。このぬるま湯に安住したいが故に、今回の調査報告書で幕切れにしたいとの思いが切々と匂ってくる醜悪な文章でしたね。

以前から書いてますけど、一人の漫画家を自殺に追いやった主犯たる番組プロデューサーは未だ表に出ず、当然に謝罪もない。まぁ自分が悪いとは思っておらず、むしろ被害者ぶっていることは既に知られてしまっている。

日本のテレビが次第に衰退していくのは必然かもしれません。実際、私はほとんど視てませんから。

コメント (6)
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