ヌマンタの書斎

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チリ鉱山救出報道に思うこと

2010-11-02 12:48:00 | 社会・政治・一般
先月のチリの鉱山救出事件くらい、日本のマスコミのレベルの低さを証した事件は稀だ。

救出の人間ドラマばかり報じている。妻と愛人がどうしたこうした、とかワイドショー・レベルの下劣な報道に多大な時間を割いている有様は実に嘆かわしい。

その点、海外のメディアにはさすがと思われる報道もある。

今回の救出で、一番のポイントは何か?それは生存者の発見だと思う。広大な地下の坑道にいるかもしれない生存者を如何に発見したのか。そのことを報じた日本のマスコミを私は知らない。(10月20日の時点ですが)

発見者はチリの若干30歳のトポロジー学者。上手く日本語に末ナきないが、位相学ではいささか趣が異なるので、このままトポロジーと書く。要するに広大な地下空間において、生存者がいる地域にあたりをつけて、そこへ小さなトンネルを掘って、音を感知して生存者を発見したらしい。

その学者の言うことには、700メートル先にある目的物に向かって、ショットガンを撃って命中させるようなものだと言う。おそろしく難易度の高い作業であることは間違いない。

この発見があったからこそ、救出カプセルを通すトンネルを掘ることが出来た。このカプセルを通すトンネルの採掘もたいへんな技術だと思うが、明確な目標地点が分っていたからこそ使えた技術である。

やはり、この生存者を見つけたことこそ、今回の救出事件の最大のキー・ポイントだったと私は思う。

で、日本のマスコミ様は、いったいどこに目をつけているのだ?

日本の新聞TVばかり見ているとバカになる。つくづく、そう実感した事件でしたね。あぁ、もう少し英語の勉強しなくちゃいけないと自戒した事件でもあったのですがね。
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1 コメント

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Unknown (Patriotsファンのわし)
2010-11-04 02:28:22
この類いの出来事のアメリカでの報道の仕方はご指摘にように、いかにこの救助を成功させたのか?という自画自賛系のオンパレードです。どちらかというと日本とは逆で、飛行機が川に不時着したらそのパイロットの技術の凄さばかりを讃え(ちなみにその航空会社は評判が悪い)、橋が崩落すれば、そこに救助にかけつけた人々の英雄談、ばかり。問題の本質がぼやかされてしまいます。何故、発生したのか?という日本的鬼探しの追及はあきらかにユルく、話をすり替えるのがうまい。最近、当地では警察の不祥事が続いていたのですが、ある警官が公務中に殉職、するとまあ~よってたかってその警官をヒーローに仕立て上げ(勿論、ヒーローなんですが)、その立派な人生をこれでもか、と報道し、あげく銅像まで建ちました。結果、その前の警察の不祥事のニュースはどこかに消えております。アメリカのマスコミ制御は有名ですがそれは国、会社レベルでかなりのものです。
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