ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

Momoka JAPAN 稲谷

2024-05-13 15:28:46 | 

一人で勝手気ままに海外旅行が出来た頃が懐かしい。

私が師匠のS先生の事務所で働いていた時は、所長と交替で長期の夏休みを取ることが出来た。数年に一度は海外旅行に一人で行っていた。大概はヨーロッパであり、友人夫婦が滞在していたベルギーを別にすれば、3回ほどロンドンを訪れている。

イギリスと書かないのは、ロンドン市内を出たことがないからだ。ヒースロー空港から一直線でロンドンに赴き、まず二日間は大英博物館に閉じこもった。あとはテートギャラリーとか自然史博物館、国立美術館、そしてロンドンの街並みの散策で終わってしまった。

正直云えば、またロンドンを訪れる機会があれば、同じコースをたどる可能性は高い。特に大英博物館はまだまだ見て回りたい。ただ、困ったのは食事だった。私はグルメではないが、同じ献立を続けるのは大嫌い。名物のフィッシュアンドチップスも、キューピーのマヨネーズか醤油があれば今少し楽しめたと思うが、ホテルの電気コンロでは調理もままならない。

仕方なく定番のインド人街のカレー屋か、チャイナタウンの中華料理店へ行ったが毎日は飽きる。少しお高めのホテルで名物のローストビーフを頂いたが、銀座の鎌倉山の圧勝である。ただ街頭で買った青リンゴの酸っぱさは、日本では味わえぬ美味だったと記憶している。

ただし一回だけこれは!と思わされた料理があった。初日、空港からホテルまでの道中で知り合ったアメリカ人家族の旦那さんの紹介でいったパブで食べた豆のスープである。三種類ほどの豆とベーコンを煮込んだ優しい味わいのスープであった。これは美味しかった。

ただ、このアメリカ人、南部なまりが凄くて聴きとるのが難儀だった。私だけでなくパブの給仕人までも困惑するほどの癖の強い米語だった。奥様も同様で、辛うじて小学生と思しき子供の英語で意思が通じた。ちなみに筆談もやったが、あいつらスペル間違えて覚えているらしい。スープとパンを頼んだのだが、多分オーダーに20分以上かかったと思う。

このスープを食さなかったら、私は英国人の味覚はワンコ以下だと吐き捨てたと思う。やはり外国で美味しい地元料理に出くわすのは難しいと痛感した。

表題の漫画は、YouTubeの人気番組であるMomoka JAPANを原作にして描かれた。Momokaさんは当初は留学先のカナダやアメリカで、現地の人に日本のお菓子などを食べてもらった反応を動画にアップしていた。帰国してからは、観光などで来日した外国人を日本の飲食店に招待して、その反応を動画にアップしている。

似たような企画の番組は複数あるが、この番組が人気が高いのはMomokaさんのコミュニケーション能力の高さが一因だと思う。男性から女性、白人から黒人、ラテン系まで幅広く取材しており、単なる日本料理自慢ではなく、相手の国の特徴なども訊き出しながら楽しい会食にしているのが人気の秘訣だと思う。最近は私もよく通う渋谷が舞台であることも多く、けっこう楽しみに視聴しております。

 

 

コメント
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