ヌマンタの書斎

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過去を参考に

2024-05-14 13:01:12 | 社会・政治・一般

先月のことだが、南コリアの政府高官が来日して通産省を始めとして要人と会談した。新聞などの報道では未来志向の新しい協力関係の構築が目的らしい。

馬鹿なの、本当に馬鹿なのかと言いたくなる。

南コリアは半島全体を巻き込み破壊の限りを尽くされた朝鮮戦争の焼け野原から脱却するため、国外からの経済支援を受けて再生した。鉄鋼業、造船業、自動車そして半導体メモリーの集中豪雨的輸出により経済の再建を果たした。

これらの産業は全て欧米及び日本からの資金支援、技術移転によるものだ。自国で新しい産業を育成するだけの文化的経済的土壌はない。そのことは彼ら自身がよく分かっていた。そう分かっていたはずだった。

おそらくソウル五輪開催に成功した頃ぐらいだと思うが、彼らは自国が世界の一流国の仲間入りをしたと考えるようになった。そうなると我慢できないのが、自国の経済発展が外国の援助によることだ。歴史を過去の事績と考えるのでなく、今の繁栄した自国に相応しいものに書き換えることは、彼らには当然のことであるらしい。

だからいつのまにやら外国からの資金支援、技術移転はなかったことにされ、自分たちが自らの才能と努力により発展したというファンタジー的歴史が教科書に載せられる醜態である。

まぁ「よそはよそ、うちはうち」だと思うので内政干渉してやるほど私は親切にはなれない。第一、彼らは過去を美化し、屈辱の歴史を直視する勇気が欠如しているので、逆ギレするだけだ。それどころか、外国からの援助に対する敬意や恩義など全くない。外国の企業が苦労して作り上げた重要な機密情報を無断でコピーし、勝手に模造して安売りして被害を与えても知らんふり。

だが、そのことを知っていながら知らないふりしている日本のマスコミの鈍感さ、愚昧さは放置できないし、放置してはいけないと思う。

冒頭に書いた南コリアの高官の目的は端的に云えば「アンモニア発電、メタン発電の技術を寄越せ、それもタダで寄越せ。もちろん共同開発なのだから資金も提供しろ」である。

これを好意的に報道しているマスコミは何を考えているのか。この化学系技術革新はカーボンニュートラルの切り札的技術であり、基礎化学が大きく遅れている南コリアでは自国開発不可能だ。だからこそ日本にすり寄り、無償で寄越せとたかりに来た。

これを未来志向の新しい協力関係などと書く馬鹿なマスコミがいるのだから呆れてものがいえない。過去をしっかりと見返して視ろ。鉄鋼ではスパイ行為で日本が独自に開発した特殊鉄鋼をパクって輸出して独自開発だと言い張った。この件は、それを更にパクったシナの企業との特許権裁判で「コリアは日本から盗んだのだから、我々はコリアから盗んだ訳ではない」とシナが暴露している。ホント、似たもの同志なのだと良く分かる。

造船はコリアが世界一だと言いながらも、大型船舶用のタービンブレイドは作れず輸入で誤魔化すため、売れれば売れるほど赤字が広がる。半導体メモリーに至っては日本製製造機械で作っておきながら、オリジナルはコリアだと言い張る。

お得意の自動車でも、つい最近まで自国でエンジンを開発できず、いつも外国メーカーから技術指導を受けていた。ハイブリッドエンジンに至ってはトヨタに無償で寄越せとたかったが、断られたため無断でコピーしたものの上手く出来ず、仕方なくEV車に逃げた。

ノーベル賞は欲しがるが、基礎的な学術振興はやらないため、基礎的な科学力がお粗末で、精密加工が苦手。化学教育を稼げる応用分野だけに絞ったため、微細な計量技術さえ出来ず、高純度フッ化水素は実験室で出来たと誇るが大量生産は出来ない。

そんな低レベルの科学土壌ゆえに、未来の有望分野であるアンモニア発電やメタン発電を独自に開発することは不可能だと自覚している。だからこそ日本にたかりに来た。幸か不幸か岸田政権は「検討する」ばかりで実質的な言質は与えていないらしい。また実務を担当する通産省は事なかれ主義に徹して、のらりくらりと逃げ回ったらしい。

だからこそ一部の親コリア的なマスコミ様に、合意が間近であるかのようなアドバルーン記事をたれ流す。世界中で大人気だと報じたK-POPと同じ手法である。

いい加減、日本のマスコミ様は自らを貶めるような馬鹿な記事をたれ流すのは止めたほうがいいと、あたしゃ生やさしく警告して差し上げますぜ。


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