ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

モンスターズ・ユニバーシティ

2013-07-16 12:30:00 | 映画

迷うことなく断言できるが、学生時代は楽しかった。

そりゃ、辛い事は一杯あった。厳しい現実を突きつけられて打ちのめされたこともある。時代錯誤のしごきに殺意さえ感じながらも、疲労困憊で倒れ込むことしか出来なかった放課後の部活。

それでも楽しかったと云えるのは、一緒に馬鹿が出来る友達がいたからだ。社会に出て働き出して、嫌が応にも思い知らされるのは、そうそう馬鹿が出来ないことだ。一緒に馬鹿をする友達がいない、あるいは作れないことだ。

思えば馬鹿をやるのは楽しかった。下北沢の南口の繁華街でパチンコで稼ぎ、わずかな勝ち金で居酒屋で飲み騒いだ高校時代。大学の部活を終えて吉祥寺のパフェになだれ込み、ビックフラッペの早食い競争をやって文字通り頭を抱えたお馬鹿な私たち。断言しますが、かき氷の早食いは危険です。

あの当時、馬鹿を一緒にやっていた奴らとは、今も付き合いがある。数人行方不明の奴もいるし、20年近い空白があった奴もいる。それでも久しぶりに会えば、いつのまにやら昔の雰囲気に戻れる。

金では買えない貴重な財産、それが学生時代の思い出だ。

ところで表題の映画は「モンスターズ・インク」で人気者となったサリーとマイクの学生時代を描いたものだ。モンスターズ・インク社のトップ社員であるサリーとマイクの出会いと葛藤を笑いを交えながら真剣に描いている。

多分、誰もが一度は体験する理想とする自分と現実とのギャップ。怖いって言えない本当の自分を押し隠す苦悩。そして夢と理想に挫折した時に必要なものは何か?

最高な怖がらせ屋になりたくて入学したモンスターズ・ユニバーシティでサリーとマイクは如何に出会い、如何に苦悩し、そして未来をどう見つめ直したのか。

もちろん笑いの場面は沢山あります。でも子供だって未来を考え込んでしまうような結末は、案外と一作目よりも出来がイイ映画かもしれません。子供向け映画ではありますが、大人だって十分楽しめる深い内容です。

これお薦め。2D、3Dに拘らずに是非、観て欲しい映画ですよ。

コメント (4)
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