のと鉄道運転士 「のとてつ5828」の乗務日誌

能登半島を走る第三セクター鉄道「のと鉄道」
のとてつ5828運転士の公私の乗務日誌

線路支障のため遅れ

2008-07-03 | インポート

 今朝は上下一番列車に乗務して終わりの「泊まり明け勤務」でした。「早く終わらないかな・・・」と思いながら上り列車を運転していると、本来は信号が進行現示の能登中島駅で停止現示されいました。「列車無線」でこの先の笠師保~田鶴浜で自動車単独の事故で踏切・線路を支障していて、現在事故車両を撤去しているのでしばらく発車は待て!との連絡が入りました。

 丁寧に車内放送で案内して開通待ちしましたが、結局14分遅れて発車いたしました。現場付近を徐行で通過しましたが、大破した車が痛々しかったです。

 七尾では通常ダイヤでは7分待ちでの9070M「おはようエクスプレス」接続でしたが、七尾到着が回復できずに14分の遅れで到着し、「不接」となりました。あの時間帯に金沢口で遅れが出ると他の列車のダイヤにも影響がでて収拾つかなくなるからだろうと思いますが、わが社にもその列車を使って穴水から金沢まで通勤されている方もいらっしゃいます。何かかの配慮してほしかったのですが、一運転士としてはどうすることもできないのです。

 そのあと続行する832Mも通常では14分の待ち合わせですが、今日は余裕なしだったので、七尾到着前の放送では「乗り換え時間僅かなのでお急ぎ下さい」と繰り返し放送したのですが、予想通り一般のお客様は急ぎ足でホームを走っていましたが、学生たちはタラタラタラタラと全く急ぐ気配なし。JRの車掌も乗車を促す笛や発車ベルを鳴らしても全く急ぐ気配なし。こちらの事故のためお客様にはまったく非がないとはいえ、「たかが1.2分」「赤信号みんなで渡ればこわくない」的な発想しているようですが、もう少し社会全体のことを考えて学生たちには行動してほしかったです。急がないのなら「乗る意思がない」と判断して発車時間がとうに過ぎているのだから、だから遅い学生を待つことなく列車を発車させてもいいと思うのですが、そんな事したら即マスコミに叩かれるのは目にみえています。

 ほんとおかしな世の中ですね。常識・非常識以前の問題です。遅れていたら急ぐのがあたりまえ。そんなことがわからないのに、「部活だ勉強だといくら頑張っていても、そんなことしていたら社会に出たらまったく通用しないよ・・・泣くのはおなたたちだよ・・・」と言いたいですね。