鎌倉旅行
29日30日と鎌倉&横浜を旅行してきた。鎌倉は一度行ってみたかった町だ。数年前に箱根に行ったときには、箱根に行く前に鎌倉にも行く予定にしていたのだが、なんか体調がわるくなって、鎌倉のほうはキャンセルして、箱根だけにしたのだったので、余計に行ってみたいという思いが強くなっていた。
鎌倉といえば大仏とか鶴岡八幡宮だが、そちらのにぎやかなところではなく、北鎌倉の鎌倉五山のうちの二つ建長寺と円覚寺があるあたりが、静かで、落ち着いていていいという話を聞いていたので、そのあたりをメインに予定を組んだ。
春休みの日曜日とあって、静かで、落ち着いているというわけにはいかなかったが、こじんまりした雰囲気のいいところだった。JR横須賀線で北鎌倉駅に着くと、もう昼ごはんの時間なので、目当ての鎌倉陶芸館に行った。ここは名前の陶芸館とは関係なく、けんちん汁をはじめとして季節の野菜をつかった和食を1600円というお手ごろの値段で食べさせてくれる穴場なのだ。メニューは一種類しかない。むかごご飯、マグロの煮魚、わけぎのぬた、つくしんぼのナムル、菜の花のおひたし、けんちん汁、それからもう一品小鉢があった。これで1600円で、なかも雰囲気がいいし、客への対応も丁寧だし、もう少し暖かければ、ベランダでの食事もできる。200円プラスであんみつを食べて、満足して、円覚寺に向かった。
円覚寺は夏目漱石の『門』にもでてくる山門が有名らしいのだが、私は『門』という小説は、なんかとにかく暗くて陰気な小説という記憶しかなくて、そうだったかなという程度。まぁなかなか立派な山門であることには違いないが、門というには、あまり門の機能を果たしていないように思える。両側がオープンになって、別に門を通らなくても中に入れる。後世になってそのあたりの構築物が変わったので、門としての機能がなくなっただけのことなのだろうか?
円覚寺を出て、しばらくJRに沿って歩くと左に入る道があり、その先に葉祥明の個人美術館がある。私は別に入りたかったわけではないのだが、上さんがそれを見て、入りたいと言うので入った。なんでも昔けっこう好きだった絵描きさんらしい。すごく細部を省略した純粋な絵を描く人だ。けっして単純だからといってお粗末というのではなく、哲学的思弁的と言いながら、決して小難しい絵でもない。よくよく考えられた絵のようだ。
そこを出てさらにJRに沿って進むと建長寺につく。鎌倉五山の第一の寺で、けんちん汁はここから由来すると上さんが言うのだが、ほんとうだろうか。とにかく規模のでかい禅寺で、建物がずっと一列に並んで建てられているのは中国式なのだとか。もちろん現在でも多くの禅僧が修行していると説明にある。
このあたりまで来ると観光地化しているが、北鎌倉駅の周辺は普段なら静かで落ち着いた町なんだろうと思う。平日の静かなときに来るのがいいかも。建長寺から坂を下っていくと鶴岡八幡宮の裏につく。こちらはものすごい人で、完全に観光地。まだ桜は咲いていないのに、あの人だかりだから、桜が満開にでもなった日にはすごいことになるのだろう。いい加減疲れてきたので、バスで鎌倉駅まで行き、乗り換えて、広徳寺の大仏を見学に行く。
この大仏は鎌倉時代にできたものだが、当初は木製で、火災に遭ったので、金属製に換えられたらしいが、それでも1300年よりも前にできているから、けっこう古いものらしい。高さも13メートル以上はあるそうで、奈良の大仏さんよりも小さいにしても、それなりに由緒のある大仏なのだ。でも奈良の大仏に比べると安っぽく見えるのはなぜだろうか。建物の中に安置されているのではなくて、ふきっさらしに置かれているせいだろうか。そんなことを思いながら、鎌倉駅までもどり、JRで横浜に行って、中華街の近くにあるホテルに泊まった。
29日30日と鎌倉&横浜を旅行してきた。鎌倉は一度行ってみたかった町だ。数年前に箱根に行ったときには、箱根に行く前に鎌倉にも行く予定にしていたのだが、なんか体調がわるくなって、鎌倉のほうはキャンセルして、箱根だけにしたのだったので、余計に行ってみたいという思いが強くなっていた。
鎌倉といえば大仏とか鶴岡八幡宮だが、そちらのにぎやかなところではなく、北鎌倉の鎌倉五山のうちの二つ建長寺と円覚寺があるあたりが、静かで、落ち着いていていいという話を聞いていたので、そのあたりをメインに予定を組んだ。
春休みの日曜日とあって、静かで、落ち着いているというわけにはいかなかったが、こじんまりした雰囲気のいいところだった。JR横須賀線で北鎌倉駅に着くと、もう昼ごはんの時間なので、目当ての鎌倉陶芸館に行った。ここは名前の陶芸館とは関係なく、けんちん汁をはじめとして季節の野菜をつかった和食を1600円というお手ごろの値段で食べさせてくれる穴場なのだ。メニューは一種類しかない。むかごご飯、マグロの煮魚、わけぎのぬた、つくしんぼのナムル、菜の花のおひたし、けんちん汁、それからもう一品小鉢があった。これで1600円で、なかも雰囲気がいいし、客への対応も丁寧だし、もう少し暖かければ、ベランダでの食事もできる。200円プラスであんみつを食べて、満足して、円覚寺に向かった。
円覚寺は夏目漱石の『門』にもでてくる山門が有名らしいのだが、私は『門』という小説は、なんかとにかく暗くて陰気な小説という記憶しかなくて、そうだったかなという程度。まぁなかなか立派な山門であることには違いないが、門というには、あまり門の機能を果たしていないように思える。両側がオープンになって、別に門を通らなくても中に入れる。後世になってそのあたりの構築物が変わったので、門としての機能がなくなっただけのことなのだろうか?
円覚寺を出て、しばらくJRに沿って歩くと左に入る道があり、その先に葉祥明の個人美術館がある。私は別に入りたかったわけではないのだが、上さんがそれを見て、入りたいと言うので入った。なんでも昔けっこう好きだった絵描きさんらしい。すごく細部を省略した純粋な絵を描く人だ。けっして単純だからといってお粗末というのではなく、哲学的思弁的と言いながら、決して小難しい絵でもない。よくよく考えられた絵のようだ。
そこを出てさらにJRに沿って進むと建長寺につく。鎌倉五山の第一の寺で、けんちん汁はここから由来すると上さんが言うのだが、ほんとうだろうか。とにかく規模のでかい禅寺で、建物がずっと一列に並んで建てられているのは中国式なのだとか。もちろん現在でも多くの禅僧が修行していると説明にある。
このあたりまで来ると観光地化しているが、北鎌倉駅の周辺は普段なら静かで落ち着いた町なんだろうと思う。平日の静かなときに来るのがいいかも。建長寺から坂を下っていくと鶴岡八幡宮の裏につく。こちらはものすごい人で、完全に観光地。まだ桜は咲いていないのに、あの人だかりだから、桜が満開にでもなった日にはすごいことになるのだろう。いい加減疲れてきたので、バスで鎌倉駅まで行き、乗り換えて、広徳寺の大仏を見学に行く。
この大仏は鎌倉時代にできたものだが、当初は木製で、火災に遭ったので、金属製に換えられたらしいが、それでも1300年よりも前にできているから、けっこう古いものらしい。高さも13メートル以上はあるそうで、奈良の大仏さんよりも小さいにしても、それなりに由緒のある大仏なのだ。でも奈良の大仏に比べると安っぽく見えるのはなぜだろうか。建物の中に安置されているのではなくて、ふきっさらしに置かれているせいだろうか。そんなことを思いながら、鎌倉駅までもどり、JRで横浜に行って、中華街の近くにあるホテルに泊まった。