仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

喜びの表現

2011年07月28日 | 日記
朝のワイドショー(23.7.28)に引退した魁皇関が出演していました。慎み深い性格が、相撲の謙虚さを貴ぶ文化と相まって、すがすがしい印象を与えていました。

最近の話題のニュースで、喜怒哀楽が写される映像が多く見受けられます。なでひこジャパンのワールドカップ優勝など、喜びを爆発的に率直に表現した姿が、眩しきもありました。

喜びを率直に表現する。これが現代日本の文化の傾向ですが、まだまだ相撲に見る抑制の美徳も理解されています。感情の表現が悲しみや怒りとなると、まだまだ感情を抑制することが自然のようです。でも中国での高速鉄道事故で死亡した遺族たちの怒りの行動が映像で映し出されましたが、その怒りの表現に違和感をもたなくなっているのは、私だけではないでしょう。


どちらが良いかではなく、喜怒哀楽をどう表現するか、表現しないかといった中に、現代日本文化の形を見ます。同時に、喜怒哀楽を直接表現しないという行為は、単に個人主義化や表現の問題だけではなく、感情におぼれないと言った日本的というか仏教的というか、ある種の人生観に裏打ちされた行動のようにも思われます。これは少しクエッションで、頭の片隅に置いておきます。
コメント
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