金曜日は神聖かまってちゃんでしたが、土曜日はこのバンドのワンマンに行ってました。
おとぎ話3rdアルバム「FAIRYTALE」リリースツアーのファイナル、渋谷クアトロです。
でですね、このライブがもう・・・。
心底たまらんライブでして。
歌が良かったとか、サウンドが良かったとか、そういう前にもう生きてて良かったというか。
なんてことを言ってしまうと多少大げさに聴こえるかもしれませんが。
ただ、絶対にこの日の自分はおとぎ話のライブのお陰で確実に幸せな気分で居れました。
自分にとっては、
そう言い切れるくらい磐石なライブだったんです。
その所為で電車に乗る時とか通勤時とか部屋でゴロゴロしたりする時に
ここ数日「FAIRYTALE」がマストアイテムになってしまっています(笑)。
いや・・・改めて本当に良いアルバムだと思いますよ。
それはこの日のライブでの演奏を聴いててもつくづくそう思ってました。
全曲演りましたから。
まずセットリストから。
1.妖精
2.I LIKE SPORTS
3.ネオンBOYS
4.HOPE
5.BLUE BLUE
6.コトバとコトバ
7.you
8.深夜高速
9.泣きだしそう
10.superstar
11.WHITE SONG
12.俺達に明日は無い
13.科学くん
14.NIGHT SWIMMING
15.こどものブギー
16.青春
17.E.T.M
18.BOY'S BEAT
19.GALAXY
21.Festival Express
22.とびらをあける
encore
23.ハートのうた
24.クラシック
25.ロードムービー
26.新曲
27.BOY'S DON'T CRY
28.ファンクラブ
29.パレード
encore2
30.ファンファーレ
31.SMILE
なんか「コトバとコトバ」の歌い出しの部分がちょっと凄くて
聴いてるだけでちょっと泣きそうになってしまってたんですが
このセトリの時点で既に感涙ものです。
別に一曲一曲がそんなに短いわけじゃないのに30曲越えって・・・。
その分明らかにMCを削っていて
少ないMCでもこのアルバムやツアーの話、要は音楽にまつわる話をしていた訳で
それらを考えると、
この日のおとぎ話は相当に「音楽を伝えたい」って気持ちが強かったんじゃないでしょうか。
だって有馬和樹の雰囲気からしてそうだったし。
いつもよりシリアスだった。
一曲一曲精魂込めて歌ってるのが如実に伝わるくらいにね。
だからこそ、こっちも思いっきり感動できたってのもあります。
またよくこのセトリ観てみるとマジでサービス精神旺盛なんだな(笑)。
正直ファンで居て良かった、って思いました。
そう思えるライブでした。
始まりはステージ上にイルミネーションが輝く演出から始まり、
いかにもおとぎ話!っていうSEが流れ始め(正規の意味で)
そこからメンバー登場、
間髪入れずに「妖精」からスタート。
振動しているようなリフはライブでも気持ち良く、サビのメロディもしっかりと伝わって来て良かった。
特にこの曲はアルバムでも随一に好きなので。
そこからの「I LIKE SPORTS」もめっちゃ格好良い!
以前ワンマンで新曲として聴いた時も思ったけど、Aメロの部分からしてビシビシ来る感じで
やっぱりこの曲はライブ時の方が迫力あるのかと。
音源のも好きですが。
「HOPE」を演ってくれたのも嬉しくて
「you」もそれは同様で。どっちもカップリング曲なんですけど
こうやって他の曲と続けて聴くと普通にアルバムに入ってそう、って思えるのがなんとも。
特に後者は初めて生で聴けて感動しました。
サビが凄く切実に響いてきました。
切実といえば、「深夜高速」。
フラカンのカバー曲ですが・・・これが予想の上を行くレベルで良かったです。
良かったというか、尊敬の念が伝わってくる感じですよね。
原曲に対しての。愛情もね。
それと同時におとぎ話の曲にしか聴こえない!って節もあって
その取り込み具合にも非常に感銘を受けました。
やっぱりセンス良いなあ。
んでまあ、前後しちゃうんですけど上でも記述した「コトバとコトバ」。
これはもう、グッと来ざるを得ないですよ。
書くの2回目だけど明らかに冒頭の部分凄すぎて。
抽象的な表現であれなんですけど想いの丈を込めているような歌い方がたまらなくて。
その後の賛美歌っぷりといったらもう絶品ですよ。
こういう言い方は合ってないかも知れませんが、これも一種の化けだと思いました。
更なる洗練を見せた、って意味で。
しかし!中盤ではこれを越えるハイライトがあった訳です。
それはもちろん、「WHITE SONG」。
前の曲だった「superstar」の高まりの影響もあったんですが
「泣かせるなよ~」と有馬和樹が照れた後に歌われたこの曲は、
もうあまりにも美しすぎて・・・
っておとぎ話に美しいって形容は似合わないですかね。
でも、なんか、こう、純粋さがキラキラ輝いているような美しさが確かにあったように思えるんです。
正直ちょっと泣きました。
完全に私的ハイライト、至福の時でした。
本当に良いバンドだな、って。
「科学くん」のバーストするアンサンブルや
「NIGHT SWIMMING」の繊細なギターサウンドにうっとりしつつ
「こどものブギー」聴いて、「あれ、ここまで良かったっけ?」って感覚になったり。
こういうのがあるからライブは面白いですよね。
みんなで歌った「青春」も気持ち良かったし、
気持ち良かったと言えばその後のアップモードがもうね!
ガッツリとしたバンドアンサンブル響かせまくりで、ロック的なハイライトはこの部分であったんじゃないかと。
特に「GALAXY」は相当にアガりました。
後半の間奏とか、メンバー明らかに演奏に夢中になりすぎていて、それが観てて楽しい事この上ない。
熱中している人間の姿を観るのは楽しいもんですよ。
相変わらず「Festival Express」を後半に組み込んでくるところもニクい。
ただ、本遍ラストが「とびらをあける」ってのも、相当極まってた感じがしました。
ここで終わっても完璧と言えば完璧に近かったと思う。
しかしここから真の後半戦!
「ハートのうた」で高純度のポップ・ソングを叩きつけて
「クラシック」「ロードムービー」とじっくりと場を盛り上げる。
意外と「ロードムービー」って盛り下がらなくて驚き。
音源ではかなり静かな曲なんですけど、
ライブでは一部声を張り上げてましたね。
それが良いアクセントになっていたのかと。
新曲も披露したんですが、これまた真剣!って感じの楽曲で
キャッチーさがない分、じっくりと聴き込めるタイプの楽曲でした。
多分アルバム用とかかな。
御馴染みの「BOY'S DON'T CRY」「ファンクラブ」でガッチリ場の空気を温めると
「さっき誰か「パレード」って言ってたから、「パレード」演ろっか?」と
なんとその場でお客のリクエストに応えるという超サービスを敢行。
実は「ハートのうた」の時に有馬くんが牛尾くんに「何やる?」って訊く場面があって
そこでお客さんが「パレード」って先に言っちゃう場面があったんですよね。
その場は「一応決まってるからやらせて~」みたいな感じで断ったんですけど
なんかこの日はメンバーも気分良かったんでしょうね。
それとも断って悪いなあ、ってのがあったのか。
結構ノリノリで「パレード」演ってくれて、正直棚ボタ的ではありましたが、それでもすごく嬉しかった。
普通こういうのってないでしょうからね(笑)。
ここで1回目のアンコール終了。
その後も拍手は鳴り止まず、期待に応えて2回目のアンコール。
この時有馬和樹が言ってたんですが今はアルバム2枚分くらい作ってるそうで
一枚は「へんてこなアルバム」
一枚は「これを出して解散するんじゃないの?ってくらい良いアルバム」だそうです。
一気に2枚分作ってるとはこりゃ凄いなあ。
ただ、もっと認められるべき音楽だと思ってるので、そうやって攻めに転じてくれるのはとても楽しみです。
どっちも期待しちゃうな。
「ファンファーレ」でガッと盛り上げた後に
最後の最後は「SMILE」をアコギで演奏して、万感の締め。
時間的には2時間半ちょいくらいだったと思うんですけど
その間あんまり喋りもせずに必死に一曲一曲を丁寧に演奏してくれていた訳で
それを思えば時間以上の価値と濃さがあったと思います。
なんか「聖なる夜」とか形容しても違和感の無いくらい素敵なライブでしたよ。
表現力がどんどん上がっているのも直に感じれて良かった。
特に「コトバとコトバ」「WHITE SONG」に関しては言葉に出来ないものがありました。
って既に言葉にしてるんですけど(笑)。
でもね・・・本当に、ただ単純に「良い音楽」として、それだけで機能していた感じはありました。
だからこそあんなに感動できたし
今も胸の中で鳴っているんでしょうね。
ロックな曲もポップな曲も同一線上で鳴っている感じも実に気持ちが良いものでした。
元々「FAIRYTALE」は大好きなアルバムだったんですけど
このライブで更に好きになれたような。
というか、おとぎ話自身もね。
本当に素晴らしいライブでした。
ありがとう。
これで先週の週末3連チャンの内2つのレポートが終了。
残りは明日書きます。
それにしても3日連続でライブに行くと多種多様な感性に触れられて中々に楽しい。
神聖かまってちゃんとおとぎ話にしたって、ライブの方向性全然違ってたものね。
どっちも良いと思えた事も今は嬉しい事の一つですね。
にしてもこのレポート、今日帰ってきてからずっとシコシコ書いてたから疲れたー。
その分何かが伝われば幸いです。
では、これにて〆。
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