超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

宇多田ヒカル@横浜アリーナ 10.12.8

2010-12-09 03:36:03 | ライブレポ




宇多田ヒカルのライブを観に横浜へ行ってきました。





「WILD LIFE」・・・活動休止前の最後のライブですね。
これがね、本当にね、良かったよね(笑)。
もう宇多田のライブが良い、なんてのは行かなくても分かるんだけど
実際行って観ると、もうそんな想像を全然越えてくるというか・・・。
なんかポップスのライブ、ってよりも
もっとコアな何かを観ているような・・・そんな感覚でした。はっきりいって感動した。

ちなみに今回は母親と一緒に行きました。
誰かとライブ行くのって少年時代に母親に連れて行ってもらって以来だわ。
なんでその意味でも新鮮だったかな。
席が凄く良くて、その点でも最高、最高の環境で観れました。色々と至福の時間でしたね。はぁ~。


会場は横浜アリーナ。
前にも書きましたが、横浜アリーナは私が初めてライブを観に行った会場なのです。
なんで、思い入れもひとしおというか・・・。
2年連続で行くとは思ってなかったけど。
前日が新代田のFEVERだったんで、いきなり規模デカくなって面白かった(笑)。超個人的に。

ちなみに今日もあるんで、セトリのネタバレには要注意です!!てな訳で以下つらつらと書いていきます。





新横浜駅に着くと、街中から宇多田の曲が聴こえて来て驚く。
それを聴きながら1年ぶりの横浜アリーナ。
外観も中身も、そして音響も相変わらず良いね。ワクワクしながら開演を待つ。

割と開演時間から早めに照明が消えて、天井にあるモニターに映像が映し出されて。
くまのキャラクターが宇宙冒険してたり、地球に降り立ったり。
最後にはきぐるみである事を明かして、更に中身は宇多田だった(笑)。ってな訳でライブスタートです。


「Goodbye Happiness」から神秘的なステージの幕が開ける。
音源よりも地に足のついたアレンジが面白くて、じっくりと聴けた。衣装も若干派出めで。
「travelling」は流石に元気でアッパーなんだけれども
この曲には哀愁も宿っていると思っていて。
それが感じられる歌になってました。
不安定さが良く出てた。

MCではネット中継、映画館でも放送されていたって事で「地球を意識してやりたいと思います」と
スケールのでかい発言をした後に
しっとりと「Take 5」を歌い上げる。この曲もまたナチュラルで存在感あるよなあ。聴き入ってしまった。

で、序盤のハイライトとして「Prisoner Of Love」があって。
この曲は原曲自体相当の名曲なんだけど
この夜はそれに輪を掛けて、切実さの比が増している歌になっていて。
ただ上手い、ってだけじゃなく、感情がフルに伝わってくる、っていうか。
これは正直圧倒されたわ。
「一人にさせない」の部分とか。

「COLORS」、そして「Letters」の・・・なんて言うんだろ?
シックに衣替えしたアレンジもまた素晴らしくて。
いちいち歌がよく響く感じも、ロックとはまた別の意味で刺激的!
本当面白い事やってんなあ。
このアレンジでまた聴きたいよ!

更に、ピアノを弾きながら歌った「SAKURAドロップス」。これは、もう間違いなく絶品でした。
恍惚状態に陥ってしまった。
何故か泣きそうにもなったし。改めて、本当に美しいメロディーラインしてんだな。聴いたことないよなあ。
名曲っぷりを再確認しました。
始まる前に「・・・いくぜ」と男らしく言ってたのもウケた(笑)。



聴き応えたっぷりのインタールード、っていうかマニア向けだったな!を挟んで中盤に突入。
割とシックな衣装に着替えてきてライブ再開。こっちの衣装のが好みでした。
 でっかい会場でスケール満点に鳴らされる「Passion」。
そして個人的に大好きな「BLUE」!
これは相当にアガったね。
だってやると思ってなかったし・・・心の中でガッツポーズ。中盤のハイライトは間違いなくこれ。

すっごいネガティヴで、生産性のないフレーズを、横浜アリーナで思いっきり叫ぶ痛快さ。
正にこれこそロック的思想ですよねえ・・痺れましたよ。
最高の「BLUE」をありがとう。

で、その後の「Show Me Love」ではバンド演奏もガシガシいってて、特にドラミングが激しくて
正真正銘のロック・ソングを叩きつけてくれました。
問答無用で気持ちいいね。

「大きな声出すと気分がいいね」ってMCを挟み、しっとりと「Stay gold」の繊細な世界観。
この曲何気に名曲、というか宇多田ならではの曲だと思うんですよ。
シンプルな音楽の良さが十分に出てました。
これもピアノ自ら弾いてて。

このタイミングで、元気を分けて欲しいとみんなで一緒に「ぼくはくま」を歌う。
「ライバルはエビフライだよ」のフレーズを生で聴けて嬉しかった(笑)。
そしていよいよライブは怒涛の後半戦へ。



「Automatic」でまずは一体感を煽る。
「15歳の時に作ったこの曲を、12年後こうやって大勢の前で歌ってるとは思ってもなかった」
っていうMCも印象的で
「念入りにチューニングが必要な曲」と前置きして
これまた初期の「First Love」。
個人的に宇多田世代でもあるから、この選曲ははっきり言ってツボだった。
後者は音源に近いアレンジで。
そのストレートな感じも非常に沁みました。宝石みたいな曲でした。

続く「Flavor Of Life」も、その流れに沿ってて浸れました。母親的にはこの曲が一番良かった、とか。


そして、個人的には宇多田ヒカルの到達点だと思ってる「Beautiful World」。
やってくんなきゃダメ、みたいな心持だったので若干安心しつつ(笑)。
このライブに於けるアンセムみたいな役割を担っていて
一体感はこの曲が一番素晴らしかったかも。
後半のハイライトはこれです。
最後の「It's Only Love」も完璧にキマっていて、美しさみたいなものを感じました。これ聴けてホント良かった。

どっしりとしたグルーヴと歌を聴かせてくれた「光」もまた、出色でしたね。ライブの最中ハートが降って来たり。
「完成させないで」って詞がやたらグッと来たなあ。
「もっと話そうよ」の部分も往々にして。


「愛を感じるよ」ってMCの後に、最後の曲です、と「虹色バス」。
う~んなんて絶妙な選曲なんだろ。
一切不満ないわ。
跳ねるようなリズムが終始気持ち良くて、親しみやすさで締めてきたんだなって個人的には思いました。
これもまた彼女らしい。
何となくだけど。


アンコールでは、ジョンの命日って事で「Across the Universe」。ギター持って弾き語りだったんだけど
これもこれで良くて。
良くてしか言ってない気がするけど(笑)。でも本当にね。出来のいいカバーでしたよ。
「おめぇーも最高!」って発言も面白かった。らしいな、って。

もうすぐクリスマスですね~って事で「Can't Wait 'Til Christmas」。
思った以上にライブ映えする曲だったんだね。
一切の添加がない音像に耳を澄ませてました。これもまた至福。

「みんな気を付けて帰れよ~
 あったかくしろよ~
 明日も頑張ろうぜ!」みたいな発言をしてから、「time will tell」でライブは終了。
2時間半だったんですけど
それ以上の間聴いていたような・・・兎角濃厚な時間だった。凄かった。表現力が。
それを生で感じる事が出来たのが一番良かったです。
いいもん観たわ、って事で。



セトリ
1.Goodbye Happiness
2.travelling
3.Take 5
4.Prisoner Of Love
5.COLORS
6.Letters
7.Hymne a l'amour ~愛のアンセム~
8.SAKURAドロップス
9.Passion
10.BLUE
11.Show Me Love(Not A Dream)
12.Stay gold
13.ぼくはくま
14.Automatic
15.First Love
16.Flavor Of Life
17.Beautiful World
18.光
19.虹色バス
encore
20.Across the Universe
21.Can't Wait 'Til Christmas
22.time will tell




満足しかないよ、ってライブで相当気持ち良くなれたんですが
同時にアリーナライブを観る事も本当プラスになるな、っていうか
ライブハウスとはまた別の楽しさがあるな、っていうか。
勿論彼女の表現力があってこそ、そう感じたんですが。
才能の力と生命力を感じました。
 ただ単に歌が上手い、とかそういう話ではなく感情が伝わってくるのが凄い、っていうかね。
もう今すぐに活動再開すりゃいいのに、とか(笑)。
でもまあ、帰らざるを得ないよな、とは思った。
そういうライブだったんです。


セトリに関しても、私個人的には一切の不満なし!「BLUE」やった時点でもうね。
また一つ素敵な思い出が出来ました。ありがとう。
いつか再び観れるといいな、って事で、〆。





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